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シリーズ解説 - (2008/01/26 (土) 22:29:39) のソース

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***刻命館
シリーズの初代となる記念すべき作品。ジャンルはトラップシミュレーション。
主人公はある国の王子。第二王子である弟に父殺しの罪を着せられ、その復讐のために
刻命館の主となり魔神を復活させることを決意した。シリーズの中では唯一の男主人公。

視点が主観、レベルの概念、モンスターの使役など、後の作品とは全く違うゲーム性が特徴。
そして何より特筆すべきは、ロード時間の長さ。ゲーム開始に30秒、セーブ時にはゆうに
1分は待たされる。しかも使用ブロック数は9!メモカ一枚に一つしかセーブできない!

ゲームの流れも漫然としているため、正直テンポは最悪。古いゲームということもあって、
グラフィックも見るに耐える代物ではない。だがしかし、それを以って余りあるダークさを
持ち合わせていることも事実。雰囲気やシナリオだけなら、間違いなくシリーズ一だろう。

***影牢 ~刻命館 真章~
シリーズ初のコンボを搭載した最高傑作との呼び声も高い名作。
ジャンルはこれ以降トラップアクションとなる。

主人公は刻人と呼ばれる種族を育ての親にもつ少女。トラップの力で人間を狩ることを
刻人から教えられる。なお、この作品までの主人公は、劇中で自分の意思を表さない、
いわゆるプレイヤー投影型となっている。そのため、没入度はこの作品までが一番かも。

主人公に殺戮に至る明確な目的がないため、ダークさは少し薄まっている。
しかし、それ以上に深みを増したシナリオは間違いなくシリーズ最高の出来。
どのシリーズから始めようか迷っている人は、まずここから入るとよろし。

***蒼魔灯
トラップをベースとエンブレムに分け多様性を増した、シリーズ一のコンボゲー。
そのゲーム性は、限られたトラップを選んで使うスタイルの影牢と双璧をなす。

主人公は大陸に暮らす少女。ある島の人さらい組織に捕われ、目の前で家族を亡くす。
とある事情からトラップの力を得た彼女は、時を自由に操れるという「時空石」を手に入れ
過去を変えることを決意する。この作品から主人公も「登場人物」となり、劇中でいろいろ
やらかしてくれることになる。その変更が良かったのかどうかは、推して知るべし。

トラップはベースと追加効果を司るエンブレムによって大まかに分かれる。
その上、起動を司るリング、パワーを司るオーブとの組み合わせで性能が変わり、
細かく分類するとその数は何千種類にも及ぶ。この仕様のおかげで、コンボは
トラップを選ぶのではなく、コンボに応じて組み替えるという形となった。

初心者が手を出すにはちょっと厳しいかもしれないが、自由な練習ができる
フリートレーニングもあるため、特に問題はないかも。とにかく遊びたいならこれ。
ただし、ストーリーには期待しないこと。あと、このシナリオの出来がシリーズ標準だと
思わないこと。この作品だけ特別クオリティが低いだけです。というか一緒にするな。

***影牢II -Dark illusion-
ダークイリュージョンという大仕掛けをひっさげ帰ってきたシリーズ最新作。
主人公は刻命館と同じく某国の王女。こちらもまた父殺しの罪を着せられ、復讐のために…
ではなく、本人の意思とは関係なく魔神の力を手に入れてしまい、それに翻弄されることに。

全体的にボリュームに欠ける。ミッション数は過去最大だが、その2/3が
サイドストーリーという本筋に関係ないミッション。おかげで本編がとっても短い。
トラップ数も蒼魔灯はともかく影牢にすら劣る始末。プリミティブにもほどがある。
初めて触れる分にはいいかもしれないが、ここから入ると他のグラフィックの粗さに
耐えられないかも。ちなみに、レイチェルは使えませんのであしからず。
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