325 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 21:34:33.35 ID:UqKqK8ITo
~株式会社ビープレ建設~
建設会社社長「次の仕事は、山の中…スキー場付近に温泉施設を作るお仕事っす!」
プロジェクトリーダー「スキー場近くの温泉でありますか…。とっても魅力的であります!」
建設会社社長「というわけで、早速設計に取りかかるっす!」シャカカ
プロジェクトリーダー「頑張るであります。自分もみんなと、今の現場の最終調整にとりかかるのであります」スタスタ
建設会社社長「うぉー!腕が鳴るっす!」シャカカ
社長は設計士を兼ねている。
彼女の設計の実力は恐ろしく高く、また仕事のスピードも異常なほど高い。
本来なら数名で行うべき作業を、彼女はたった一人でこなしてしまう。
旧ジャパリパークから、人の社会に来て以来身に付けてきた、
建築学、デザイン工学、 地理学など…
様々な学問の知識を総動員し、設計を進めていく…。
327 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 21:43:41.11 ID:UqKqK8ITo
…
依頼を受けてから、2日後の昼にはもう、プロトタイプの設計と、顧客との擦り合わせ資料が出来上がってしまった。
社長は会議から帰って来た。
建設会社社長「GOサインが出たっす!プロジェクトリーダー、それじゃいつもの、頼むっす!」
プロジェクトリーダー「顧客の皆様も設計とデザインに満足したでありますか。いつもながら、お見事であります!」
建設会社社長「じゃあ、さっそくプロジェクトリーダーも、現場の下見に行くっす!」
プロジェクトリーダー「見に行くであります」
2人は車に乗り、山へと向かう。
335 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 21:53:57.35 ID:UqKqK8ITo
~山~
プロジェクトリーダー「木がいっぱい生えてるであります!」
建設会社社長「山の中だから仕方ないっす。一応、道路や水道の方は、もうすぐ工事が終わる予定らしいっす」
プロジェクトリーダー「まずは伐採であります!うちのメンツは他の現場だから、業者へ依頼するとこからであります」
建設会社社長「そうっすね…」
プロジェクトリーダー「…」
建設会社社長「…」
プロジェクトリーダー「森の木々を伐採するのは、仕事とはいえ…心苦しいであります」
建設会社社長「…なかなか慣れないっす」
あらかた下見を終えると、2人は車でオフィスへ戻った。
プロジェクトリーダー「自分!早速、作業計画や材料見積りを進めるであります!」
社長兼設計士がバケモノであれば、プロジェクトリーダーもまたバケモノであった。
彼女は猛スピードで作業計画を立て、各作業員への指示、材料見積り諸々を決めていく…。
338 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 21:58:53.97 ID:UqKqK8ITo
…
~森の中~
アライさん「わっせ、わっせ」ドタドタ
アライさんが、穴の空いた木の前にやってくる。
アライさん「チビ達ー!アライさんのお帰りなのだ!畑でいっぱいご飯食べてきたのだ!」ヨジヨジ
そして木を登り、穴へ潜り込んでいく。
体長140センチ程のアライさんが入れる穴…そうとうデカい木と穴だ。
343 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:03:46.91 ID:UqKqK8ITo
~木の穴の中~
アライさん「待たせたのだチビ達!」ゴソゴソ
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチヨチ
アライちゃん3「のあー」ヨチヨチ
アライちゃん4「のーだ、のーあ」ヨチヨチヨチ
アライちゃん5「なのぁー」スリスリ
木の巣穴へ入ってきた母親のもとへ、ウジャウジャヨチヨチノダノダとアライちゃんが寄ってくる。
アライさん「チビ達はいつ見ても可愛いのだぁ!さあ、おっぱい飲むのだ」ダキッ
アライさんは、アライちゃんを2匹抱き抱える。
元々のアライグマと違い、乳首が2つしかないため、
授乳できるのは2匹ずつである。
346 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:07:51.61 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん4「ちゅぱちゅぱ…」
