アットウィキロゴ

清掃員とキツネとブラウンP

756 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 21:28:50.30 ID:I7b+GIpmo
ブラウンPは、清掃員へ電話をかけた。

清掃員『もしもし。タイリクさんなのだな…ご無沙汰なのだわ』

ブラウンP「やあ、御手洗さん。傷の調子はどうかな」

清掃員『大分良くなったのだわ。まだ痛みや痺れはあるけど…腕の神経も繋がってきて、もうすぐ完治しそうなのだわ』

ブラウンP「そうか…本当に良かった」

清掃員『あのときは、本当に助かったのだわ。タイリクさんが来てくれなかったら…アライさんか、キツネのどっちかが…きっと死んでいたのだ』

ブラウンP「君こそ、私に連絡をくれてありがとう。君を救えて良かった」


757 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 21:35:47.47 ID:I7b+GIpmo
ブラウンP「そうだ、明日のお昼、久し振りに一緒に食事にいかないかい?ご馳走するよ」

清掃員『いいのか?良かったのだ、一緒に行くのだぁ!』

ブラウンP「嬉しそうだね」

清掃員『…キツネ以外の誰かと仲良くするのは、久し振りなのだから』

ブラウンP「あぁ…」

清掃員『どこのお店に行くのかな?』

ブラウンP「そうだな…」

明日の予定は変更。
清掃員を連れていける店を選ぶことにするブラウンP。

間違っても、元々明日行く予定だった店の名前は出せはしない。


758 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 21:40:34.99 ID:I7b+GIpmo
ブラウンP「例の喫茶店はどうかな」

清掃員『分かったのだわ。キツネも一緒に来てもらうのだな!』

…

翌日の昼。

ブラウンPは、自家用車で清掃員とキツネを迎えに行った。
彼女達を乗せて、喫茶店へ向かう。


763 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 21:47:10.28 ID:I7b+GIpmo
車から降り、喫茶店へ向かう3人。

そのとき、喫茶店の前を、数匹のアライさん達が横切って行った。

アライさん1「やったのだぁ!お魚ゲットなのだぁ!」ドドドドド

アライさん2「アライさんがとったのだ!アライさんのものなのだぁ!」ドドドドド

アライさん達は、大きな魚を持っている。

アライしゃん1「あらいしゃんも、おさかなはこぶおてつだいするのだ~!」ドタドタドタドタ

魚屋の店主「くぉら~ッ!てめーら!魚返せえええぇ!」ドタドタドタドタ

アライさん1「ふははははー!これはアライさんのお魚なのだ!今更返すも何もないのだ!」ドドドドド

アライさん2「これでお腹をすかせたチビ達に、たっぷり栄養あるものをあげられるのだ!」ドドドドド

どうやらアライさん達が魚泥棒をしたようだ。


770 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 21:55:01.40 ID:I7b+GIpmo
ブラウンP「…君達は下がっていてくれ。目を覆っていた方がいい」ザッ

キツネ「う、うん…」ギュー

キツネは目をつぶり、耳を塞ぐ。

清掃員「…あたしも手伝うのだわ」ザッ

ブラウンP「怪我人だろう?任せてくれ」

清掃員「もう怪我は平気なのだわ。体がなまってるからストレッチがしたいのだな」

キツネ「うぅう…」

ブラウンP「無理はするなよ!」ダッ

清掃員「たあ~!」ドタドタドタドタ

ブラウンP達は、魚泥棒を追いかける。

アライさん1「な、なんか来たのだ!」ドタドタドタドタ

アライさん2「逃げるのだあぁ!」ドタドタドタドタ

アライしゃん1「ひぃ、はぁ、はやいのだあ、おいつかれるのだぁ!」ドタドタドタドタ


775 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 22:02:42.06 ID:I7b+GIpmo
ブラウンP「そっちは任せた!」バッ

