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デスゲームTV③~害獣の本性~その3

601 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 22:19:40.25 ID:w69mH7mXO
一般的なフレンズは、人やフレンズを殺害することに対し、強い抵抗感とストレスを伴う。

かつて村人を殺害されたホルスタインでさえ、自らアライさん達を殺すことには抵抗を覚えていた。

それでもなお、自らの意思をもって他者を殺害するのには、大きく分けて3つのケースがある。

1つめは、自らの行いを正しいと信じ、強い決意を以て敵を討ち正義を為すために殺すパターン。

2つめは、相手を殺したいくらい憎んでおり、殺意がストレスを上回ったパターン。

3つめは、狂気による意図的な殺害。
こちらは精神的な鬱屈など、極めて難解な理由で殺害に至るものであり、パターン化することはできない。


一応アライさんの場合、4パターン目として、集団で共通の敵を見つけたとき…というものがあるが…。

自分本意な害獣アライさんといえどもフレンズ。
他者を殺すことをなんとも思わないわけではない。

アライさんAがBチームの娘を硫酸プールへ落としたのは、見せしめのためではない。
できるだけ、「自分の手で暴力を振るいたくなかった」ためである。


アライさんA「アライさんは…ちび達のために…戦わなくちゃいけないのだぁ!」ブルブル

アライさんAは自分を正当化するための言葉を自分へ言い聞かせ、こみ上げる罪悪感を押し殺していた。


604 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 22:36:37.10 ID:w69mH7mXO
アライさんC「こっちに来たらぶっ叩いてやるのだ!」ブンッブンッ

アライさんCは持ち前の腕力の強さに加え、凶器…シャベルを持っている。

素手のアライさんAが無策で挑んでも、返り討ちにあうことは明白である。

かといって、迷路へ武器を取りに行ったら、その間に野菜を奪われる…。

このままでは、アライさんAは負けてしまう…。


アライちゃんA1「おかーしゃん!おやさいなのだ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA2「おやしゃいをちゅくってきてやったのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA3「ありゃいしゃんをうんとほめゆのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA1達が、野菜を1個ずつ、計3個引きずって迷路から出てきた。

母親が材料をかき集め、子供たちがそのパーツを組みわせて持ってきたのである。

アライさんA「やったのだ!これで逆転なのだ!」

アライさんC「うぬぬ…!」


605 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 22:43:53.65 ID:w69mH7mXO
アライさんC「たあ~!」ダッ

アライさんCは、シャベルを持って、Aの子供達へ襲いかかった。

アライちゃんA1「ひぃ!?」ビクッ
アライちゃんA2「こわいのだー!」ポイッ ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
アライちゃんA3「にげゆのだーーっ!」ポイッ ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

子供達は、その場に野菜を投げ捨て、迷路の中へ逃げていった。

アライさんA「ああっ!チビ達ぃ!待つのだ!こっちに来るのだぁ!」

呼び止めても、子供達は迷路から戻って来ない。

アライさんC「ふはははー!力こそ正義なのだー!この野菜はアライさんが持っていくのだぁ!」ガシィッ ドタドタ

アライさんCは、アライちゃんA1達が持ってきて捨てた野菜を拾い上げる。

アライさんC「大収穫なのだー!」ドタドタ

アライさんCの両手が、野菜で塞がった。


607 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 22:51:26.94 ID:w69mH7mXO
そして、アライさんCは、ふとAチームの陣地を見た。
すると…

Aチームの畑から、野菜が1つも無くなっていた。

それだけではない。

…各チームの陣地は、A~Cの旗が立っており、それが陣地を表す証明になるのだが…

Aチームの陣地を表す旗も、無くなっていたのである。


アライさんC「のぁ?どういうことなのだ…」クルッ

自分たちの陣地を見たアライさんCは、仰天した。

アライさんA「ふははっははーー!この陣地は、アライさんのものになったのだーーーー!」

なんと…

C チ ー ム の 陣 地 か ら 旗 が 引 っ こ 抜 か れ 、
代 わ り に A チ ー ム の 旗 が 立 っ て い た 。


608 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 22:58:35.28 ID:w69mH7mXO
アライさんC「な…なな…何やってるのだ?お前…」

