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鷲じゃよ鷲

167 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 07:42:30.21 ID:mjeXGrB4o
…

野良アライちゃんは人に会うと、個体にもよるが、人懐っこく甘えて餌をねだってくることがある。

しかし、疑問に思わないだろうか?

野良アライちゃんは人に会ったら、ギャルのように怯えて追っ払われるか、はたまた一部の人に殺されるだけなのではないか。

そして、野良アライちゃんと会った人の大多数が野良アライちゃんにそういう対応をしているなら…
野良アライちゃんといえど流石に、『人に会ったら攻撃される』と学習し、人を避けるようになるのではないだろうか?

人間のことを、『自分を攻撃してくる完全な敵』と認識するようになるのではないか?

にも関わらず、野良アライちゃん達のいくらかは、人に会うと相変わらず餌をねだる。

一体これは何故なのか?

痛い目に遭うと知りながら、僅な一縷の望みに賭ける、学習能力のないマヌケなアホだからであろうか?

はたまた、自分の魅力を過大評価しており、何度踏んだり蹴ったりされようとも、いつか誰かが自分の魅力に気付いてくれると盲信している救いようのないナルシストだからであろうか?

アライちゃんがマヌケでアホなナルシストであるか否かは、ここでは議論しないとして…

そんな判断をし続けるアライちゃん達が、今日まで生き延び続けてきたことは確かな事実なのである。


168 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 08:49:24.65 ID:mjeXGrB4o
…公園の砂場…

女児1「お城つくろー」ザックザック

女児2「よいしょ、よいしょ」ザックザック

二人の幼い女の子が、公園の砂場で遊んでいた。

小さなスコップで、砂場を掘っている。

そこへ…

野良アライちゃん1「なのりゃ~」ヨチヨチ
野良アライちゃん2「なのりゃ~」ヨチヨチ

害獣が2匹やってきた。

女児1「わ!アライちゃんだ!」ビクゥ

女児2「え、ど、どうしよ…たしか危ないんだよね…」アセアセ

女児は驚いている。

野良アライちゃん1「きゅるるるるる!」スリスリ

野良アライちゃん2「ひとしゃーん♪いっしょにあそんでなのりゃ~♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は、女児たちの足下にすり寄ってくる。

女児達はどうするであろうか?

その小さなスコップで、アライちゃん達を退治するか…

はたまた、逃げて大人を呼ぶだろうか。


169 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 09:06:48.95 ID:mjeXGrB4o
♪ ∧ー∧ <なのりゃー!
*1ゝ fヲ
cU≧∀≦Ucノスっ 《《 ヨチヨチヨチヨチ

♪ ∧ー∧ <なのりゃー!
*2ゝ fヲ
cU≧∀≦Ucノスっ 《《 ヨチヨチヨチヨチ


女児1「か…かわいい~!」ナデナデ

女児2「この子なついてくるよ!アラ太郎みた~い!」ナデナデ

野良アライちゃん1&2「「きゅるるるぅ~♪」」スリスリ

なんと意外なことに、女児達は野良アライちゃんを撫でた。

野良アライちゃん1「うゆ!なにしてゆのりゃ?」クビカシゲ

女児1「砂でお城作ってるんだよー」ザックザック

野良アライちゃん2「おしろ?おしろなんなのりゃ?」クビカシゲ

女児2「えっ…なんだろ?でっかいお家、みたいな?」

野良アライちゃん1「しゅぢゅくりちてゆのりゃ?ありゃいしゃんもしゅゆのりゃ~!≧∀≦」シッポフリフリ

女児1「みんなで遊ぼう!」

女児と野良アライちゃん1&2は、砂場でお城を作った。


170 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 09:13:00.62 ID:mjeXGrB4o
女児1&2「「できたー!」」

