46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:16:36.23 ID:aTYyVHTSO
ブラウンP「料理の前に、例のお洋服に着替えようか。はい」スッ
そう言うと、ブラウンPはアライちゃん達に、透明な物体を渡す。
それは透明なエプロン。
丁寧なフリルが形どられた、
飴細工のエプロンである。
アライちゃん1の飴エプロンには、透明をベースに桃色のラインが入っている。
アライちゃん2の飴エプロンには、青色のラインがある。
アライちゃん1「これであらいしゃんたち、こっくしゃんなのだ!」スチャ
アライちゃん2「おりょーりしゅりゅのら!」スチャ
飴エプロンは透明だ。
アライちゃん達の肌が透けて見えているが、
局部と乳首の部分は桃と青のラインが入って隠れている。
司会「え、えええ!?何ですかこれ!!凄い!凄いです!飴のエプロンです!これ単体で売れますよ!」
女性ファン1「欲しいーーー!」
女性ファン2「売ってーーーーー!」
女性ファン3「振り込めない詐欺wwwwwww」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:21:24.28 ID:aTYyVHTSO
ブラウンP「この飴細工エプロンは私の手作りだ。今日、この日のために作ったんだ」
観客「パチパチパチパチパチパチパチパチ…」
食通の友人「…す…っげぇ…」
アライちゃん1「それでは、あらいしゃんたちの、あらいくっきんぐー!」クルリン
アライちゃん2「はっじまっるのっだー♪」クルリン
観客『YEAHHHHHHHHHHHHHHHH!!!』
観客1「ああ!?なんだこの茶番はァ!俺は血と絶望が見てえんだアァァ!」
観客2「いーじゃねーか面白そうだ!」
観客3「さっさと殺せー!」
観客4「まあまあ、ブラウンPの初ライブキッチンだ。どんなクッキングになるかわくわくするぜ!」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:27:11.30 ID:aTYyVHTSO
ブラウンP「さあ、ステージはここだよ」スッ
ブラウンPは、ガスコンロに大きなフライパンを置く。
そしてフライパンの上に野菜を置く。
アライちゃん1「すてーじなのだ!」ピョン
アライちゃん2「ここでおりょーりするのら!」ピョン
アライちゃん達が、自らフライパンの上に飛び乗った。
火はついていない。
司会「おおー、しかしこのアライちゃん達、ニ本足で歩くの上手ですねー!」
そう。
このくらいの大きさのアライちゃん達は、大抵みんなノダノダヨチヨチと四本足で歩く。
こいつらがステージへ入場してきたときのように。
ブラウンP「特訓したのさ。二足歩行の練習をね」
観客『どよどよ…ざわざわ…』
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:34:31.59 ID:aTYyVHTSO
ブラウンP「さあ二人とも、材料と道具だよ」スッ
ブラウンPはフライパンの上に、いくらかの野菜と、2つのミニナイフを置いた。
ブラウンP「そして、ステージも完成だ」カチャッ
ブラウンPは、アライちゃん達が乗るフライパンへ、透明なガラスの円柱を取り付けた。
フライパンの縁に、透明なガラスが壁を作っている。
アライちゃん1「くっきんぐすたーとなのだ!」スッ
アライちゃん2「おやさいをきるのらー!」トントントン
アライちゃん達は、ミニナイフを使い、野菜を切っていく。
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:40:47.96 ID:aTYyVHTSO
アライちゃん1「おやさいーのうたー♪」トントントン
アライちゃん2「おやさいーのおうたー♪」サクサク
アライちゃん1「にんじんさんを、とんとんとん♪」トントントン
アライちゃん2「いんげまめを、だんだんだん!」サクサク
アライちゃん1「とうもろこしは、そ~のまま♪」
アライちゃん2「たまねぎさんを、とんとんとん♪」ザクザク
アライちゃん2は、カット済み玉葱をさらに細かく切る。
包丁の使い方は下手くそだが、今ここで驚くべきは、
アライちゃん達が目の前の野菜をこの場で食べずに、ちゃんと料理らしいことをやっている、という点だ。
いったい、アライちゃん達とブラウンPとどんな日々を過ごしたのだろうか?
