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種族を超えた絆 やはり天才か…

235 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 21:52:16.00 ID:05z1EnKRo
…

食通の友人「くさい」モグモグ

突然どうした。

食通の友人「いやぁ…お前が街中で仕留めてくれたアライさん親子を料理して食ってみたんだけどさ。肉がくさい」モグモグ

奴ら、生ゴミなんか食ってるんだとな。
その影響か?

食通の友人「うーん、アライさん共が街に住み着いたのって、数週間前だろ?たったそれだけでこんなに味に悪影響出るもんかな」モグモグ

そんなに違うのか。

食通の友人「ああ。お前も食ってみろよ。全然違うぞ」モグモグ

いらん!
そもそも俺はアライさんなんぞ食ったことはないし、
この先も一生食わん。

食通の友人「それじゃあ違いは分からんだろうな…。特にアライちゃんの方はな…駄目だこりゃ」

そうか…フォアグライには使えないのか?

食通の友人「一度この味になったらなぁ…。客からクレームが来るかもしれん。無理だな」

やはりフォアグライは、森からとってきたアライちゃんに限るってとこか。

食通の友人「保健所からは、街中のアライさんは買い取らないことにするぜ」

じゃあ、また森からとってきてやるよ。
生け捕りでな。

食通の友人「助かるぜ!」


236 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:03:55.21 ID:05z1EnKRo
…

~森~

俺は佐助を連れ、森へ狩りに出掛けた。

あの事件以来、森の中の成体アライさんはずいぶん減った。
奴らが森に残していったアライちゃん達は、自力で食糧を手に入れるのにだいぶ苦労しているようだ。

なんでそんな事、わかるかって?
目の前のアレを見りゃわかる。

痩せアライちゃん1「あぐあぐ…」アグアグ

ミイラアライちゃん1「」ボロボロ

痩せこけたアライちゃん2「うぅ…ゆるしゅのだ、おねーしゃん…」ガジガジ

ミイラアライちゃん2「」カサカサ

餓死してミイラ化したアライちゃんの死骸を、痩せこけたアライちゃんが食っている。

見たところ、餓死した姉妹の死骸を食っているようだ。

…アレは大丈夫なんだろうか?
生ゴミみたいなもん食ってるが。


241 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:12:58.24 ID:05z1EnKRo
痩せアライちゃん1「あ…ひとひゃんがいうのあ…」ヨチ…ヨチ…

こっちに来た。

痩せアライちゃん2「ひと…ひゃん…あらいしゃんたちに…ごはん…くらひゃいなのあ…」ヨチ…ヨチ…

そこに飯ならあるだろ。

痩せアライちゃん1「だめなのあ…おいひいおやさい…たべたいのあ…」ヨチ…ヨチ…

痩せアライちゃん2「ひと…しゃん…ひとしゃんなら…たべものいっぱい…あるはずなのあ…くらひゃいなのあ…」ヨチ…ヨチ…

くっ…気持ち悪い。

佐助「フゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッフゥーッ」ワナワナ

佐助が眉間に皺を寄せ、目をカッと見開いている。
どうしたのだ?まさかこいつらを食いたいのか?

…だが、一応捕獲する約束だ。

俺は痩せこけた害獣共をつかみ、籠に入れた。

痩せアライちゃん1「えへへ…ひとしゃんが、おいしいものあるとこに…つれへっへくれるのあ…」グウゥー

痩せアライちゃん2「やさしいひとなのあ…」ギュルルー

ふむ…まあ、それで認識は間違ってないな。
たかが2匹じゃ足りん。先へ行こう。


247 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:22:07.98 ID:05z1EnKRo
…森にもう成体アライさんはいないのだろうか?
いやいや。まだ1/3ほどいるようだ。

