12 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 20:56:03.86 ID:OQ0Ft208o
~夕方~
ヒルズアライさん「みんな!日が暮れたのだ、食べ物を探しに行くのだ!」
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん4「なのだー」ヨチヨチ
パルコアライちゃん「なのだー」ヨチヨチ
ヒルズアライさん一家は、森を進む。
そこにあったのは…
ビニールハウス栽培の、キュウリ畑だった。
ヒルズアライさん「チビ達!アライさんが様子を見てくるのだ、大人しくしてるのだ!」ドタドタ
アライちゃん1~4「なのだー」
パルコアライちゃん「のあー」
ヒルズアライさんは、畑へ向かった。
14 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 21:08:14.18 ID:OQ0Ft208o
ヒルズアライさん「うぬぬー、ビリビリの柵があるのだ」
今時アライさん対策無しで畑を作ることなぞ自殺行為。
ビニールハウスの周囲には、電気柵が張り巡らされていた。
しかもアライちゃんが柵の下を通って来ないように、ガードレール状の板が柵の下に張ってあった。
ヒルズアライさん「だけどこんなもの…たあー!」ビョイーンッ
ヒルズアライさんは、かの怪物アライキング・ボスの半分のレベルを持つ。
それだけのレベルがあれば、十分化け物と呼ぶに相応しい身体能力を持つ。
ヒルズアライさんは、軽々と跳躍し、電気柵を飛び越えた。
ヒルズアライさん「ここに野菜があるのだ!」
そして、ビニールハウスの前に来ると…
ヒルズアライさん「たあー!」バリバリ
ヒルズアライさんは、その鋭い爪でビニールハウスを引き裂いてしまった。
ヒルズアライさん「よし!いけるのだ!チビ達を連れてくるのだ!」ドタドタ
ヒルズアライさんは、一旦引き返し、アライちゃん達のところへ戻ろうとした…。
そこで、とんでもない光景を目にした。
17 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 21:18:16.69 ID:OQ0Ft208o
パルコアライちゃん「ぎびいいいいいぃぃぃぃ びぎびぃぃぃぃ」ビグググググググッ
アライちゃん1「なにやってゆのだがいじ!」
アライちゃん2「もうそのびりびりにさわゆなぁ!」
パルコアライちゃんが、電気柵にしがみついていた。
電流が流れ続けており、危険な状態だ。
ヒルズアライさん「何やってるのだ!」
ヒルズアライさんは、パルコアライちゃんを電気柵から引き剥がす。
そしてアライちゃん5匹を抱き抱え、電気柵を飛び越えて畑へ侵入した。
ヒルズアライさん「さあ、野菜を食べに行くのだ!」ドタドタ
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん4「なのだー」ヨチヨチ
パルコアライちゃん「なのだー」ヨチヨチ
ゾロゾロゾロゾロゾロゾロ…
野菜泥棒達は、破れたビニールハウス内へ侵入した。
ヒルズアライさん「さあチビ!野菜なのだ!たくさん食べるのだ!」
アライちゃん1「おいちそーなのりゃ」アグアグ
アライちゃん2「がぶがぶ、ぱりぱり、こりこり…」クッチャクッチャ
アライちゃん3「おいちぃのりゃぁ!はぐっ!はぐっ!」バリバリクチャクチャ
アライちゃん4「ん~!しゃきしゃきすゆのりゃ!」ガツガツムシャバリィ
パルコアライちゃん「のだ~ あぐあぐ…ぼりぼり…」ガリボリ
農家が長い間苦労してビニール栽培したキュウリ達は、害獣達の腹の中に収まり、台無しになっていく…。
23 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 21:34:04.82 ID:OQ0Ft208o
ヒルズアライさん「久しぶりに畑の栄養満点の野菜を食べたのだ!あ~やっぱり美味しいのだ!はぐっ、もぐもぐ…」バリボリ
アライちゃん1「もっとたべゆのりゃ!はぐっ、もぐもぐ…」バリボリ
アライちゃん2「くっちゃくっちゃ…ぼりぼり、くっちゃくっちゃ…」クッチャクッチャ
アライちゃん3「んめぇのりゃ!もぐもぐ!」ガツガツムシャバリィ
アライちゃん4「げぇ~ぷ!うぅ~、もうおなかいっぱいなのりゃ~」ゲプゥ
パルコアライちゃん「はぐはぐ…ぼりぼり…」クッチャクッチャ
そうして、農家が出荷を楽しみにしていたキュウリがたくさん食われてしまった。
