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アライハザード④ ~反撃の狼煙~その1

911 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 21:39:30.78 ID:nekZqsDio
…

所変わって、ここは成体のアライさん達に襲撃された都市。

住人達は大パニックになっていた。

~ホームセンター~

アライキング・ボス「ここは武器屋なのだ!ここで武器を調達するのだぁ!」

アライさん30「たくさん武器があるのだ!」

アライさん31「どれにするか迷うのだ~」

アライさん達は、バール等の道具を物色している。

客1「うわ、アライさんだ」

客2「やばくね?帰ろ帰ろ」ササッ

店員「も、もしもし警察ですか!?あの…」

アライキング・ボス「のだぁ!」ドガァ

アライキング・ボスは、店員をバールで殴り付けた。

店員「」ドサァ

アライキング・ボス「あまり時間がないのだ!適当に1個持ったらさっさと出るのだ!」

数百のアライさん達は、適当な武器?を持つと、ホームセンターを後にした。

912 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 21:47:54.83 ID:nekZqsDio
人々をなぎ倒して進むアライさんの群れは、都市を横切っていく。

警官1「あれがアライさんの群れか…すごい数だ…!」

警官2「くそ、俺達は市民の安全を確保するのが優先だ!」タタッ

警官達は、『アライさん達への攻め』ではなく、『人々の守り』の体制をとった。

アライさんを1匹殺すより、人間の命を1人救う方がずっと大事だとの判断だ。

住宅地を中心に警官を配備し、アライさんが近づかないように拳銃を抜く。

警官1「300…いや、400はいるか!?」

トランシーバー『ザザ…こちら本部!街の外から、さらに大勢のアライさんが来ている!』

警官2「何だと!?」

都市を襲撃しているのは、地下鉄から侵入したアライキング・ボス率いる500匹だけで無かった。


アライさん501「のだのだのだー!」ズドドドドドドド

アライさん601「ボスに加勢に来たのだ!」ズドドドドドドド

アライさん701「波状攻撃なのだー!」ズドドドドドドド

さらに大勢のアライさん達が、全く別方向から、次々と都市への侵攻を開始したのだった。

914 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 21:57:22.93 ID:nekZqsDio
…

住人1「いやああああ!」タタッ

住人2「逃げろー!」タタッ

変な男1「はーーーっははっはは!それ見たことか!お前達がアライさんを虐げた報いだ!」ゲラゲラ

変な男2「あんなに可愛らしいアライさんを!殺して食ったお前達に、天誅が下ったんだ!」ヘラヘラ

変な男3「アラ虐、死すべし!!!!ざまーみろ社会!アライさんをのけものにしたからだ!!」ケタケタ

彼らは笑っている。自分たちの住む都市が破壊されていくというのに、一体何がおかしいというのであろうか。
彼らの頭であろうか。

アライキング・ボス「むぅ…おかしいのだ…確かこの辺なのだ…」タタタタ

アライさん30「あ!人間なのだ!人間は倒すのだ!」ダダッ

アライさん31「成敗なのだ!」ダダッ

アライさん達は、変な男達を見つけ、襲いかかる。

916 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:00:59.56 ID:nekZqsDio
変な男1「いえいえ、我々はアライさんの味方です。ドーナツあげますよ!」ポイ

変な男たちは、アライさん達へたくさんのドーナツを投げる。

アライさん30「食べ物なのだー!」モグモグ

アライさん31「美味しいのだー!」モグモグ

アライキング・ボス「待つのだ!毒があるかもしれないのだ!」

変な男2「無いよ。もぐもぐ」モグモグ

変な男3「アライさん達!一緒にアライさんを虐げるこの社会をぶち壊してやりましょうよ!」

アライキング・ボス「むぅ…。もぐもぐ、平気そうなのだ。よろしい、お前達はアライさん達の家来にしてやるのだ」モグモグ

変な男1~3「ありがたき幸せーッ!」

917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:06:19.14 ID:nekZqsDio
変な男1「して、目的地はどこですか?」