命からがら逃げ帰った奴もいるし、
そもそも戦いに参加していない…
戦いがあったことすら知らない奴もいる。

なぜそんな事がわかるかって?
銃を突き付ければわかるさ。
奴らが命乞いの前に言う言葉を聞けばな。


俺たちは森を進む。
すると、何やら不気味なものを見た。

木の幹の高いところに、穴が空いてる。
その穴へ向かって…

鶏の死骸「」ブラーン

アライさん「今日は美味しい鶏肉が獲れたのだ!チビ達!お家に帰るのだー!」ヨジヨジ

アライちゃん1「なのぁー!」ヨジヨジ

アライちゃん2「なのらー」ヨジヨジ

アライちゃん3「のぁー」ヨジヨジ

アライちゃん4「かえうのあー!」ヨジヨジ

アライちゃん5「おいしいごはんたべうのあー!」ヨジヨジ

…アライさんの親子がよじ登っていく。


249 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:28:44.29 ID:05z1EnKRo
俺は即座にエアライフルを構え、巣穴へ向ける。

アライさん「ただいまなのだ!ふははははー!」スポッ

アライちゃん1「たのちいわがやなのだー!」スポッ

アライちゃん2「みんなであしょぶのらー!」スポッ

アライちゃん3「とりさんであそびたいのあ!」スポッ

アライちゃん4「ちゅかれたのぁー」スポッ

アライちゃん5「ごはんにすりゅのあ!」スポッ

…クソが!
一手遅れた。
奴らは巣穴に潜ってしまった。

たとえ生け捕りにできずとも、俺は誓った。
この世からアライさんを根絶やしにすると。
巣穴に潜る前に、奴らを全員仕留めたかったが…。

俺は木の根元あたりに、ナイフで大きな×印をつけておく。
帰りにまた寄ろう。


251 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:33:19.30 ID:05z1EnKRo
…

しばらく進むと、俺たちは奇妙な光景を目の当たりにした。

地面に穴が空いており、その前にアライさんがいる。

アライさん2「ふぅーっ!来るななのだぁ!チビ達に近づくなぁ!」フシャー!

そしてアライさんの前に…

鷹「…」

鷹がいる。

鷹「…」トットッ

鷹がちょっと前に進む。

アライさん2「たあ~!」ブンッ

鷹「っ」バササッ

アライさん2が鷹を引っ掻こうとするが、鷹はそれをかわす。

どうやら鷹が、巣穴の中のガキを狙っているようだ。


254 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:37:24.65 ID:05z1EnKRo
鷹は猛禽類。見たところ、かなりのでかさだ。
だが鳥は体重が軽く、筋肉量も多くはない。

成体のアライさんとあの距離で戦っても、勝つことはできないだろう。

どれ、あのクソ害獣を射殺してやるか。
俺はアライさんにエアライフルを向けるが…

佐助「ワオオオンガウゥウルルルウ!」ダダダッ

先に佐助が飛び出した。
おい待てったら!お前はいつも俺の命令を待たずに飛び出すな、佐助ェ!

佐助「グルゥァアアアルルル!」ドゴオォ

アライさん2「のだぁーっ!?」ドサァ

佐助はアライさん2にタックルを浴びせ、地面に押し倒した。


257 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:44:12.81 ID:05z1EnKRo
佐助「ガウゥ!」ガブゥブヂィイィ

アライさん2「のぎゃああああああああーーーーーっ!いだい!いだいのだあぁ!やべでぇ!あらいしゃんは、ちびを、ちびをぉ!」ブシュウゥ

佐助はアライさんの頸動脈を噛み千切った。
あいつにしては珍しく、一撃で仕留めにかかったな。

佐助「ガウウゥ!」ガブブヂイィ

アライさん2「ぎびいいいぃいっ!」ブシュウゥ

佐助はアライさんの腹を食い破る。
だからお前のそのパワーはどこから出ているのだ、佐助よ!