アライちゃん5「ごくごく…」
アライさん「いっぱい飲んでおっきくなるのだぁ」ナデナデ
アライちゃん1「のぁー!のぁー!」グイグイ
アライちゃん2「なのだー」ヨジヨジ
アライちゃん3「なのぁ」ヨチヨチヨチ
アライさん「お姉さんたちは待つのだ!ちっちゃい子が先なのだ」ギュー
アライさんの乳児の成長スピードはとても早い。
その分、たくさんの栄養を取る必要がある。
347 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:13:01.80 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん4「けぷ」
アライちゃん5「のああぁー」
アライさん「ご馳走さまなのだ?つぎはお姉さんたちなのだ」ヒョイ
アライちゃん2「のあぁ♪」
アライちゃん3「なのぁー♪」キャッキャ
母乳を貰えると分かった子供達は、嬉しそうである。
アライさん「お待たせなのだ、いっぱい飲むのだ」ギュー
アライちゃん2「のーあー♪ちゅーちゅー…」ゴクゴク
アライちゃん3「ぐびぐび…」ゴクゴク
続いて、2番目と3番目に体の大きなアライちゃんが授乳される。
アライちゃん1「のぁあーっ!のぁー!」ガジガジ
アライさん「こらぁ!アライさんの尻尾をかじるななのだぁ!」
アライちゃん1「ちゅぱちゅぱ…」
一番大きなアライちゃんは、お腹がすいてイラついたのだろうか。
アライさんの尻尾をしゃぶっている。
351 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:19:45.09 ID:UqKqK8ITo
アライさん「…ん?かじる?…チビ、お口をあーんしてみるのだ」
アライちゃん1「あむあむ…」チュパチュパ
アライちゃん1は、まだ言葉を理解する知能がないようだ。
アライちゃん2「のぁー」プハァ
アライちゃん3「なのらぁ」プハァ
アライさん「飲み終わったのか」
アライちゃん2「のああぁ…」プルプル
アライちゃん3「なのだ」プルプル
アライさん「ああ、巣穴でウンチしちゃだめなのだ!お外にするのだ」ガシッ
アライさんは、子供たちを抱き抱え、お尻を巣穴の外に出す。
アライちゃん2「のああぁ」プリプリ
アライちゃん3「のだー…」ブリブリ
乳児のアライちゃん達の便は水っぽく、その殆どの成分は剥がれた古い腸壁である。
355 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:22:19.74 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん達の排便は、巣穴の外に落ちていく。
動物のアライグマには溜め糞の習性があり、巣穴の中だろうとお構いなしに排便するのだが…
アライさん達フレンズには、その習性は受け継がれていないようである。
アライちゃん2「のぁー」スッキリ
アライちゃん3「なのだー」
アライさん「ほら、葉っぱでお尻拭くのだ」フキフキ
アライさんは、子供の肛門を拭いた葉っぱを巣穴の外へ捨てる。
358 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:28:38.33 ID:UqKqK8ITo
アライさん「さ、チビ。最後はお前なのだ」ヒョイ
アライちゃん1「のああぁー」
アライちゃん1は大きく口を開け、母親の乳房へ顔を寄せる。
アライさん「…やっぱりなのだ!チビに乳歯が生えてるのだ!」
アライさん「ちょっと待つのだ」ヒョイ
アライちゃん1「のぁ!?」
もうちょっとで乳房に口が届きそうなところで、アライちゃん1は巣穴の床(?)へ置かれた。
アライさん「ゴハンを取ってくるのだ!」ノソノソ
アライちゃん1「の、のあぁー!のあぁーっ!」ジタバタ
授乳してもらえなかったアライちゃん1は、大声を出して猛抗議する。
359 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:33:56.24 ID:UqKqK8ITo
やがて、アライさんは巣穴へ戻ってきた。
アライちゃん1「のーーあぁん!のだあぁーーん!のああぁーーん!」ジタバタ
先ほど母乳をくれなかった母親に怒っているのだろうか。
お腹が減ったアライちゃん1は泣いている。
アライさん「ちび!食べ物をとってきたのだ!食べてみるのだ!」スッ
アライさんは、首元のファーの中から何かを取り出した。
アライちゃん1「のぁ」
カマドウマ「」ワキワキ
それは昆虫のカマドウマだ。