アライさんA「見ての通りなのだ!ここは今から、アライさんの陣地なのだぁ!」ズボズボ

アライさんAは、自分の陣地から持ってきた野菜を、現在陣取っている陣地の畑へ差し込んでいる。

アライさんC「何言ってるのだ!そこはアライさんの陣地なのだぁ!お前が何しても変わらないのだぁ!」

アライさんA「そう思うなら、勝手にそう思ってろなのだ!アライさんは、Aチームの旗が立ったこの陣地で、のんびりくつろいでるのだ」ゴロン

アライさんC「そ、そんな無茶苦茶、許されるわけ…」クルッ

アライさんCは大型スクリーンを見て、各チームの得点を確認した。


Aチーム:野菜14個
Bチーム:野菜0個
Cチーム:野菜0個


アライさんC「…のあああああぁぁーーーーーーーーっ!?」


610 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:03:28.39 ID:w69mH7mXO
アライさんC「に、人間!野菜の数を数え間違えてるのだぁ!こいつはアライさんの陣地を勝手に陣取って、自分のものと言い張ってるだけなのだぁ!」

アライさんA「今はアライさんがいて、アライさんの旗が立ってるのだ!だからアライさんの陣地なのだぁ!」

アライさんC「ふざけるななのだぁ!人間!こいつのズルを処罰するのだあああああぁぁ!」

MCチヘドロー「…」ニヤニヤ

アライさんCは何度も抗議するが、スクリーンに映された点数は変化しない。


616 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:13:26.15 ID:w69mH7mXO
アライさんC「うぬぬ~…!たあ~っ!」ダッ

アライさんCは野菜を置き、シャベルを持って襲いかかる。

アライさんA「こっちにも武器があるのだ!」ガシッ ガシッ

アライさんAが掴んだ武器は…

アライちゃんC2「」ブラン

アライちゃんC3「ぎ…びぃ…!」ブラン

2匹の…アライさんCの子供であった。

アライヌンちゃんク、再び。


617 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:16:35.51 ID:w69mH7mXO
アライさんC「チビを離すのだー!」ダッ

アライさんA「ほっ!」タタッ

アライさんAは陣地から出た。

アライさんC「なんだ?もうアライさんに陣地を返す気になったのか?」

アライさんA「そうなのだ。元々お前のものなのだ。Aチームの旗を引っこ抜いて、お前のチームの旗を差すといいのだ」


619 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:19:10.39 ID:w69mH7mXO
アライさんC「分かればいいのだ、分かれば…」コトッ

アライさんCはシャベルを置き、Aの旗を掴んだ。




アライさんA「今なのだああああああああっ!!」ドゴオォッ

アライさんC「いだいのだああああぁぁ!!」メギャア

アライちゃんC3「ぎびいいいぃぃぃいぃぃーーーーーーっ!!!!」ドグシャアア

丸腰になったアライさんCの後頭部は、アライちゃんC3ヌンチャクで思い切り殴り付けられた。



621 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:25:49.63 ID:w69mH7mXO
アライさんA「死ぬのだ!死ぬのだ!死ぬのだぁーーーーっ!!」ドガァバギィ

アライちゃんC2「」ドグシャアア ボガァ

アライちゃんC3「ぎびっ!びぃっ!ぎぎいっ!じび!ぎいいぃぃっ!!」ベギィ ドグシャアア

遠心力によってアライヌンちゃんクの先端スピードはかなりのものになっている。

母親を救ったアライちゃんC3のお利口さんな頭は、今母親を打ちのめしていた。

アライさんC「ぐっ!ぎびぃっ!やめるのだぁっ!」ガンッガンッ


624 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:32:11.66 ID:w69mH7mXO
アライさんA「だああぁ!たぁ!たあああぁ!」ドガァドガァ

