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ブラウンPとアラフライ定食 その1

736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 08:42:59.56 ID:+Smt3iqlo
食通の友人「しかし、明日か…」クルッ

食通の友人は、籠の中を覗く。

アライちゃん4「うぅ…ひもじいのだ…」ピクピク

アライちゃん5「おがーしゃん…まんま…」ピクピク

アライちゃん7「」ピクピク

食通の友人「水だけで、明日までもちかな…。あんまり痩せ細って肉が落ちてもやだなぁ」…

食通の友人は、ブログの記事へ食材の写真を掲載した。
『お客さんに美味しく食べられるまでの間、肉を落とさずがんばれ!』等と無茶な文を書いている。

携帯電話「パッパッペプッパッパッパラッパッ♪」

ブログを投稿した直後、携帯電話が鳴った。
SNSアプリの無料通話サービスだ。

食通の友人「もしもし」ガチャ

『突然の電話すまない。ショクエモンPだね?』

バカな。
食通の友人は、ショクエモンPとしての名義では、電話番号を公開していないはずだ。
アンチやアラ信からの電話攻撃を避けるため、連絡はメールに絞っているのだが。

何かヤバい、と思った食通の友人は、通話を切ろうとする。

『待つんだ。アライちゃんが栄養失調なんだろう?』

通話を切ろうとした手を止める。

737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 08:49:13.24 ID:+Smt3iqlo
『大変だね、ショクエモンPは。血抜きせず、内臓も取らず、生きたまま調理することで、独特の獣臭さすら料理の旨味へ活かす技術。素晴らしいね』

『そして、ファンはあなたの腕前に惚れ込み、アライさんまるごと料理を求めてやってくる』

『そう、内臓すら料理に使う。だからこそ、生かしてる間は餌をやれない…。管理が大変そうだね』

食通の友人「…あんた誰です?」

『私はブラウンP。貴方の熱烈なファンだ』

通話の相手は、ブラウンPと名乗った。
次回のフェスでクッキングバトルを挑んできた相手だ。

738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 08:53:39.79 ID:+Smt3iqlo
食通の友人「…要件は?」

『なに、単なるアイデア提供さ。そのアライちゃん達へ、飴玉をやってはどうかな?』

食通の友人「!…飴玉…」

『飴玉なら100%吸収され、老廃物にならない。それに基礎代謝に使われる糖分を与えてやれば、痩せ細ることもないだろう』

食通の友人「…なるほど…それはいい。でも、俺はあんたのライバルなのでは?何故そんなアイデア提供を?」

『君の熱烈なファンだからさ。明日、私も君の店に行くよ』

食通の友人「…!」

739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 08:58:14.06 ID:+Smt3iqlo
『君は私の憧れだ。尊敬している。だからこそ、とことん君の可能性のすべてを追究してもらいたい』

『そして、全力の君とぶつかりたいのさ』

食通の友人(…この声、女性か。女性のアラジビ料理人もいるんだな)

『そしてまあ、単純に。フレンズだとか関係なく、アライグマ自体が私の大好物だ』

食通の友人「!ぬ…」

食通の友人も、アライグマを料理し、食べたことがある。
ジビエの中では美味な方ではあるが…大好物と?
フレンズを食べる食通の友人が言えることではないが、かなり異質な趣味である。

740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 09:00:43.48 ID:+Smt3iqlo
食通の友人「大好物?変わってますね」

『そう、大好物さ。昔からずっと。この姿になるより、ずっと前からね』

食通の友人「…『この姿』?」

『ふふ、何でもないさ。明日、楽しみにしているよ』

食通の友人「…アイデア提供ありがとう。感謝しますよ、ブラウンP」

『では、お元気で』

ブラウンPは通話を切った。

食通の友人「…そうだな。飴玉…やってみるか」

741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 09:04:49.93 ID:+Smt3iqlo
食通の友人は、コンビニで安い飴玉を袋で買った。
そして、アライちゃん達のいる籠へ近付く。

食通の友人「もう水飲み干したのか…。水差し交換しなきゃな。あと、籠の下の受け皿も交換するか」

籠の下の受け皿には、アライちゃん達の排泄物が溜まって臭いを出している。

食通の友人は、受け皿を交換し、水差しへ水道水を注ぎ込んだ。

742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 09:20:20.44 ID:+Smt3iqlo
アライちゃん4「しん…じゃう…のら…」グーギュルルー

アライちゃん5「おか…しゃ…」ギュルルー

アライちゃん7「ま…んま…」

このまま放っておくと共食いしそうな雰囲気である。

食通の友人は、籠の上面の蓋を開ける。

食通の友人「おーい、チビ達。餌だぞ」ポイポイ

食通の友人は、安い飴玉をゴロゴロと籠へ投げ入れる。

アライちゃん4「!」ピクッ

アライちゃん5「た、食べ物なのだあぁ~!」ガシッ

アライちゃん7「れろれろ…」

一斉に飴玉を頬張るアライちゃん達。
一番体の小さなアライちゃん7は、口に頬張ることができず、ペロペロと舌を出して舐めている。
人間には小さくても、アライちゃん達のサイズから見ると大きな食糧に見えるだろう。

アライちゃん4「ほ、ほいひぃのら~!」コロコロ

アライちゃん5「あまいのら~!んん~!」コロコロ

アライちゃん7「おいひ~のら!」ペロペロ

基礎代謝に必要なカロリーが体から失われていたときに、カロリーの塊である飴玉を与えられたのだ。
それはそれは美味であろう。

743 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 09:23:08.24 ID:+Smt3iqlo
アライちゃん4「がりばり…ごくんっ」

小さくなった飴玉を、バリバリと噛んで飲み込んだアライちゃん達。

アライちゃん5「もっと!もっとほしいのだ!」

アライちゃん7「おかわりなのらぁ」

食通の友人「ほいよ」ポイポイ

適当にいくつか投げ込み、食通の友人は、厨房から出た。

食通の友人「これなら明日もなんとかなりそうだな」



744 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/26(土) 09:26:26.29 ID:+Smt3iqlo
続きは後程






最終更新:2017年11月14日 12:37