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アラジビフェスとショクエモンP―謝肉祭編・その1

230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 13:43:01.59 ID:Scvuh5sHO
アライちゃん達2匹は、よちよちと歩き食通の友人の足下まで辿り着くと、
くいくいとズボンを引っ張った。

アライちゃん1「ごはんー!ごはんよこすのだー!」クイクイ

アライちゃん3「おなかぺこぺこなのだー!さっきみたいなの、もっとほしいのだー!」クイクイ

司会「あれ?何かやったんですか?お腹には何も入れないでおくと言ってましたが…」

食通の友人「ソースを少々。中まで味付けするためにね。ほらお前ら、こっちこい」ガシッ

アライちゃん1「のだー」

アライちゃん3「のだぁ~」

食通の友人は、アライちゃん1&3を掴み上げ、キッチンへ乗せた。

231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 13:47:36.87 ID:Scvuh5sHO
司会「ところで、持ち込みアライさんの数は3匹と書いてありますが、もう一匹は…?」

食通の友人「あー、まだ出て来てないか」スタスタ

食通の友人は、籠の上面の蓋を開け、アライちゃん2を取り出した。

アライちゃん2「…の…だぁ…」ピクピク

観客「おいあれ…しっぽが無いぞ」ザワザワ

観客「ピクピクしてるし…大丈夫なのか?」ザワザワ

司会「大丈夫なんですか?これ…」

観客も司会も、心配しているようだ。

食通の友人「安心したまえ、品質検査は通ったぜ★」

観客「ならオッケーだ!」ザワザワ

232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 14:04:28.00 ID:Scvuh5sHO
アライちゃん2「…の…ぁぁ…」

司会「ところで、どうしてこんな事に?」

食通の友人「いやぁ、昨日こいつと一緒にダンスの練習してたら、つい…ね」

司会「そのダンスとは?」

食通の友人「『純情 ~スンジョン~』だ。こんな風にな。オーオォ!オーオォ!オーオォォォオー!!!」クルクル

食通の友人は、右手を掲げて頭の上でクルクルと回した 。特にタオル等は持っていない。

アライちゃん2「ひぃいぃ!や、やめぅのぁ、もういひめらいれほひぃのらぁ!」

観客『ワッハハハッハハハハ』

233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 14:12:07.33 ID:Scvuh5sHO
司会「それでは、さっそくクッキングの方を始めましょうか」

アライちゃん1「まってたのだー!」

アライちゃん3「はやくおいしいごはんつくるのだー!」

観客『おぉ!?』ザワザワ

司会「ん?やけに乗り気ですね…。どういうことです?これから自分がどうなるか分かってんですか?」

食通の友人「ふふ、クッキングの前にこいつらに意気込みでもインタビューしてみたらどうだい?」

司会「それもそうですね。えーと、今の意気込みは?」スッ

アライちゃん1「もうおなかぺこぺこなのだー!きのうからずっとなんにもたべてないのだー!」

司会「おお…さすがショクエモンP、徹底的ですね」

アライちゃん3「ここには、おいしーものがたくさんあるってきいたのだ!」

ステージから下を見下ろすと、会場のあちこちに屋台ブースがあった。
観客達はあちこちの屋台から買った料理を容器に入れて持っている。

その料理は、どれも…
殆どが、肉料理である。

234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 14:16:04.84 ID:Scvuh5sHO
司会「はい。おいしいもの、たくさんありますねぇ!」

アライちゃん1「あらいしゃんたちも、たべられるってきいたのだ!」ワクワク

アライちゃん3「そうなのだ!あらいしゃんたちもたべていいっていってたのだぁ!」キャッキャ

2匹がそう言うと、観客席はどっと笑いの渦に巻き込まれる。

観客「あははっははは!なるほどなぁ!言葉の通りだぁ!」ヒヒヒ

観客「マジウケるわー!」ゲラゲラ

アライちゃん1「でもさっきからあらいしゃんたち、ぜんぜんごはんつくってもらえないのだ!うそなのか?」

観客「いーえ!嘘じゃありません!ショクエモンPの言葉に何一つ嘘はありません!」


235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 14:17:27.40 ID:cfaD0fXa0
いったい何の肉なんだろう(すっとぼけ)
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/12(土) 14:31:58.88 ID:tJFUbr1W0
アライさん達も食べられる(直球)


238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 15:07:02.82 ID:Scvuh5sHO
アライちゃん2「…しゃんにんぶん…つくっへ…くれるっへ…いっはのは…」プルプル

