490 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 20:00:22.55 ID:QQ2mB0RxO
隊員達が暗視ゴーグル越しに部屋の中で見たものは…
首なし仏像「」ゴロン
首が折れた仏像。
位牌だったもの「」ゴロン
真っ二つに折れた、木の位牌。
トイレ香炉「」プゥーン…
山盛りの大便が乗った、悪臭を放つ香炉。
唾液まみれ仏壇「」ビチャビチャ
アライちゃん達に舐められ、唾液がついた仏壇。
天井の穴「」ボロォ
天井にぽっかり空いた穴。
果汁のシミ「」ベチャ
畳へ染み込んだ、マスカットや柿のシミ。
畳の爪痕「」ボロボロ
畳に刻まれた爪痕。
そして…
491 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 20:05:06.72 ID:QQ2mB0RxO
アライちゃん1「ふははははー!ここが…うっぷ、あらいしゃんのとくとーせきなのだぁ!」ズシリ
腹をパンパンに膨らませ、仏壇の奥へ鎮座するアライちゃん1。
アライちゃん2「かーんかーんかーん!げぷっ…そーれ、かーんかーんかーん!かーんかーんかーんかーんかーんかーんかーん!」カーンカーンカーン♪
腹をパンパンに膨らませ、お鈴を三・三・七のテンポでリズミカルに叩き鳴らすアライちゃん3。
アライちゃん3「ふははーたのちーのりゃぁ!」シッポパタパタ
腹をパンパンに膨らませ、お鈴の中に入って音を楽しむアライちゃん3。
アライちゃん4「のっのっのっ!げふぅ…のっのっのっ!のっのっのっのっのっのっのっ!」シッポフリフリ
アライちゃん5「うっぷ…りゃっりゃっりゃっ♪りゃっりゃっりゃっ♪りゃっりゃっりゃっりゃっりゃっりゃっりゃっ♪」コスリコスリ
腹をパンパンに膨らませ、ちゃん3のお鈴のリズムに合わせて尻尾を振ったり、前足を擦ったりして踊るアライちゃん達であった。
隊員1「…」
隊員2「…」
隊員1&2「「駆除開始!」」ダッ
492 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 20:09:43.18 ID:QQ2mB0RxO
アライちゃん5「のあ?ひとしゃんなのだー」コスリコスリ ゲプゥ
アライちゃん4「おかーしゃいってたのりゃ!ごはんくれゆいーやちゅと、いじめてころしゅ、わゆいがいじがいゆって!」シッポフリフリ
アライちゃん3「うぬぬ~…おいっ!おまえはいーやちゅか!?わゆいがいじか!?こたえゆのりゃ!」
アライちゃん2「たぶんがいじのほーなのだ!にげゆのだぁ!うっぷ…」オナカタプタプ ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん1「いもーとたちもにげゆのだぁ!げぇっぷ…おなかがおもいのだ…うぷっ…」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん1~5「「「「「にげゆのだー!」」」」」オナカタプタプ シッポフリフリ ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
重いお腹を揺らし、ふわふわの大きな尻尾を振りながら、和室の隅っこを走り回るアライちゃん達。
497 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 20:27:15.87 ID:QQ2mB0RxO
アライちゃん1「のだのだのだー!げぇっぷぅ!」オナカタプンタプン ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん1は逃げ惑うが、食いすぎのせいでスピードが出ない。
普段のアライちゃんなら、ネズミの1/3ほど…時速3~4kmで走れるのだが。
隊員1「くらええっ!」カチッ シュバッ
隊員1は、先端に輪のついた棒状の道具を持っている。
手元のスイッチを押した後に、先端の輪をアライちゃん1のお腹へ押し当てた。
アライちゃん1「びびっ!?」ビククククククッ
棒の先端の輪を押しつけられたアライちゃん1は、目をひんむき、体を硬直させて痙攣する。
アライちゃん2「!?な、なんなのりゃ?とにかくにげゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
隊員2「逃がすかボケェ!」ヒュッ
隊員2は、アライちゃん2の首へ棒の先端の輪をかけた。
アライちゃん2「の、のぁ!?」スポッ
498 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 20:38:04.47 ID:QQ2mB0RxO
アライちゃん2「こ、これやーなのだぁ!」グイグイ
アライちゃん2は、首にかけられた輪を外そうとする。
隊員2「ほい」カチッ
隊員2が手元のスイッチ…先程隊員1が押したものとは別のスイッチを押した。
すると…
輪がついた棒「」ギュルルルルル!!
