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厚く立ち込めた霧に漂い
風の波間に蠢く影達
暗く濡れた石の辺に
蒼く揺れる灯が並ぶ
虚ろな夢 閉じ込めたまま
自惚れを抱き締めて
記憶の海原に沈めば
憂いが 心沁みゆく
姿うつろう 十色の目妖を尽くして
辺りを埋め尽くすだろう
薄明かりの中に浮かべたマトリクス
切り返す軌跡を 擦り抜けるだけ
ゆらゆらと踊るは数多のグラフィクス
魂の行方を占う
旅路が至る果てで
語る言葉を縒り合わせて
偲ぶは 在りし日の歌
凪が訪れ 束の間の癒しを求めて
静かに問い掛けるのか
濁りいく意識に拡げたマトリクス
迫り来る足音 掻い潜るだけ
ひらひらと浮かぶは数多のグラフィクス
悲しみの行く末 慰む
薄明かりの中に浮かべたマトリクス
切り返す軌跡を 擦り抜けるだけ
ゆらゆらと踊るは数多のグラフィクス
魂の行方を占う
最終更新:2020年12月06日 18:17