362 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:37:19.12 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん1「のだぁ…」
アライさん「ほら、あーんなのだ」
アライさんはカマドウマを、子供の口へ近づける。
カマドウマ「」ジタバタジタバタジタバタジタバタ
カマドウマは、足をビクンビクンと動かして暴れている。
アライさん「活きが良くて美味しそうなのだぁ」
アライちゃん1「あーん」
アライちゃん1は大きく口を開ける。
アライちゃん1「もむ」パクッ
アライちゃん1は、母親の指ごと口に含んだ。
アライさん「わぁ、食べたのだぁ!やったのだぁ!」
アライさんは、子供の口から指を抜く。
アライちゃん1「もぐもぐ…」クチャクチャ
アライちゃん1は、生えたばかりの乳歯でカマドウマをすりつぶし、咀嚼する。
366 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:41:55.60 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん1「のああぁー」アーン
アライさん「食べ物はもっとあるのだ!」ゴソゴソ
アライさんは首元のファーから、次の食べ物を取り出す。
蛾の幼虫「」ウニウニ
それはまるまると太った蛾の幼虫である。
茶色をベースとしたグロテスクなまだら模様で体表が覆われており、角のようなものが尻尾と頭から生えている。
アライちゃん1「あーん」
アライちゃん1は、また口を開ける。
小さな舌の上には、まだカマドウマの足が一本乗っている。
372 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:47:40.90 ID:UqKqK8ITo
蛾の幼虫「」ウニウニ ウニウニ ウニウニ ウニウニ
蛾の幼虫も、身をよじって暴れている。
だが体のほとんどが脂肪である芋虫は、暴れて逃げる運動能力はない。
アライちゃん1「のぁ……」
アライちゃん1は、幼虫の体表の目玉模様に怖がっているようだ。
アライちゃん1「のあぁーん!のだあぁーー!なのだー!」ビエエエン
アライちゃん1は、自分よりはるかに小さくて弱い蛾の幼虫相手に怖がり、泣き出した。
アライさん「ほーらチビ、美味しいご飯なのだぁ。好き嫌いは駄目なのだ」ズボォ
アライちゃん1「もごおぉ!?」
アライさんは、アライちゃん1の口へ蛾の幼虫を突っ込む。
374 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:52:49.57 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん1「もぐ…むぐ…!」プチプチ クチャクチャ
アライちゃん1は、蛾の幼虫を噛み潰していく。
幼虫の身が裂け、体液が飛び出るときのプチプチという音が、半開きの口から聞こえてくる。
アライちゃん1の口から、芋虫の緑色の体液がつーと糸を引いて垂れる。
アライちゃん1「ご…くん」
アライちゃん1は、幼虫を飲み込んだ。
アライさん「よく食べれたのだぁ!偉いのだぁ!」ナデナデ
アライちゃん1「のだぁー♪」ギュー
アライさん「えへへ…アライさんのチビ達、大好きなのだぁ」スリスリ
アライちゃん1「のーあぁ♪」スリスリ
アライさん親子は、頬擦りし合っている。
376 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 22:57:37.43 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん2「むにゃむにゃ…」ウツラウツラ
アライちゃん3「のあぁ…」ウトウト
アライさん「チビ達、眠いのか?うんと寝るのだ」スッ
アライさんは、巣穴の中で横たわる。
アライちゃん1「のだー」ヨチヨチヨチ
アライちゃん2「なー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「のーぁ」ヨチヨチヨチ
アライちゃん4「のにゃー」ヨチヨチヨチ
アライちゃん5「のぁ」ヨチヨチヨチ
アライちゃん達は、母親のお腹あたりへ這い寄り、身を寄せる。
まだ小さなアライちゃん達は、体温調節にもたくさんのエネルギーを要する。
母親に寄り添って寝ることで、その温もりで体を暖め、エネルギー消費を抑えて寝ることができるのである。
377 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:01:22.50 ID:UqKqK8ITo