輪がついた棒の中で、ワイヤーが巻き取られる音がして…
アライちゃん2「ぐぎゅううぅ!」メキメキギュウウウゥ
アライちゃん2の首にかかったワイヤーの輪が締まった。
アライちゃん2「ふぐぎゅぅ…!び…!ぐ、ぐゆじ…!(≫'д≪;)」バタバタバタバタジタバタタタタタ
アライちゃん2の首は、ワイヤーによってぎゅうぎゅう締められる。
隊員2「死ね!」カチッ
そして、先程隊員1が押したのと同じボタンを押す。
アライちゃん2「びっ!」ビググッ
すると、アライちゃん2の体は硬直し、痙攣した。
499 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 20:51:14.82 ID:QQ2mB0RxO
アライちゃん1「」グッタリ
アライちゃん2「(゛'q ゛)」グッタリ
やがて、棒を押し当てられ続けたアライちゃん達は動かなくなった。
隊員1「次!」カチッ ポイッ
アライちゃん1「」ドサッ
隊員2「片付けるぞ!」カチッ
アライちゃん2「」ドサッ
アライちゃん1&2は、棒の先端の輪から解放された。
アライちゃん2の首は、ワイヤーの輪が食い込んだ痛々しい痕がついており、変な方向へ折れ曲がっている。
アライちゃん3「ぴ…ぴいいぃ!!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん4「あ、あっちからひとがはいってきたのりゃ!とびらあけゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん5「でゆのりゃ!でゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3~5は、先程隊員達が入ってきて閉めた扉の方から逃げようと、必死のヨチヨチ歩きをする。
隊員1「逃がすか!」タタッ
隊員2「ウラァ!」ビュッ
隊員2は、ワイヤーの輪をアライちゃん3の首へ引っかける。
アライちゃん3「ひぃ!?や…やなのりゃああ!」グイグイジタバタシッポフリフリ
隊員2「死ね!」カチカチッ
隊員2は、手元の2つのボタンを両方同時に押す。
アライちゃん3「ふぎゅ!」ビググググッ
アライちゃん3は硬直して痙攣し、首をワイヤーの輪に締め上げられた。
500 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 21:25:53.04 ID:7+x/KDVfo
隊員達が持っているこの道具は何であろうか?
これは、屋内に侵入した獣を『出血させずに』駆除することを目的として、株式会社東芝が開発した道具である。
正式名称『アライディスパッチャー』。
カーボンファイバーの筒の先端に、ワイヤーでできた輪がついた形状をしている。
棒の手元には2つのスイッチがある。
1つめは先端のワイヤーに大電流を流す『通電機能』のスイッチ。
2つめは先端のワイヤーを巻き取る『絞殺機能』のスイッチである。
電源は24Vのリチウムイオンバッテリーを使用しており、隊員達が背中に背負っているバッテリーユニットへ格納されている。
この電源は、通電機能と絞殺機能の両方に兼用される。
508 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 21:42:43.58 ID:7+x/KDVfo
絞殺機能のワイヤー巻き取りに使用されるDCモーターの出力は450W。
毎分約12万回転する超強力モーターだ。
これを使ってワイヤーで首を締め上げるというのだから、アライちゃんはおろか、アライさんであっても十分殺傷できるであろう。
通電機能では、バッテリー電圧をインバーターで1500Vまで出力上昇させている。
獣へ押し当てれば体内を6Aの大電流が流れる。
通電と絞殺という、出血無しで獣を駆除するための2つの方法をかけ合わせた、まさにアライさんをディスパッチするために特化した道具といえよう。
今回は民家へ住人の許可なく解錠し立ち入ることを前提とした作戦であるため、
出血により家屋内を汚さないための道具であるアライディスパッチャーが採用されたのであった。