野良アライちゃん1&2「「できたのりゃ~!ふはははー」」コスリコスリ

野良アライちゃんは手を擦り合わせて、砂の城を眺めている。

♪ ∧ー∧
*3ゝ <ふはははー
U≧∀≦U fヲ
cヾっとノ o コスリコスリコスリ

♪ ∧ー∧
*4ゝ <ふはははー
U≧∀≦U fヲ
cヾっとノ o コスリコスリコスリ

野良アライちゃん1「さっそくなかにはいゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ スポッ

野良アライちゃん1は、砂の城のトンネルに潜った。

野良アライちゃん2「ありゃいしゃんはうえのぼゆぅ~!のぉーぼぉーゆぅー!」ヨジヨジヨジヨジ

野良アライちゃん2は、砂の城の上に登った。

女児1「かわいいー!」

女児2「ぜんぜん危なくないじゃん!いい子達だよー!」ナデナデ


171 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 17:28:45.99 ID:mjeXGrB4o
野良アライちゃん1「もっとしたにとんねゆほゆのりゃ~!わっちぇ!わっちぇ!」ザクザク

野良アライちゃん2「おちろのてっぺんなのりゃー!」ピョンッピョンッ

野良アライちゃん2は、お城のてっぺんでぴょんぴょん跳ねた。




172 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 17:30:17.45 ID:mjeXGrB4o

当然ながら、砂の城は崩れた。

野良アライちゃん2「ぴぃっ!」ポテッ

野良アライちゃん1『う゛ゆ゛う゛ぅ゛!?』ザラザラ



城の下でトンネルを掘っていた野良アライちゃん1は、砂の中に埋まった。

女児1&2「「あはははは!」」

崩れた砂の城『ぴぃーーっ!たちゅけてぇーーっ!』シッポブンブンブンブン




173 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 17:40:59.95 ID:mjeXGrB4o
女児達に賢明な判断ができるならば、そのまま生き埋めにするか、早くスコップで刺し殺すか、大人を呼んで駆除して貰うべきだろう。

女児1「掘ってあげよう!」ザックザック

女児2「うん!」ザックザック

野良アライちゃん2「のりゃ!のりゃっ!」ザックザック

しかし女児は、あろうことか害獣を救出しようとし始めたのである。

そのまま2人と一匹は、砂の城を掘り返した。






野良アライちゃん1「うゆぅ…しぬかとおもったのりゃ…」ゼェハァ

野良アライちゃん2「おねーしゃでれたのりゃ~!」シッポフリフリ

女児1&2「「よかったねー」」

害獣は助かってしまったようだ。


174 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 18:54:23.96 ID:GDpKGQLeO
野良アライちゃん1「ふぅー…。ありゃいしゃん、おなかしゅいたのりゃ…」グーギュルルー

野良アライちゃん2「なにかたべものちょーだいなのりゃあ!≧∀≦」コスリコスリコスリコスリ

女児1「なんかある?」

女児2「あ、グミあるよ!みんなで食べよー!」ガサガサ

女児2は、ポーチからグミを取り出した。

女児2「はい、おたべ」スッ

女児2はグミを手のひらに乗せ、野良アライちゃん2へ差し出した。

野良アライちゃん2「あむあむあむあむあむあむあむあむ!くっちゃくっちゃ!んん~!おいちーのりゃあ!ぐちゃっぐちゃっ!」クッチャクッチャ

野良アライちゃん2は大きな咀嚼音を立てながら、グミを食べた。

女児2(うわ食べ方汚っ…)

野良アライちゃん2「おいちかったのりゃあ~!もっとちょーだいなのりゃあ!」スリスリ

女児1「可愛いー!私にもグミ貸して!…はい、どうぞ」

野良アライちゃん1「もぐっもぐっもぐっもぐっもぐっもぐっ!おいちーのりゃあ!」

おばさん「あら~アライちゃん達!女の子に遊んで貰ってるの!いいわねえ~!」スタスタ

そこへ、近所のおばさんがやってきた。


175 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:00:16.51 ID:GDpKGQLeO
野良アライちゃん1「あ、おばしゃ~ん♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「おばしゃんしゅきしゅきなのりゃ~♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は、おばさんへ歩み寄ってくる。

