432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 22:31:21.11 ID:x3/E2jrao
…
深夜。
森の茂みがガサガサと揺れる。
アライさん1「人間討伐なのだー!」ガサッ
アライさん2「悪い奴をやっつけるのだ!」ガサッ
アライさん3「成敗なのだ!」ガサッ
アライさん4「わくわくするのだ」ガサッ
アライさん5「まるでジャパリパークのアライさんみたいなのだ!」ガサッ
アライちゃん1「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 22:44:28.80 ID:x3/E2jrao
アライさんの成体の身体能力は、年相応…14~15歳の人間の少女と同等レベルである。
爪や牙が多少鋭いため、同年代の人間の少女より若干戦闘能力は高い。
…ときに、フレンズは心身を鍛え、レベルという概念的な数値を上げることで、
体内のサンドスターを消費し身体能力をブーストする「野生解放」の力を持つという。
だが、野生のアライさん達のレベルは低い。
野生解放の力に目覚めている個体はこれまで確認されていないのだ。
かつて人間の女性や、サバンナの2匹のネコ科少女、
そして大きな耳の相棒と共に旅をして、
セルリアンの脅威から人類を救った彼女とは…
戦闘能力に雲泥の差があるのだ。
435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 22:50:23.01 ID:su23wMa0O
- 何気に新情報があるな。ジャパリパークのアライさんがいたなら、このアライさんたちはいったい何なんだ・・・
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:01:06.98 ID:x3/E2jrao
アライさん2「憎き敵はどこにいるのだ?」ザッザッ
アライさん1「あっちなのだ!アライさんは、あっちへ運ばれて、水に沈められたのだ!だからあっちに住んでいるに違いないのだ!」ザッザッ
アライさん1は、浴槽があった場所へ向かっている。
そこは農夫の家の庭である。
アライさんの群れは、確実に農夫の元へ向かっていた。
アライちゃん1「はぁ、はぁ…つかれたのだぁ…」ヨチ…ヨチ…
アライちゃん2「もうはしれないのだぁ…」ヨチ…ヨチ…
こいつらは何のためについてきたのか。
成体のアライさんの歩行スピードに必死に追い付こうとしていたようだが、
這い這いでは到底追い付けはしない。
アライさん1「チビ達はアライさんがおんぶしてやるのだ」ヒョイ
アライさん2「少しの間新しいお母さんになってたのだ。また甘えていいのだ」ヒョイ
アライちゃん1「おんぶなのだー!おかーしゃんすきなのだー」キャッキャッ
アライちゃん2「たのしーのだー!」キャッキャッ
これから人を殺めようというのに、この緊張感のなさは何なのか。
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:10:26.55 ID:x3/E2jrao
アライさん1「ん?くんくん…いい匂いがするのだ」
アライさん2「何なのだ?くんくん…美味しそうな匂いなのだ!」
アライさん3「戦いの前に腹ごしらえするのだ!」タタッ
アライさん1「行ってみるのだ!」タタッ
やがてアライさん達の群れは、柵の前で止まる。
アライさん1「ん?何なのだこれは?」
目の前にあるものは電気柵。
6段のワイヤーが張り巡らされており、最上段はアライさんの首あたりの高さである。
柵はぐるっと半径3メートル程の円をかくように張り巡らされており、
その中心からいい匂いが漂ってくるようだ。
アライさん5「何なのだこれは!?邪魔なのだ!」
アライさん2「邪魔なのだ。よいしょ」
アライさん2は、ワイヤーに足をかけ、上っていく。
どうやら、電気柵には電気が通っていないらしい。
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:23:36.98 ID:x3/E2jrao
アライさん2「!みんな、こっちなのだ!いいものがあるのだ!」
アライさん1「アライさんもいくのだ」ヨジヨジ
アライさん3「美味しそうな匂いがするのだ」ヨジヨジ
全てのアライさんが、電気柵をよじ登り、直径6メートルの円の中へ入った。
その中心にあるのは、少量の野菜炒めである。
ソースがたっぷりかけられており、美味しそうな匂いが漂ってくる。
アライさん1「美味しいのだ!美味しいのだぁ!」ガツガツ
アライさん2「ああっ!アライさんが先に見つけたのだ!」ガツガツ