アライちゃん1「ぐすっ…めがいちゃいのだああ!」ビエエエン
アライちゃん2「なみだでるのらああああ!」ビエエエン
観客『アハハハハハハハハ』
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:44:37.01 ID:aTYyVHTSO
アライちゃん1「すんっ…もうへーきなのだ…」
アライちゃん2「いまのなんだったのら?」キョトン
ブラウンP「アライちゃん達、続きだよ、続き」
アライちゃん1「そうなのだー!えーと、ぱぷりかさんを、とんとんとん♪」トントン
アライちゃん2「おりょうり、おりょーり、たのちーのら♪」
アライちゃん1&2「「できあがり!おやさいさらだなのだー♪」」
ガラスの壁に包まれたフライパンの上には、2匹のドヤ顔のアライちゃんと、
乱雑にカットされた野菜が散らばっていた。
観客1「えぇ…」
観客2「なにこれ…」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:47:12.07 ID:aTYyVHTSO
ブラウンP「………」タラー
ブラウンPは、アライちゃん達いるフライパンの上に、サラダ油を注いだ。
ブラウンP「…」カチッ
ガスコンロの火「」シュボッ
そして、なんということだ。
一生懸命料理しているアライちゃん達が乗るフライパンを、
ガスコンロの強火で熱し始めた。
観客『Yeahhhhhhhh!!!』
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:51:53.44 ID:aTYyVHTSO
アライちゃん1「なんなのだこれ?ぬるぬるするのだー」ベトベト
アライちゃん2「ぬるぬるでおもしろいのだー♪」キャッキャッ
アライちゃん1「そうだ、ぶらうんおねーしゃん!おやさいだらだ、できたのだぁ!」
アライちゃん2「ぶらうんおねーしゃん!いつもおいしいごはん、ありがとうなのだ!みんなでいっしょにたべるのだ!」
ブラウンP「いや、ご飯はまだだな。もう一品、作るものが残ってる」
アライちゃん1「そうなのか?…ふぅ~、にほんあしでたつのつかれたのだ…すわるのだ…。ん?」ペタン
アライちゃん2「あらいしゃんもすわるのだー…。あれ?」ペタン
アライちゃん1「なんか、おしりがあったかいのだ…」
アライちゃん2「すてーじがあったかくなってるのら…」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 22:59:22.94 ID:aTYyVHTSO
まだ十分な筋力のない体で長時間二足歩行をしていたせいで、疲れて座るアライちゃん達。
アライちゃん1「んん!…なんだ、あつくなってきたのだ」
アライちゃん2「おねーしゃん、おりょーりおわったのだ、すてーじかたずけて?」グイグイ
ブラウンP「いいや…まだ、料理は…終わっていないよ」
アライちゃん2は、フライパンに取り付けられた透明なガラスの壁を押す。
だが、ガラスの壁はびくともしない。
アライちゃん1「ぶらうんおねーしゃん!あしもとが、あっついのだ!これ、どけてなのだ!」グイグイ
アライちゃん2「はやくどけるのだ!いっしょにごはんたべるのら!」グイグイ
ガラスの壁はびくともしない。
アライちゃん1「おねーしゃん!はやく!はずしゅのだぁ!」ドンドンドン
アライちゃん2「あづいっ!あしがあづいのらあああ!」ドンドン
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:06:20.18 ID:aTYyVHTSO
アライちゃん1「お、おやさいのうえにひなんなのだぁ!」ヨチヨチ
アライちゃん2「うえーん!あしがあちゅいのらぁ!」ヨチヨチ
アライちゃん達は、カットした野菜の上へ乗る。
アライちゃん達の側でサラダ油が、ジュー、バチバチと、音を立てて跳ねる。
アライちゃん1「おねーしゃん!おやさいもあちゅいのだぁ!だしてええっ!」
アライちゃん2「なんでだしてくれないのりゃああっっ!」
ブラウンP「…」ガシッ グイッ
ブラウンPは、アライちゃん2匹が乗ったフライパンを片手で持ち上げる。
アライちゃん1「のぁっ!?」
アライちゃん2「そ、そうなのだ!おねーしゃんがたしゅけてくれるのら!」
ブラウンP「野菜も肉も、一面だけじゃなく、こんがりまんべんなく焼こうね」ブンッ
ブラウンPは、フライパンを振る。
中の野菜やアライちゃん達が宙を舞う。
アライちゃん1「のあぁっ!」ビターン