おばさん「ほら、ごはんおたべ」パッパッ

おばさんは魚の骨などの残飯をアライちゃんの前に撒いた。

野良アライちゃん1「いただきましゅなのりゃ~!あむっ!あむあむあむあむあむあむあむあむ!!!」モグモグ

野良アライちゃん2「おいちぃ~!おいちいのりゃあ~!」ムシャムシャ

女児1&2「「可愛いねー」」

おばさん「ねー!この子達すっごく人なつっこくて可愛い子達なのよー!」ナデナデ

もしもアライちゃん達が、人に餌だけをねだる存在であれば…
こういった餌付けする人々は、もっと少なかったかもしれない。

しかし。
アライちゃん達には、厄介な習性がある。

野良アライちゃん1「おばちゃんしゅきしゅきなのりゃ~!だぁ~いしゅきなのりゃあ!≧∀≦」ゴロン

野良アライちゃん2「なでて~!おばしゃん!なでてなのりゃ~!≧∀≦」ゴロン

野良アライちゃん達は、腹を見せてその場に寝転んだ。


176 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:08:24.38 ID:GDpKGQLeO
おばさん「なーでなで!」ナデナデナデナデナデナデナデナデ

野良アライちゃん1「のりゃ~!≧∀≦」

野良アライちゃん2「きもちーのりゃあ~!」

おばさん「お嬢ちゃん達も撫でる?」

女児1「なでる~!」ナデナデナデナデ

女児2「かわいいー!」ナデナデナデナデ

野良アライちゃん1&2「「しあわしぇなのりゃあ~!≧∀≦」」

このように野良アライちゃん達は、おばさんや女児に餌付けされた。

おばさん「さて、と。あっちの猫ちゃんや鳩ちゃん達にもご飯あげてこなきゃ。またね~」スタスタ

女児1「おばさんやさしいね~!」

女児2「動物たちきっと喜んでるよー!」

本来であれば大人達は、女児へ害獣へ餌付けしないように指導しなくてはならない。

しかし、世の中の大人達は皆が皆子供の道標となれる立派な者達というわけではない。

こういう、愚かな行為をして悪い見本となってしまう『ダメな大人』もいるのである。


177 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:13:34.72 ID:GDpKGQLeO
アライちゃんの厄介な習性…
それは精神の未熟さ故に、餌だけでなく、愛情をねだるのである。

これは演技ではない。
精神が未熟なうちに母親のもとを去ったため、本能的に愛情を欲しているのである。

そして、そのあざとい仕草が、寂しがりやな人達の庇護欲を刺激するのである。

女児1&2「「じゃーねー!」」スタスタ

野良アライちゃん1「またあそんでなのりゃ~!」ヨチヨチ

野良アライちゃん2「うゆぅ…。もっとごはんたべたかったのりゃ…」ヨチヨチ

野良アライちゃん達は公園から出て、住宅街の路地裏をヨチヨチ歩く。

野良アライちゃん1「うゆ!あっちにおいしそーなやさいあゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「うゆぅ~!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は何かを見つけたようだ。
それは…

ダリア「」

…民家の鉢に生えている、まだ花の咲いていないダリアであった。


178 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:20:40.72 ID:GDpKGQLeO
野良アライちゃん1「これたべれゆのだ?わっちぇ!わっちぇ!」バッバッ
野良アライちゃん2「わっちぇ!わっちぇ!」バッバッ

野良アライちゃん達は、先程の砂場での砂遊びのように、鉢の土を掘り返した。

ダリアの球根「」ゴロゴロ

鉢からは、ダリアの球根がたくさん出てきた。

野良アライちゃん1「いただきましゅなのりゃ~!あむあむあむあむあむ!(≧'u(≦ )」シャリシャリシャリシャリ

野良アライちゃん2「うゆうぅ~!もぐもぐ!おいちいのりゃ!おばしゃんのごはんほどじゃないけどおいちいのりゃあ~!(≧'u(≦ )」シャリシャリシャリシャリ

野良アライちゃん達は雑食性である。
それ故に、肉食の野良猫にはない、『食害』がある。

野良アライちゃん1「ごちそーさまなのりゃあ!うぅー、おなかいっぱいなのりゃ」
野良アライちゃん2「ここでうんちしゅゆのりゃ!おちっこもしゅゆのりゃあ!」オシリフリフリ

