10 しかしなにもおこせない ~ Hero's Challenge



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|vocal=めらみぽっぷ
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|original=恋色マスタースパーク;少女綺想曲 ~ Dream Battle
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いつもながらの、見知った顔。
けれど、いつになく、強い意志の、瞳。

――曰く、私が魔王で。
世界を救う勇者だと。

ほんとに、呆れた、悪巫山戯(わるふざけ)


――いつからか、わかってしまっていたとしたら?

認められぬものを認めてしまったとしたら?

超えられないものがあるということを知ったとしたら?

"私"は、諦めてしまうのか?

儚く不確かなものに縋っているより、

一つ一つレベルを上げていけるようなやり方で、

ああ、どこまでも強くなっていけるのだとしたら?

「私」は、希望と歩んでいく筈じゃないか?

魔王(おまえ)の居る場所まで、
手が届くようにと、

「主人公」(ゆうしゃ)になる幻想(ゆめ)に手を伸ばすんだ!

そして立ち向かう、悪の魔王に。
世界を救うなんて、誰も頼んでなんていないのに。
滑稽なくらいに、必死に、抗い続けて。
稚拙な、イデオロギーを抱えて。

あの背中に、追いつけたら……。


――孤独の勇者は、なぜ戦うの?

勝ち目などないと、どうしてわからないの?

何もかも諦めて楽になろうとは思わないの?

理解に苦しむことばかり。


たとえ誰が如何なる目的を持つにせよ。

私に挑みかかるものの末路は同じこと。

立ち塞がる全てを何もかも壊していくだけで。

私の前にその膝をつかせるまで。


何を叫ばれようと、
それが私であるから。

魔王とでも、なんでも、呼べばいい――。

そして始まる最後の戦い。
世界を救うなんて、誰も望んでなんていないのに。
惨めなくらいに、必死に、抗い続けて。
遥かな、トートロジーを掲げて。

空疎な児戯に、幕を引かせまいと……


――《遊び》は終わりでいいでしょ?

  ――私は、「私」でいたいんだ……。

――あんたは十分あんたでしょ。

  ――私は、"私"じゃダメなんだ!

――何それ、意味がわからない。

  ――お前にわかってたまるもんか!

――じゃあ、勇者はどうするの?

  ――最後まで魔王に立ち向かうんだ……!


世界の半分も要るものか!
救いたいのは世界なんかじゃなくて、私自身なんだ。

せめて何かを起こせたら……。

そこに望みが在り続ける限り、
諦めてなどけしていられない、悲しき勇者ね。

……それじゃ、終わりにしましょう。

けして、立ち止まらず、自分を、探して。
歩いていくなら、今は、叶わなくても。

魔王は、逃げないから。
この道の向こうで、
勇者を、待ち続ける。

――そんな夢を見ている。

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  • 少女綺想曲 ~ Dream Battle
最終更新:2022年06月06日 15:42
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