もちろん、全部が食い尽くされたわけではない。
だが、この寒い時期に、ビニールハウスの守り無しでキュウリが無事でいられるか…
部の悪い危険な賭けであると言わざるを得ない。
ヒルズアライさん「げふー!食ったのだ~、帰るのだ!おみやげも何本か千切っていくのだ」ブチィ
ヒルズアライさんは、キュウリを4~5本引きちぎって持った。
ヒルズアライさん「勝利の凱旋なのだ!」ドタドタ
アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん4「なのだー」ヨチヨチ
パルコアライちゃん「のあー」ヨチヨチ
やがて、電気柵に近付いた。
ヒルズアライさん「チビ達、これに触ると凄く痛くて動けなくなるのだ。一人ずつ、アライさんが運んでやるのだ」
アライちゃん1「だっこなのりゃ!」キャッキャ
アライちゃん2「とーるのりゃ!」キャッキャ
アライちゃん3「たかいのりゃ!」キャッキャ
アライちゃん4「とおれたのりゃ~」キャッキャ
パルコアライちゃん「のあー」
ヒルズアライさん「よし、帰るのだ!」
こうして、野菜泥棒達は巣穴へ戻っていった…。
29 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 21:52:12.01 ID:OQ0Ft208o
一家は、土が露出している所へ着いた。
ヒルズアライさん「さあ、巣穴へ戻る前に、この辺でウンチするのだ」
アライちゃん1~4「のあ!」
パルコアライちゃん「のあ~」
ヒルズアライさん「ウンチは埋めて片付けるのだ。まずは穴を掘るのだ!」ザクザク
アライちゃん1~4「ほゆのりゃ!」ザクザク
パルコアライちゃん「のあ~」
ヒルズアライさん「白チビもやるのだ!」
パルコアライちゃん「うんちまだでないのりゃ」
ヒルズアライさん「出ないならいいのだ。…んぅ~…」
ヒルズアライさんは、その場にしゃがみこむ。
ヒルズアライさん「のだあああぁ!」ブリリリリィ
アライちゃん1「う~っ!」ブリブリ
アライちゃん2「う~っ!」ブリブリ
アライちゃん3「う~っ!」ブリブリ
アライちゃん4「う~っ!」ブリブリ
パルコアライちゃん「のあー」
ヒルズアライさん「さあ、あとは葉っぱでお尻を拭いて、土で穴を埋めるのだ」ザッザッ
アライちゃん1「うめゆのりゃ!」ザッザッ
アライちゃん2「のりゃ!のりゃ!」ザッザッ
アライちゃん3「すっきりちたのりゃ~」ザッザッ
アライちゃん4「ふぅ~」ザッザッ
パルコアライちゃん「うぅ~…」プルプル
そして排便を終えた一家は、巣穴のある木の根元へ戻った。
30 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 21:57:25.42 ID:OQ0Ft208o
ヒルズアライさん「さあ、巣穴まで戻るのだ!」
アライちゃん1「だっこしてなのりゃ~!」キャッキャ
パルコアライちゃん「うぅ~っ」ブリュブリュブリュブリュブリュブリュブブッブー
ヒルズアライさん「」
アライちゃん1~4「」
パルコアライちゃん「ふぅ~」スッキリ
糞「」モワァン…
パルコアライちゃん「まま、だっこすゆのや」ヨチヨチ
ヒルズアライさん「ま、待つのだ!なんでさっきしなかったのだ!?ていうか片付けるのだああぁ!!」
パルコアライちゃん「ためふんなのりゃ」ヨチヨチ
ヒルズアライさん「いい加減それやめるのだあああ!」ドゴォ
パルコアライちゃん「ぎびいぃぃ、またぶったのだ、なんであらいしゃんばっかいじめゆのりゃぁ」ピイイイイイィィ
37 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 22:12:55.10 ID:OQ0Ft208o
ヒルズアライさんは、パルコアライちゃんにウンチを埋めさせた。
そして木を登り、巣穴へ戻った。
もう日が出始めている。
ヒルズアライさん「もうすぐ朝なのだ。おやすみなのだ」ゴロン
アライちゃん1「ねゆのりゃ~」ゴロン
アライちゃん2「ねむゆのりゃ!」ゴロン
アライちゃん3「おなかいっぱいなのりゃ~」ゴロン
アライちゃん4「あちたもたべたいのりゃ」ゴロン
パルコアライちゃん「のあー」ゴロン
そうして、朝日の出と共に、アライさん達は就寝した…。
38 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 22:18:06.60 ID:OQ0Ft208o
…
…
ワン!ワンワン!