鷹「っ…」

鷹はちょっと後退り、佐助を見ている。

佐助「ガウウウゥ」ブヂブヂ

アライさん2「ぐぎぃぃぃっ…」ブシュウゥ

佐助はアライさん2の腹から肝臓を食い千切った。
…おいおい、それ俺が回収するんだぞ。
あまりスプラッターなことにしてくれるな。





255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 22:39:51.88 ID:V3gp3rdjo
お前のたなの前のオレオとってオレオ!


サスケェと見たらつい

256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 22:40:24.18 ID:G/Z9mZHrO
そのネタがやりたくて名前を佐助にしたのか……やはり天才か……

258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 22:45:04.33 ID:rPDVAt6ro
大した奴だ…

259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 22:45:31.98 ID:uMgxk3Em0
やはり天才か…






260 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:46:32.55 ID:05z1EnKRo
佐助「フンッ」ポイッ

鷹「!」

アライさん2の肝臓「」ドチャッ

なんと、佐助は鷹のほうに肝臓を投げた。
おい…どういうつもりだ?

鷹「…」ツンツン

鷹はアライさん2の肝臓を、嘴でつついている。

アライさん2「あぁ…アライさんの…それ…かえす…のだぁ…」ブルブル

鷹「…っ」ガブゥ

鷹は肝臓にかぶりついた。

265 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:51:45.52 ID:05z1EnKRo
鷹「キョロルル!」ガブッモグモグ

鷹は、肝臓を食っているようだ。

アライさん2「の…ぁ…」ブルブル

アライさん2が痙攣し始めた。

アライさん2「」ビグビグガクガクバタッバタバタッジタバタ

アライさん2が暴れだす。
意識はあるのだろうか。

鷹「プハー」

鷹は肝臓を食い終わったようだ。

佐助「ガウウゥ!」ブヂィイィ ポイッ ブヂィイィ ポイッ

アライさん2の体の部位「」ドチャッ グチャッ

佐助はアライさんを食い千切って解体し、その部位を鷹のほうに投げた。

鷹「…!」

267 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 22:54:57.64 ID:05z1EnKRo
鷹は、アライさん2の臓物をくわえて、木の上に飛んでいった。

鷹「…」グイッ

よく見ると、鷹は鳥の巣にとまっているようだ。

鳥の雛1「ピィピィ」

鳥の雛2「ピチクリー」

鳥の雛3「チィチィ」

巣には雛が3匹いる。

鷹は雛へアライさん2の臓物を食わせた。

269 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:02:08.01 ID:05z1EnKRo
さて、これで巣穴の番人はいなくなったな。

俺は巣穴に耳を近付ける。

「おかーひゃん、とりはおっぱらったのか?」
「とりやっつけたのだ?」
「おけがはないのだ?おかーしゃんがおけがしたらかなしいのだ」

怪我なんてもんじゃねえよ。
さて、あとは巣穴からガキを引きずりだせばOKだな。
また釣竿にスルメをつけて、おびき寄せるか。

こういうときにダックスフンドみたいな小型犬がいるといいんだがな。

佐助「クゥーン」

落ち込むな佐助よ。
お前は優秀で利口な猟犬だ。
俺はさっそく釣竿を用意する…。

鷹「キュロロロ」バッサバッサ

ん?さっきの鷹か。
どうした、またアライさん2の部位を頂きに来たか?

270 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:05:57.51 ID:05z1EnKRo
鷹「キュロ!」ズボッ

鷹は巣穴に顔を突っ込んだ。

鷹「キュロアッ」ズイイ

アライちゃん6「のああぁぁ!やなのあぁ!はなすのあぁ!」ジタバタ

鷹は巣穴からアライちゃん6を引きずり出した。

佐助「ワゥ!」

アライちゃん6「おかーしゃん!どこなのぁ、あらいしゃんをたしゅけるのあぁ!」ジタバタ

あの鷹…獲物を横取りする気か。

271 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:09:00.37 ID:05z1EnKRo
鷹「ニィッ」ニカッ

鷹「キュロアッ」ポイッ

アライちゃん6「のああぁっ!」ポスッ

佐助「!」

なんと…
鷹は、アライちゃん6を佐助のほうへ投げた。

鷹「キュロロロ!」グイグイ

アライちゃん7「びいいいぃっ!いぢゃいのあぁ、ひっぱうななのらぁ!」ズルズル

鷹は続けてもう一匹、巣穴からアライちゃんを引きずり出し、

鷹「キュロアッ」ポイッ

アライちゃん7「のぁっ!」ポスッ

佐助「グルル…」シッポフリフリ

…また、佐助の方へ投げる。

…なんだ、これは。
こいつら何をしてるんだ!?