513 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 22:04:15.76 ID:7+x/KDVfo
隊員2「っ…」グイグイ
アライちゃん3「」ビググッビググ…ピタッ
隊員2「次ィ!」ポイッ
アライちゃん3「」ゴロン
ピクリとも動かなくなった白目のアライちゃん3が、畳の上に転がった。
先程の仏像でぴかぴかぱーんちをして対抗しても、結果は同じだったであろう。
アライちゃん4「ふんぐぎゅぎゅぎゅぎゅ…」グイグイ
アライちゃん5「あくのりゃぁ!はやくあくのりゃぁ!ぴいいぃ!」グイグイ
アライちゃん4と5は、必死で扉を開けようとしている。
だが、アライちゃん達ではドアノブへ届かない。
アライちゃん4「あ…ぁあ…ひ、ひとしゃん…あらいしゃんをいじめないで…」ガクガクブルブル
アライちゃん5「こんなわゆいこともうやめゆのりゃ…ゆ、ゆゆして、やゆかりゃぁ…!」ガクガクブルブル
隊員2「…」チラッ
隊員2は、ぐちゃぐちゃにされた仏壇を見た。
隊員1「相手してる暇はない、速やかに駆除する!」ジャキッ
515 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 22:08:02.64 ID:7+x/KDVfo
隊員2「…」ワナワナ
隊員2は、幼い頃から祖母とともに熱心に仏教を大切にしてきた。
新築のマイホームにも仏壇を置いてあるほどだ。
だから、仏壇をこんなメチャメチャにしたアライちゃん達への怒りは、ただ駆除するだけでは済まされない。
この罰当たりな不届き者どもを、『アラ虐』してやろうと。
時間をかけてたっぷり苦しめてやろうと。
隊員2「だらァ!」ガシィ
アライちゃん4「ふぎゅいぃ!?」グイイ
アライちゃん5「は、はなちてぇ!?」ジタバタ
隊員2は、アライちゃん達の首を締め上げて持ち上げた。
隊員1「な…何をやっている!?」
522 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 22:15:33.56 ID:7+x/KDVfo
隊員2「てめえらがっ…最後の2匹だな…」メキメキギュウウウゥゥ
アライちゃん4「く、くゆひ…はなひへ…ぎいぃっ!」バリバリ
アライちゃん5「ふぐうぅぅっ…ぐぎゅっ…!きひいいっ…!」バリバリ
アライちゃん4&5は、隊員2の腕を服の上から引っ掻いて抵抗している。
隊員1「お…おい…何やってる!?さっさとディスパッチしろ!」
隊員2「ああ、ディスパッチしてやるよ…」
隊員2「この俺の手でなああああっ!!」ガンッガンッガンッガンッガンッガンッ
隊員2は、アライちゃん4&5の頭を何度もガンガンとぶつけ合わさせた。
アライちゃん4「ふぎぃ!ぐびぃ!ぎびいいぃぃ!!やべ、やべでぇ!」ガァンッ ガァンッ ガァンッ
アライちゃん5「ぎびゃああああああああ!いぢゃいいいぃぃっ!!」ガァンッ ガァンッ ガァンッ ガァンッ
531 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 22:25:46.28 ID:7+x/KDVfo
隊員2「ヒイィィィアリャァアアアーーーッ!!」ブンッ
隊員2は、アライちゃん達を思い切り畳の上へ投げ落とした。
アライちゃん4「ぎびいぃーーーっ!!」ドンッ
アライちゃん5「ぴぎぃぃぃーーーっ!」ドンッ
アライちゃん達は、畳の上へ叩きつけられてバウンドする。
隊員1「おい!なぜディスパッチャーを使わない!俺達にはまだまだたくさん仕留めなきゃいけない害獣が…」グイグイ
隊員2「うるせぇ!仏様の首を折り!故人を悼む位牌をブッ壊し!あげくの果てに香炉にクソまでしやがった!」グシャ
アライちゃん5「い、いだい…っ!?ぴ、ぴぃぎぃっひぃーーーーーっ!!」
隊員2は、アライちゃん5の尻尾を踏んづける。
アライちゃん5「やべろ!しっぽはなせえええっ!!ふぅうぅっ!きゅるるるるっ!はぐがぶぅ!」ガブガブバリバリ
アライちゃん5は、隊員2の足に噛み付き、爪で引っ掻いている。
だが、隊員2はそれを無視して、アライちゃん4喉を掴んで持ち上げた。
隊員2「こんなクソ害獣共、楽に殺してやってたまるかァァ!!」メキメキギュウウウゥ