アライちゃん2「ぎゃああああああああああっ!あじゅいのらああああああああっ!」ビターン ジュワアアアアアア
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:13:34.12 ID:aTYyVHTSO
アライちゃん1「お、おねーしゃん!こんなのおがじいのら!ぶらうんおねーしゃんはすごくやさしいのだだいしゅきなのだあらいしゃんたちをたしゅけてくれりゅのらぁ!」ピョンピョン
アライちゃん1は、必死で跳ねている。
アライちゃん2「ぶらうんおねーしゃんもあらいしゃんたちがだいしゅきだっていってたのらぁ!かぞくだっていってくれたのらああああっ!」ピョンピョン
ブラウンP「ふふ…」スッ
ブラウンPは、アライちゃん達の顔にケータイを向ける。
ブラウンP「いい顔、頂き」パシャッ
そして写真を撮影した。
パシャッパシャッパシャパシャパシャッ。
観客席からも、一斉にたくさんのシャッター音が鳴り響く。
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:17:17.51 ID:aTYyVHTSO
アライちゃん1「もうちゅかれてはねられないのらぁ…!」ジュウゥ
アライちゃん2「おねーしゃん!えぷろんをしたにして、ねっころがるのだ!」ゴロン
アライちゃん1「それがいいのだ!」ゴロン
アライちゃん達は、うつ伏せになった。
飴エプロンが体とフライパンの間に挟まれ、熱を防いでくれる。
アライちゃん1「おねーしゃん!ぶらうんおねーしゃんっ!こ、このままじゃ、しんじゃう、しんじゃうのだ!あしももうあつくていたくてひりひりしてだめなのだぁぁ!」
アライちゃん2「だずげでええぇぇっ!なんでだじゅげでぐれないのりゃあああああっ!」ビエエエン
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:22:16.36 ID:aTYyVHTSO
しかし。
飴でこの熱を防ぐなど、甘い考えである。
アライちゃん1「あぢゅいっ!」ドロォ
アライちゃん2「ぴぎいぃぃっ!?お、およーふぐがどげであぢゅいのらぁぁっ!」ピョンピョン
なんと、アライちゃん達が着ていた可愛らしい飴細工のエプロンが溶け始めた。
融点170℃の溶けた飴が、容赦なくアライちゃん達の体表を焼く。
アライちゃん1「あぎぎぃぃゃぁああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」ジュウウウゥ
アライちゃん2「ぎびぃいいぃいーーーーっ!!!」ジュウウウゥ
アライちゃん達は起き上がろうとしたが。
披露と火傷のダメージが溜まった足は、もう動かなかった。
アライちゃん1「あ、あじがああああ!あじがうごがないのらああああああああっ!!!」ドンドン
アライちゃん2「ぶらうんおねーしゃん!だじでっ!だじでえぇぇっ!!!!」ドンドン
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:27:47.91 ID:aTYyVHTSO
ブラウンP「なんでこんな目に遭っているか、理解できないかい?」
アライちゃん1「わがんないのだ!だじゅげでえぇぇっ!!」
ブラウンP「昔から、童話でよく言うだろう?」スッ
ブラウンPは帽子を脱ぐ。
ブラウンP「ふふ…」ピョコッ
ブラウンPの頭から、大きなけもみみが生えてくる。
アライちゃん1「!!?」
尻からは尻尾も生えてきた。
今までは、けものプラズムを消し、人に化けていたのだ。
「狼は、人を騙して、食べるって」
「そう…」
タイリクオオカミ「私はフレンズ。童話の悪者、オオカミのフレンズなんだよ」
ブラウンPは、ステージの上で己の正体を明かした。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:32:35.87 ID:aTYyVHTSO
アライちゃん1「お、おおかみ…!」ガクガクブルブル
アライちゃん2「おおかみなのだあああああああぁぁっ!!!!」ジュウゥ
アライグマが日本で大繁殖した理由。
それは、他国と異なり、天敵がいないためである。
そう、他国ではアライグマを補食し、繁殖を抑えていた肉食獣がいる。
たとえフレンズとなったアライさんあっても、DNAから伝わる絶対的恐怖がある。
それこそが、狼である。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:35:12.03 ID:aTYyVHTSO