アライさん「おやすみなのだ、チビ達。…そうだ、子守唄でも歌ってやるのだ」
アライちゃん1「のぁー♪」
アライちゃん2「なのだー」
アライさん「すー…」
アライさんが、子守唄を歌おうとしたとき…
???「ブゥゥウイイインウィンインゥィン」ドルルルルル
…巣の外から、やかましい音が聞こえた。
アライさん「何の音なのだ…?チビ達のおねむの邪魔なのだ…」
アライさん「さっさと鳴りやんで欲しいのだ…」
382 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:04:54.06 ID:UqKqK8ITo
アライさんは、音が鳴り止むのを待つが…
???「ッギュイイイイイイィィイーーーーーーン」ドルルルルル
やかましい音は一向に鳴りやまない。
それどころか、巣穴になにか小刻みな揺れが伝わってくる。
アライちゃん1「んんん…のあー!」ビエエエン
アライちゃん2「のぁー!のぁー!」ビエエエン
アライちゃん3「ぴー!」ビエエエン
アライちゃん4「のーあぁ」
アライちゃん5「なーのぁ!」
その異様な音に恐怖したのだろうか。
アライちゃん達は泣き出してしまった。
アライさん「何なのだ!チビ達が寝れないのだ!」
アライさん「音を止めてくるのだ!」ヒョイ
アライさんは、巣穴から顔を出す。
384 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:07:26.92 ID:UqKqK8ITo
アライさんは、音が自分たちが巣穴を作っている木の真下から鳴っていることに気が付き、下を向く。
すると、そこには。
土木作業員「うーいしょ」ギュイイイイイイイイイイイン
…土木作業員が、チェーンソーを木へ押し当てていた。
アライさん「何やってるのだあいつ?」
387 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:14:16.51 ID:UqKqK8ITo
アライさん「おーい!お前うるさいのだ!それは…えーと、何なのだ…とにかくその楽器を止めるのだ!」ヒョコ
土木作業員「げぇ!?アライさん!?」ギュイイイイイイイイイイイン
アライさん「うるさくて子供が寝れないのだ!」ヨジヨジ
アライさんは巣穴から顔を出し、木からよじよじと下りようとするが…
木「」バキバキメキメキメキ
アライさん「のああぁ!?」グラッ
木が折れた。
木は、巣穴とアライさんがいる側を上にして、
土木作業員から見て向こう側へと倒れていく。
アライさん「な、なにするのだ!たぁー!」バッ
アライさんは、巣穴から飛び降り…
アライさん「たぁーっ!」ドゴォ
土木作業員「タコス!」ガスゥ
土木作業員の頭へ、拳を振り下ろした。
392 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:18:25.63 ID:UqKqK8ITo
木はめきめきばきばきと音を立てて倒れていき…
ついに、巣穴を上にして、地面へと落ちた。
巣穴の中にいるアライちゃん達は、木の壁へ叩き付けられ…
アライちゃん1「びいいぃっ!」ポーン
アライちゃん2「ぎびいいぃっっ!」ポーン
アライちゃん3「ぶぎゃああっ!」ポーン
アライちゃん4「ぐびいぃっ!」ポーン
アライちゃん5「のぎゃああっ!」ポーン
叩き付けられた衝撃でバウンドしたアライちゃん達は、巣穴の中からポーンと飛び出した。
アライさん「あああああっ!ち、ちびいいぃぃ!」
396 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:23:36.95 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん1「びっ」ドサァ
アライちゃん2「じび!」ポサァ
アライちゃん3「ぶぇ!」ボサッ
アライちゃん4「ぎびぃ!」ポスッ
アライちゃん5「のぶぇ」ドサッ
バウンドしたアライちゃん達は、再び地面へ…
草の上へ落下した。
アライさん「ち、ちび!大丈夫なのか!?」
アライさんは、土木作業員のメットを叩いた手を押さえながら、子供達を見る。
土木作業員「っ…てめ…」ギュッ
チェーンソー「」ドルルルルル
アライさん「お、おい!お前!お前がアライさんたちのお家を斬り倒したのか!なんて酷いことするの…」クルッ
398 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:25:55.32 ID:UqKqK8ITo
土木作業員「邪魔すんじゃねえええええええええええええええええッ!!!!!!」ギュイイイイイイイイイイイン!!
なんと!