司会「え?何ですか?」

食通の友人「ああー気にしなくていいよ。こいつダンスの途中で思い切り頭ぶつけて以来、ガイジだから」

観客『ワハハハハ…!』

アライちゃん2「が、がいひひゃないのらぁ…!あらいひゃんは…へんひゃいひなのら…しまいでいひばんゆうひゅうなのらぁ…!」プルプル

観客「寝言言ってんじゃねーよガイジ!」

観客「鏡見ろガイジ!」

観客「何言ってるかわかんねーよガイジ!」

観客『ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!』

アライちゃん2に対し、観客から差別的な表現のチャントが沸き上がる。

アライちゃん2「ひ…ひがうのらぁ…!けがひへる、らけなのらぁ…!」ヒグッグスッ

観客『ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!』

アライちゃん2「おいひいごはん、はべはら、なおるのらぁ…!」シクシク

観客『ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!』

アライちゃん2「ほっぽも、ひっほはえへふるのらぁ…!」

観客『ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!』

アライちゃん2「らからおねがいらから…!がいひなんて…よばないれほひいのらぁ…!びええええん…!」ビエエエエン

観客『ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!ガ・イ・ジ!!!!』

242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 15:22:13.74 ID:Scvuh5sHO
アライちゃん1「こわいのだ…」

アライちゃん3「がいじになったのが、あらいしゃんじゃなくてよかったのだぁ…」

アライちゃん2「いもーとまで…!ひどいのらぁ…!」

アライちゃん3「ひどいのは、あらいしゃんをみすててにげようとしたおねーしゃんなのだ!」

観客『アハハ…!』

食通の友人「さーてそんなガイジも、首から下は健常です。ささ、そろそろ料理を始めましょうか」

アライちゃん1「わーい!」ピョンピョン

アライちゃん3「はやくつくるのだぁ!」

食通の友人「では、まずは卵を割り、小麦粉と塩コショウとよく混ぜます」チャカチャカ

アライちゃん1「わぁ、もうたべていいのだ!」ピョン

アライちゃん3「いただきますのだ!」ピョン

アライちゃん達は、料理を作ってる最中のボールへ飛び込もうとする。

食通の友人「もーちょっと待ってな」ペシッ

アライちゃん1&3「「のだっ!」」ボテッ

244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 15:41:27.79 ID:Scvuh5sHO
食通の友人「さて、コンロではサラダ油を火にかけ、170度まで熱します」カチッ

コンロの上で、油が熱くなっていき、次第に泡立ち始める。

食通の友人「そして先程のボウルを、よーく混ぜます」マゼマゼ

食通の友人「まぜまぜ~」マゼマゼ

食通の友人「そしてこの中へ、俺特製のソースを少しだけ垂らしまーす」ポタッ

アライちゃん1「うう、もうがまんできないのだぁ!」ガバッ

アライちゃん3「たべるのだー!」バッ

今度はアライちゃん達をはね除けず、なんとボウルの中へのダイブを許してしまった。

べちゃっと音が鳴り、アライちゃん達の体がボウルの中の材料へ浸された。
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 15:50:47.18 ID:Scvuh5sHO
なんということだ。
マトモに料理していれば起こるはずのない事態が発生してしまった。

アライちゃん1「はぁはぁ、たべものおっぱいなのだぁ!」ベチャベチャ

アライちゃん3「ぺろぺろ…」ピチャピチャ

司会「ああーっと!アライさん達に料理を邪魔されてしまったァー!」

観客「ああっ!おいおい、どうすんだこれ…」ザワザワ

観客「作り直しか?」ザワザワ

アライちゃん1「じゅるるっ…あんまりおいしくないのだ…」モグモグ

アライちゃん3「でもえいようなのだー」モグモグ

司会「あーもう収拾のつかないことに…」

食通の友人「丁度いい、そこのガイジも入れましょう」ヒョイ

アライちゃん2「のあぁ…!」ベチャッ

司会「ご乱心ですかーーッ!?」

アライちゃん達の体は、どんどん卵と小麦粉のペーストまみれになっていく。

司会「あの、これからどうするので…」

食通の友人「次はパン粉をまぶします」バッバッ

アライちゃん1「のだっ!?」

アライちゃん3「けほっ、こほっ…!」

248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:07:50.02 ID:Scvuh5sHO
司会「何事もなかったかのように続行しましたが…あの…」

