アライちゃん駆除スプレー完成―試作品とゴミパンドラの箱・後編

302 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 21:58:59.48 ID:89KGo3N2o
私はスプレーをユニットへ装着した。

肉料理屋店主「これはどういうユニットんだ?」

ユニットについて、簡単に説明しますと…

小さい缶を2つ、大きい缶を1つ装着します。

肉料理屋店主「それぞれ中身が違うわけか。…まあ、体積がかさばらないようにはなってるな」

スプレーの頭にはダイヤルがついており、ダイヤルには『吹』『硬』『ダブル』『除』の4つのマークがあります。

肉料理屋店主「時計盤でいうと12時、3時、6時、9時のとこに1つずつついてるな。ダイヤルで切り替えるのか」カチカチ

肉料理屋店主「で、どう使うんだ?」

まずは、そこのアライちゃん1匹に、『吹』にダイヤルを合わせて噴射してください。

顔を狙ってくださいね。

野良アライちゃん3「うゆぅ~、あったかくなってきたのりゃあ!≧∀≦」ギュッギュッギュッ

野良アライちゃん5「ふははー、ぽっかぽかなのりゃ~!≧∀≦」ギュッギュッギュッ

野良アライちゃん5「ひとしゃん、おまえがあのさみゅ~いおうちからだちてくれたのりゃ?ありがとなのりゃ!≧∀≦」コスリコスリ

野良アライちゃん3「いーやちゅなのりゃあ!ひとしゃん、しゅきしゅきなのりゃ~♪≧∀≦」スリスリ

野良アライちゃん3がオーナーの靴に頬擦りしている。

あー羨ましい。代わってほしい。
野良アライちゃん3に。

私があの子の代わりにオーナーの靴に頬擦りしたい。


303 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 22:02:19.93 ID:89KGo3N2o
肉料理屋店主「じゃ、やってみるか!よっと!」ゲシィ

野良アライちゃん3「ふびゅぅっ!?」ドカァゴロゴロ

野良アライちゃん5「≦∀≧」!?

オーナーは、野良アライちゃん3を蹴飛ばした。

野良アライちゃん3「い…ぢゃいのりゃああ!なにしゅゆのりゃあ!?」フゥーッ

野良アライちゃん5「ひ…ひいぃい!わゆいやちゅだったのりゃあ!にげゆのりゃあ~っ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ

野良アライちゃん5は部屋の中を壁沿いに逃げ回っている。

残念だけどドアは空いてない出られないんだよなぁ。

肉料理屋店主「ダイヤルは『吹』だな。シュッ!」プシュウウゥウ

オーナーが持つスプレーから、霧状の液体が噴射された。

野良アライちゃん3「ぴゅううぅ!?…くんくん、いーにおいなのりゃあ!」クンクン

部屋の中には、フルーツ系の爽やかな香りが漂ってくる。

野良アライちゃん3「くんくん、くんくん!…ふんふん、ふんふん!(≧'u≦ )」クンクン

野良アライちゃん3は、スプレーの匂いを嗅いでいる。

逃げないのだろうか…?


304 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 22:10:56.03 ID:89KGo3N2o
肉料理屋店主「で、次はどうすればいいんだ?」

次は『硬』にダイヤルを合わせて、また吹き付けてください。

肉料理屋店主「こうか。おりゃ」プシュウウゥウ

先程とは別の液体が噴射される。

野良アライちゃん3「おぉ~!さっきとちがうにおいなのりゃ!くんくんくん!」クンクン

今度は、花みたいな香りが漂ってきた。

肉料理屋店主「あー、さっきの『吹』が一番でかい缶の中身で、今のは左の小さい缶の中身だな」プシュウウゥウ

野良アライちゃん3「くんくん…びっ!?」

オーナーがスプレーを吹き付けた数秒後、突如野良アライちゃんの顔面は、白いがさがさした膜で覆われた。

野良アライちゃん3「っ…!?!!ッ………ッ!!」ジタバタジタバタ

野良アライちゃん3は、仰向けにひっくり返ってじたばた暴れている。

声を出せないようだ。

肉料理屋店主「おお、効いたのか!これはどういう毒なんだ?」

そのスプレーは毒じゃありません。

肉料理屋店主「何?じゃあこれは…?」


306 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 22:23:16.12 ID:89KGo3N2o
これは簡単に言うと、すごく強力な接着剤です。

