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そっと踏みしめる 雪上の足音
誰かが居るのかと 振り返ってみたりもした
寂しいと呟いた 有るのは風だけ
夢や幻のようだと 誰かが言っていた
優しい色の 季節外れの曼珠沙華
冬景色を染める 沢山の赤色
今 始まる 走り出す 退屈な日常に飽きて 憂いていた
言葉に詰まるほど 空は透き通って ただ 陽を抱きしめる
ずっと待ち続けた 光の地平線
いつの願い事だとか もう忘れたけど
寂しがり屋の 潰れかけの雪人形
土混じりの 笑顔にさよなら
今 始まる 走り出す 光降り注ぐ大地に 舞い降りた
言葉は決まってる 聞いて欲しかった ほら やっと会えたね
蟠(わだかま)りもあった 素直になれず 時だけは流れ
毎年の雪景色 「嫌いだ」は嘘だから 漸く伝えられた
今 始まる 歩き出す 手をつなぐ後ろ姿に 憧れてた
言葉はもういらない 差し出された手を 握りしめて行こう
最終更新:2018年07月25日 07:06