アライちゃん4「ごほっげほっ…ふぐぎいいぃぃぃぃ!!!」ギリギリ
551 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 22:44:16.29 ID:7+x/KDVfo
アライちゃん4「げはぁっ、はぁっ」
左手で首を締め上げられているアライちゃん4は、酸素を求めて口を大きく開けている。
鼻水と涙をどばどばと流し、泣きじゃくっている。
隊員2「てめーなんぞに酸素を吸う権利があると思ってんのかァ!?」ガシィ
隊員2は、アライちゃん4の口の中に、手袋で覆われた手を突っ込み、舌をつまむ。
アライちゃん4「はがえぇぇっ!?」ジタバタ
隊員2「地獄の閻魔様に成り代わり!てめーの舌を引っこ抜いてやるッ!!ウッッラァアアアアアアアアアーーーーーーッ!!!」グイイイイイ
アライちゃん4「え゛ぇ゛え゛ぇ゛へぇ゛え゛げぇーーーーーっ!!!」ビヨーーン
隊員2は、アライちゃん4の舌をつまんで思いっきり引っ張る。
アライちゃん4の舌は、本来伸びてはいけない長さまで伸びている。
隊員1「おい!おい!お前がそいつをいたぶってる分だけ!他にうじゃうじゃいるアライさん達に時間を稼がれてんだぞ!分かってんのか!?」グイグイ
隊員2「茶々を入れんな!!!」グイイイイイ
アライちゃん4「びゃぁあああああああーーーーーー!!!!」
アライちゃん5「しっぼはなぜええええ!うぅーー!はなせっていってんのがわがんないのがああああっ!!ふぎゅぐぎゅううぅぅ!がぁぶっ!ふぅーっ!きゅるるるるっ!」ガブウゥバリバリ
アライちゃん5は、尻尾を踏んづけている隊員2の足に相変わらず噛み付き、爪で引っ掻いている。
アライちゃんは幼いとはいえ、姉妹と協力して天井に穴を開けたのだ。
隊員2の足首からは血が出始めている。
563 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 22:55:56.64 ID:7+x/KDVfo
隊員1「くっ…こっちの噛み付いてる奴だけでもディスパッチしとくぞ!」ガシィ
隊員1は、アライちゃん5の腹を掴み、締め上げた。
アライちゃん5「ぷはぁっ!ぐ、ぐゆひいいいいぃぃ!はなせえええぇぇっ!!!」ジタバタ バリバリ
アライちゃん5は隊員2の足首から口をはなし、両手で隊員1の手袋を引っ掻いている。
隊員1「今だ!」スポッ
アライちゃん5「のああぁ!?」
隊員1は、アライちゃん5の首へディスパッチャーの輪をくぐした。
アライちゃん5「や、やべでぇこのわっかやなのりゃだじゅげ…」
隊員1「絞殺機能、作動!」カチッ
ワイヤーが動き、アライちゃん5の首が締め上げられる。
隊員1の身を案じ、電流は流していないようだ。
アライちゃん5「ぎっ…ぐっ…ぎゅうぅっ……!」ジタバタシッポブンブン
アライちゃん5は、首を締め上げるワイヤーを何とかしようとして必死にもがく。
だが、幼獣の力でどうにかなるアライディスパッチャーではない。
なぜならアライディスパッチャーは、サンドスター科学研究所との共同研究でたくさんの実証データを取って開発されたのだから。
567 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 23:01:45.96 ID:7+x/KDVfo
隊員1「ふんっ!」グイイイイイ
隊員2がアライちゃん5の尻尾を踏んづけている状態で、隊員1はアライディスパッチャーを全身の力で思い切り引っ張った。
アライちゃん5「おごっ…」メキメキメキメキ ボギン
アライちゃん5の首から何かヤバい音がした。
首の骨が引っ張られ、内部で関節が千切れたのである。
アライちゃん5「」首ビヨーン
アライディスパッチャーに引っ張られるアライちゃん5の首は、妖怪か何かのように伸びた。
隊員1「これであと1匹か…」
570 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 23:15:24.92 ID:7+x/KDVfo
隊員2「ッッラァアアアアアアアアアーーーーーー!!!」ブヂィン
アライちゃん4「はばぎゃぁあーーーーーーーっ!!!」ブシュウウゥゥボタボタ