276 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:15:17.39 ID:05z1EnKRo
アライちゃん6「いたた…ひっ!おおかみなのだぁっ!」

アライちゃん7「けものなのだぁ!こ…こわいのらぁ!」ブルブル

佐助「ガウ!」ハグッ

アライちゃん6「ぴいいいいいぃいぃぃっ!た、たべちゃやなのらああぁっ!」ジタバタ

佐助がアライちゃん6をくわえる。

佐助「ガウ」ポイッ

アライちゃん6「のぁっ!」ポテッ

俺の足元へ投げてきた。
俺はアライちゃん6をつかみ、籠に入れた。

アライちゃん7「びえええええんっ!こあいのらぁぁっ!にげうのあぁぁっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん7が逃げていく。
逃がすかバーカ!俺はアライちゃん7をつかみ、籠に入れる。

アライちゃん7「のぁっ!」ボテッ

どうやら巣穴にはもうガキはいないようだ。
俺達は先へ進もうとするが…

「チィチィ!」

木の上から、鳥の声が聞こえた。

鷹「!?」

280 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:21:42.07 ID:05z1EnKRo
声がしたのは、さっきの鳥の巣だ。
そこにいたのは…

鳥の雛1「ピィピィ!」

鳥の雛2「ヂィ!ヂイィ!」

鳥の雛3「ピチチー!」

アライさん1「ふははははー!鳥の巣を見つけたのだ!また鶏肉が手に入るのだ!」ヨジヨジ

さっきの木のアライさんだ!
鳥の巣を狙い、木を登ってやがる。

鷹「!キュロロロ!」バササッ

鷹はアライさん1の方へ飛んでいく。

鷹「キュラァ!」バッサバッサ

鷹はアライさんを威嚇している。

アライさん1「親鳥か!邪魔なのだ!」スッ

アライさん1は、木の枝を持つ。

アライさん1「たぁー!」ブンッ

鷹「キュルォ!?」ガンッ

鷹がアライさん1に殴られた。
あの害獣…鷹を殴るとは、なかなかレベルが高そうだ…!

鷹「キュラァ」ボスッ

鷹は頭を打たれて落下し、木の枝に引っかかる。

285 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:28:31.17 ID:05z1EnKRo
アライさん1「ふははははー!これで鶏肉ゲットなのだぁ!」ヨジヨジ

鳥の雛1「ピ、ピイイィ!」

アライさんは、もうすぐ鳥の巣の近くへ到達してしまう。

…させるかよ。
さっきはおめおめと逃がしたが、今度は逃がさんぞクソ害獣。
根絶やしにしてやる。

俺は即座に12連射エアライフルを構え、アライさん目掛けてぶっ放った。

俺のエアライフルはサイレンサーを取り付けてあり、音は一般のエアライフルより小さい。
国内では違法改造だが、特定有害駆除対象フレンズ駆除免許があれば許可されるのである。