アライさんC「ぐっ…ち、調子に…」ガシッ

アライさんCは、先程置いたシャベルへ手を伸ばす。

と、そこへ…

アライちゃんA1「すこっぷかんちょーなのだー!」ザグゥ
アライちゃんA2「がびょーこうげきなのだぁ!」ザグゥ

アライさんC「いだいのだあああぁぁーーーーーっ!!!」

アライさんAの子供達が、画鋲とスコップを持って迷路から戻った。
アライさんCの背中には画鋲が、肛門にはスコップが突き立てられた。


626 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:35:45.03 ID:w69mH7mXO
アライさんA「とどめなのだぁ!」

アライちゃんC3「」ブラン

アライさんAは、アライさんCをアライヌンちゃんクで殴りかかろうとした。
その時。


何者かが、アライさんAの肩を背後からとんとんと叩いた。


アライさんA「ん?誰なのだ!」クルッ


627 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:43:35.92 ID:w69mH7mXO
アライさんB「よくもアライさんのチビ達をぉーーーーーーーーっ!!」ブンッ

そこにいたのは、アライさんBだ。
その手には、じょうろを持っており…

じょうろの中は、何かの液体で満たされていた。

アライさんB「チビの苦しみを味わうのだあぁーーーーーーっ!!」バッシャアア

アライさんBは、じょうろの中の液体を、アライさんAの顔面へ一気にぶちまけた。

アライさんA「あづいのだあああああああああああああああぁーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」ドジュウウウゥウゥ

液体をかけられたアライさんAの顔から、勢いよく煙が立ち上った。


意図的なものか。はたまた偶然か。
じょうろは野菜の模型と同じ、ポリエチレン製。

そう、ポリエチレンは…耐酸性酸の物質だ。


アライさんBがじょうろに入れて持ってきたのは…
ガスコンロで200℃まで加熱した、硫酸であった。




631 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 23:48:49.16 ID:8vxbbbPJ0
200℃もあったらポリエチレン熱でとけるんじゃ…

632 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 23:50:33.41 ID:ZeMHe+BO0
高密度Pで140程だね

633 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/04(水) 23:53:01.30 ID:w69mH7mXO
631-632

すまん
調子こいてるアライさんAに地獄の苦しみを味わわせたくて、
ポリエチレンの融点以上の温度にしてしまいました


じょうろが溶けてアライさんBがくらっても面白いですが、
627の温度は80℃ってことに脳内訂正しといてください
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 23:53:24.99 ID:8vxbbbPJ0
おk




639 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/05(木) 00:00:48.00 ID:OiIvtKZ8O
アライさんBは、知らなかった。
じょうろがポリエチレンであり、耐酸性であることも。
硫酸は高温になることで、科学反応がさらに早くなることも。

ただ。
あいつに、娘と同じ報いを味わわせたい。
いや、それ以上の苦しみを味わわせたい。

それだけの思いで。
じょうろでプールから硫酸を汲み、ガスコンロで火にかけたのであった。

じょうろの先端を握るアライさんBの手の皮は焦げてズル剥けになっており、出血していた。


アライさんA「あああああああぎゃああああああああーーーーーーーーー!!!!………ガゴボブグガァ…」ジュウウウウゥゥ ゴロンゴロン

熱濃硫酸を顔面に浴びたアライさんAは、瞬時に失明した。
そして、すぐに声もガラガラになり、出なくなった。

もうすぐ神経などが焼き付くされ、致命傷に達するであろう。


アライちゃんA1「おがーーーーしゃぁーーーーーんっ!!!!!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA2「ぴぃいいぃぃっ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃんA3「ひどいごどすゆなぁーーーーっ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん達は、母親の姿を見て…

…アライさんBから逃げた。






最終更新:2017年11月19日 23:31