隊員2は、アライちゃん4の舌を引っこ抜いた。
アライちゃん4「あがあぁあああ!ぁあああああ!!」ゴボゴボボタボタ
アライちゃん4の舌から流れ出た血が、畳の上へだらだらと滴り落ちる。
隊員1「あーあ…。汚さないためにディスパッチャー使ったのに…」
隊員2「おいてめえ、何でこんなことされてるか分かるか、あ!?」
アライちゃん4「わ、わがやないのや…ひとひゃんがいひめひゃいかりゃなのやぁ…!さひぃふとなのやぁ…!どえふなのやぁ…!」ウルウルシクシク
隊員2「な訳あるかボゲ。てめーが仏様の首をへし折り、亡くなった人の位牌を壊す不敬をしたからだ」スッ
隊員2は、折れた仏像と壊れた位牌を指差す。
アライちゃん4「ひらないのやぁ…!あやいひゃんやっへないのやぁ!おねーひゃんがやっはのやぁ!わゆくないのやぁ!」ジタバタ
隊員2「やかましい。謝らないなら殺すぞ」
576 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 23:21:43.99 ID:7+x/KDVfo
アライちゃん4「ごめんなひゃいなのあ!ごぼぉ!ごえんあひゃいあのあ!ごえんあひゃいあのあ!」ペコペコ
アライちゃん4は、隊員2に謝る。
舌を引きちぎられた激痛でまともに喋れないが、生き延びるために必死で口と横隔膜を動かす。
アライちゃん4「はぁ、はぁ、もういいのあ?いあいのああ…!」ボタボタ
アライちゃん4の口からは、なおも大量出血している。
隊員2「土下座しろクソ害獣!!」ブンッ
隊員2は、アライちゃん4を畳の上へ垂直に投げて叩きつけた。
アライちゃん4「ういぃぃぃいぁあああーーーっ!!」ベチャアア
アライちゃん4の口の中に溜まった血が、畳の上へぶちまけられた。
579 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 23:32:00.78 ID:7+x/KDVfo
隊員2「おいクソ害獣…仏像ってのは、仏様の姿そのものだ。そして位牌は、家族やご先祖様の霊へ感謝を伝えるためのものだ」
アライちゃん4「な…なにいっへうのああ…!がいひなのあぁ…!」ヒグッグスッ
隊員2「最後のチャンスだ。今てめーが最初に謝らなきゃ相手に、『何が悪かったか』きちんと伝え、土下座してごめんなさいと謝れ。間違ったら殺す」
アライちゃん4「ひ、ひいぃ!!ごめんらはいなのああ!」ペコリ
アライちゃん4は、すぐに隊員2に向かって土下座した。
口から大量の血を吐きながら。
隊員2「『なのだ』は要らねえんだよガイジ!」ドガァ
アライちゃん4「ごぼぉ!ごめんなひゃいなのあ!ごぼぉ!ごえんあひゃいあのあ!ごえんあひゃいあのあ!」ペコペコ
隊員2「ほう。何が悪かったと?」
アライちゃん4「ばかなおねーひゃんをもっへ、ごめんらひゃいなのああ!」ペコペコ
隊員2「…」
585 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 23:39:13.26 ID:7+x/KDVfo
隊員2「てめーが謝るべきことと、悪かったことは…」スッ
隊員2「『この地球』にッ!!『生まれてきたこと』だァーーーーーッ!!!」ドガァ
隊員2は、アライちゃん4の腰を踏みつけた。
アライちゃん4「うぶぎゅぅ!」ベギィ
隊員2「マントルの奥深くに向かって謝罪しやがれえええーーーッ!!」ドグシャグシャベギボギィィ
隊員2は、アライちゃん4の全身を何度も何度も踏みつけた。
アライちゃん4「……イ………ビィッ……」ピクッ
アライちゃん4はもう全身骨折し、内臓のほとんどが破裂している。
隊員2「くたばれカスがぁ!」ドグシャ
アライちゃん4「」ボギン
そして脛椎が破壊された。
アライちゃん4「」ドクドク
畳の上の血溜まりに沈んだアライちゃん4は、もはや
ゴキガイジムーブさえしなかった。
587 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 23:52:11.23 ID:7+x/KDVfo
その後、隊員1と隊員2は民家から出た。
死骸回収班が民家へ入っていき、アライちゃん1~5をケースへ入れて持ってきた。