アライさん1「ぐびゃ!?のごっごびゃあああ!ぐじぇええっ!」ドガジガブシャアアア

ヒット!
アライさんは木から落下する。

弾丸は、雛のいる木には一発も当たらなかったようだ。

アライさん1「ぶぎゃ!」ドグシャ

アライさんは頭から地面へ落下した。
あれだけの高さから落下したのだ。
もう動くことはないだろう。

290 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:33:12.64 ID:05z1EnKRo




アライさん1「」ビグビグガクガクバタッバタバタッジタバタビグビグバタバタ



…動くことはないだろうと思ったが、なんと動いた。
仰向けにひっくり返り、手足をバタバタと動かしてる。

アライさん1「」ジタバタビグビグガクガク

うえ、気味が悪い…。

佐助「ガアアアアウゥ!!!」ダッ

地面に落ちたアライさん1へ、佐助が走っていく。

佐助「ガウ!ガウウゥ!」ハグゥッブヂィイィ

アライさん1「」ブシャアアァ

佐助はまたもや、アライさん1の体を食い千切って解体した。

292 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:38:56.01 ID:05z1EnKRo
佐助「ガウ」

アライさん1のバラバラ死体「」グチャ

…気は済んだか我が相棒よ。

俺はアライさんを駆除した証拠として、とりあえずアライさん1の頭を持ってビニール袋へぶちこむ。

行くぞ、佐助。

佐助「ワゥ」ザッザッ

全く…
鷹に肝臓を投げ渡したり、チビを傷つけずにこっちへ寄越したり…。
器用なもんだ。

お前は普段、猪なんか狩るときは並の実力だが…
アライさんを相手にするときだけ、妙に利口になるな。
命令はよく無視するが。

佐助「クゥーン」

いやいや、普段が利口じゃないとは言ってないぞ。
お前は十分利口だぞ、佐助。

294 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:41:10.26 ID:05z1EnKRo
鷹「キュロロロー」バッサバッサ

鷹がアライさん1のバラバラ死体へ近寄る。

鷹「キュロアッ」ハグッ バッサバッサ

鷹は肝臓をくわえると、また巣へ飛び立っていった。

鷹「フイ」

鳥の雛1「ピィピィ」ハグハグ

鳥の雛2「チィチィー」ハグハグ

鳥の雛3「ピチチー」モグモグ

鳥の雛達をかっさらおうとしたアライさんは、逆に鳥の餌となった。

299 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:47:05.70 ID:05z1EnKRo
俺達は来た道をそのまま戻る。
今日の収穫は4匹か。
籠の中を見てみる。

痩せアライちゃん1「の…あぁ…」ピクピク

痩せアライちゃん2「ご…はん…」ピクピク

アライちゃん6「おかーひゃんはどこなのらぁ!おかーひゃん!」ガシャガシャ

アライちゃん7「たしゅけうのあぁ!あらいしゃんをたしゅけうのあぁ!」ガシャガシャ

うるせぇ!
水に沈めてやろうかこいつら。


やがて俺と佐助は、穴の空いた木のところへ戻ってくる。
根元には×印がついている。

佐助「ガウ!ガウウゥ!ワンワン!」

巣穴から反応はない。
まあ、母親の首はここにある。
放っておいても奴らのうち数匹は餓死することだろう。

301 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:50:42.15 ID:05z1EnKRo
放っておこう。
俺達は、後ろを向いてその場を立ち去る。

「のああぁ!?」
「な、なんなのらあぁ!」
「こあいのがきたのだ!ひっ!おがーしゃーん、だじゅげでえぇ!」

…ん?やけに後ろが騒がしいな。

俺達は、後ろを振り向く。

巣穴から、ガサガサと音がする。

303 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:55:10.11 ID:05z1EnKRo
アライちゃん1「のあああっ!」ヒュー ボスッ

なんと巣穴からアライちゃん1が落下し、草の上に落っこちた。

アライちゃん1「のぁああああん!いぢゃいのりゃああああ!」ビエエエエエン

そして、さらに。

アライちゃん2「ぴぎっ!」ボスッ

アライちゃん3「のびゃっ!」ボスッ

アライちゃん4「ぴいぃっ!」ボサッ

アライちゃん5「ごぎゃがあああぁっ!?」ドグシャァ

…一匹、岩の上に頭から垂直落下したが。
他は皆、草の上に落下した。

…なんか知らんがチャンスだ!持ってくぞ佐助!