野良アライちゃんは、鉢の上で踏ん張った。

野良アライちゃん1「うぅ~っ!」ブリブリブリブリ
野良アライちゃん2「うぅ~っ!」ブリブリブリブリ

野良アライちゃん1「おちっこもしゅゆのりゃ!ふわあぁ~…」ジョボボボボ
野良アライちゃん2「はーきもちいーのりゃあ~…」ジョボボボボ

鉢「」プーン

鉢は、大事なダリアの球根が食われただけでなく…
肉食寄りの動物特有の悪臭を放つ大便を乗せられた。


179 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:30:30.95 ID:GDpKGQLeO
野良アライちゃん1「おしゃんぽおしゃんぽたのちーのりゃー♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「なかよちしまいでしゃんぽ♪しゃんぽ♪うゆー!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん達は遠くへ去っていった。

花好きおばさん「さてと、表のダリアに水あげなきゃ…」ガラッ

民家から住人が出てきた。

花好きおばさん「ダリ…ア…」ピタッ

大便の乗った鉢「」プゥーン

花好きおばさん「…あたしが、4ヶ月一生懸命育ててきたダリアが…」ワナワナ

花好きおばさん「ずっとずっと、咲くの楽しみにして愛情注いで育ててきたダリアが…!」ワナワナ

鉢のまわりには、固い茎などの食べ残しが散らばっている。

しかし、球根を食われたのは致命傷。

これらの残骸はもう再生することはないのである。

花好きおばさん「アライちゃんの仕業かああああああああああああああああああああッッッッ!!!ぜってーーに許さねえーーーッ!!!」

花好きおばさん「はぁはぁ…くそ…。庭は無事か…?」スタスタ

花好きおばさんは、庭へ向かった。


180 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:33:39.37 ID:GDpKGQLeO
庭へ行くと…
花は無事だったようだ。

花好きおばさん「はぁ、よかった。でも…」

野良猫の大量の糞「」プゥーン

…野良猫の集団が、どうやらこの庭をトイレ代わりにしているようだ。

どちらも、先程の公園おばさんによって餌を貰い、繁殖を助長されている害獣の仕業である。

花好きおばさん「ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!今度は野良猫ォオオオオオオオオ!!!!」

花好きおばさん「どこのどいつだぁ!!あのクソ垂れ害獣どもに餌やってんのはああああああああっ!!」

花好きおばさんは、泣く泣く野良猫達の大便を片付けた。


181 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 19:39:33.55 ID:GDpKGQLeO
世の中には、自分にとって都合がよい存在を『善』とみなし、
自分にとって都合の悪い存在を『悪』とみなす者がいる。

周りの人への悪影響を何ら考えず、自分の感情だけで善悪を決めつける者達がいる。

そう。
先程の公園のおばさんのように…

アライちゃんだけに留まらず、野良猫達や、糞害をばらまく害鳥である鳩といた害獣・害鳥たちへ餌付けする者達が多くいるのである。

『食べてる姿が可愛いから、アライちゃんや野良猫達は良い子』

『なついてくれると幸せだから、アライちゃんや野良猫達は良い子』

『食害や糞害など自分には関係ない。だからアライちゃんや野良猫達は悪い子じゃない』

…そういった独善的な倫理観をもち 、『自分は動物達を幸せにしている善人だ』とはた迷惑な自己肯定をしている偽善者たちがいる。

そういった、『はた迷惑な倫理観を持ったダメな大人』達が、アライちゃん達の繁殖を助長している。

そしてそれ故に、アライちゃん達は人間を『完全な敵』とは決め付けず…
餌をねだりにくるのである。


182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 19:53:59.72 ID:jjMlUOGx0
水仙植えたら食べて勝手に死んでくれそう


183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 20:03:34.30 ID:CS6grQZv0
182
調べてみたけど、スイセンって有毒植物だったんだね...
今まで知らんかったわ。


184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 20:32:11.17 ID:2gv3Ta1uO
ニラとスイセン間違えて食中毒はちょいちょいあるよね
スズランなんかにも毒あるし意外と植物って有毒



188 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 22:01:02.65 ID:GDpKGQLeO
…翌日…