タイリクオオカミ「ふふ…いい顔、頂き」パシャッ
今までずっと信じてきた者。
愛し愛されていたと信じて疑わない者。
そんな相手が、恐怖の絶対的補食者であった。
それに気付いた瞬間の顔を、タイリクオオカミは見事に写真に収めた。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:40:19.22 ID:aTYyVHTSO
タイリクオオカミ「だけど私は、獣であっても鬼じゃない。脱出のチャンスをあげよう」
タイリクオオカミ「そこに料理に使ったナイフがあるだろう?」
フライパンの上にナイフが転がっている。
タイリクオオカミ「それで姉妹を刺し殺しなさい」
タイリクオオカミ「生き残った方を、脱出させてあげよう」
アライちゃん1「あぁあああああっ!」ガシッ
アライちゃん2「あらいしゃんはしにだぐないのりゃあああっ!」ガシッ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:49:02.75 ID:aTYyVHTSO
タイリクオオカミ『アライ料理の~歌ー♪』
アライちゃん1「ぁあああ!」バッ
一瞬早く、アライちゃん1が血を分けた姉妹に向かってナイフを突き立てる。
そこには一瞬の躊躇もない。
タイリクオオカミ『アライ料理の~お歌~♪』
アライちゃん2「ぎびいいいっぃっ!」ブシュウゥウ
アライちゃん1「しぬのだ!しぬのだ!しぬのだああ!はやくしぬのだああああっ!!!」ザグッザグッザグッ
アライちゃん2「いぢゃいぃぃのぁああああ!やめぅのあぁぁああ!!」
タイリクオオカミ『かわいい妹を、とんとんとん♪』
アライちゃん1「ぅぅぅぁあああ!」ヨジヨジ
アライちゃん1は、刺して倒した妹の上に乗り、足場にした。
アライちゃん2「ぎびぃいいぃいーーーーゃぁあああーーーーーっ!!!あぢゅいのだああーーーーーっ!!!」ジュウウウゥ
タイリクオオカミ『自分のために、だんだんだん♪』
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:54:59.35 ID:aTYyVHTSO
アライちゃん1「ぶらうんおねーしゃん!ぜぇ、はぁ、みるのだ!あ、あらいしゃん、いうとおりにしたのら!だからたしゅけるのらあぁあっ!」ゼェハァ
アライちゃん2「」ジュワアアアアアア
アライちゃん2は、姉にのしかかられたまま、何も言葉を発さず、ピクリとも動かない。
タイリクオオカミ『命乞いしても、そ~のまま♪』
やがて下敷きにしている妹の体も、ジュージューグツグツと熱くなった。
アライちゃん1「ぎぴぃ!あしばがあついのらぁ!はやぐ!はやぐううぅっ!!」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/29(火) 23:59:55.57 ID:aTYyVHTSO
タイリクオオカミ『~♪』スッ
タイリクオオカミは、ようやくフライパンを覆うガラスの壁を外した。
アライちゃん1「よ、ようやくたしゅかったのらぁ!」
タイリクオオカミ「…♪」ガシッ
タイリクオオカミは、手に鍋つかみを装着し、左手でアライちゃんの体を鷲掴みにする。
アライちゃん1「はぁっ…はぁっ…た、たしゅかったぁ…」ゼェハァ
タイリクオオカミ「…」スッ
タイリクオオカミの右手には、包丁が光っていた。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 00:05:07.50 ID:9teAOWHbO
タイリクオオカミ『お腹を切って、とんとんとん♪』スパァ
アライちゃん1「ぎびっ!?」
アライちゃん1の腹部を、逆T字に裂く。
アライちゃん1「あ…ぁ…」ツー…
傷口から、少量の血が垂れる。
アライちゃん1「いぢゃいのりゃあぁあああーーーー!!!!!」ボビュブギュギュブ
逆T字の傷口から、臓物がこぼれ出す。
タイリクオオカミ『お料理、お料理、楽しいなー♪』ブンッ
アライちゃん1「あぢゅいのだああーーーーーっ!!!」ドチャッ ジュワアアアアアア
フライパンの上にうつ伏せに叩きつけられたアライちゃん1は、フライパンの上に内臓をぶちまけた。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 00:09:11.27 ID:9teAOWHbO
タイリクオオカミ『~♪』パッパッ
タイリクオオカミは、アライちゃん姉妹の上に、ワインを垂らした後、塩胡椒を振りかける。