…何やら獣の声が聞こえる。
ワンワン!ワン!グルルルル!
ヒルズアライさん「…ん~…むにゃ…何なのだ…」パチッ
ヒルズアライさんは、その声で目を覚ました。
ヒルズアライさん「下に何かいるのか?」ゴソゴソ
子供達を狙う野生動物かもしれない。ヒルズアライさんは、声の主の正体を探るべく、巣穴からひょこっと顔を出した。
40 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 22:29:40.17 ID:OQ0Ft208o
その瞬間。
ばぁんと火薬の破裂音が鳴った。
ヒルズアライさん「ぐぶっ」ブッシャアアアアッ
ライフル弾が、ヒルズアライさんの脳天を貫通した。
ヒルズアライさん「」グラッ…
大脳を破壊されたヒルズアライさんは、巣穴の下へ落下した。
ヒルズアライさん「」ドチャアアッ
ヒルズアライさん「」ビグンッジタッバタタッビッググッバタタタタッ
ヒルズアライさんは頭にぽっかり空いた穴から、大量に血を流しながら
ゴキガイジムーブした。
佐助「ワンワン!ワン!」ガルルルル
ハンター「…」ジャキッ
巣穴の下に居たのは、猟犬とハンターであった。
恐らくこの人間は、畑を荒らされた農家から依頼され、即座に駆け付けたのであろう。
そしてハンターは、ナイフを使ってヒルズアライさんの鼻を切り取り、ビニール袋へ入れた。
ハンター「…」チラッ
ハンターは巣穴の中を覗いた。
ハンター「…」シュボッ ポイッ
そして、発煙筒に火をつけ…
巣穴へ投げ入れた。
48 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 22:46:08.29 ID:OQ0Ft208o
巣穴から、煙が溢れ出す。
このままアライちゃん達が目覚めなければ、煙を吸って肺に煤が溜まり、呼吸困難になって死ぬであろう。
アライちゃん1「げほげほ!ごほ!」ムクッ
アライちゃん2「けむいのりゃぁ!なんなのりゃ!」ゴホゴホ
アライ ちゃん3「ぴぃ!このつつから、もくもくがでてゆのりゃ!」ゲホゴホ
アライちゃん4「そとにだすのりゃ!」ガシィ
パルコアライちゃん「げほ、ごほっ」
しかし、発煙筒には重さ1キロ程の錘が取り付けられていた。
アライちゃん達にはまだ、それを動かす力はない。
アライちゃん4「ごほごほ!これ!ぐるじいのりゃ~!おかーしゃんはどこなのりゃ!?」ゲホゴホ
アライちゃん1「これやなのりゃ!おそとでゆのりゃ!」ヨジヨジ
アライちゃん2「ひなんすゆのりゃ!」ヨジヨジ
アライちゃん3「にげゆのりゃ~!ぴいいぃぃ!」ヨジヨジ
アライちゃん4「おかーしゃーんっ!」ヨジヨジ
パルコアライちゃん「なのあ~」ヨジヨジ
アライちゃん達は、一直線に並んで木の穴から降りていく。
51 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 22:52:34.14 ID:OQ0Ft208o
ハンター「…」ジャキッ
それを見たハンターは、アライちゃんの列が途切れたのを見て…
アサルトライフルをフルオートで連射した。
アライちゃん1「じび!」グチャアアァ
アライちゃん2「びぎゃ!」グシャアア
アライちゃん3「ごぶぎゅ!」ブッシャアアアアッ
アライちゃん4「ぐびぇええ!」バチュアッ
パルコアライちゃん「ぴっ…ぴいぃいっっ…!?」ビクゥ
ライフル弾を食らって破裂したアライちゃん1~4は、地面に落下していく。
アライちゃん1の残骸「」グチャアアァ
アライちゃん2の残骸「」ベチャア
アライちゃん3の残骸「」ドチャアアッ
アライちゃん4の肉片「」バラバラ…
パルコアライちゃん「の、のあ、のあ…」ブルブル
パルコアライちゃんは、姉たちが一瞬でこなみじんの肉片になったことに、驚き恐怖している。
52 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 22:56:13.91 ID:OQ0Ft208o
パルコアライちゃん「ぴぃぃぃぃ、ま、まま、ままあぁ」ブルブル
ハンター「何だあれは…?…すまない、降りてもらうぞ」ブンッ
ハンターは、パルコアライちゃんに向かって小石を投げた。
