『愛らしく?』
それが絶対原則
『可愛らしく?』
背にはみんなの嘆息
『愛嬌のある感じで?』
許されざるは安息
『きらめいて?』
それが乙女の魔法
『かがやいて?」
行くぜ誰より革新的に
『活き活きと?』
なべて基本は身体の問題
『夢見るように?』
全て叶える魔法
『***!』
そうだ乙女→間近ル!
お気に入りのリボンみつあみにして
いつも通り全部おしゃれに決めて
『愛らしく?』
それは総合演出
『甘可愛く?』
ある種戦の装束
『ひらひらに?』
形から入りつつ
『ふわふわに?』
白に黒を重ねて
『時期に遅れず?』
常に油断は禁物
『着飾って?』
ちゃんとアピるステータス
『より近づいて?』
斯くて乙女→間近ル
帽子も靴も髪型もリボンも
その他いろんな小物も!
ひとつ
ひとつ
近づいていく己のアコガレ?
さあいざ乙女
胸にしまい込んだ熱くて甘い感情で
規則有用
生きていりゃ恋だってしらぬままじゃいられない
だからこそ
否定できない至極“普通”の情動が
そうだ私!
『かわいい』っていうのがいつだっていちばん最強なんだぜ
とても不思議不思議ね楽しくなって
一度始めた人格は止まらない
昔はもっと違うふうに笑って
いた気もするって うふふ何のこと?
少女の命はかくも短く
知ってか知らずか嘘か本当か
『愛らしく?』
それは絶対原則
『堂々と?』
常にらしさを忘れず
『しっかりと?』
語彙に立ち振る舞い
『天人っぽく?』
笑顔百戦百一勝!
『たまにはうっかり?』
それもある種のスパイス
『必死に?』
隠せ涙は帽子に
『より近づいて?』
斯くて乙女→間近ル
口調も言動も箒も声色も
その他いろんな白黒仕草も!
ひとつ
ひとつ
つみあがっていく役割演技が
憧れの自分を描くか?
さあいざ乙女
胸にしまいきれぬとろけるくらいの感情で
自則有用
己の在り方誰にも決めさせはしない
だからこそ
嘘つき少女は嘘を武器にするのか?
いいや私!
この感情だけは絶対ぜったい本気なんだぜ!
だが乙女
お前の道こそ到底甘くはない
法則無用
そもそも見渡せば右も左も反則ばっか
だがそれで
諦められるほど良い娘に生まれちゃないだろう?
そうだ私!
『かわいい』姿をいつだって見せつけてやりたいんだぜ!