304 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/14(木) 23:58:22.57 ID:05z1EnKRo
アライちゃん1~4を籠へぶちこんだ。

アライちゃん5「」ビグビグバタバタバタッジタバタ

…こいつも持っていくか?
飢えアライちゃん達の餌にでもなるだろうか。

鷹「キュロロロー」バッサバッサ ガシッ

アライちゃん5「」プラーン

あ。
さっきの鷹がやってきた。

鷹「キュロロロー」バッサバッサ

鷹はくたばりかけてたアライちゃん5を持ち去っていった。

306 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 00:01:58.11 ID:jHMa/RFGo
…籠の中は、さらに騒がしくなった。
さっきの4匹に加えて、収穫は8匹。大猟だ。

アライちゃん1「のぁああああん!おちりがいちゃいのらあぁ!」ビエエエエエン

アライちゃん2「おがーしゃーん!びええええん!」ビエエエエエン

アライちゃん3「どごいっぢゃっだのらああぁ!」ビエエエエエン

アライちゃん4「あらいしゃんとあしょぶやくしょくはどうなったのらー!」ビエエエエエン

クソうるせぇな害獣!
そんなに母さんに会いてえなら、会わせてやるよ!
俺はさっき拾ったアライさん1の頭をビニール袋から出し、籠へ入れる。

311 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 00:06:39.40 ID:jHMa/RFGo
アライさん1の頭「」ベシャ

アライちゃん1「ひいっっ!」

アライちゃん2「お、おがー…しゃん…!」

アライちゃん3「あたまだけ…なのら…どうしたのだ…?」プルプル

アライちゃん4「あ、うぅ……おきてなのだ…だいしゅきなおかーしゃん…あらいしゃんと、あしょんで…」ブルブル

母親の頭に注目するハエガイジ共。
てめーの母親は、鳥を捕まえようとして、逆に鳥の餌になったよ。
ついでにてめーの妹も一匹な。

アライちゃん1「のだああああああああああん!」ビエエエエエン

アライちゃん2「やなのだああああああああ!」ビエエエエエン

アライちゃん3「ごんなのおがーしゃんじゃないのだあああ!」ビエエエエエン

アライちゃん4「おがーしゃんっ!おがーしゃんっ!おぎうのらあああ!」ビエエエエエン

さらにやかましくなった。
ああー!クソうるせぇなこいつら!

佐助「ガウウウウウウウウウウウ!グルゥァアアアルルル!!」

319 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 00:15:19.06 ID:jHMa/RFGo
…

~フォアグライ加工場~

食通の友人「ヒャーーーーハハハハッハハハ!!!こりゃすげえや大猟だァ!」

8匹は今までなかった記録だな。

食通の友人「まあ、フォアグライはあんまりたくさん作りすぎても困るからな。半分もらって、残り半分はうちの店で買い取るぜ」

ジビエ料理店の方か。
お前の本分だな。

食通の友人「フォアグライは出荷数を絞ってるからな。たくさん作りすぎると単価安くなるわ、餌代はかかるわでロクなことがねえ」

…お前、随分会社経営の方に力入れてるな。
前はハンコ押すだけの役職になるっつってなかったっけ?

食通の友人「それも考えたが…やっぱ、自分でコントロールした方がいいフォアグライが作れるんだよ」

…成る程。
つまりお前は、相変わらず料理人ってわけか。
アライちゃんという食材を、会社というキッチンで調理してるってことか。

食通の友人「まーそんなとこだ。それよりさ、最近新しいサービスを始めたんだ!」

何だ?

321 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 00:17:15.51 ID:jHMa/RFGo
食通の友人「アライちゃん育成場の見学コースと、餌やり体験コーナーだ!頭イカれた奴らがワンサカやってきて、アライちゃん達に死ぬほど餌食わせてるぜ!」

…類は友を呼ぶんだな。






最終更新:2017年11月17日 00:03