肉料理屋店主「なに…!?接着剤だって?」

1回目の『吹』の液体に、2回目の『硬』のガスが混ざり合うと、瞬時に硬化するんです。

これらはアライちゃんが自分から嗅ぎにくるように、フルーツや花の香料が混ぜられてます。

肉料理屋店主「俺らが嗅いだ匂いは、香料の匂いだから吸っても平気なわけか…」

野良アライちゃん3「ッ!ッ!………ッ………」ブルブル

野良アライちゃん3は苦しそうな表情で、必死に何かを吐き出そうとしている。

肉料理屋店主「…顔の表面のガサガサが接着剤か。で、やけに苦しそうにしてる理由は…?」

さっきこのアライちゃんは、1回目のスプレーの霧をたくさん吸ってましたよね。

あの液体は、水に凄く溶けやすい性質があります。

吸い込んだ時に、肺の内側の粘膜表面に浸透したんです。

肉料理屋店主「ってことは、アレは…。肺の内側が接着剤でビッシリ硬められてて、呼吸できねえってわけか!」

その通り。
ああなったらもう、窒息するだけですね。


308 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 22:29:31.96 ID:89KGo3N2o
野良アライちゃん3「ッ………ッ……」ビグッビグッビグッビグッビグッ

肉料理屋店主「白目剥いてやがる…。剥がれないのかこれ?」

一度硬化すれば、もう水には溶けません。

肺の内側から剥がれることはないですよ。

肉料理屋店主「ん…。床の表面にも結構接着剤が硬化してへばりついてるぞ。取るの大変そうだな…」

その説明は最後にします。

次は、向こうにいる野良アライちゃん5を仕留めましょう。

野良アライちゃん5「くゆな!くゆなあああ!のりゃっ!のりゃっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

肉料理屋店主「オーケー」スタスタ

オーナーは、野良アライちゃん5へ近寄っていく。

野良アライちゃん5「み…みてたぞぉ…!そ、それ、どくなんだろぉ…!」

肉料理屋店主「ほぉ。野良害獣ごときが毒の概念を知ってるとは驚きだ」スタスタ


309 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 22:41:11.56 ID:89KGo3N2o
オーナーは、野良アライちゃん5を部屋の角へ追い詰めた。もう逃げることはできないだろう。

野良アライちゃん5「あ、ありゃいしゃんわかったのりゃ!それすわなきゃいいのりゃ!」バッ

野良アライちゃん5は、両手で顔を覆った。

野良アライちゃん5「これでへーきなのりゃあ!」モゴモゴ

肉料理屋店主「…なんだこいつ?さっきの俺達の会話を聞いただけで、対策を思い付いたのか?…接着剤とかガスとか肺とか、全然知らないはずだろ」

…普通のアライちゃんより、頭の回転というか理解力が早いですね。

肉料理屋店主「つまりこの個体には、知識が不足してても、俺らの会話から意図や考えを読み取るコミュニケーション能力が備わってるってわけか」

インターンシップのせいで淘汰が加速されて、野良アライさん達の知能が高く進化してきているのかも。

肉料理屋店主「やべーよな。こいつまだ赤ん坊だろ?これが大人になったらどうなるんだ?想像すんのがこえーよ」

野良アライちゃん5「そ、そーなのりゃ!ありゃいしゃん、おっきくなって、かしこいこどもたくさんそだてゆのりゃ!」モゴモゴ

野良アライちゃん5は、顔を手で覆いながら喋る。

野良アライちゃん5「だがら!やべで!おまえたちをけらいにちてやゆかりゃあ!ありゃいしゃんおーきくなったらゆめがあゆからぁぁ!だぢゅげでえ…!」プルプル

これだけ頭が回るなら、害獣被害なんか出さず、もうちょっと人と共存しようとできないんでしょうかね。

肉料理屋店主「案外できるんじゃね?俺らが突っぱねてるだけで…」

オーナー?