アライさん3「待つのだ!アライさんにも残すのだぁ!」タッ
中心に到達した者から、我先にと野菜炒めにかぶりついていく。
アライちゃん1「あらいしゃんもたべたいのらぁ~」
アライちゃん2「たべさせるのだ~」
アライさん1「だめなのだ!これは戦いの前の腹ごしらえなのだ!」ガツガツ
アライさん2「戦うアライさん達が食べるのだ!チビは食べなくていいのだ!」ガツガツ
アライちゃん1「たべたいのだー!」ビエエエエン
アライさん1&2「ふぅー、美味しかったのだ」ペロリ
アライさん3「ああっ!」
アライさん4「アライさんの分が…」
アライさん5「ないのだ…!」
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:27:50.45 ID:x3/E2jrao
アライさん3「な、なんでアライさんの分を残しておかなかったのだぁ!」
アライさん1「そんなのお前が遅かっ…」
そこまで言った瞬間。
アライさん4「のだっ!?」バタッ
アライさん1「!?」
突然、文句を言ってかかったアライさん4が、その場に倒れた。
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 23:28:08.43 ID:UVXLYOINO
こんなところに野菜炒めねぇ・・・
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:33:44.10 ID:x3/E2jrao
アライさん4「」ガクッビグッビグッバタッバタタタッビグンビグッバタタッ
アライさん4は、倒れたまま手足をバタバタと震わせている。
アライさん5「お、おい?大丈…の゛だっ!?」バタッ
アライさん3「!?」
アライさん4を心配して駆け寄ろうとしたアライさん5が、突然倒れた。
アライさん3「どうしたのだ!?」
アライさん5「ぐ、ぶ、ぐえ゛、か、ばっ…」ブシュウウゥ
アライさん5の喉仏の右隣から、鮮血が吹き出している。
おそらく頸動脈を破壊されているのだろう。
アライさん1「な、何なのだこれは!こ、ここにいると危ないのだ!」
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:43:21.71 ID:x3/E2jrao
アライさん1「この囲いの中から出るのだ!」ガシッ
アライさん2「逃げるのだ!チビ達、捕まるのだ!」ガシッ
アライちゃん1「こわいのだぁー!」ビエエエエン
アライちゃん2「もうおうちかえりたいのだぁ!」ビエエエエン
アライさん3「このロープをよじ登って…」ガシッ
アライさん3が、電気柵のワイヤーを右手で掴んだ瞬間。
アライさん3「んぎゃああああ゛ぁあ!」ビグッ
アライさん3「いだいいだいいだいのだあああ!」ヒリヒリ
アライさん3は、電気柵から手を離した。
アライさん3「何なのだこ…れ゛っ!?」バタッ
アライさん3もその場に倒れた。
アライさん3「ああ!ぁああああああ!アライさんの!アライさんのあしが!いだいいだいいだいいだいのだあああああああ!!」ジタバタ
アライさん3は、太腿を押さえたまま倒れ、ジタバタと暴れている。
アライさん1「に…逃げ…ぎゃっ!」ビグッ
アライさん1は電気柵のワイヤーに触れ、即座に離した。
アライさん2「いだっ!な、何なのだこれ!さっきと
違うのだ!触ると凄く痛いのだ!」
明らかに先程と様子が違う。
電気柵に、電源が入っている。
本来は、『囲いの中に入れないために』使われる電気柵が、
今は『囲いの外に出さないために』使われているのだ。
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:54:35.09 ID:x3/E2jrao
アライさん2「な、何なのだこれは!?なんでみんな、いきなり怪我していくのだぁ!?」
アライさん3「いだいいい!いだいのだあああ!あしがああああ!」ジタバタ
どうやら、アライさん3は致命傷にならなかったようだ。
全く…だから、このクソ銃は嫌なんだ。
弾速は遅いし、チャージに物凄く時間がかかる。
おまけに威力も低いから、この20m程の距離からアライさんを仕留めるなら首を狙うしかない。
しかも弾速が遅いせいで、ちょっと風が吹いただけでも弾が反れる。
…だが、『発射音が小さい』という唯一の長所は、今この場において、絶大な威力を発揮する。
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23:59:07.95 ID:x3/E2jrao
おい、食通の友人。そっちの銃、空気のチャージは終わったか?
