アットウィキロゴ

プロジェクト・フォアグライ その2

460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 18:00:48.82 ID:qw44hvz2o
~森~

それで、このチビの妹を捕ま…オホン、連れにきたってわけか。

食通の友人「そうだ。な?」

アライしゃん「そうなのだ。このヒトしゃんは、アライしゃんにゴハンをくれたのた。すっっっっっごくくるしかったけども、それがこのヒトたちのゴハンのたべかたなのだ。きっとわるぎはないのだ」

そうなのか?

食通の友人「いや、まあ、ハハハ…」

アライしゃん「ヒトにすあなをおしえるのはこわいのだ。だけど、このヒトはきっといいやつなのだ。アライしゃんとともだちになれるのだ。なかよくなれるのだ」

へぇ~、そりゃあすごい。

アライしゃん「そうなのだ、ヒトにもいいやつがいるって、アライしゃんしってのるのだ!おかーしゃんはもりのなかで、ヒトしゃんにゴハンをもらったことあるっていってたのだ!」

…餌付け?アラ信の仕業か?

食通の友人「だろうな」

佐助「フゥーッフゥーッ…」フゥフゥ

佐助が、目の前を歩くアライしゃんに今にも飛びかかりそうになっている。
…よしよし、利口な犬だ。よーしいいぞ、よく我慢できている。
頼むからそのままお利口さんなままでいてくれよ、佐助。

470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 19:41:11.91 ID:qw44hvz2o
しかし、よく巣穴まで案内してくれるもんだな。

食通の友人「まあな。ホラ、見ろこの大荷物。こんだけのものをアライしゃん一人に運ばせらんないだろ」

食通の友人「ここか」

アライしゃん「ここなのだ」

木に穴が空いている。

食通の友人「ほれ、腹すかしてんだろ。食わせてやれ。揚げパンだ」スッ

アライしゃん「かんしゃするのだ。おーい、いもうとたち!やさしいヒトしゃんがゴハンをもってきてくれたのだ!」パチパチ

アライしゃんが木に空いた穴の前で手を叩く。

アライちゃん1「なのだー!」ヨジヨジ

アライちゃん2「おねーしゃんなのだー」ヨジヨジ

アライちゃん3「おかーしゃんがかえってきたのだー」ヨジヨジ

アライちゃん4「ひぐっ…ぐすっ…いもーとが…いもーとがあぁ…!」ヨジヨジ

アライちゃん5「おなかぺこぺこなのだー」ヨジヨジ

アライちゃん6「おまんまー」ヨジヨジ

アライちゃんがぞろぞろと、巣穴から出て、木を下りてくる。

471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 20:06:23.64 ID:qw44hvz2o
アライしゃん「なんなのだ?なんでないてるのだ?」

アライちゃん3「おかーしゃん、ちっちゃいいもうとふたりが…」グスグス

アライしゃん「おかーしゃんじゃなくおねーしゃんだっていつもいってるのだ!なにかあったのか?」

アライちゃん4「うぅ…」

アライしゃん「まさか…」ヨジヨジ

アライしゃんが、巣穴の中を覗く。

アライしゃん「…」ヨジヨジ

乳児アライちゃん1の死骸「」グッタリ

乳児アライちゃん2の死骸「」グッタリ

アライしゃん「おかーしゃん…やっぱりかえってきてなかったのか…うぅっ」グスグス

アライちゃん3「おかーしゃんがはやくきておっぱいあげてたらしななかったのだぁ!」

アライしゃん「だからアライしゃんはおねーしゃんなのだぁ!」

どうやら乳児が2匹くたばったらしい。

アライしゃん「うぅ…可哀想なのだ…遠くに埋めてあげるのだ…」ノソノソ

乳児の死骸を2匹持ち、向こうに行くアライしゃん。

アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ

アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ

アライちゃん3「ぐすぐす…」ヨチヨチ

そして、その後を四足歩行で追うアライちゃん達。

473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 20:16:13.58 ID:qw44hvz2o
アライさん達が死骸を埋めるのはなぜか?
ヒトのように、死者を哀しみ悼むからであろうか。

アライしゃん「うめおわったのだ」トテトテ

アライちゃん1「もうくしゃくないのだー」ヨチヨチ

アライちゃん2「すがきれいになったのだー」ヨチヨチ

アライちゃん3「きっとてんごくにいくのだー」ヨチヨチ

違う。
理由の一つは巣の衛生のため。

もう一つは、死骸を巣の近くに放置すると、野生の獣がそのにおいを嗅ぎ付け、巣の位置が知られてしまうからだ。

結局は己の身を守るためにすぎず、死んだ後は綺麗さっぱり忘れてしまう。

悲しんでいるように見えるのは、自分が同じ目にあうのを想像して怖がっているためだ。

こいつらに母や子の死を悼むことはあるが、姉妹の死を本当の意味で悼むことは決してない。

なぜなら姉妹であれど将来は食糧を奪い合う競争相手となるからである。

477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 20:27:41.73 ID:qw44hvz2o
食通の友人「さ、腹減ったろ。この中に餌がある。食え」ガラッ

食通の友人は、揚げパンを差し出す。

アライちゃん1「おいしそうなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん2「ほしいのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん3「ひさびさのごはんなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん4「ありがとなのらー!ひとしゃんいいひとなのらー!しゅきしゅきなのらー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん5「おまんまー」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん6「なのぁー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん達が、這い這いで食通の友人のほうへ向かってくる。
そうとう腹が減っていたのだろう。すごい勢いだ。

480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 20:52:10.99 ID:qw44hvz2o
佐助「フゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッ」ブルブルブルブル

こらえろ!こらえろよ佐助!
獲物を捕らえたい気持ち(…でいいんだよな?)は分かるが、
ここでこいつらの首を飛ばしたら、食通の友人のクビが飛ぶんだぞ!
耐えろ佐助!