肉料理屋店主「何でもねえよ」

野良アライちゃん5「そ、そーなのりゃ!ありゃ、ありゃいしゃん、ゆーしゅーなんだぞぉ!だから…」


310 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 22:49:38.63 ID:89KGo3N2o
肉料理屋店主「『だから殺す』んだよォ!てめーみてーな奴に殖えられちゃ困るんでな!ここで駆除してやる!」チャキッ

野良アライちゃん5「うゆぅう!ありゃいしゃんはいだいなのりゃあああああああああああああああああああああああああっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ

肉料理屋店主「あ!逃げた!」タタッ

野良アライちゃん5「それぜったいすわないのりゃあああ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

肉料理屋店主「おいおい…。吸う気がないぞ。こうなったら、スプレー役に立たないんじゃねえのか?」

オーナー。
ダイヤルを『ダブル』に合わせて、アライちゃんの前方へ吹き付けてください。

肉料理屋店主「ダブルか!オラァ!」プシュウウゥウ

野良アライちゃん5「うゆぅ!すわない!すわないぞぉ!」クルッヨチヨチヨチヨチ

肉料理屋店主「逃げんな!くらえ!」プシュウウゥウ

野良アライちゃん5「わっぷ!」

スプレーが、野良アライちゃんの顔に当たった。


311 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 22:57:04.54 ID:89KGo3N2o
すると…

野良アライちゃん5「…ぴぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!おめめいぢゃいいいぃい!いいいぢゃあああああいいーーーーっ!!」コスリコスリ

肉料理屋店主「おお?必死で目を擦ってるぞ」

『ダブル』は、接着剤と硬化剤を同時に噴射するんです。

だから空中で硬化が始まります。

アライちゃんの顔に浴びせれば、たとえ吸わなくても、目の粘膜に浸透して、眼球表面を硬化させます。

反応熱は瞬間最高70℃ありますからね。目が熱くてたまらないでしょう。

あの体の小ささじゃ、もう失明でしょうね。

野良アライちゃん5「うぅーーー!うううぅうーーーー!ありゃいしゃんがなにしたってゆーのりゃあああーーっ!おまえになんかちたかああーーーっ!」ビエエエエン

野良アライちゃん5は、顔を手で覆いながら、体を丸めてうずくまっている。

野良アライちゃん5「ありゃいしゃんなんにもわゆいごどじでないだろおぉおおおお!こんなひどいごどしゅゆのはおがじいのりゃああああ!ひとごよちいいぃいいっ!」

肉料理屋店主「うずくまってるんだが…」

顔を狙って噴射してください。

肉料理屋店主「はいよー」プシュウウゥウ

野良アライちゃん5「うびゅうぅううう!ぜったいすわないぞお!むぐ!」


312 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 23:05:57.67 ID:89KGo3N2o
野良アライちゃん5「…!ッ!ッ……ッ………」モゾモゾ

野良アライちゃん5は、うずくまったままもぞもぞと暴れている。

肉料理屋店主「おお?声が止まったぞ」

だって顔を手で覆ってるだけでしょう。

手の上から噴射してやれば、手が顔にぴったり貼り付いて、結局呼吸する隙間を塞げるんですよ。

野良アライちゃん5「ッ!……………ッ!ッ!~~~ッ………!」ジタバタジタバタ

野良アライちゃん5は、仰向けにひっくり返った。

手は完全に顔面に接着されているようだ。

肉料理屋店主「とどめの目貼り」プシュウウゥウ

野良アライちゃん5「」ジタバタジタバタジタバタジタバタ

はい、おしまいです。
あとは窒息死を待つだけです。
あっちの子みたいに。

野良アライちゃん3「」

肉料理屋店主「さっきの奴は…死んだみたいだな。で…床が接着剤でガビガビなんだが…」

では、ダイヤルを『除』に合わせて、床で固まってる接着剤に吹き付けてください。

肉料理屋店主「こうか」プシュウウゥウ


314 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 23:10:41.44 ID:89KGo3N2o
床の接着剤「」ジュワアアアアアア…

肉料理屋店主「ん?なんか炭酸水みたいに泡立ち始めたぞ」

『除』は3つめの缶のスプレー…分解剤です。

固まった接着剤にそれを吹き付けると、水と無害な気体へと分解されます。

肉料理屋店主「ファッ!?な…なんだって!?」

だから、固まった接着剤が完全に分解されるんですよ。

肉料理屋店主「…マジ?」

マジです。

肉料理屋店主「なあ、一言いいか」

どうぞ。


315 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 23:14:42.33 ID:89KGo3N2o
肉料理屋店主「これアライちゃん駆除なんかに使うの勿体なくね!?」

やっぱそう思います?

