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檻に囚われた親子その1

766 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 00:31:11.33 ID:eW4RKoK6O
…

~深夜の畑~

畑には、サツマイモ、人参、カボチャなどの野菜が実っていた。

しかし、畑あるところに奴等の影あり。

アライさんA「うおおぉー!」ガサッ

アライさんAは、夜でも見える目で野菜を発見する。

アライさんA「美味しそうな野菜がいっぱい生えてるのだ!」コスリコスリコスリ

しきりに両手を擦り合わせている。

アライちゃんA1「おかーしゃ、おいちぃのさがしゅのだ」ガサッ
アライちゃんA2「おなかぺこぺこなのだー」ヨチヨチ
アライちゃんA3「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ

子供たちも出てくる。

アライさんA「アライさんはその辺バッチリなのだ!ピッカピカのを見つけてくるのだ!」ドタドタ

畑へ侵入するアライさんA。


767 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 00:37:33.32 ID:eW4RKoK6O
と、そこで。
畑の野菜よりも魅力的なものが見つかる。

鉄格子の檻の中に、籠に入った揚げパンやフライドチキンの骨などがあったのだ。

美味しそうな強烈な匂いが、アライさん親子の食欲を誘う。

アライさん「おお!これは凄いのだ!食べ物がいっぱいあるのだ!」ドタドタ

アライちゃんA1「おいしそうなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんA2「たべゆのだー!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんA3「かそくだんらんすゆのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

アライさん達は、檻の中へと入った。


769 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 00:45:30.22 ID:eW4RKoK6O
アライさんAは檻の中に入り、中に置かれた食べ物入りの籠を開けようとしていじくる。

アライさんA「どうやって開けるのだ?」ガチャガチャ

アライちゃんA1「はやくあけゆのだー!」イライラ
アライちゃんA2「おそいのだー!あらいしゃんおなかぺこぺこなのだー!」コスリコスリ
アライちゃんA3「よだれとまんないのだぁ!はやくたべゆのだ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライさんA「アライさんだってはやく食べたいのだ!んしょ」ヒョイ

アライさんAは、食べ物入りの籠を持ち上げた。

檻の入り口「」ガッシャアアアアアン ガチッ


772 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 00:58:13.39 ID:eW4RKoK6O
アライさんA「のぁ?何の音なのだ?」クルッ

アライちゃんA1「なんでもいいからはやくあけゆのだぁーー!」ジタバタ
アライちゃんA2「ぽんぽんがくぅくぅなってるっていってゆのがわからないのかぁぁー!」ノダアァ!
アライちゃんA3「おかーしゃんはやくたたずなのか!?とっととあけてあらいしゃんたちにごはんよこしゅのだぁ!」プンスカ

いつまでも食べ物をくれない母親に腹を立てる子供たち。

アライさんA「なんなのだ!アライさんは今とっても頑張ってるのだぁ!もっとアライさんを労うのだぁ!」ガチャガチャ

アライちゃんA1「おーーなーーかーーすーーいーーたーーーのだぁーーーー!」ジタバタ
アライちゃんA2「ふぁー、おそとでおしっこしてくゆのだ」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんA3「あらいしゃんもおそといってうんちしたくなったのだ」ヨチヨチヨチヨチ

アライさんA2とA3は、外に出ようとする。


778 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 01:08:06.40 ID:eW4RKoK6O
アライさんA「そうなのだ!チビ達は黙って見てないで、お外で畑から野菜を集めるのだ!この畑はいつも美味しい野菜がひとりでに生えてくるのだ!」

ひとりでに生えてくるのではない。
畑の主が一生懸命育てているのである。

アライちゃんA1「ありゃいしゃんたちのはたけなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

お前たちの物ではない。

アライちゃんA2「しぜんのめぐみなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ

人の恵みである。

アライちゃんA3「おやさいにうんちあげてくるのだ!ゆーきひりょーなのだ!」 ヨチヨチヨチヨチ

やめろ。
殺菌もせずそんなもんやったら、細菌で根が腐る。

…まあ、そんな心配は要らないがな。

アライちゃんA1「のぁ?」ガチャガチャ
アライちゃんA2「あかないのだ!」ガチャガチャ
アライちゃんA3「おかーしゃ、ここあけゆのだ」ガチャガチャ


782 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 01:15:14.24 ID:eW4RKoK6O
畑の主からは、出来るだけ生け捕りするようにと頼まれていた。