パルコアライちゃん「びぃっ!」ベシィ
小石をくらったパルコアライちゃんは、木から落下し…
パルコアライちゃん「のああああー」ヒュー
ハンター「よっと」バッ
パルコアライちゃん「なのぁっ」ポスッ
そのままハンターに両腕でキャッチされた。
佐助「ワンワン!ワン!グルルルルゥゥ!ガガウワウワウ!」バウバウ
猟犬は今までにないほど、パルコアライちゃんに向かって吠えまくっていた。
57 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 23:04:41.39 ID:OQ0Ft208o
ハンター「おい、お前は何だ?」
ハンターは、パルコアライちゃんの小さな尻尾と、丸い耳を不思議そうに眺めながら言った。
パルコアライちゃん「な、なんなのりゃ、あ、あらいしゃんは、あらいしゃんなのりゃぁ」ブルブル
ハンター「そうか、アライさんか。…佐助、『押さえていろ』。まだ仕留めるなよ」ポイッ
パルコアライちゃん「のああっ」ゴロゴロ
佐助「ガウウウゥ!!」ハグウゥ
猟犬は、パルコアライちゃんの小さな尻尾に噛みつき、パルコアライちゃんを吊り下げた。
パルコアライちゃん「のあああ!しっぽいちゃいのりゃあああ!」
ハンターは、電話をかけた。
ハンター「…ヒグマさん、俺です。ハンターです。…奇妙なアライちゃんの個体を見つけました。体が真っ白で、耳だけが赤い。…前例はありますか?」
ハンター「…はい、自分でアライさんだと名乗りました。…なに、アライさんに育てられた他のフレンズの可能性が高い、ですか?」
ハンター「承知しました。保護します」ピッ
ハンター「…佐助、そいつをこっちに寄越してくれ」スッ
佐助「ガウウゥ」ザッ
ハンター「…佐助?『よこせ』命令だ」
佐助「フゥ、フゥ!ガウウウ…」ポイッ
パルコアライちゃん「のあっ」ボテッ
62 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 23:12:35.96 ID:OQ0Ft208o
ハンター「手荒な真似をしてすまなかった。…あいつはお前の母親か?」スッ
ハンターは、ゴキガイジムーブを止めたヒルズアライさんを指差した。
パルコアライちゃん「の、のあ、のあああぁぁ」ブルブル
ハンター「…しゃべれないか。よっと」ガサァ
パルコアライちゃん「のあっ!」
ハンターは、布の手提げ袋でパルコアライちゃんを包んだ。
ハンター「…」スタスタ ヒョイ
そして、アライちゃん1~4のバラバラ死体から鼻を切り取り、ビニール袋へ入れると、死骸を残して去っていった。
ハンター「…後は回収班の仕事だ」スタスタ
佐助「ガウウウウウウゥゥゥ…!!」グルルルル
猟犬は、手提げ袋の中のパルコアライちゃんをにらみ殺すかのように強く睨み、唸り声をあげ続けている。
パルコアライちゃん「ヒイイイイィィイ」ブルブル
68 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 23:21:02.88 ID:OQ0Ft208o
…
~キルマーク回収所~
受付「では、キルマークをお預りします」
ハンター「お願いします」スッ
ハンターは、受付にビニール袋に入った5つの鼻を渡した。
ハンター「あと、これが例のフレンズの赤ちゃんです」スッ
パルコアライちゃん「のああああ!のああああ」ピイイイイイィィ
受付「…お預かりします。何のフレンズかは、研究所で調査します」
ハンター「お願いします。…しかし、こいつはアライさんの亜種だと思います。どっちにしろ殺した方がいい。…俺はそう思います」
受付「…それは調査結果次第とします」ペコリ
ハンター「それでは、失礼します」ペコリ
ハンターは、キルマーク回収所から去っていった。
78 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 23:31:24.65 ID:OQ0Ft208o
やがて、キルマーク回収所に車がやってくる。
研究員「研究所の者です」
受付「はい。こちらが、アライさんの巣にいたフレンズです」
パルコアライちゃん「のぁ、ま、まま、ままあぁぁ」ブルブル
研究員「まずは、レベル測定だけ済ませますね」スッ