ブラウンPは、アライしゃん1を追い抜く。
前のアライさん2匹を追っていったのだろう。

アライしゃん1「へ?はぁ、はぁ…よかった、敵じゃなかったのだ…」ドタドタドタドタ

清掃員「…」タタタタタタ

アライしゃん1「うお?うしろからべつのあらいしゃんがきたのだ!」タタタタタタ

アライしゃん1「おまえもおさかなほしいのか?みせばんはいないからちゃんすなのだぁ!」タタタタタタ

清掃員「うぬぬ~、どこまでも腐った奴なのだわ…たあ~!ほい!」バッ

アライしゃん1「のだぁ!?」ドサッ

清掃員は、背後からアライしゃん1へタックルをかまし、魚を奪い取る。

アライしゃん1「あ!あらいしゃんのおさかな、たべるななのだぁ!」ジタバタ

清掃員「捕まえたのだ、魚泥棒め!取ったのだぁ!」


781 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 22:09:52.73 ID:I7b+GIpmo
アライしゃん1「なにするのだ!あらいしゃんはそんなことしてないのだ!」

清掃員は、コートの内側から折り畳み傘を取り出す。

清掃員「たあ!」ドガァッ

清掃員は、アライしゃん1のこめかみを傘で一発打つ。

アライしゃん1「」ドサッ

アライしゃん1は即座に意識を失った。

清掃員「取り返したのだわ」スッ

魚はまだかじられた形跡はない。

清掃員「…商品は無事…なのかな?」


787 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 22:15:38.38 ID:I7b+GIpmo
清掃員「それにしても…帽子とコートで耳と尻尾を隠しても、同族にはバレるのだな…」

ブラウンP「こっちも取り返してきたよ」

ブラウンPは、魚を2つ持ってきた。
さっき追っかけたアライさん達がどうなったか、清掃員は聞かなかった。

ブラウンPの邪悪な劣情の捌け口となり、猟奇的な死体となって転がされたことが想像に難くないからだ。
末路を聞く必要はないし、ブラウンPにそんなことを同族へ答えさせることも酷だろう。

魚屋の店主「はぁ、はぁ!あんた、取り返してくれてありがとう!助かったよ!」 ゼェハァ

ブラウンP「でも、ゴミ漁ってる野良アライさんが触った商品だよ…売れるのだろうか?」

魚屋の店主「だーいじょうぶ、黙って売れば誰も気づきゃしねーよ!ガハハハハ!」

清掃員「お前も相当なワルなのだな」


796 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 22:27:42.40 ID:I7b+GIpmo
魚屋の店主「それにしても、クソ。アライさんってのは、何であんなに人に迷惑ばっかかけるんだろうな?それが生き甲斐なのかね?あの害獣どもは」

清掃員「…」

魚屋の店主「ったく…テレビでも言ってたぞ。過去に戸籍取ったアライさんは10匹。うち1匹はテロ実行犯で、1匹は窃盗を繰り返して獄中へ出入りしてる。あと1匹は…よくわからんが、残り7匹は全員行方不明だと」

魚屋の店主「アライさんってのはきっと、フレンズの出来損ないなんだろうな。あー、アライさんだけ死ぬウィルスでもできて、全員死滅しねーかな~」

清掃員「…」


800 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 22:32:51.06 ID:I7b+GIpmo
…

3人のフレンズは、喫茶店へ入る。

~喫茶店~

喫茶店の店主「い、いらっしゃい…。大丈夫ですか?窓の外で、変なもの見えたんですけど…」

ブラウンP「大丈夫だよ」カランカラーン

店主は赤い髪をしたフレンズであった。
頭についた飾り羽のようなパーツから、彼女が鳥類のフレンズであることがわかる。


805 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 22:42:39.26 ID:I7b+GIpmo
喫茶店は、個人経営の小さな店であった。
客は他に、2つのテーブルへそれぞれ2人と3人がいる。

3人のフレンズは、紅茶と軽食を注文する。

喫茶店の店主「どうぞ、紅茶です」コトッ

ブラウンP「いただきます」ゴクッ

清掃員「…美味しいのだわ」

キツネ「やあやあ店主さーん、随分上手くなったねぇ」

喫茶店の店主「ふふん、あれから3年以上やってるんですもの。当然ですわ(ドヤァ)」

清掃員「…ほんとに上達したのだわ。店を守ってくれてありがとうなのだな」

喫茶店の店主「…。受け継いだからには、しっかりやらないといけませんわ。お歌でも歌いましょうか?(ドヤァ)」

ブラウンP「それは…客が私達だけのときにお願いしようか」


807 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 22:47:21.33 ID:I7b+GIpmo
キツネ「そうだタイリク先生、新作の方はどんな調子です?」