無理なようなら、野菜がとられる前にこの猟銃で射殺するつもりだったが。

その必要はなさそうだ。

アライさんA「なにー?そんなはずないのだ。さっきは簡単に開いたのだ!」ドタドタ

アライさんA「頭を使うのだ頭を!こうやって…」ガチャガチャ

アライさんA「…あれ?開かないのだ!おかしいのだ!」ガチャガチャ

アライちゃんA1「はやくあけゆのだー!」ブーブー
アライちゃんA2「おしっこもれゆのだぁー!」プルプル
アライちゃんA3「はやくあけないとうんちがまんできないのだぁ!」プルプル

アライさんA「煩いのだ!そんなに言うならチビ達が開けるのだ!」

アライちゃんA1「ありゃいしゃんはまだこどもなのだー!」


785 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 01:28:22.22 ID:eW4RKoK6O
アライさんA「うぅー開かないのだ!壊れてるのだ!」ガチャガチャ

アライちゃんA2「もう…むりなのだ…!」プルプル
アライちゃんA3「げんかいなのだ…!おがーしゃ…はやぐ…!」ブゥープスゥー

アライさんA「出しちゃ駄目なのだ!もう少し我慢するのだぁ!」ガチャガチャ

アライちゃんA2「あっ…はあああぁぁぁ~~…きもちいいのだぁ…」ジョボボボボボ
アライちゃんA3「うぅうぅぅ~~…!」ブリブリブリブリ

アライちゃんA1「ぴいいいぃぃぃぃぃいっ!!!?き、きちゃないのだあああぁっ!」ビエエエエエン

アライちゃんA2「ふぅーすっきいちたのだ…」スッキリ
アライちゃんA3「ううー!おがーしゃんがあけてくれないせいで、うんちもらしちゃったのだぁー!」ムッカァー


789 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 01:36:49.95 ID:eW4RKoK6O
アライさんA「ああー!我慢しろって言ったのだぁ!なんで言うこと聞かないのだぁ!」ガシッ

アライちゃんA2「のぁっ!?」ヒョイ

アライちゃんA2は、母親に持ち上げられた。

アライさんA「言うこと聞かない子は!お尻ぺんぺんなのだぁ!」ベシッ ベシッ

アライちゃんA2「ぴいいいぃぃぃぃぃいっ!!?ありゃいしゃんわりゅくないのりゃあああーーっ!おがーしゃんがあけてくれないからわりゅいのりゃああーっ!」ビエエエエエン

アライさんA「人のせいにするななのだ!アライさんは開けようと頑張ってたのに、お前はずっと見てるだけでなんにも頑張ってないのだぁ!」ベシーン ベシーン

アライちゃんA2「いぢゃいぃ!やめゆのだあああっ!ありゃいしゃんはがんばってがまんちたのだあああっ!」ビエエエエエン


母親は子に体罰をする。
きっと母親も小さい頃に体罰で言うことを聞かされたのだろう。

愚かな親の下に産まれたアライさんは、愚かな親にしかなれないのである。
もっとも、賢い親の下に産まれようともアライさんは愚かに育つであろうが。


797 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/09/30(土) 01:59:29.45 ID:eW4RKoK6O
さて、こいつらをこのまま置いておくと、次に来るかもしれない害獣の捕獲の邪魔になる。

俺は檻を持ち上げ、リヤカーへ積む。

アライさんA「のぁっ!?なんだお前、いつも野菜を独り占めしてる奴とは別の人間なのだ!?」

アライちゃんA1「ひとしゃん!あらいしゃんたち!でれなくなったのだぁ!だしてほしいのだぁ!」ガチャガチャ

出すものか。
俺は檻をトラックへ運ぶ。

アライちゃんA2「だしてくれたら…そうだ!おまえにもあっちにはえてゆやさいをやゆのだ!おいしいんだぞぉ!」

ああ美味かったよ。
ここの依頼人さんがさっき、手塩にかけて育てた野菜を、漬物にして食わせてくれたさ。

アライちゃんA3「ひとしゃん、だしてなのだ!みてみて、しっぽのだんすなのだ!」フリフリ

クソ漏らしたケツをこっちに向けるな!
尻尾だけ残して手足を切断してやろうかクソ害獣!?
佐助がいなくてよかったな。あいつがいたらこの鉄格子を食いちぎっててめーを噛み殺してたぞ。


…ともかく怒りを抑えて、檻をトラックへ積んだ。





最終更新:2017年11月19日 21:31