アライちゃん1「うまいのだぁ!」モグモグ
アライちゃん2「おいしーのだ!でもおかーしゃんがまえひとからもらったごはんのほうがおいしかったのだ!」モグモグ

アライちゃん3「おいしいのだあああ!」モグモグ

アライちゃん5「まんまおいひぃ!」モグモグ

アライちゃん6「もぐもぐ」モグモグ

アライちゃん4「ひとしゃんはいいひとなのら!しゅきしゅきなのら!」スリスリ

アライちゃん4が、食通の友人の手を抱きしめ、頬擦りしている。

食通の友人「う…」

アライちゃん4「もっとごはんほしいのだー!」手ペロペロ

アライちゃん4が、食通の友人の手を舐めた。

食通の友人「ッッッッッッッ…!」ブルブル

484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 20:58:11.22 ID:qw44hvz2o




佐助「ガウウウウゥウゥウゥゥウウウゥゥウ!!!!!」ハグゥ

アライちゃん4「のだああぁっ!?」ドサァ


佐助が飛び出し、アライちゃん4をくわえた。
くっ…我慢できなかったか…!?


佐助「グアウゥゥ!」ポイッ

アライちゃん4「のだっ!」ガシャン

佐助は、くわえたアライちゃん4を傷付けないように、籠へ入れた。

アライちゃん1「な…!」

アライちゃん2「けものなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん3「こあいのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん5「のぁー!」ヨチヨチヨチヨチ

佐助「ガウ!」ハグゥ

アライちゃん6「のあぁっ!」ジタバタ

続いて、アライちゃん6の首を加えると…

佐助「ガウウゥ!バウ!」ブンッ

アライちゃん6「のだあぁーーっ!」ヒューッ スポッ

そのまま籠の入口へ向かって投げ飛ばした。
ナイスシュート。まるでロベカルだ。

489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 21:08:18.94 ID:qw44hvz2o
アライしゃん「ひ、ヒトしゃん!ヒトしゃんのけものが、アライしゃんのいもーとをいじめてるのだぁ!とめてほしいのだぁ!」グイグイ

アライしゃんが、俺の手をグイグイと引っ張ってくる。
あ゛あ゛!?止めろだと!?
てめぇの息の根でも止めてやろうか!?
俺は右手でアライしゃんの首根っこをガシリと握り、グイグイと締め上げる。

アライしゃん「ぐぎいぃぃ!くるひぃのらあぁ!」ジタバタ

首を掴んだまま、片手でアライしゃんを持ち上げる。

アライしゃん「うっ…くひっ…」ジタバタ

そして、籠の中へ落として叩きつけた。
籠の底がガシャンと音を鳴らす。

アライしゃん「のぎゃああっ!!」

アライちゃん4「ぐびっ!!」ムギュウゥ

おっと…先程食通の友人の手を舐めた害獣が、叩きつけたアライしゃんの下敷きになった。

まあ別にいいや。そもそもの狙いはアライしゃんなのだから。

490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 21:20:45.78 ID:qw44hvz2o
アライしゃん「!?げほっ、ごほっ、な、なにしゅるのら、ごほっ!なんであらいしゃんをとじこめるのだ!?」ゲホゲホ

アライしゃん「おまえも…おまえも、あのときあらいしゃんをとじこめたやつとおなじ、わるいヒトなのかぁ!?」ウルウル

バーカ、いい人だよ。
いい人だからてめーを駆除するんだ。

アライしゃん「ご、ゴハンのヒトしゃん!おまえのなかまがアライしゃんをいじめるのだ!なんとかしてほしいのだ!」ガシャガシャ

その時、佐助がまたアライちゃんを捕らえ、籠の入口へダンクシュートした。

アライちゃん1「のあぁっ!」ヒュー

アライちゃん2「のだあぁ!?」ヒュー

アライしゃん「のぎゃああぁっ!」ガンッガンッ

投げ込まれたアライちゃん達は、アライしゃんへミサイルのように突っ込んで衝突した。

491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/02(土) 21:29:27.38 ID:qw44hvz2o
アライちゃん1&2「「いだいのだあぁ!!」」コスリコスリ

アライちゃん達は、ぶつかった患部を手でこすっている。

アライちゃん3「のだぁっ!」ガンッ

アライちゃん1「のだっ!?」ドゴォ

また1匹投げ込まれる。

アライちゃん5「のびゃあっ!?」ガンッ

アライちゃん2「のぎゃっ!」ガスッ

アライちゃん1&2&3&5&6「いひゃいのらああぁぁ!!びえええんっ!」コスリコスリコスリコスリ

アライちゃん4「」ブクブク

アライちゃん4は泡を吐いている。
搬送中に死なないだろうか…。

食通の友人「これで全部だな」

アライしゃん「と、とじこめられたのだぁ!」ガシャガシャ

じゃ、お前はそいつら持って会社に行きな。
俺は佐助の嗅覚を頼りに、もっと巣穴を探してチビスケどもを捕らえるぜ。

食通の友人「頼むぜ!」







最終更新:2017年11月14日 22:50