08 落日ロマンス

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08 落日ロマンス - (2019/04/17 (水) 18:30:27) のソース

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|album=[[薦]]
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―遊びをせんとや生まれけむ
―戯れせんとや生まれけん
―遊ぶ子供の声きけば
―わが身さえこそゆるがるれ


日が落ちたら、昇る星の代わりに。
この身は、星屑の欠片。

凡そ無限の、星屑なれども。
アナタの腕の中では一番星。

「あたくしを愛して、ください」と。
この名を穢しながら、生きる。

嘘は、得意だと思っていたけど。
常に、軋む、ココロ。


あとどれだけ&Ruby(うそ){愛}を重ねれば。
貴方の星になれるだろうか?

夜な夜な心を殺しては。
この身を星屑と散らし逝く。

いつか、ねぇ。
どうか、ねぇ。
出逢ったその時は、
せめて、優しく。


―綺麗な侭で、

―その目を見て。

笑えたらいいのに…


日が落ちたら、灯る星の代わりに。
この身が、星屑の欠片。

綺麗だぁねと、窓の外にはほら、
季節外れの花火がひとつ。

「今宵もさぁさ、召しませ」と。
歪なロマンスを、抱え。

もはや、挫ける意志を摩り替えて。
縋る、どうか、一目。


あとどれだけ&Ruby(うそ){愛}と重なれば。
貴方の星になれるだろうか?

救ってくれとも言えないが。
何もかもを捨てたわけでもない。

それでも、ねぇ。
だけど、ねぇ。
出逢ったその時は、
どうか、容赦なく。


―穢い身だと、

―この目を見て。

笑ってくれてよ…


―いつか、出会うときがきたら
そのときには、何と言おうか?

―なんて、はじめから、することなど
決まっているのに。嗚呼。

あとどれだけ&Ruby(うそ){愛}が重なれば、
貴方の星になれるだろうか?

嘘を並べて生きるだけで、
何も変えられなどしないのに。


それでも、もし貴方に抱かれたら。
貴方の一番星になれたら。

そんな、ことを夢見る心だけ。
ずっと、ずっと、変わらない。

だから、ねぇ。
どうか、ねぇ。
出逢ったその時は、
どうか、嗚呼、どうか。


―この名を呼んで、

―いつものように。

帰れなくしてね。
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#right(){原著:MATILDA VS 赤色バニラ「霧雨ロマンポルノ」より「落日」}
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