04 河心童話

【登録タグ:ATTRACTOR SYNC.ART'S か 坂上なち 曲 芥川龍之介の河童　～ Candid Friend】

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|album=ATTRACTOR
|circle=SYNC.ART'S
|vocal=坂上なち
|lyric=一石楠耳
|arrange=五条下位
|guitar=流歌(Acoustic)
|violin=TAM
|original=芥川龍之介の河童　～ Candid Friend
|dam_req=none
|joy_req=none

燃えている吊り橋
引きちぎられた手が
かそけき祈りごと
河辺の穴へ零れてった

時の歯車は静か
狂い出して
水を掻くように歩けば
息苦しくて

ゆうゆらり　宙ぶらり
水の流れも
ゆうゆらり　とめどなく過ぎて
濡れてる指で掴む枯れ葉
流れに溶けるよ

零れ落ちた薬
細腕で集めた
「濁流か清水(しみず)か
そのどちらかで飲め」と言った

そこは正気も狂気も
同じ言葉
そこは出会いと別れが
逆の言葉

夕暮れに揺れてる
橋が焼けてる
夕暮れの赤さに混じって
火傷の跡を晒し眺め
夕暮れに解けるよ

人が迷い込む国は
人の夢か？
人が迷い込む国は
河の底か？

ゆうゆらり　宙ぶらり
かつて男は
夕暮れに吊り橋を燃やし
河辺の穴に焼けて堕ちて
正気も狂気も

別れも出会いも
水も火も死も
世界を回す絡繰も
全てが河の底で混ざる
堕ちるよ　堕ちてくよ