アライキング・ボス「保健所なのだ!」

変な男2「保健所ですね、あっちです!」

…

警官達は、応援を要請するも、住宅地を防衛するのに精一杯であった。

銃声と、アライさん達の悲鳴。
アライさん達の怒声と、警官達の呻き声が、夜の都市のそこら中から響き渡っていた。

…

~保健所~

アライキング・ボス「ここが保健所か!」

アライさん30「入るのだ!…あれ、開かないのだ!」ガチャガチャ

アライさん31「これじゃ入れないのだ!」ガチャガチャ

保健所の扉は鍵が閉まっていた。

918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:10:52.44 ID:nekZqsDio
アライキング・ボス「どくのだ、お前達の力じゃ、この扉は開けられないのだ」ズイッ

アライさん30「ボ、ボス!」

アライキング・ボス「野生…解放!」ギイイイィン

アライキング・ボスの目が発光する。
サンドスターが励起し、ボスの体の周りでけものプラズムの光が眩く走る。

アライさん31「な、何なのだこれ?」

アライキング・ボス「レベルを上げれば、お前達もこれができるようになるのだ…たあ~!」ドガァ

アライキング・ボスは、バールでドアを殴り付けた。
施錠されたドアは鍵ごと吹き飛んだ。

919 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:13:45.61 ID:nekZqsDio
アライキング・ボス「行くのだ!捕らえられた仲間を救出するのだ!」ドタドタドタドタ

アライさん30「天下を取るのだ!」ドタドタドタドタ

アライさん31「困難は群れで分けあうのだ!」ドタドタドタドタ

アライさん32「愛と平和のために、戦うのだぁ!」ドタドタドタドタ

…

しばらくして、アライさんの群れが保健所から出てきた。

その数は、入ったときよりも増していた。
…保健所に捕らわれていた大勢のアライさんが救助され、戦列に加わったのであった…。

927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:23:44.57 ID:nekZqsDio
…

軍隊は動かないのだろうか?

違う。
只今、どう動かすのがベストか、作戦を練り準備をしているのである。

敵はそもそも本当にアライさんだけなのか?
軍隊を出払わせて、余力をなくした所につけこもうとする何者かの攻撃ではないのか?

日本各地で同時多発的に襲撃するアライさん達へ、どのように戦力を分配するべきか?

どうすれば、軍人達や民間人への危険を最小限に抑えられるか?

どんな道具を、兵器を、準備すべきか?

…

軍隊は、他国からの侵略攻撃に対するマニュアルは何通りも用意していた。

暴動した市民の鎮圧手段も、幾通りもマニュアルを用意していた。

侵入したテロリストの追い詰め方も、何通りもマニュアルを用意していた。


だが。
万単位のアライさんが、一度に日本中を侵攻してきたときの対処法など、
シミュレーションした事さえなかったのである。

936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:33:58.71 ID:nekZqsDio
…

変な男1「この国の中枢、各庁は、こんな感じに点在してます!」トントン

変な男1は、地図の上にマーカーでいくつか赤丸を書く。

変な男2「ここをぶっ壊せば、この国は統率が取れなくなる!アライさん達の勝利ですぜ!」トントン

アライキング・ボス「なるほど…よし、ここからは、戦力を分散させるのだ!」

アライキング・ボス「各隊の隊長には、このアライキング・ボス自ら3年間鍛えた部隊長をつけるのだ!」

部隊長アライさん1「アライさんに、お任せなのだ!」

部隊長アライさん2「天下を取るのだ!」

部隊長アライさん5「みんな!アライさんに続くのだぁぁ!」タタッ

アライさん2051「のだー!」ドタタタタタタ

アライさん2151「のだー!」ドタタタタタタ

アライさん2251「なのだー!」ドタタタタタタ

939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:42:18.85 ID:nekZqsDio
~フレンズ省本部~