食通の友人「ああ終わった、ほいよ。そっちは預かるぜ」
サンキュー。
俺は食通の友人から、空気チャージが完了したエアライフルを受けとる。
そして撃ち終わった方のエアライフルを渡す。
さて。
俺は暗視ゴーグルでスコープを覗き込み、
残りの害獣へ狙いをつける。
アライさん1「ど、どこから逃げればいいのだ!」アセアセ
アライさん2「そうだ、匍匐前進して、一番下の隙間から抜ければいいのだ!」ズリズリ
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00:06:28.15 ID:o7gv3W5yo
アライさん2はワイヤーの下から抜けとうとしている。
アライさん2「う、うぅ…ここを通るのはきついのだ……」
アライさん2「地面をちょっと掘るのだ」ザクザク
アライさん2が地面を掘っている。そのお陰で、頭の位置は上下左右にぶれず同じ場所に留まっている。
今が絶好のチャンスだ。
俺はアライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く。
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/19(土) 00:08:23.47 ID:AiM/S2j5o
スレタイ回収きたー
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00:12:22.82 ID:o7gv3W5yo
エアライフルから小さくバシュっと音が鳴る。発射音の殆どはサイレンサーに吸収されている。
狙ったアライさん2は、その場で仰向けにひっくり返った。
アライさん2「う…あ…な、ひ、あ…うぁ、あ…」ガクッビグッビグッバタッバタタタッビグンビグッバタタッ
アライさん1「のだあぁ!?ま、またあ…!」
頭蓋骨を貫くにはパワーが足りないと思っていたが、
どうやらそんな心配はいらなかったようだ。
見たところ、頭蓋骨の一部を砕き、その破片が脳に食い込んだといったところか。
あれで完全にくたばるかは分からないが、動きを止めることができれば今はそれでいい。
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00:24:05.26 ID:o7gv3W5yo
アライさん3「うっ…ひぐっ…ぐすっ…脚がいだいのだあぁ…!」シクシク
さて、成体でまだ動ける奴は、アライさん1だけだ。
アライさん1「ひぃ!あ、うわああああああああ!いやだ!アライさんは怪我したくないのだあああ!」タタタタタ
どうやら動きを止めると撃たれることには気付いたのだろうか。
パニックを起こしたアライさん1は、円の外周に沿ってグルグルと走り回った。
アライちゃん1「こわいのだぁ!あらいしゃんおそとにでるのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「にげるのだぁ!おうちかえるのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライさんの子供達が、電気柵の下をくぐり抜けようとしている。
参ったな、まさか奴らがガキを連れてくるほどバカだとは想定外だった。
このままでは脱出されてしまう。
おい、空気のチャージは?