肉料理屋店主「おかしいだろコレ!!!アライちゃんとか関係なく、接着剤としての性能がクソやべえぞ!?」

殺虫剤メーカーの人達が、毒を使わずにアライちゃんを殺す方法を考えた結果…

最新最強の接着剤が誕生したわけです。

肉料理屋店主「これ、なんでもくっつくのか!?」

何でもってわけでは…。
プラスチックとか金属とか、表面がつるつるしたものにはあまりくっつかないそうです。

肉料理屋店主「オーバーテクノロジーというか…技術革新を見たよ…」

昔から『戦争は技術を進歩させる』って言いますね。

肉料理屋店主「それがまさか、アライちゃんとの戦いの最中だとはな…」


317 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 23:24:08.14 ID:89KGo3N2o
肉料理屋店主「でも、お高いんでしょう?」

真ん中の大きい『吹』の缶なら、600円で買えますよ。

無くなるのは早いですけど、うまく顔面にシュッとやるコツを身に付ければ長持ちしますよ。

肉料理屋店主「安全性は?」

ラベルの注意書きをちゃんと読めば…

『絶対に人の顔に向けて噴射しないで下さい』
『風の強い所では絶対に使用しないで下さい』

の2つさえ守れば安全かと。

肉料理屋店主「なるほど。お年寄りでも、まあ…使い方間違えなければ安全かもしれんが…」

何か懸念でも?

肉料理屋店主「これさ、窒息させるわけだから結構苦しむだろ?…一般ピーポーは、平気で使えるのか?」

友達のギャルちゃんにもプレゼントしましたよ。

肉料理屋店主「で、どう言ってた…?」


318 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 23:28:50.03 ID:89KGo3N2o

野良アライちゃん『なのりゃー』

ギャル『ひっ、出たあ!たあ!ダブル!』プシュウウゥウ

野良アライちゃん『っ…ぎびいいぃいいいいいい!おめめええいっぢゃあああいいいいいいいいいーーーー!』ピギィイイイイイ

ギャル『ひぃいいいい!さ、さっさと死んで!死んでよおぉお!』プシュウウゥウ

野良アライちゃん『のぉぁあああんっ!のぁああーーーー…ァ…!ッ………!』ビグッビグッ

ギャル『ひっ!?』

野良アライちゃん『』ビグッジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタビグンビグンビッタンバッタンドタバタ

ギャル『嫌ぁああああああああああああ!怖い!怖いぃいい!』プシュウウゥウ



…のたうち回る姿を見て、泣くほど怖がってましたよ。

肉料理屋店主「やっぱ、パンピー目線じゃあ見てて気持ちいいもんじゃねんだろうな。俺は見ててスカっとするけど」

私は眺めてて興奮します。

肉料理屋店主「ジェノサアライドの連中なら、『ハエガイジェット』とか名付けそうだぜ…」


319 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 23:33:45.53 ID:89KGo3N2o
そうだ。

ギャルちゃんの家に呼ばれたときに、野良アライちゃん2匹捕まえましたよ。

肉料理屋店主「おっ、電話で言ってたアレか。持ってきてるか?」

モチのロンです。
店の奥に籠置いてあるんで、持ってきますね。

肉料理屋店主「おうよー。さて、害獣の死骸の始末するか…」

…私は籠を持って、オーナーの前に来た。

ルンバアライちゃん1「ちーぢゅおいちいのりゃー!≧∀≦」クッチャクッチャ

ルンバアライちゃん2「やぬしー!ありゃいしゃんのおちりなでなでちていいぞぉー!≧∀≦」オシリフリフリ

肉料理屋店主「へえ、こいつらが、そのギャルちゃんの家に湧いた害獣か。でけえな」

なんでも、初めて見たときはルンバの上に二匹で乗って遊んでたそうです。


321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 23:36:26.81 ID:PmSbokqx0
『ハエガイジェット』、使ってみたい。


322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/11(月) 23:40:21.72 ID:OHsq5E0Q0
一家に1本、ハエガイジェット!
淡々とスプレーするもよし、遊ぶのもよしの万能品です!
この機会に是非、お買い求めください!


