359 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 20:07:31.73 ID:xC3hNN4RO
~公園前~
ジャグラー「みんな見ててねー、このナイフ!」チャキ
大勢の観客の前で、ジャグラーの少女がナイフを構える。
少女の目の前には、黄色い色が染みた大きな大根の漬け物がある。
ジャグラー「はっ!」サクサク
少女は大根のつけものをナイフで切る。
ジャグラー「この通り、本物のナイフだよ!みててね、これを使って今からすごいことするよー!」ジャララッ
ジャグラーの少女は大量のナイフを取り出す。
少年1「おねーさん大丈夫ー?」
少年2「あぶなくないー?」
青年1「…」(ケータイで録画中)
お年寄り1「怪我しないようにのー」
360 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 20:12:29.69 ID:xC3hNN4RO
ジャグラー「はぁっ!」ヒュンヒュンヒュンヒュン
ジャグラーの少女は、5本のナイフを空中で投げ、ジャグリングを始める。
観客達「オォオォ~~ッ!」パチパチパチパチ
ジャグラー「たーのしー!」ヒュンヒュンヒュンヒュン
ジャグラーはさらに、火のついた松明を3本追加する。
合計8本の危険物が、華麗に空中を舞っていた。
少年1「すげーーー!」パチパチパチパチ
女子高生1「インスタ映えするー!」(録画中)
青年1「いいぞー!」ポイッ
ジャグラーの少女が乗る台の前にはシルクハットがある。
青年はおひねりをシルクハットへ投げ入れる。
ジャグラー「たーのしー!」ヒュンヒュン
一歩間違えば大変危険だというのに、ジャグラーの少女はとても楽しそうである。
363 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 20:19:40.03 ID:xC3hNN4RO
ジャグラー「はっ!」シュタタタタッ
ジャグラーはナイフ5本を右手で、松明3本を左手でそれぞれまとめてキャッチした。
ジャグラー「どうだった、みんな~!」
観客「すげー!」パチパチパチパチ
少年1「すっごーい!」パチパチパチパチ
青年1「Twitterに投稿しよう」ピローン
女子高生1「インスタ映えする」ピローン
ギーク1「かわいー!」パチパチ
364 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 20:21:23.68 ID:xC3hNN4RO
ジャグラー「みんな、これからもジャパリスタジオをよろしくねー!もし楽しんで貰えたら、どうかこちらへそのお気持ちをー♪」スッ
ジャグラーはシルクハットを持ち上げる。
青年1「おひねりか。いいぞー!」ポイッ
青年2「がんばれー!」ポイッ
OL「応援してるよージャパリスタジオ!」ポイッ
ジャグラー「ありがとー!」スポポ
ジャグラーの少女は、あちこちから飛んできたおひねりを器用にシルクハットでキャッチする。
ジャグラー「わーい!」
観客「アンコール!アンコール!」
367 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 20:29:41.25 ID:xC3hNN4RO
ジャパリスタジオは、フレンズ達が所属する芸能事務所だ。
このグレーと白の2色の髪をもつ少女もまた、フレンズであるようだ。
ジャグラー「えへへ、いっぱい練習してよかった…。パークの外がこんなに楽しいなんて…。それじゃあ、もう一回いくよー!」
再びジャグラーの少女は再び台に登り、ナイフを取ろうとする。
しかし、そこへ。
アライさん1「楽しそうなのだー!」ドタドタ
アライさん2「アライさんにもやらせるのだー!」ドタドタ
2匹のアライさんがやってきた。
少年1「!?うわぁ、アライさんだあぁ!」
青年1「こっち来るな害獣ー!」
女児「こわいよー!」ウエエエエン
女子高生1「ウケるww」ピローン
観客達は招かれざる客の乱入に大騒ぎである。
371 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 20:35:14.16 ID:xC3hNN4RO
アライちゃん1「おかーしゃん、あらいしゃんもやるのあー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「かっこいいのらぁ」ヨチヨチヨチヨチ
続いて、その子供もやってくる。
青年1「ど、どうする!?逃げるか!?」
お年寄り1「逃げるぞー!」ヨタヨタ
女児「うわーん!」タタッ
子供達は逃げていく。