野良アライちゃん1&2は、公園の中をヨチヨチと歩いていた。

野良アライちゃん1「ふぅー、きょうもおばしゃんやおんなのこたちとあしょんでもらったのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん2「きょーはこっちをたんけんしゅゆのりゃ!たんっけん♪たんっけん♪」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃんは、 毎日違った場所へ散歩し、餌を探しにいく。

虫などの動物性の食べ物はともかく、植物性の食べ物は、一度収穫したら無くなることを知っているからである。

そして、アライちゃんは自由気ままに散歩をするのが大好きである。

野良アライちゃん1「ん?くんくん…ふんふん…」クンクン

野良アライちゃん2「こ、このへん…」クンクン

野良アライちゃん1&2「「ねこのにおいがしゅゆのりゃあ!」」

まだ体が小さいうちは、野良アライちゃん達にとって野良猫は天敵といってよい。

野良アライちゃん2「うぅ…!ねこにちゅかまったら、またいもーとたちみたいにたべられゆのりゃあ…!」アセアセ

野良アライちゃん1「ねこいないとこにゆくのりゃあ!」ヨチヨチヨチヨチ

野良アライちゃん1&2「「くんくん、ふんふん…!」」クンクンヨチヨチ

野良アライちゃん達は地面のにおいを嗅ぎながら、猫のにおいが少ないところを探して向かう。


189 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 22:21:58.00 ID:mjeXGrB4o
野良猫「フニャアアアア!!」ガサガサ

野良アライちゃん1「でたのりゃあ!」ビクゥ

野良猫がアライちゃん達の前に現れた。

野良アライちゃん2「おねーしゃ!きのぼりしゅゆのりゃ!」ヨジヨジ

野良アライちゃん1&2「「わっちぇ!わっちぇ!」」ヨジヨジヨジヨジ

野良アライちゃん達は、木に登り始めた。
そのスピードは普段のヨチヨチ歩きよりも速い。

野良猫「フニャアアアア!」ヨジヨジヨジヨジ

野良猫も負けじと、野良アライちゃん2匹を追って木に登り始めた。
猫は猫で木登りが得意なのである。

野良アライちゃん1「いまなのりゃ!たあー!」バッ

野良アライちゃん1は、野良猫の真上から飛び降り、跳び蹴りを放った。

野良猫「フギャアア!?」ドガァ ヒュー

蹴りを顔面にくらい、落下する野良猫。

野良猫「フギュゥ」シュタッ

野良猫はうまく着地した。

野良アライちゃん1「たあ~!」ドカァ

野良猫「フギャア!」グハァ

野良アライちゃん2「ありゃいしゃんもぉ!たあ~!」ヒューン ドカァ

野良猫「ウニャアア!」ブハァ

野良アライちゃん1&2は、野良猫の真上に着地した。


190 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 22:29:47.40 ID:mjeXGrB4o
野良アライちゃん1「ちゅかまえたのりゃ!ぶっこよちておにくにしゅゆのりゃあ~!」グイグイ

野良アライちゃん2「いもーとたちのかたきぃ!はぐがぶぅ!」ガブゥ

野良猫「ふ…ぎゃ…」グググ

野良アライちゃん達は、野良猫の首を絞め、仕留めようとしている。

野良猫「フゥ…ウニャアアアア!!」ブンブン

しかし野良猫は、大きくじたばたと暴れ、野良アライちゃん達を振りほどいた。

野良アライちゃん1「うゆっ!」ボテッ

野良アライちゃん2「なんてぱわーなのりゃ!」ボテッ

野良猫「ウニャアアアア…!」タタタタッ

野良猫は逃げていった。
先程木の上から飛びかかられたときのダメージが大きかったのだろう。

野良アライちゃん1「や…やったのりゃあ!」

野良アライちゃん2「おっぱらったのりゃあ!」シッポフリフリ

野良アライちゃん1&2「「ばんじゃーい♪ばんじゃーい♪しょーりのおどりだばんじゃーい♪」」シッポブンブン

野良アライちゃん達は、野良猫を追っ払えたことを喜んでいる。


191 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/02(土) 23:01:04.27 ID:mjeXGrB4o
と、次の瞬間。

鷲「クェー!」ガシィイ

野良アライちゃん1「うゆうぅ!?」ブラン

野良アライちゃん2「≦∀≧」!?