ブラウンP「ああ、大反響だよ!今度のは今までのホラー路線から変えて、ヒーロー物を描いてみたんだ」

清掃員「どんなタイトルなのだろうか?」

ブラウンP「…」

清掃員「ど、どうしたのだわ?教えてくれないのだろうか?」アセアセ

ブラウンP「…ちょっと、教えられないかな…これは」

キツネ「えぇー!先生の新作楽しみにしてるんですよ!」

清掃員「教えて欲しいのだ!」

ブラウンP「…どうしても?」

清掃員「どうしてもなのだ!」


809 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 22:52:01.48 ID:I7b+GIpmo




ブラウンP「…『仮面精肉師(マスクド・ブッチャー)ショクエモン』っていうんだけど…」

キツネ「あっ…(察し)」

清掃員「それは…今のご時世…流行りそうなのだな…(遠い目)」







ブラウンP「…す、すまない…」

キツネ「い、いいんです。ブラウンPさん。人々を楽しませるのが先生のお仕事ですから(視線を反らす)」

ブラウンP「な…なんでそっちのハンドルネームを知ってる!?」

清掃員「こないだ雑誌で読んだのだ…。面白かったのだ(視線を反らす)」

ブラウンP「うぅ…だから答えたくなかったのに…」


816 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 23:02:54.61 ID:I7b+GIpmo
軽食を食べ終えた後。

清掃員「あっちの作品はどうなのだわ?キッズ探偵ドタバタ君は」

キツネ「あー、あれ大好きです!見せてよ先生~」

ブラウンP「そうだな…タブレットに最新話の原稿が入ってるから…こっそり見せちゃっていいかな」

キツネ「ありがとー」

…

キツネ「やっぱり先生はすごいねー!」

清掃員「あははははっは!面白いのだぁ!先生は凄いのだぁ!」アハハハハハハ

ブラウンP「そ…そんなに面白いかい?」

清掃員「あははははは!ひー!やばいのだ!アライさん、こんなに笑ったの始めてなのだ!」パサッ

清掃員は笑いすぎてオーバーリアクションをし、帽子が取れてしまう。

キツネ「あ」


825 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 23:07:53.40 ID:I7b+GIpmo
客1「おい…あいつ、アライさんだぞ」ガタッ

客2「うわ…あの顔。髪。耳。下品なしゃべり方…アライさんじゃないの!最悪ー!」

客3「うわあああぁ!?て、店主さん!アライさんが店にいるぞ!お、追い出せ!」ヒーヒー

客4「そのコートと帽子は誰から盗んだんだ!?金はどうした!」

客5「け…警察呼ぶか!?」

清掃員「あっ…うぅ…!」

キツネ「…またやってしまったねぇ…」アセアセ

店主「あ、あの、大丈夫ですよ?あの人は常連で、戸籍持ちのアライさんなので…」アセアセ

ブラウンP「て、店主さん!その言い方はまずい!」ガタッ


835 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 23:16:06.44 ID:I7b+GIpmo
客1「戸籍持ち!?なおさら最悪じゃねえか!警官が来ても殺されるぞ!」

客2「アライさんが常連!?ひっ…気持ち悪い!こんな店もういられないわ!」

客3「しかも知ってて来させてるなんて…!さてはてめぇアラ信だな!?」

客4「会計しろ!もう帰るから!」

客5「というか同席してるお前らもアラ信か!?ど、どうしよう、俺ら拉致されるのかな…」ガクブル

清掃員「あ…ぁあ…ち、ちがう…違うのだ…アライ…さんは…みんなと…仲良く…したい…のだ…」ガクブル

客1「仲良くだと!人殺しのくせにざっけんじゃねえ!」

ブラウンP「店主さん!お勘定を!カードで!」

店主「は、はい!」シャコン

ブラウンP「みんな、帰るぞ!」タタッ

キツネ「う、うん…。お騒がせしました…」タタッ

清掃員「うぅっ…!うーっ…!」タタッ


839 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 23:21:41.44 ID:I7b+GIpmo
…