食通の友人「ほいよ。やっぱ電気ポンプは便利だな」
同感だ。
農夫から電源を借り、電気式のポンプで空気を200気圧までチャージしている。
手でやるのとは充填速度が桁違いだ。
じゃ、こっち銃もチャージ頼んだぞ。
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00:34:01.76 ID:o7gv3W5yo
アライちゃん1「でられたのだー!」スポッ
アライちゃん1が電気柵の下をくぐり、外へ出た。
アライさん1「や、やったのだ、チビ!そのまま逃げるのだ!」
アライちゃん1「のだぁー!」ヨチヨチヨチヨチ
俺はアライちゃん1の進行方向へ照準を合わせる。
そして照準の中に入る直前に引き金を引いた。
少しの時間差の後に、アライちゃん1の顔が照準に入り、そしてその体が宙を舞った。
アライちゃん1「ぶぎゃっ!」グチャアァ
アライさん1「ち、ちび!」
宙を舞ったアライちゃん1は、派手に内臓を撒き散らして地面に落ちた。
エアライフルといえど、あんな小さな小動物ならば、胴体を真っ二つに引き裂ける威力はあるのだ。
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00:40:34.44 ID:o7gv3W5yo
アライちゃん2「びえええええんっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2は、既に電気柵の外に出ている。
まずい。一匹たりとも逃がすものか。
食通の友人「ほい、次ィ!」サッ
俺は食通の友人からエアライフルを受けとる。
おい、食通の友人!お前も暗視ゴーグルは着けてるだろ。
チャージはもういいから、走って奴を追え!
食通の友人「わかった!」タッ
アライちゃん2「こわいのやなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
アライさん1「ちび!そのまま逃げるのだ!…はぁ、はぁ…」ゼェハァ
俺は這い這いで逃げるアライちゃん2へ照準を合わせ…引き金を引く。
しかし、アライちゃん2のそばで砂埃舞うだけだった。
ちっ…外したか…!
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00:45:35.46 ID:o7gv3W5yo
アライちゃん2「はぁ、はぁ…!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2が、どんどん離れていく。
もはやこのエアライフルの射程距離外だ。
アライさん1「ちび!強く賢く生きるのだ!そして、この人間を必ずやっつけるのだー!」ゼェハァ
アライちゃん2「おかーしゃん!いままでそだててくれてありがとうなのだ!おかーしゃんのこと、だいしゅきなのだぁ!」ヨチヨチ
アライちゃん2「あらいしゃんは、いっぱいとっくんして、つよくなるのだぁー!」ヨチヨチヨチヨチ
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00:50:43.45 ID:o7gv3W5yo
食通の友人「お~っと、そうは問屋が下ろさないぜ」ガシッ
アライちゃん2「のだっ!?」
アライさん1「ち、ちび!」
先回りしていた食通の友人が、アライちゃん2へ追い付き、尻尾を掴んで持ち上げた。
アライちゃん2「な、なんなのだぁ、ヒトしゃん、しっぽいたいのだあぁぁ」ジタバタ
アライさん1「お、おい!アライさんの子供を離すのだ!」
食通の友人「^^」
アライさん1「な…何笑ってるのだ?」
やれやれ、またあいつが悪趣味なことを始めようとしている。
俺はエアライフルへポンプを装着し、空気をチャージした。
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00:58:16.23 ID:o7gv3W5yo
食通の友人「これ何か分かるかな?そう、ゴム手袋~」
食通の友人「これをつけてっと。よいしょ」ガシッ
食通の友人はゴム手袋を自身の手へ着けると、そちらの手へアライちゃん2の尻尾を持ち替える。
アライちゃん2「ひ、ヒトしゃん!あらいしゃんをはなちてほちいのだ!あらいしゃんは、おかーしゃんとやくそくちたのだ!」ブランブラン
アライちゃん2「おおきくなって、いっぱいきたえて、あらいしゃんたちをいじめたにんげんをやっつけるのらぁ!」ジタバタ
食通の友人「そっかー。それじゃあ、俺がトレーニングしてやるよ。お前を鍛えてやる」スタスタ