タイリクオオカミ『ひっくり返してジュージュージュー♪』クルッ
タイリクオオカミは、菜箸で姉妹をひっくり返す。
その顔は苦悶に満ちた表情のまま、こんがりと焼けめがついていた。
そして、そのままジュージューと焼いていく。
タイリクオオカミ「できました。アライカラメルソテーです」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 00:11:22.19 ID:9teAOWHbO
タイリクオオカミが皿に盛った、アライカラメルソテー。
乱雑にカットされた野菜の隣に、絶望の表情のまま焼けたアライちゃん姉妹が横たわっており、
溶けた飴細工のエプロンがカラメルソースとなって腹部を被っていた。
タイリクオオカミ「ブラウンPのライブキッチン、これにて閉幕でございます」
観客は、誰もが絶句していた。
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 00:20:01.37 ID:9teAOWHbO
司会「あ…ぁ………」ガクガクブルブル
いくつものアラジビ料理を見てきた司会も、発する言葉が見つからなかった。
観客1「うっ…うおぉぇええええっ…!げええぇっ…!」タパタパ
観客の一人が、ビニール袋の中に吐いた。
食通の友人「…はは、すげえ、すげえよ…」ガチガチ
食通の友人も、挑戦者が全力で披露したライブキッチンに、武者震いするばかりだった。
観客2「信じらんねえ…あんな飴細工のエプロン作って…、あのガイジどもに料理の真似事や、歌まで覚えさせて…」
観客3「いったいどんだけの…労力かけたんだ…?」ブルブル
歓声はすぐには沸かなかった。
何故か。
簡単だ。
恐怖していたからだ。
数々のアライさんが無惨に殺される姿を目の当たりにしてきた観客達でさえ、
ブラウンPの常軌を逸したライブキッチンに、本能レベルでの恐怖を感じ、震え上がった。
肉食獣のフレンズの底知れぬ残虐性は、観客達のキャパオーバーであった。
タイリクオオカミは、観客席へケータイを向ける。
タイリクオオカミ「うん。いい顔、頂き」パシャッ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 00:29:22.18 ID:9teAOWHbO
…
試食コーナーに並ぶ客達。
彼らは、料理の美味さに舌堤を打った。
それと同時に、彼らは感じた。
ブラウンPは、単にアライちゃん達を料理したのではない。
アライちゃん達と、心を通わせた思い出を。
アライちゃん達が自分に向けてくれた愛を。
アライちゃん達が、二足歩行するために一生懸命積み重ねてきた研鑽の日々を。
アライちゃん達が頑張って覚えた、歌や踊りや料理の技術を。
それら全ての、『アライさんと心を通わせ、共に生きていけるかもしれない可能性』を。
タイリクオオカミは、たった一度のライブキッチンのために、料理してしまったのだ。
ブラウンPを愛し、共に笑ったアライちゃん達は、物言わぬ料理となった。
アライカラメルソテーは、愛と裏切りのライブキッチンによって、絶望と恐怖の苦いスパイスを加えられ、客達の口へ運ばれていった。
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 00:32:27.73 ID:9teAOWHbO
ザワザワ…
食通の友人「…成る程、流石肉食獣のフレンズ。発想が化け物染みてやがる」
食通の友人「こりゃあ、アライちゃんバーグなんてショボい料理じゃなくて正解だったな………」グイイッ
食通の友人は、手綱を引っ張る。
手綱の先には首輪があり、2匹のアライさんへ装着されていた。
デブアライさん1「うぅっ…」ヨタヨタ
デブアライさん2「くるひいのら…」ヨタヨタ
食通の友人「だが勝てない相手じゃないな」
食通の友人「今度は俺のターンだ…見せてやるぜ。俺の秘密兵器を」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/30(水) 00:33:39.41 ID:9teAOWHbO
つづく
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/30(水) 15:45:50.20 ID:l+oC6RN9o
素晴らしいライブキッチンだった
しかし先生忘れてやしませんかい
グルメ物で先出しは圧倒的に不利な法則を…
最終更新:2017年11月14日 20:28