研究員が取り出したのは、『フレンズレベル測定器』。
サンドスターが放射する電磁波から、フレンズの危険性を計測する装置だ。
フレンズがもつレベルは、現在観測されたもので一番大きいものは100だという。
ちなみにアライキング・ボスは、レベル45であった。
研究員「では、測定しますね」ピッ
レベル測定器「」ピピピピピピピピピ…
82 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 23:34:12.21 ID:OQ0Ft208o
レベル測定器「Error」ピピッ
研究員「…なんだ、これは?」
研究員「…LSBが小さすぎたか…?一度、LSBを50ぐらいにしてやってみるか」ピピ
研究員「…計測開始」ピッ
レベル測定器「」ピピピピピピピピピ…
87 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 23:40:28.09 ID:OQ0Ft208o
レベル測定器「32723」ピッ
研究員「…?何だ…機械がおかしいな。さっきからエラーばかりだ」
パルコアライちゃん「のあー ごはんー」ノダノダ
研究員「もう一度測ってみるか」ピッ
レベル測定器「」ピピピピピピピピピ…
レベル測定器「65513」ピッ
パルコアライちゃん「のあー」モゾモゾ
研究員「…ここの設備だと、測れないようです。特別なフレンズなのかもしれません」
受付「分かりました。搬送には気を付けてください」
研究員「はい。それでは、失礼します」ガシィ
研究員は、パルコアライちゃん入りの手提げ袋を持った。
パルコアライちゃん「ままー、ままはー、どこなのりゃ~」モゾモゾ
研究員「キャラメルあげるから、静かにしてようね」
パルコアライちゃん「あまいのりゃ~」モグモグ
94 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/10/31(火) 23:48:05.86 ID:OQ0Ft208o
研究員は、車にパルコアライちゃんが入った手提げ袋を積んで、研究所へ向かった。
車は、街中の道路を走っている。
研究員「…ん?」ブウウウゥン
パルコアライちゃん「のあー こあいのあー」グイグイ
パルコアライちゃんは、車のドアを開けようとしている。
もちろん、ドアにはロックがかかっている。
研究員「大丈夫だよ、向こうについたら美味しいものたくさん食べさせてあげるから」ブウウウゥン
パルコアライちゃん「ままー、ままー」グイグイ
パルコアライちゃんは、生後3週間。
どんなに頑張っても、車のドアを無理矢理こじ開けるようなパワーはない。
パルコアライちゃん「うぬぬー、だすのりゃ~」グイグイ
研究員「ごめんね、まだけっこうかかるけど…。キャラメルあげるから」ブウウウゥン ポイッ
パルコアライちゃん「おいしぃのだぁ」モグモグ
100 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/01(水) 00:02:14.55 ID:0rwGqsYSo
…夜…
既に日が暮れていた。
パルコアライちゃん「のあー のあー」ガリガリ
いくら車のドアを引っ掻いても、大した硬さのない爪では傷さえつかない。
パルコアライちゃん「うぅ~…」ゴロン
もう諦めたのだろう。パルコアライちゃんは、ごろんと転がった。
研究員「…」キキッ
研究員は、コンビニに停車する。
どうやら他に客はいないようだ。
研究員「ちょっとトイレに行ってくるね」ガチャ
パルコアライちゃん「ごはん~」
研究員「唐揚げ買ってきてあげるよ」スタスタ
研究員は、車から出て、コンビニへ入った。
研究員「…しかし、どういうことだ…」スタスタ
研究員「65513?いやいや…100%を超えてレベルが継承されることなんてないはず…」スタスタ
研究員「科学的にあり得ない…」スタスタ
研究員は、コンビニのトイレに入った。
104 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/01(水) 00:09:03.73 ID:0rwGqsYSo
研究員「フゥ~…」ゴソゴソ ジャバー
