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ラストアラジビフェス① ~ブラウンPと善意の刃~その4

980 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/21(土) 22:28:34.29 ID:qMeSCyBvO
麦わら帽子アライさん「ぶ、ブラウンおねーさん…なんでアライさんにそんなこと言うのだ!?アライさんのこと、嫌いになったのか!?」

ブラウンP「嫌いに『なった』?まるで自分が、今まで嫌われてなかったかのような言い方だね」

麦わら帽子アライさん「え…え?わ、わかんないのだ…何で怒ってるのだ…?」アセアセ

ブラウンP「君のガイジっぷりが、アライさんの限界であるように。私ももう、我慢の限界なんだよ」

麦わら帽子アライさん「が、ガイジ…!?あ、アライさんが、木の芋虫をあげたり、髪洗ってあげたのが、何か悪かったのか…!?」

麦わら帽子アライさん「そ、それなら…謝るのだ!そこの人、ごめんなさいなのだ!もうしないのだぁ!」ペコリ

麦わら帽子アライさんは、司会に謝った。

司会「あ、はい…」

ブラウンP「もうしないって、何を?」

麦わら帽子アライさん「この人にはもう、木の芋虫あげないし、髪洗わないのだぁ!」

ブラウンP「…やっぱ駄目だね。キミ、生きてる価値ないや」スッ

ブラウンPは、キッチンセットから包丁を掴むと、麦わら帽子アライさんに詰め寄る。

麦わら帽子アライさん「ひっ!?ぶ、ブラウンおねーさん!そ、そんなもの持ってたら危ないのだ…!」ヨタヨタ

麦わら帽子アライさんは後ずさる。


982 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/21(土) 22:34:48.01 ID:qMeSCyBvO
麦わら帽子アライさん「なんなのだ!?アライさんはちゃんと謝ったのだ!もうこの人には…」

ブラウンP「何度言っても分からないんだね。それをやられて喜ぶ人は、君以外誰もいないんだよ」ズイッ

ブラウンPは、さらに詰め寄る。

麦わら帽子アライさん「う、うそなのだ!アライさんは喜ぶのだ!きっとアライさんと、この喜びを分かち合える人が、どこかに…!」

ブラウンP「だから」



ブラウンP「それはお前達だけなんだよ。害獣」ブンッ





麦わら帽子アライさん「ぎぃびっ!?」ザグゥ

ブラウンPが包丁を振ると…

麦わら帽子アライさんの右腕は、チーズを縦に裂くように、真っ二つに避けた。


麦わら帽子アライさん「う…ぎぃぃぃゃああああああああああああああああああああああっ!!!」ブッシュウウウウゥゥウゥ


986 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/21(土) 22:46:43.55 ID:qMeSCyBvO
麦わら帽子アライさん「いだいいいぃっっ!いだいいいいいいぃぃぃっ!ひぃ、ぎびいいいぃぃぃっ!!なんで、なんでこんなこと…ぐぎいいぃぃっ!」ドボドボ

観客1「うわっ!や、やりやがった!」

観客2「や、やめろ!」

観客3「アーーーッヒャッヒャッヒャッヒャ!!いいぞ!やれやれーーー!!最高だァーーーー!!」パチパチパチパチ

観客4「お、俺こんなの見たくない!見たくないぞ…」ガタッ

観客5「俺もだ!こんなのが見たくて来たんじゃない!」ガタッ


ブラウンP「逃げるな!!!!!!」

観客達「っ…」ピタッ

ブラウンP「今まで見てきたものから、目を背けるな。…君達が今まで楽しんでいたのは、これとおんなじ事だ」

ブラウンP「何が違う?君達は、このアラジビフェスで!こいつの同族達が殺され、料理される様を見て、楽しんできた!その事実から目を背けるな!!」

肉食獣のフレンズに凄まれた観客達は、恐怖で凍りついていた。

観客1「こ、こんなの違う!俺は悪者のクソ害獣を断罪し駆除する、スカっとするライブキッチンが見たいんだ!こんな、悪くないアライさんを殺すなんて…ただの公開殺人じゃないか!」

ブラウンP「何言ってるんだよ。アライさんを殺しても殺人には当たらない。それにこいつは悪者だ。アライさんという生来の害獣に生まれてきたことが、悪い事以外のなんだっていうんだ?」