せっかくの路上ライブは台無しだ。
ジャグラー「わ、わわ、アライさん!?ど、どうしよ!」アセアセ
ジャグラーは台の上でパニックになっている。
アライさん1「たあ~!」ダダダッバッ
アライさん1は助走をつけてジャンプし、台の上のジャグラーへタックルした。
ジャグラー「ぎゃああっ!」ドサァ
ジャグラーは台の上から転落してしまう。
376 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 20:44:58.46 ID:xC3hNN4RO
アライさん1「さあ見るのだ!このくらい、アライさんにも朝飯前なのだぁ!」スチャ
アライさん2「アライさんもやるのだぁ!」スチャ
アライさん達はナイフを持つ。
アライちゃん1「おかーしゃん、がんばうのあー!」シッポフリフリ
アライちゃん2「ひとしゃん、あらいしゃんたちにもおひねいよこしゅのあー!」ピョンピョン
どうやら金が目当てらしい。
アライさん達も、経済というものが分かってきたのであろうか。
たとえアライさん達であっても、金があれば自販機で飲み物を買うくらいはできるだろう。
青年1「…どうする、見ていくか?」
ギーク1「いやいや無いわ」スタスタ
女子高生1「ウケるw」(録画準備)
青年2「いいぞー!やれやれ!」
プロレスラー「大丈夫かジャグラーのお嬢ちゃん!?」
ジャグラー「うぅ、いたた…」
観客達の多くは逃げていく。
一部、物好きな客だけが残った。
彼らは何を期待しているのであろうか。
382 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 21:00:32.13 ID:jHMa/RFGo
アライちゃん2匹は、台の上の母親を、真下から応援している。
アライさん1「いくのだ!たあ~!」バッ
アライさん2「たあ~!」バッ
アライさん達は、ナイフを4本投げる。
アライさん達は投げたナイフへ手を伸ばす。
アライさん1の親指「」ズパァッ
アライさん2の掌「」ザグウゥッ
アライちゃん1の尻尾「」ザスッ
アライちゃん2の頭「」ドズゥッ
390 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 21:13:27.72 ID:jHMa/RFGo
アライさん1の親指がナイフで切断され、台の下へボトッと落ちた。
アライさん1「のああああああ!アライさんの指!指がああぁあぁ!」ブシュウウゥ
アライさん2の掌にはナイフが貫通している。
アライさん2「ぐぎいいいぃいっ!いだい、いだいのだああぁ!」ダラダラ
アライちゃん1の尻尾は中ほどでナイフが刺さり、地面に杭打ちされている。
アライちゃん1「ぎびいぃぃっ!びいいぃっ!」ゴロンゴロン
激痛で転げ回り、ナイフのまわりをコンパスのようにぐるぐる回る。
その度に尻尾の傷口は広がっていく。
アライちゃん2「?なんかあたまがひりひりしゅるのぁ…」ガグッビググッビグバタッタッ
アライちゃん2は何が起こったか分かっていないようだ。
その手足の激しい痙攣にさえ気付いていないようだ。
392 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 21:16:02.23 ID:jHMa/RFGo
青年2「いいぞー!」ワイワイ
青年3「もっとやれー!」ヒューヒュー
青年4「アンコール!アンコール!」
観客「「アンコール!アンコール!」」
意外にウケているようだ。
397 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 22:02:46.93 ID:9ynd0zqjO
ジャグラー「大丈夫!?」トテトテ
先程アライさんのタックルで台から転落したジャグラーは、体を打った痛みがひいたきたようであり、心配してアライさん親子に駆け寄る。
アライさん1「の…のだぁ…!うぅ…!」
アライさん2「アライさんの手があぁ…!」
アライちゃん1「びいいいぃっ!ぎぢぃいいいいいっ!」グルングルン
アライちゃん2「あ、あ、な、なんか、だめなのぁ、きもぢ、わるいのあ」ガグッビググッビグバタッタッ
ジャグラー「ああ、そんなに血が出て…!き、救急車を…!」
アライさん1「たあ~!」タタタッ ドカッ
ジャグラー「きゃああっ!」ドサァ
アライさん1は、心配して駆け寄ってきたジャグラーをタックルで押し倒した。
401 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 22:13:23.89 ID:jHMa/RFGo
台の上に、フレンズが1人と2匹乗っている。
