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ジャパリパークのホルスタイン一家

641 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 20:20:44.61 ID:ITakUf5VO
~ジャパリスタジオ~

モノマネ芸人「フレンズ感謝祭?」

スタジオ社長「そう!来年は、セルリアンから人類が解放された日から25周年。そこで、パリでフレンズ感謝祭っていうイベントをやるらしいよ!」

コウテイ「どんなイベントなんですか?」

スタジオ社長「世界中から色んなミュージシャンが集まってライブをやるんだって!」

ジェーン「なんでパリなんですか?」

スタジオ社長「フランスでは日本のアニメやアイドルが大人気らしくって。フレンズ達も大人気なんだよ!」

プリンセス「それじゃあPPPの出番ってわけね!」

スタジオ社長「そう。それで、できるだけたくさんのフレンズを呼んで欲しいんだって!バイト代も出るらしいし」

ジャイアント「それなら、パークで暇してる連中も呼ぼっかー。最近来たあの子とかさ」

コツメカワウソ「たのしそー!」

スタジオ社長「私達はその花形!みんな、頑張ろう!」

フルル「…」

プリンセス「…フルルも元気出しなさいよ。みんな貴女の元気な姿を見たがってるわ!」

フルル「…がんばふるるー」

モノマネ芸人「それじゃあ、パークにスカウトしに行きますか」スクッ


642 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 20:32:11.72 ID:ITakUf5VO
~ジャパリパーク~

ジャパリパーク…通称「ジャパリ動物園」。

サファリパークではなく、日本によくある一般的な形式の動物園だ。

しかし大きな特徴は、檻の中に動物といっしょにフレンズがいることである。

さらに、人間の従業員は一人もいない。
働いているフレンズは受付兼オーナーの1名を除き、皆檻の中で客の前に出ているのである。

では、掃除や物資運搬、調理や事務処理は誰がやるのか?

かつての時代のロストテクノロジー…
ラッキービーストがそれを担う。

ほとんどの事務処理は、パークの中枢を担う高性能AIに任されている。


643 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 20:36:16.43 ID:ITakUf5VO
ちなみに、檻の中でフレンズと一緒に暮らしている動物は、ほとんど雌である。

一応雄も動物園内にいるが、フレンズのいる檻とは仕切りで隔てられている。

最初期は雄もフレンズと一緒にいたが…

…とある問題が起きてしまい、それ以降は皆別々となった。



モノマネ芸人「こんにちわー!」

受付「む…来たか…。来る頃だと思っていたぞ」


644 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 20:39:41.95 ID:ITakUf5VO
モノマネ芸人「そう、フレンズ感謝祭の参加者スカウトですよ!受付さんもどーです?」

受付「…遠慮しとくぞ。私がいない間、誰がここの管理すんだよっ」

モノマネ芸人「それは残念。ち・な・み・に~、最近来た彼女、人気はどうですか?」

受付「…凄いなんてもんじゃないぞ。もう一番人気くらいある。あいつもアイドルデビューさせたらどうだ」

モノマネ芸人「そっちのスカウトもしましょっかね~ぐっふふふふ」タラー

受付「鼻血垂れてるぞッ!」


645 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 20:45:14.07 ID:ITakUf5VO
~ジャパリパーク内~

ホルスタイン「はなおさ~ん、聞こえますか私の声。はなおさ~ん」シクシク

ホルスタインしゃん1「わたしもいますよー!」キャッキャ

ホルスタインしゃん2「わたしもー!」

雄牛「ウモオォ~」

ホルスタインのフレンズとその娘2人は、仕切りを隔てて雄牛に話しかけていた。

ホルスタイン「うぅ~寂しいです。顔が見れないなんて~」シクシク

雄牛「ウモオォ」アセアセ

ラッキービースト「ミンナ。ソロソロ開園ノ時間ダヨ」ピョコピョコピョコ

ホルスタイン「…よし、今日も頑張るぞー!」

ホルスタインしゃん1&2「がんばるぞー!」

ラッキービースト「ホルスタイン。マダ手足ガ完治シテナイカラ、無理シナイデネ」ピョコピョコ


646 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 20:51:28.16 ID:ITakUf5VO
開園時間になると、ホルスタインの檻の前には長蛇の列ができる。

男性客1「かわいいいいいいい!!!」

男性客2「ああ^~」

男性客3「これはツイートしなきゃ…」スッ

ラッキービースト「園内デノ撮影ハ、受付ノインスタントカメラヲ買ッテネ」

男性客3「アッハイ」ゴソゴソ

ホルスタイン「あはは…」手ヒラヒラ


647 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 20:55:42.89 ID:ITakUf5VO
ホルスタインしゃん1「おかーさん、だいにんきですね!」

ホルスタインしゃん2「みんなたのしそうです!」

男性客4「娘さんも可愛いよー!」

ホルスタインしゃん1「ありがとー!」

男性客5「すごーい!でかーい!」

ホルスタイン「?何がですか?」キョトン

受付「おいお前…言っておくがここは健全な施設だぞ。いかがわしい目で見るなよ」ゴゴゴゴゴゴ

男性客1~5(そんなん無理やん…)