食通の友人は、スタスタと歩き、電気柵へ近付く。
アライちゃん2「ほ、ほんとなのか?おねがいしゅるのだ、あらいしゃんをきたえてほちーのだ!」
アライさん1「ちびを…助けてくれるのか?」
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01:03:56.60 ID:o7gv3W5yo
食通の友人「それじゃあまずは!!!!忍耐力の鍛練だあァアーー!」スッ
食通の友人は、ゴム手袋越しに尻尾を掴んで逆さ釣りにしているアライちゃん2を、電気柵のワイヤーへ押し当てた。
アライちゃん2「びぃぃっ!!!いだいのだああああ!」ビグンッ
アライさん1「ちびぃ!」
アライちゃん2「いだいのやなのだあぁ!」グイン
アライちゃん2は尻尾を曲げ、体を丸め、ワイヤーに触れないようにする。
食通の友人は、アライちゃん2が全身に力を込めプルプルと震えているのをゴム手袋越しに感じているようだ。
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01:08:59.07 ID:o7gv3W5yo
食通の友人「そうだそうだ耐えろォ!い~い筋トレになるだろォォ!?」
アライちゃん2「もう…むりなのだぁ…!」プルプル
アライちゃん2は限界を迎えたのか、力が抜ける。
すると再び背中がワイヤー触れた。
アライちゃん2「ぎびいぃっ!!」ビグンッ
アライさん1「やめるのだ!こんなの特訓じゃないのだあぁ!」
食通の友人「じゃあてめえがこっち来て我が子を救ってみろやァア!」
アライさん1「う、うぅ、でも、このヒモに触ったらビリビリして痛いのだ…」
食通の友人「じゃあてめーのガキが苦しむ姿をそこで見物してるんだなあァ!」
アライちゃん2「びぎゃあああああ!!!ぁああああああ!!!!」ビグググッ
アライちゃん2は再び尻尾や全身に力を込めようとするが、その度に力が抜け、ワイヤーに電撃をくらっている。
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01:16:01.06 ID:o7gv3W5yo
よし、エアライフルのチャージ完了だ。
俺はリングの中のアライさん1に狙いを定める。
アライさん1「もうやめるのだああ!チビが死んじゃうのだ!」タタッ
食通の友人「ぶら下げるんじゃ接触が悪いな。それじゃ…」ガシッ
食通の友人は、アライちゃん2の胴体を掴むと、直接ワイヤーへ押し当てた。
ドアノブを握って押すような感じだ。
アライちゃん2「びゃああああああああああああ!のぁあああああああああああああああ!ああああああああ!」ビグググッ
食通の友人「ヒャーーーーハーーハハハァーーーー!!!身体中ビリビリしてい~い特訓になるだろォ?」
食通の友人「将来に備えて、今のうちにやっておけや!人間に挑んでブザマに負け、拷問されたときの特訓をなあァアア!」
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01:22:03.91 ID:o7gv3W5yo
アライさん1「やめるのだあああ!」タッ
アライさん1は我が子を救うため、ワイヤーへアライちゃん2を押し付ける食通の友人の方へ向かって走った。
アライさん1「チビを離すのだ!」ガシッ
アライさん1はワイヤーの隙間に手を突っ込み、食通の友人の腕を握る。
アライさん1「ちびを!離すのだぁぁ!」グググ
そして食通の友人の腕を、リングの外側方向へ押す。
アライちゃん2は、少しずつワイヤーから離れていく。
食通の友人「ふはは、いーぞその調子だ。ふんっ!」ガクッ
食通の友人は、腕を急に下へ動かす。
するとそれを握っていたアライさん1の腕が、ワイヤーに触れる。
アライさん1「いだいのだああああああああああああああ!!!があああぁあああ!う゛ぁあああああ!」
なんと涙ぐましいことだろうか。
我が子を救うため、アライさん1は必死に電気柵の痛みに耐え、食通の友人の腕を外へ押しているのだ。
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01:23:29.77 ID:o7gv3W5yo
つまり、アライさん1はその体勢のまま、あまり動かないのだ。
ここが好機!
俺はアライさん1の頭を狙い、エアライフルの引き金を引いた。
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01:27:09.13 ID:o7gv3W5yo
つづく
最終更新:2017年11月13日 23:57