アライさん1「見るのだぁ!お前のナイフのせいで、アライさんとチビが怪我したのだ!アライさんが可哀想なのだぁ!」バシィ
ジャグラー「ぎゃふっ!」
マウントをとられたジャグラーは頬をひっぱたかれる。
アライさん2「そうなのだ!アライさんの手にこれが刺さったのだあぁ!すごく痛いのだ!謝るのだぁ!」ドカァ
ジャグラー「ひっ、ごっ、ごめんなさいいぃ!」
アライさん1の下敷きになっているジャグラーは、頭をアライさん2に蹴られる。
青年2「お、おい!やめろクソ害獣!」タタッ
女子高生「さすがにインスタ映えしないわ」タタッ
アライさん1「来たらこれを投げるのだぁ!」ブンブン
アライさん1は、親指が残っている方の手でナイフを振る。
アライさん2「うるさいのだ!アライさんは被害者なのだぁ!だからこの帽子の中のキラキラをよこすのだぁ!」グイッ
アライさん2はナイフが刺さってない方の手で、おひねりの貯まったシルクハットを奪う。
ジャグラー「ああっ!だめ、やめてぇ!」ジタバタ
アライさん1「すごいのだ!これだけあればきっとご馳走食べ放題なのだぁ!」ジャラジャラ
407 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 22:23:45.34 ID:jHMa/RFGo
アライさん2匹は、とんとんと後ろから肩を叩かれる。
アライさん1「ん?何なのだ」クルッ
アライさん2「アライさんは今悪を成敗してるとこなのだぁ!」クルッ
プロレスラー「ウラァ!」ガシィッ
アライさん1「のぁっ!?」
アライさん2「何するのだ!離すのだぁ!」ジタバタ
先程やけに大きな存在感があった、観客の一人が、アライさん達のいる高さ1mの台へ上がってきていたのだった。
彼はプロレスラーであった。
プロレスラーはアライさん2匹の頭を両脇へ抱え込む。
プロレスラー「フンヌウウゥ!」グイインッ
アライさん1「のだあぁ!」ブンッ
アライさん2「わあぁっ!?」ブンッ
プロレスラーは、アライさん達を抱え上げ、逆さまに持ち上げる。
409 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 22:36:00.35 ID:jHMa/RFGo
台の下には、アライちゃんが2匹いる。
アライちゃん1「ぎいいぃっ!ぴいいぃぃっ!しっぽいちゃいいぃっ!だれか、これとってほしいのああぁ!」ジタバタ
アライちゃん2「の、のぁ、の、のの、なのら、ら」ビグバタッタッバタバタバタッ
プロレスラー「はああぁぁっ!」バッ
プロレスラーはアライさん達の頭を脇へ抱え込んで持ち上げたまま、後ろ向きに台の下へ飛び降りる。
見事な垂直落下式ダブルブレーンバスターだ。
アライさん1の首「」メシャボギィ
アライさん2の首「」グシャボギィ
アライちゃん1のお腹「」ベチャアッブヂドボォ
アライちゃん2の下半身「」ベギャアァボギグシャ
414 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 22:48:07.17 ID:jHMa/RFGo
プロレスラーの見事なブレーンバスターは、自身の背中や首を地面に打ち付けず、
落下の衝撃を100%アライさん達の頭部へ与えたようだ。
そして、その頭部がハンマーのように下のアライちゃん達を叩き潰した。
アライちゃん1「ぶぎいぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」ブシャアアビグビグ
アライちゃん1は口と肛門から大出血している。
内臓が潰れたのだろう。
アライちゃん2「ご…ぶ…」ピクピク
アライちゃん2はほぼ動かない。
プロレスラー「ふぅ。害獣は駆除した」
青年2「Yeahhhhhhhh!!」ヒューヒュー
女子高生「ジャグラーさん大丈夫?良かった、怪我はなさそう」
青年3「アンコール!アンコール!」
青年4「おひねりやるぞー!5千円だぁ!」ポイッ
この悲惨な光景を見て喜んでいる客達は何なのであろうか。
…まあお察しの通り、ショクエモンPの動画を観たり、
害獣駆除チャンネルで
アライデスゲームTVを観ているような…そういう方々である。
416 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/15(金) 22:53:19.52 ID:jHMa/RFGo
ジャグラー「あ、あ、あわわわわ…」ガクガクブルブル
プロレスラー「ジャグラーのお嬢さん、アライさんを付け上がらせちゃいけないよ。わかったかい?」
ジャグラー「ひゃ、ひゃい…」
ジャグラーは外の世界の常識をひとつ学んだようだ。
最終更新:2017年11月17日 23:23