研究員はトイレの水を流し、コンビニの外へ出た。
店員「誰か!誰かー!消火器ないかー!」ドタドタ
研究員「…は?」
研究員はコンビニの外へ出た。
そこで見た光景は…
研究員「…何これ」
研究員の車(大破)「」メラメラ…
盗難車(大破)「」メラメラ…
アライさん(大破)「おご…げ…だ、だず、げ…」メラメラ
…研究員の車に、変な車が突っ込んで、燃え上がっていた。
アライさん(大破)「ぎ…び…い、いだ…い……」ズルズル
突っ込んでいる車の運転席からは、血だるまのアライさんが這い出ている。
研究員「…意味が分からない…どういう状況だ…?」アセアセ
…至極まっとうな反応といえる。
109 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/01(水) 00:14:20.90 ID:0rwGqsYSo
店員「あ、あの車の持ち主ですか?今、物凄い勢いで、あなたの車に別の車がぶつかってきたんです!」
研究員「…というと、あっちの車ですか」チラッ
アライさん(大破)「ひ…ぎ…ぃ…」モゾモゾ
店員「もうすぐ警察の人が来ますからね!」
研究員「…はっ!そ、そうだ…車にフレンズの赤ちゃんを乗せてたんです!」アセアセ
研究員の車は、破壊されてドアが開いている。
研究員「大丈夫!?」バッ
研究員は、車内を見回したが…
パルコアライちゃんはいなくなっていた。
研究員「い、いない…?どこか逃げちゃったのか?」キョロキョロ
113 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/01(水) 00:21:03.49 ID:0rwGqsYSo
研究員「くっ…、まずは、主任へ報告だ…!」ピッ
研究員「主任!事故です!事故で車が大破して…フレンズの赤ちゃんが逃げ出しました!」
研究員「…はい!はい!草の根分けてでも探します!では!」ピッ
研究員「…くそ…。例の試作品があれば、一発で見つかるのに…。いや、あれが紛失したときのリスクを考えると、持ってきてなくて良かったか…」
研究員「とにかく探さなきゃ!新種のフレンズだ!」ガサガサ
アライさん(大破)「だ…だずげ…べ…」ズルズル
そこへ、パトカーと救急車がやってくる。
警官「あなたが被害者ですか。お怪我は?」
研究員「ありません。コンビニにいたんで…まあ、あっちは怪我してますが…」チラッ
アライさん(大破)「い…いだい…だずげで…」ズルズル
警官「…」
114 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/01(水) 00:25:31.73 ID:0rwGqsYSo
警官「…」スタスタ
アライさん(大破)「い…いだいのだ…」ズルズル
警官は、拳銃を抜いた。
警官「…」チャキッ
アライさん(大破)「…?な、なん、なのだ、それ…」
警官「…」バァン
アライさん(脳死)「ぐびっ」ブシャアッ
アライさんは有無を言わさずグロックで頭部を撃ち抜かれ即死した。
害獣に取り調べなど無意味である以上、速やかに殺処分するのは当然であろう。
アライさん(脳死)「」ビグンッジタッバタタッビッググッバタタタタッ
研究員「…ワ~オ」
研究員は、一晩中周囲を捜索したが、結局パルコアライちゃんは見つからなかった。
117 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/01(水) 00:30:11.99 ID:0rwGqsYSo
…
あれから、パルコアライちゃんはどうなったのであろうか。
7メートルの木から落下して頭を打ち、埋められても回復する謎の力があっても…
たった生後3週間のアライちゃんが、一人で食糧を摂取し続け、生きていくことなど、できるのだろうか…?
120 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/01(水) 00:32:55.17 ID:0rwGqsYSo
…そして、パルコアライちゃん誕生から1ヶ月後…。
ついに、ようやく。
一斉掃討作戦は、ガチで始まった。
つづく
最終更新:2017年11月26日 16:33