受付「…見てもいいが、口には出すな」

男性客1「オーナーさんも可愛いよー!」

受付「なっ…おだてても何も出ないぞッ!」

男性客2「それより、アレの時間じゃないですか?」

受付「ああ、うむ…そうだな。おいホルスタイン…今日もやるのか?」

ホルスタイン「はい!では皆さん、ちょっと待ってて下さいね…」スタスタ

ホルスタインは、檻の後ろ…
観客の死角となっているプライベートルームへ引っ込んだ。

ホルスタインしゃん1「のぞいちゃだめですよー!」サッ

ホルスタインしゃん2「だめですよー!」サッ

娘達は、プライベートルームの入口をふさいだ。


649 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 21:07:44.98 ID:ITakUf5VO
ホルスタイン「できました!ホットミルクです!」スタスタ

ホルスタインは、ホットミルクを容器に入れて持ってきた。

男性客達「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

ホルスタインのホットミルク。
これはホルスタインのフレンズとしての特殊能力、『ミルキーオブモーモー』によって生み出される液体…らしい。

飲むと疲労が吹っ飛び、免疫力が増し、様々な回復効果が得られる。

…残念ながら、神経の損傷を回復することはできないが…。

1日限定20杯のホットミルクは、当初の200円からどんどん値上がりし、今ではその60倍の価格となっている。

ラッキービースト「ハイ、予約券ヲ持ッテル人ハ並ンデネ」

男性客達「はーい」ゾロゾロ

列に並ぶ男性客達は、なぜか前屈みになっている者が多い。


650 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 21:12:07.44 ID:ITakUf5VO
男性客1「おいしーい!」ゴクゴク

男性客2「あまーい!」ゴクゴク

男性客3「さいこー!」ゴクゴク

男性客4「すっごーい!」ゴクゴク

男性客5「しこーい!」ゴクゴク

受付「いかがわしい施設じゃないって言うとるだろッ!」スコーン

男性客5「タコス!!」ポカッ

受付は男性客5へ下駄を飛ばす。

受付「…とはいうものの…」クルッ

ホルスタイン「?」

受付(自覚がないみたいだが、これいかがわしい商売以外の何物でもないだろ…)


652 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 21:17:14.31 ID:ITakUf5VO
…そしてモノマネ芸人によるホルスタインのスカウトも無事完了し、
閉園時間となる。


~駐車場~

ホルスタイン「あの…お願いします」

ホルスタインしゃん1「おねがいします」

ホルスタインしゃん2「よろしくおねがいしますー」ペコリ

ラッキービースト「マカセテ」ガチャ

ラッキービーストは、自動車…ジャパリタクシーのドアを開ける。

ホルスタインとその娘は、自動車に乗った。

ラッキービースト「出発スルヨ」

…

~病院の病室~

ホルスタイン「…」

ホルスタインしゃん1「…」

ホルスタインしゃん2「…」

ホルスタインしゃん3「お、おかー、さん…」

ホルスタインしゃん3は、病室のベッドに寝ていた。


653 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 21:23:15.98 ID:ITakUf5VO
ホルスタインしゃん3「み、みんな…あるけるように、なったんですね…」

ホルスタインしゃん1「うん…」

ホルスタインしゃん2「そうですよ…」

ホルスタインしゃん3「っ…いつか、わたしも、あるきたい、なぁっ…」ウルウル

ホルスタイン「…いつか、いつかきっと、お母さんが…あなたを治してあげるからっ…!」シクシク


ホルスタインしゃん3は、まだ四足歩行だった頃…

村を襲撃したアライしゃん達に何度もパイルドライバーをかけられ、残酷な遊びの玩具にされ…、
脛椎をメチャクチャに破壊されてしまった。

幸い自律神経は無事なため、心拍や呼吸に問題はないが…

首から下をピクリとも動かすことができず、痺れ以外の何の感覚も戻らない状態である。


つまり、ホルスタインしゃん3は、一度も二本足で立ったことがないのである。


654 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 21:26:49.91 ID:ITakUf5VO
ホルスタインは、色々な話をした。

自分が来年、フランス感謝祭に参加すること。

姉2人も、それに参加するということ。

ジャパリパークで、けっこうな額を稼いでいること。

お客さんも、パークの仲間達も、面白い人達ばかりであること。

ホルスタインがはなおさんと呼ぶ雄牛も、ホルスタインしゃん3と会いたがっていること。

…色々な、楽しい話を聞かせた。


655 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/18(水) 21:30:56.66 ID:ITakUf5VO
~病院の駐車場~

ホルスタイン「お待たせしました。行きましょう」

ホルスタインしゃん1「あしたもがんばりましょう!」トテトテ

ホルスタインしゃん2「ふぁいとです、みなさん!」

ラッキービースト「出発スルヨ」

猫耳のようなパーツがついた珍妙なタクシーは、3人のフレンズを乗せてジャパリパークへ戻った…。






最終更新:2017年11月24日 21:05