部隊長アライさん1「なはははは!あそこがアライさん達を差別する法律を作った、一番悪いやつらの棲み家らしいのだ!」ドタタタタタタ

アライさん1000「天下を取るのだ!」ドタタタタタタ

アライさん1001「成敗なのだ!」ドタタタタタタ

警官隊員1「ぐっ…う!この数で護れるか!?こちらフレンズ省前!至急応援要請!」

警官隊員2「こっちには銃があるんだ!負けるわけねえ!…なんて、死亡フラグだよな」

警官隊員3「…娘の誕生日、何を買ってやればよかったのかな…」

警官隊員は各地に分散して配備されていた。
フレンズ省を護る警官隊員の数は、アライさんの軍勢よりはるかに劣っていた。

部隊長アライさん1「ふははは、成敗開始なのだ!はああぁぁ…!」キラリ

部隊長アライさん1は、目を輝かされると、音もなく…。

941 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:45:34.42 ID:nekZqsDio






音もなく、首を失った。







部隊長アライさん1「」ブシュウウゥゥ ドサァ

アライさん1000「ぶ、部隊長!?」ドドドドド

アライさん1001「どうしたの…」

アライさん1001「」ブシュウウゥゥ ドサァ

アライさん1001も、音もなく首を失った。



警官隊員1「な、なんだ…?」

アライさん1002「何なのだ!?と、突撃なのだぁ!」ブンブン

アライさん1003「お、お前、その手…!」

アライさん1002「手…?」ブシュウウゥゥ

アライさん1002の手は消えていた。

アライさん1002「ぎっ…ぎゃあああああああっ!!?」ブシュウウゥゥ

946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:51:29.04 ID:nekZqsDio
「凄いのです」

「こんなに沢山、餌どもが涌いているのです」





アライさん1003「な、何なのだ!?どこなのだ!?」チャキ

アライさん1004「人間から奪った拳銃で、撃ち殺してやるのだ!」チャキ

アライさん1004「」ブシュウウゥゥ ドサァ

音もなく、アライさん1004は頭を失った。

アライさん1005「ま、また!!何なのだあぁ!」



??「もぐもぐ…。やはりレベルの高いアライさんのジビエは、美味いのです」クチャクチャ

アライさん達の前に、少女が立っている。

アライさん1005「だ、誰なのだ!撃ち殺してやるのだ!」パァン

アライさん1005「」ブシュウウゥゥ ドサァ

またしても、アライさん1005は、頭部を失った。

949 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 22:54:41.81 ID:nekZqsDio
??「もぐもぐ…まずは全員皆殺しなのです」ガリボリ

次第に、街灯に照らされ、少女の姿が見えてくる。

??「その後で、肝臓の美味しいとこだけ…」


会長「捕食してやるのです」バリゴリ

少女は、アライさんの頭を持ちながら、頭蓋骨を噛み砕き、脳髄をすすり食っていた。


アライさん1003「うっ…うわあああぁああああーーーっ!!」

953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 23:00:24.12 ID:nekZqsDio
『会長』。

『特定有害駆除対象フレンズ根絶委員会』の会長である。

彼女は、今自分が果たすべき執務を全て部下に押し付け、誰の許可も得ず単身ここへ突っ込んできた。

何のために?
決まっている。
腹を満たすために。


会長「今日は、ディナーの暇もなかったのですが…」フワッ

会長が地面から浮く。

会長「こんなに素敵なディナーを用意してくれて、嬉しいのです」フッ

アライさん1006「う、撃つのだ!拳銃で撃つのだぁ!」パァンパァン

殺傷した警官から奪ったと思わしき拳銃で、アライさんは所構わず上空を撃つ。

真っ暗な闇の中を、無音で飛び回る会長は、誰にも視えず、聴こえなかった。

一匹、また一匹。
アライさん達は、美味しい部位をついばまれて倒れていった。

959 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/05(火) 23:07:15.49 ID:nekZqsDio
会長はなぜこんな芸当ができるのか?

それは、彼女がフレンズとなる以前から…
動物であった頃から朝飯前な特技であった。

彼女は『ワシミミズク』のフレンズ。

それは、オオカミと並んでアライグマの個体数を抑える、『天敵』のひとつであった。

会長「やはりアライさんは、美味いのです」バリバリムシャムシャ

アライさん1007「」ブシュウウゥゥ

会長「フレンズになる前から、何度も食ってきた大好物なのです」ガリボリ

アライさん1008「」ドサァ

会長「たまらないのです」バツン

アライさん1009「のぎゃああぁーーーーっ!」ドチャァ

会長「主食なのです」ガブゥ

アライさん1010「」グシャアアァ






最終更新:2017年11月14日 23:49