観客「え?どうしたの?作り直さないの?どう見ても手遅れだろ…」ザワザワ

観客「ショクエモンPやっちまったなー…。動画撮って拡散しよ」パシャ

アライちゃん1「うぅ、まずいのだー!おまえいってたのだ!おいしいものいっぱいあげるって!」ペロペロ

材料のペーストはまだまだボウルに沢山残っている。

アライちゃん達が飲んでも、なかなか無くならない。

アライちゃん3「そうだ、おいしいものあげるっていったのだ!これのどこがおいしいものなのだ!ごみなのだぁ!」ペロペロ

アライちゃん1「ちゃんとやくそくまもるのだぁ!」

観客「うわ…大惨事…どうすんだこれ…」ザワザワ…

観客「いや…待て。もしかしたら、これも筋書き通りだとか…まさかな」

観客達は騒然としている。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:15:58.82 ID:Scvuh5sHO
食通の友人「安心しなベイビー、約束は守るよ」ヒョイ

アライちゃん1&3「「のだぁ?」」

食通の友人は、アライちゃん達3匹が入ったボウルを持ち上げ、コンロの前へ移動する。

アライちゃん1「おそらとんでるみたいなのだー!」キャッキャ

アライちゃん3「ゆーふぉーなのだー!びゅーん!」キャッキャ

アライちゃん2「…」ブクブク

アライちゃん2はペーストの中で溺れているようだ。

食通の友人「皆様、ご安心ください。ここまで全て、レシピ通りの流れです」

観客『おぉ!?』
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:21:51.63 ID:tgI/yC/RO
食通の友人「さあさあこのボウルに居るのは、材料にまみれたアライちゃん3匹!」

食通の友人「そしてガスコンロには、バチバチと音を立てて跳ねる、アツアツのサラダ油ァーッ!」

食通の友人「今から宣言通り!約束通り!美味しい料理を…」ガシッ

アライちゃん3「のだぁ?」プラーン

食通の友人は、ビニール手袋越しにアライちゃん3を掴み、持ち上げると…

アライちゃん3「なんなのだ?」




食通の友人「…『あげよう』と、思いまァーーーーーっすッ!」





アライちゃん3「?」

観客『おおおぉぉぉ!?』ザワザワ

観客「あー!そういう意味かぁ!!っておい嘘だろおおぉ!?カメラカメラ!」

アライちゃん3「これからおいしいりょうりつくるのか?」

食通の友人「イエス」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:27:19.84 ID:tgI/yC/RO
食通の友人「皆さん、カメラの用意はいいですかぁ?それでは一緒に、カウントダウンしましょう!」



観客『3!』
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:28:04.60 ID:tgI/yC/RO
食通の友人「2!」

観客『2!』

アライちゃん3「にー!」キャッキャ

255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:32:02.65 ID:tgI/yC/RO
食通の友人「1!」

観客『1!』

アライちゃん3「いーち!」キャッキャ

アライちゃん1「いちー!」ワイワイ

アライちゃん2「」ブクブク

アライちゃん1&3は、会場の楽しそうな雰囲気に飲まれ、一緒にカウントダウンしていた。

何が起こるかは分からない。
だけど、きっと楽しいことが起こって、
美味しい料理をお腹いっぱいたべられる。
そう思った。

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:34:50.53 ID:tgI/yC/RO
食通の友人「ゼロおおぉぉッ!」パッ

アライちゃん3「のだ?」



食通の友人は、サラダ油が跳ねる鍋の上で、アライちゃん3から手を離した。


アライちゃん3の体が、重力に従って落下していく。

258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:44:28.02 ID:cIpfzEJHO
ドボンという音と共に、アライちゃん3はサラダ油の中へ落ちた。

じゅわあ、ばちばちと、油が跳ねる音が鳴り響く。

アライちゃん3「あああああああああああああづいのだあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」バシャバシャ

アライちゃん1「ひぃ!?」ビクッ

観客『YEAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!!!』

ステージの上の大スクリーンには、キッチンを上から映した映像が流れている。

会場の誰もが、今この場で、前代未聞、世界初の料理が誕生したのを目の当たりにした。

260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:51:54.36 ID:cIpfzEJHO
アライちゃん3「のぁぁああああ!あづい!あづいあづいあづいあづいあづいあづい!!だずげでえええぇ!だずげでえええぇ!」バシャバシャ

アライちゃん1「な…なにやってるのだ!?このままじゃ、あらいしゃんのいもーとがやけどするのだ!」

アライちゃん1は、ボウルの上から顔を出し、真下で起こる阿鼻叫喚の地獄絵図を目撃していた。

アライちゃん3「い゛ぎぃぁああああああ!!!ぁ゛ぁあああああああああーーーーっ!」パチャパチャ

アライちゃん1「ヒトしゃん!はやくいもーとをたすけるのだああぁ!」

食通の友人「おや、助けたいかい?」

アライちゃん1「あたりまえなのだ!だいじないもーとなのだぁ!」

261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 16:56:52.38 ID:cIpfzEJHO
食通の友人「だったら…」ガシッ