土木作業員は、回転するチェーンソーの刃を、アライさんの脇腹へ水平に叩き込んだ。
アライさん「ぎびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」ブッッッシュウウウウウゥゥ
アライさんの脇腹から、刃の回転する向きへ血飛沫が舞う。
401 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:30:29.42 ID:UqKqK8ITo
土木作業員「ッッッらああああああああッ!」ギュイイイイイイイイイイイン
アライさん「ぐぶぎびゃあああああああああああっ!!」ブシャアアア
太い幹の木に比べれば、アライさんの胴体なぞ柔いものである。
土木作業員「だらあああッ!」ブンッ
アライさんの上半身「がびゃああああっ!!」ブッシャアアアア
アライさんの下半身「」ズルゥ ドサッ
アライさんは、脇腹から真一文字に両断された。
アライさんの上半身「……っ…ぁ………ち………び………」
アライさんの下半身「」ビグンッジタバタジタバタジタバタッバタタッビググビクンッ
408 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:37:57.10 ID:UqKqK8ITo
アライさんの体の断面からは、血と臓物が飛び出ている。
両断された胃袋から、消化されかかったグチャグチャの野菜がこぼれ落ちる。
アライさんの下半身「」ジタバタジタバタジタバタ
アライさんの下半身は、脚と尻尾を無茶苦茶にばたばたと動かしている。
かつてそこから産まれた子供達は、体を強く木の壁へ叩き付けられたようだが…
アライちゃん1「…お……ぁー…しゃ…」ズル…ズルッ…
アライちゃん2「……なの…ぁ…」ヨチ…ヨチ…
アライちゃん3「…な…ぉ…ぁ………」ペタ…ペタ…
アライちゃん4「の…ぁ…」ヨチ…ヨチ…
アライちゃん5「げぶっ、がぶっ」ゲボゲボ
アライちゃん1~4は、母親のところへ向かって、体を引きずって這い寄っている。
アライちゃん5は内臓が破裂したらしく、大量の血を吐いている。
410 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:43:23.56 ID:UqKqK8ITo
土木作業員「う、おぉ…こっちに来る…」アセアセ
アライさん「…」ドクドク
アライさんは血液を大量に失い、横隔膜が断裂し、もう喋れないようだ。
アライちゃん1「お…あ…!…お…あー…ひゃ…ん…」ヨチ…ヨチヨチ…
アライちゃん2「の…あ…!」ヨチ…ヨチ…
アライちゃん3「な…ぉ…ぁ…」ズルズル
アライちゃん4「のぁ…」ペタ…ペタ…
アライちゃん達は、傷付いた体で、母親のぬくもりを求めて進む。
そこへ、人の声がする。
土木作業員2「おーい、そっち倒れるから気を付けろよー」ギュイイイイイイイイイイイン
土木作業員「ああ、わかった」スタスタ
どうやら、別の作業員がチェーンソーで木を切っているようだ。
415 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:50:54.68 ID:UqKqK8ITo
アライちゃん「ぉ…ぁー、ひゃ…ん」ヨチ…ヨチ…
アライさん「!…」プルプル
最後に、我が子が自分の名前を呼んでくれるのが聞けた。
アライさんは、涙を流していた。
最後の力を振り絞り、近寄ってくる愛する我が子へ手を伸ばす。
アライちゃん1「ぁー、ひゃ…!」ヨチヨチ
アライちゃん2「の…ぁ…」ヨチヨチ
アライちゃん3「な…のぁ…」ヨチヨチ
アライちゃん4「のーぁ…」ヨチヨチ
きっと、愛する我が子の温もりを感じながら永久の眠りにつければ、アライさんは思い残すことなくこの世を去れるだろう。
あと少しで、アライさんの手に、我が子が触れる。
418 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/27(水) 23:56:30.94 ID:UqKqK8ITo
その目前で。
意識が薄れかけ、死にゆくアライさんの目の前で…。
土木作業員2「お、木ィ倒れたぞ」ギュイイイイイイイイイイイン
倒木「」バキバキバキバキメキメキメキメキメキメキ
倒木の影が、子供達の姿を覆った。
倒木「」ドッサアアアアン
アライちゃん1「」グチャア(頭が潰れる)
アライちゃん2「びぎいいぃいぃぃい、いっ!」ドシャアアッ(上半身が潰れる音)
アライちゃん3「ぐじゅびいいぃっっ!」ベグギャアアッ(下半身が潰れる音)
アライちゃん4「びいいいぃっ!?」メギイィ(尻尾が木の下敷きになる音)
433 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/28(木) 00:10:22.82 ID:fyycsDOeo
アライさん「…!」
先程母親を呼んだ、愛しい子供の顔は、目の前で倒木の下敷きとなった。
アライちゃん1「」ビグンッビググググッジタバタバタタタッ
激しく
ゴキガイジムーブするアライちゃんの尻尾は、何度も何度も母親の手を掠めたが、一度も触れることはなかった。