323 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 23:45:33.36 ID:89KGo3N2o
肉料理屋店主「さーて。じゃあ予定通り。動画撮影始めるか」

はい。
私達、野食サークルことランチャーズのアラジビ動画、記念すべき1回目です!

肉料理屋店主「…分かってると思うけど、今回の動画は『料理』がメインだ。ジェノサアライドの奴らみたいな虐殺ショーじゃないからな」

わかってます。
屠殺のシーンは、実際にアップする動画ではカットするんでしたよね。

ショッキングに感じる人もいますから。

肉料理屋店主「まあ、動画でカットするだけで、実際にはちゃーんと屠殺すすけどな」

肉料理屋店主「…じゃ、動画撮影始めるぞ。俺はカメラ準備するから、エプロンと三角巾つけな」

…あの。何度も聞きますけど。
オーナーがやらなくていいんですか?

肉料理屋店主「あ?俺みたいなむさい男より、お前の方が動画映えするだろ」

いえいえ!オーナーはかっこいいですし、ガタイ凄いですし…
それに、アラジビ料理の腕前も私なんかよりずっと上です!

私よりオーナーが映った方がいいんじゃ…?

肉料理屋店主「いや、お前めっちゃ可愛いしさ。美少女に敵うもんはこの世にねえんだよ」

ッ………!!!!!!!!?!!?!?

肉料理屋店主「ど、どうした!?」アセアセ


325 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/11(月) 23:51:52.64 ID:89KGo3N2o
オーナー。

女の子にそういうこと言うときは、きっちり責任取らなきゃダメなんですよ?

肉料理屋店主「え…え?」

何でもないです…さ、始めましょう。

肉料理屋店主「そうだな。よし、カメラ準備できたぜ。籠からアライちゃんを取り出しな」

ルンバアライちゃん1「やぬしー!こっからだすのだー!おそとであそぶのだー!」ガシャガシャ

ルンバアライちゃん2「ちーぢゅ!ちーぢゅもっとたべたいのだー!」ガシャガシャ

はいはい、それじゃあ籠から出ようね。

私は、籠からルンバアライちゃんを1匹取り出した。



ルンバアライちゃん1「なのだー」

さあオーナー。
アラジビ動画の撮影、始めましょう!


327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 00:01:49.42 ID:lJy3h1bB0

アライちゃんを差し出す絵はルンバアライちゃんだったのか
しかし、接着スプレーは使い所によって犯罪に使われそうだな


328 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/06/12(火) 00:02:37.88 ID:GP7luP3So
スプレー正式名称は『アライレイザーZ』ですが
好きな呼び方で呼んで頂いて大丈夫です


329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 00:16:04.86 ID:3590/JENo
乙ー
動画での野生の動物の解体の仕方とかは
実際に調理する人にとってはいい参考資料になりそう


331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 02:19:54.43 ID:PJdEO7Jj0

対人相手でも余裕で使えそうなのが少し恐ろしいね
つか対生物全部行けるのでは



334 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2018/06/12(火) 07:36:04.68 ID:GP7luP3So
ちなみに、こちらがアライレイザーユニットの没案となります



当初は利便性を重視して、こういう拳銃型の形状にしようと考えていましたが、
アラ虐的には『殺虫剤スプレーと同じ形状』の方が、命を軽く扱う冒涜的な雰囲気が出やすいので、
ユニットを通常スプレーのノズルと同じような感じに変更しました


336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 10:55:27.50 ID:0UzEdSqZ0

アライボウを使う個体といい野生のアライちゃんも中々に賢しくなってるな


339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/06/12(火) 20:16:12.11 ID:rJqmVTYr0
  • アライさんが悪用できない
  • アライさん以外に被害が出ない

こういうものを作れたら一番いいのにね





最終更新:2018年07月24日 22:48