大きな体の鷲がやってきて、野良アライちゃん1の首の後ろを鷲掴みしたのである。

鷲「クェー!クェー!」バッサバッサ

野良アライちゃん1「い…いもーとぉおお!おかーしゃあああんっ!たしゅkwてええええっ!」ピギイイィィジタバタ

野良アライちゃん2「お、おねーしゃ!おねーしゃあ!」ヨチヨチヨチヨチ

鷲「…」バッサバッサ

野良アライちゃん1「ぴいいぃ…」

鷲は一瞬で飛び去り、どこか遠くへ運ばれていった。

野良アライちゃん2「お…おねー…しゃ…」ウルウル

野良アライちゃん2「っ…ぴいいぃぃ~~~~っ!おねえーしゃあああーーーんっ!」ビエエエエエエン

一緒に協力して餌を探し、辛いときは励まし合ってきた実の姉との、あまりに唐突な別れ。

5匹の姉妹のうち、3匹は様々な理由で死別した。

野良アライちゃん2は、姉妹で唯一の生き残りとなった。


194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 23:35:42.60 ID:CS6grQZv0
調子に乗っているアライちゃんが痛い目を見るのは最高だね


195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/02(土) 23:38:45.93 ID:IAgV8Y7eo
多分そのうち地獄で再開できるから寂しがらんでもいいだろ


196 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 00:02:51.41 ID:rZ17Z8UTo
…

夜。

公園の植え込みの中で、野良アライちゃん2が丸まっていた。



野良アライちゃん2「う…うゆうぅ…」ブルブル

野良アライちゃん2は、この植え込みを晴れの日の巣にしているようだ。

雨から身を守ることは全くできないが、人間や猫などの外敵からは身を隠せる。

野良アライちゃん2は、恐怖しながら巣にこもっていた。

野良アライちゃん2「うゆうぅ…おなかしゅいたのりゃ…」ブルブル

野良アライちゃん2「でも…おしょといったら、あのおっかないとりがきてたべらてゆかもしれないのりゃ…!」ブルブル

野良アライちゃん2「っ…」グーギュルルー

野良アライちゃん2「おねーしゃん…おばしゃん…おんなのこたち…!」ブルブル

野良アライちゃん2「ぴっ…ぴぃいいいいぃい~~~~っ!!!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「もーおうぢがえりだいのりゃあああああーーーーっ!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「の゛ーーーーーぁ゛あ゛あ゛んっ!!の゛お゛ぉーーーーぁ゛ぁ゛あーーんっ!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「もーこわいのやなのりゃああああーーーっ!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「おうぢがえりだいいいぃいーーーーっ!おがーしゃんになでなでだっこちてほじいのりゃああああーーーーっ!!おがあしゃあああーーーんっ!!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2「のぁあああーーーーーんっ!のおおおぉおおおおーーーーーぁああああああーーーーーーんっ!おーーなあああーあがああああああああーーーしゅいだあああああああああああーーーーーっ!!」ビエエエエエエン

野良アライちゃん2は泣いた。
ただひたすら泣きじゃくった。



197 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/03(日) 00:20:16.60 ID:rZ17Z8UTo
つづく


198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:21:36.07 ID:hdIYOtnh0
乙

インターンシップはろくなものじゃないですね。
しかも、アライちゃん共の悪質性が周知されていない世界、大変ですね。


199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 00:25:15.40 ID:giVif6V1O
乙

アラ日見てるとアラスコであったチヘのアライさんに関する論文の重要性がわかる・・・


201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 01:03:52.59 ID:ngMmv0Tx0
アライちゃん2は天国から地獄ですね。
ペットショップの店員の話からすると、野良アライちゃんのことが周知されてないのではなく
経済的・社会的に野良猫やゴキブリ程度の認識なのかもしれませんね。
家庭内にいると影響があるが社会への影響は限定的なんでしょうか。


203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 02:45:23.72 ID:DgzwOKV7o
乙ー
飼えもしないのに餌あげるのはダメ絶対





最終更新:2018年07月24日 21:57

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*4 ハ↓ハ