01 凍える罠



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凍えきった指先
最期の花火が零れる
沈黙を続けて
これ以上何も告げずに

吹き荒れる風は今 熱を残して
駆け抜けた記憶さえ傷を疼かす

揺れる蜃気楼の向こう側
誰かが優しく手を招いてる
これが仕組まれた定めでも
逆らう気力も地の底へ落ちてく


焼き尽くす感情
穢したこの手も愛して

繕った地上には執着もなく
偽善者の罠にさえ甘えたくなる

たとえ永遠があるのなら
この先 紛い物の幸せに
揺られどこまでも流される
地獄というのはこの痛みでしょうか

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最終更新:2021年07月05日 00:43
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