~店の外~

清掃員「もう嫌なのだ!こんな耳も!尻尾も!切り落としちゃえばいいのだ!」

キツネ「だ…駄目だよ!前にやったときも、すぐ回復したでしょ!」

ブラウンP「…私がやってるみたいに、自分を人間だと思い込めば、尻尾と耳が消せるのにな」

清掃員「駄目なのだ…やろうと思っても、みんなの蔑む声を思い出して…!やっぱり自分がアライさんだってこと、思い出しちゃうのだぁ!」

ブラウンP「…御手洗さん…」

清掃員「第一…、見た目は誤魔化せなくても、身分証明書でばれるのだ…」

ブラウンP「…」

清掃員「…お仕事が、貰えないのだ…どこにも…」

キツネ「…」


844 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 23:27:43.80 ID:I7b+GIpmo
清掃員「…ペパプのライブも、アラジビフェス会場も、保健所の手伝いも。身分証明書を見られただけで拒否されるのだ…」

清掃員「それどころか、最近は…『アライさんを派遣しようとすることが失礼で、信用を損なう』って言われて…、派遣先そのものから自主退社させられたのだ…」

キツネ「…保健所には、私からもかけあってみたけどね。ダメだった。ペパプのみんなも会場のスタッフさん達にお願いしてくれてるけど、ダメみたいで…」

ブラウンP「っ…ジャパリパークは…あの動物園は?あそこの掃除なら…」

清掃員「あそこの掃除はラッキービーストがいるのだ。オーナー以外のフレンズは、見せ物以外の役割を持てないのだ」

ブラウンP「…」


853 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 23:36:59.91 ID:I7b+GIpmo
ブラウンP「…いっそ、パークに帰るっていうのは…どうだろうか」

清掃員「駄目なのだ」

ブラウンP「どうして!」

清掃員「タイリクさんは動物園で、ゴキブリやハエ、ハナアブの幼虫が展示されてたら、どう思うのだ?」

ブラウンP「…こんな不快なものを見せるなと、経営者に抗議するかも…」

清掃員「…同じことなのだ。アライさんは、もうそのレベルなのだ。見せ物にさえなれないのだ」

ブラウンP「くっ…うぅ…!」


858 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 23:41:32.95 ID:I7b+GIpmo
清掃員「…一応ジャパリスタジオ本部のお部屋を少し掃除させてもらえてるのだ。今はそれで食い繋いでるのだ…」

ブラウンP「そ、それなら、掃除の範囲を広げれば…!」

キツネ「でもアライさんは、今まで派遣の外回りがメインだった。今それをやったら、今度は今までのスタジオの清掃やってた人達が仕事を無くしちゃう。…贔屓するわけにはいかないんだよ…」

ブラウンP「…今の風潮に、私の作品動画が加担しているのかもしれない。編集に、新作の連載中止を…」

清掃員「駄目なのだ。アライさんのせいで、先生や読者のみんなを悲しませたくないのだ」

キツネ「動画はともかく…漫画はお仕事だから…ね」

ブラウンP「だけどっ…!くそっ…」

ブラウンP「あの時、アライキング・ボスを私が殺しておけばよかった…!あのけものプラズムの腕輪も破壊して、ただの野良アライさんの仕業と偽装工作すればよかった…!」ワナワナ

キツネ「…」

清掃員「…アライさんは、自分のせいで皆を不幸に巻き込みたくないのだ…」

清掃員「だから…自分を犠牲にしてまで、アライさんを助けなくていいのだ」


859 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/17(日) 23:42:32.95 ID:I7b+GIpmo
つづく



848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 23:32:04.68 ID:vYhnRIddo
見せ物以外の役割を持てないのだ

これサラッとジャパリパークのフレンズ見下して馬鹿にしてね?
なんか分不相応の仕事高望みして
わがまま言ってる屑に見えてきた

860 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/09/17(日) 23:43:21.69 ID:f2k36mSc0
ブラウンPめっちゃいい人なんだけど…アラジビしてる時とのギャップすげえな






最終更新:2017年11月17日 23:54