アライちゃん1「のだっ!?」

食通の友人「てめぇが助けに行けや!!!おねーしゃんなんだろォァ!?美しい姉妹愛見せろや!!」グイイッ

アライちゃん1「や、やめるのだあ!こんなのおかしいのだ!や、やくそく、やくそくは!あらいしゃんたちはおいしいものいっぱいあるとこでおいしいごはんを…」ジタバタ

食通の友人「約束通り!美味しいものを、揚げるのだァーッ!」ポイッ

アライちゃん1「のだああぁ!」バシャァッ

なんと、アライちゃん1も続けてサラダ油の中へ投入してしまった。

264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 17:06:17.82 ID:cIpfzEJHO
アライちゃん1「いぎゃああああ!あづいあづいあづいいい!」バシャバシャ

観客『ワアアアアアアアア!!』ヒューヒュー

アライちゃん3「ぁ…じゅい…おねーしゃ…だ…ず…げ…」ピクピク

アライちゃん1「ああ、ぅぁあああ!」ムギュ

アライちゃん3「のだっ!?」ザブン

アライちゃん1「でるのだ!でるのだぁ!」バシャバシャ

アライちゃん3「ごぼごぼがばごびぼご!ごぼぼがばぼごご!」バシャバシャ

アライちゃん1は、アライちゃん3の上に乗り、妹を踏み台にして鍋から脱出を図った。
姉の踏み台になったアライちゃん3は、頭まで完全に油の中へ浸されている。

266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 17:22:50.14 ID:cIpfzEJHO
アライちゃん1「はぁはぁ、だ、だしつなのだぁ!」ピョンッ

アライちゃん1は、妹の背を蹴り、鍋のへりへ掴まる。
高温に熱された鉄の鍋が、アライちゃん1の手の皮膚を焼く。
その温度はサラダ油以上である。

アライちゃん1「あづいあづいあづいいいあづいあづいあづいいい!!!」ブルブル

それでも、アライちゃんは必死に熱さに耐え、妹を踏み台にし、体を油から引き上げていく。

アライちゃん1「でるのだあぁ!」バッ

そうしてようやく、体が半分以上、鍋のへりから外へ出た。
ここまでやったのだ。後は体を鍋の外へ傾かせ、重力に身を預ければ脱出できる。

267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 17:27:11.53 ID:cIpfzEJHO
食通の友人「おやおや、料理が落ちちゃうじゃないか」スッ

食通の友人は、菜箸でアライちゃん1の頭を掴む。

アライちゃん1「おねがいなのだたすけるのだあらいしゃんしにたくないのだあついのもうやなのだはなすのだあづいあづいあづいだずげでえええぇ!」ウルウル

アライちゃん1は、揚げ物料理の衣で全身が被われ始めている。
ただし、ボウルの中で材料がつかなかった顔面だけは、焼け爛れた皮膚が露出している。

食通の友人「こんがり揚げましょー」ポイッ

アライちゃん1「のだぁぁっ!」バシャーンッ

再びアライちゃん1は、油の中へ落とされた。

269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/12(土) 17:38:57.01 ID:cIpfzEJHO
アライちゃん2「に…にげ、なきゃ…」ガクガクブルブルバタッバタバタビググッ

アライちゃん2は、ボウルから脱出しようと体を動かす。

しかしアライちゃん2の小脳は、すでに毛細血管の破裂で大きな損傷を受けており、体を思い通りに動かすことすらままならない。

アライちゃん2「な…なんれ…こんな…ひろいこと…ひゅるのら…」ガクガクブルブル

食通の友人「あー?なんでかって?」

アライちゃん2「あらいしゃんたひは…おいひいごひひょうが…いっぱいたべられるっへ…ひいへ…たのひみに…ひへはのらぁ…なのに、なんれ…」ガクガクブルブル

食通の友人「おや、言ってなかったか?このフェスが、何をする場なのか」

ここは先程まで、料理コーナーであったはずだ。
だというのに、何故か今不可解にも、アライちゃん達への虐待…いや、虐殺が公然と行われている。

読者の皆も、この状況に困惑し、なぜこんな非道な虐殺行為が行われているか…?
そもそもアラジビフェスとは何なのか、疑問に思っているところであろう。




最終更新:2017年11月13日 23:32