08 嘘と慟哭

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08 嘘と慟哭 - (2019/01/06 (日) 22:34:00) のソース

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|album=[[綴]]
|circle=[[凋叶棕]]
|vocal=ランコ
|lyric=RD-Sounds
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|original=御伽の国の鬼が島 ~ Missing Power
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語る者さえもはや
途絶えるほどには
&ruby(はる){悠}か遠くに掻き消えた
記憶は&ruby(そ){疎}なりて&ruby(いくせいそう){幾星霜}

並んで寄り添う人と鬼の姿
疑うことを知らぬほど小さな小さなその姿

信頼のその証
ゆびきりげんまんひとつ

誓ったは嘘を吐かぬこと
ずっと傍にいるよ
幼稚な約束ひとつ


&ruby(おとぎ){御伽}の国の恋物語
並び立つ影二つ異形象る

まだ見ぬ行く末
語るが如く

何処と行く先わからぬ
風が&ruby(な){哭}く


語る者さえもはや
途絶えたほどには
&ruby(はる){悠}か遠くそこにあった
密なる絆は変わらずに

並んで寄り添う人と鬼の姿
信ずることに飽かぬほど愛しい愛しいその姿

約束を交し合う
対する人の望みは

けして涙は見せぬこと
鬼の泣き顔なんぞは
見たくはないのだと


&ruby(おとぎ){御伽}の国の恋物語
幾夜の果てに二人は契りを交わす

ならば笑おうと
未来を語る

それはどこまでも
幸せな姿


幾年が過ぎ去って
はたと帰らない彼は

行方を探されるまま
変わり果てたその姿
哀れな鬼に晒した


&ruby(おとぎ){御伽}の国の&ruby(こい){悲恋}物語
夜盗かそれともはては&ruby(あやかし){妖怪}の仕業か

二度と動かぬ
その姿から

もはや約束など
破られたのだと知った


&ruby(ほうこう){咆哮} &ruby(どうこく){慟哭} 大地揺らす
もはや物言わぬ骸の前で

「嘘吐きめ!! 裏切り者め!
約束一つ守れぬ軟弱者め…!」

&ruby(きゅうだん){糾弾}の声も遂には虚しく響くのみ


叫びはて、

 疲れはて、

  立ち尽くす、

   鬼の目には、

    ―涙。
}
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