アライちゃん2「」ドクドク
肺と心臓を潰されたアライちゃん2は、尻尾を少し動かし、動きを止めた。
アライちゃん3「ぎ…ごぼ…ぇ…」ゲボゲボ
内臓が完全に破壊されたアライちゃん3は、大量に吐血した。
きっと身体中の血を吐き出すことだろう。
アライちゃん4「びー…!のあぁー…!」グッ グッ
アライちゃん4は、倒木の下敷きになった尻尾を引っ張るが、一向に抜ける気配はない。
アライちゃん5「」
落下の衝撃で内臓が破裂したアライちゃん5の吐血は、既に止まっていた。
きっと吐血以外の血も止まっているだろう。
アライさん「」
愛する我が子の無惨な最期をその目に焼き付けながら、アライさんの意識は消えた。
438 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/28(木) 00:19:24.81 ID:fyycsDOeo
…翌日、昼…
土木作業員「よーし、伐採完了。木を運ぶぞー」
クレーン車「」ガラガラガラ…
斬り倒された大量の木が、クレーン車によって運ばれていく。
土木作業員「どけるぞー」グイン
アライちゃん達を下敷きにした木がどけられる。
アライちゃん1「」
アライちゃん1のマザーフロントゴキガイジムーブは既に止まっていた。
アライちゃん4「……ぁ……」
アライちゃん4はようやく倒木から解放されたが、
一晩中夜風にさらされた乳児に、もはや動く体力はなかった。
…こうして。
温泉施設を建てる前の邪魔者は消え去った。
443 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/28(木) 00:32:31.39 ID:fyycsDOeo
…
その後、ビープレ建設の優秀なスタッフ達により、急ピッチかつ丁寧な建設が行われた。
大きな角のフレンズ「はぁーーーっ!」ドドドドドド
大きな角のフレンズが、大型トラックよりも速いスピードと強い馬力で、超巨大リヤカーへ材料を積み、何度も運んできた。
プロジェクトリーダー「でやーっ!野生解放であります!」ザザザザ
穴堀が得意なプロジェクトリーダーは、重機よりも早く、それでいて正確に、穴を掘った。
力持ちなフレンズ「よいしょーっ!これでいいかしらー?」ズウゥンン
元レスキュー隊員の力持ちなフレンズが、柱を打ち込み、土台を作る。
その位置は機械のように完璧だ。
乗り物が得意なフレンズ「さあ組み建てるぞー」ウイイイン
そして乗り物を動かすのが得意なフレンズが、器用に材料を組み立て、骨組みを作る。
大きな角のフレンズ「おーい、今日の昼の弁当なんだっけ?シャケ弁?」
乗り物が得意なフレンズ「いや、わからん」ウイイイン
446 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/28(木) 00:36:46.41 ID:fyycsDOeo
建設会社社長「設計ばかりじゃなく、体動かすのも気持ちいいっす!」トンカントンカン
設計士だったはずの社長は、上棟を打ち付ける。
骨組みまで組み立てた後は、人間の作業員達と一緒に、普通のペースで外装、内装などを建設していく。
清掃員「…」ギュイイイイイイイイイイイン
帽子をかぶった清掃員が、建設中に出たゴミをハイペースで片付けていく。
447 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/28(木) 00:44:11.75 ID:fyycsDOeo
…
そして…
通常の業者よりはるかに安い人件費で。
通常の業者よりはるかに短い工期で。
通常の業者と比べて全く劣らない品質で。
無事、温泉施設は完成した。
温泉好きなフレンズ「ふぅー、気持ちいいよよよ」カポーン
大きな耳のフレンズ「さいこーだねぇー」カポーン
黄色い耳のフレンズ「ああー極楽ね…」カポーン
銀の耳のフレンズ「スキー場なんでしょ?ねえスキーはー?」カポーン
大きな耳のフレンズ「それは冬まで待とうかー…」ホカホカ
450 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/28(木) 00:49:52.36 ID:fyycsDOeo
これが株式会社ビープレ建設。
優秀な少数精鋭のフレンズ達の能力を活かし、素早く建設していく。
恐らく、誰一人欠けても、これだけのパフォーマンスは出せないであろう。
恐るべきマンパワーの人材が集った、高いポテンシャルの会社だ。
ただまあ、建設の方は皆大得意だが…
経営の実力は、並の人間よりやや劣るようである…。
…数日後…
建設会社社長「新しい仕事が来たっす!」
プロジェクトリーダー「どんなのでありますか?」
経営会社社長「ジャパリ歴史タワーっす!超巨大プロジェクトっすよ!」
プロジェクトリーダー「おぉー!頑張るであります!」
451 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/28(木) 00:50:18.35 ID:fyycsDOeo
つづく
最終更新:2017年11月19日 20:55