990 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/21(土) 23:14:40.71 ID:qMeSCyBvO
観客1「そ、それに、悪気があったわけじゃないだろ!喜ばせてあげようと思ってやったんだし、更正の余地はあるんじゃ…」

ブラウンP「だから尚更タチが悪い。悪気がなければ悪事を働いても仕方がないと?じゃあ畑泥棒をやったアライさん達には悪気があったとでも?」

観客1「そ、そうだ!あいつらは悪気があった!だから殺してもいいんだ!」

ブラウンP「違う。あいつらは畑が人間が作るものだと理解せず、森の木の実と同じだと思っている。だから、子供を育てるため、そして自分が死なないために採った。悪意があったわけじゃない」

観客1「っ…」

ブラウンP「君達はいつからアラ信になった?違うだろ?アライさんが殺されるのを見に来たんだろ?なら最期まで見届けなよ」

麦わら帽子アライさん「ま、待つのだ!あ、アラジビフェス…!?こ、ここは、アラジビフェス…なのかっ…!?」ドクドク

ブラウンP「そうだよ」

麦わら帽子アライさん「ひ、ひっ…!ま、まさか、ぶ、ブラウンおねーさんは…!」

ブラウンP「そうだよ」




ブラウンP「今日ここで、皆の前で。お前を駆除する。…害獣」




…ブラウンPは、彼女の漫画執筆を手伝ってくれるアシスタントの一人に、そう言った。


992 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/21(土) 23:25:32.30 ID:qMeSCyBvO
麦わら帽子アライさん「ひっ、ひ…!な、なんで…!あ、アラジビフェスって…!悪いアライさんを懲らしめるところじゃ…!」コスリコスリ

麦わら帽子アライさんは、真っ二つに裂かれた右腕をこすりながら後ずさる。

ブラウンP「そう。お前は悪い害獣だから、ここで処刑する」ツカツカ

ブラウンPは包丁を持ち、麦わら帽子アライさんに近付く。

麦わら帽子アライさん「待つのだ!何かの間違いなのだぁ!アライさんは悪いことしてないのだぁ!」ドタドタ

麦わら帽子アライさんは、ブラウンPから逃げ惑う。

ブラウンP「お前はゴキブリやゲジゲジが、何の罪で人間に処刑されるか、知ってるか?」ツカツカ

麦わら帽子アライさん「ひっ!?し、知らないのだぁ!」ドタドタ

ブラウンP「じゃあ教えてやる」ダッ





ブラウンP「『不快にさせた』罪で死刑になる。お前もそうだ」ブンッ




麦わら帽子アライさん「ぐ…ぎびぎびゃあぁああああああああああっ!!」ザグウゥッ

アライさんの左腕も、右腕と同じように真っ二つに割けた。

ブラウンP「これでもうペンは握れないね?アシスタントもできなくなったお前は、ただの能なしの不快害獣だ」


996 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/21(土) 23:38:27.25 ID:qMeSCyBvO
観客1「うっ!…うええぇっ」ゲボゲボ

観客2「ひ、酷い…惨すぎる…おええっ」ゲボロロロ

観客3「うわきったね。何だこいつら、アライさんなんぞに同情しやがって。アラ信か?」

観客席で何人かが、胃の中のアラジビを吐き、ぶちまける。

司会「ぶ…ブラウンP!やめましょう!きっとちゃんと話せば!分かり合えるはず!一緒に暮らせるはずです!」バッ

ブラウンP「どけよ、アラ信。今までさんざんこいつの同族が殺されるのを面白可笑しく囃し立てて、今更アライさんに肩入れするのか?」グイッ

司会「こ、こんなことして…!あなたのアシスタント達も、反対するんじゃないですか!?」

ブラウンP「私があいつをアラジビフェスに連れていくと行った時、多くのアシスタントは猛烈に反対したよ。1年半もいっしょに漫画を書いてきた仲間だからね」ツカツカ

ブラウンP「だから、今朝…アシスタントの大半は、私のもとを去っていったよ」ツカツカ

司会「ひっ!イカれてる…なんで!ここまで立派に育てておいて!…会長!会長はいないのですか!?」

ブラウンP「会長は来ないよ。今日は最高裁に用事があるらしいからね」ツカツカ






最終更新:2017年11月24日 22:25