アライちゃん1「」グッタリ
アライちゃん2「」グッタリ
アライちゃん3「」グッタリ
アライちゃん4「」チマミレ
アライちゃん5「」クビビヨーン
隊員1「…4番目だけ死体が汚いな」
隊員2「謝らせようと思ったが、ガイジには無理だったようだ」
隊員1「じゃあ、次はお前が謝る番だな?」
隊員2「…はい」
隊員1「これからお前、ムカつくアライさんを見る度にさっきみたいにアラ虐するつもりか?どんだけ時間に余裕ないか分かってるか?」
隊員2「…分かってるよ」
隊員1「忘れるな。俺らは遊びに来てるんでも、デスゲームしに来てるんでも、虐殺ショーを演じに来てるんでも…」
隊員1「ましてや、『弱い害獣を駆除しに来ている』のでさえない」
589 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/05(日) 23:57:40.84 ID:7+x/KDVfo
隊員1「俺らの命を奪うに足る力を持った『敵』と、命をかけて戦いに来ているんだ。自分が優位だと…『狩る側』だと慢心するな。いいな?」
隊員2「…ああ。わかったよ…」
その後隊員2は、民家の中で何度も仏壇荒らし以上に胸糞悪い行為をはたらくアライさん達を見かけたが、
二度と時間をかけたアラ虐をすることはなく、淡々と駆除していった。
…朝になる頃には、なんとか無事に本日の作戦区域内すべての住居からアライさんを葬ることができた。
3つに分かれた班は、この地域へ2日間滞在してしらみ潰しにアライさんを駆除し続け…
ついに、レーダーに野良アライさんは映らなくなった。
592 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/06(月) 00:03:49.92 ID:fidrUyzlo
ヒグマ「この区域は、無事作戦完了だな」
リカオン「はい。レーダーもあれから反応ないです」
大臣「では、次の作戦区域へ移動するのです。我々は、この2日間のような作業を、これからまだまだ残っている全国100以上の地域で行わなくてはならないのです」
ブラウンP「大変な戦いになりそうだね…」
白衣のフレンズ「それが、今まで放置し続けていたことのツケというわけですね」
会長「あの害獣達を、一匹残らず滅ぼすのです」
山小屋アライさん「…その時ようやく、『アライさん』という種族全体の罪滅ぼしが終わるのだ」
ロッジアライさん1「うおー!頑張るのだー!」スッ
ロッジアライさんは、ハエガイジムーヴしようとしたが…
ロッジアライさん1「…作戦終わるまでは、我慢なのだ…」ピタッ
なんとか自制したようだ。
599 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/06(月) 00:19:22.54 ID:fidrUyzlo
…
~サンドスター観測管制センター~
オフィスの中で、理科の先生が白衣のフレンズからパソコンのモニター越しに報告を受けている。
理科の先生の隣には、台の上に乗ったカメラがある。
白衣のフレンズ『報告します、シロウ主任。アライディスパッチャーは今回の作戦で大きな戦果に貢献しました』
白衣のフレンズ『アライさんを屋外へ追い出さず、屋内でそのまま駆除可能。出血がないため、血痕の清掃費用も不要。弾を飛ばさないため、物資消費も電力以外ありません』
白衣のフレンズ『アライディスパッチャーの導入で、都市部のアライさん駆除の時間やコストを、導入しない場合の50%以上を削減する成果を出したと予想されます』
理科の先生「…フフ、素晴らしい…!」
理科の先生「あの製品を開発したのはほぼ東芝だけで、我々は技術提供こそしておりませんが…!」
理科の先生「我々が100匹以上のアライさんを実際に殺することで得た実証データが、存分にアライさん退治へ活かされていますね!」
600 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/06(月) 00:32:33.05 ID:fidrUyzlo
理科の先生「実際に実験を計画し、遂行したのは私と…、協力者たちですが…。それでも、実験で殺した成体アライさんを育成したのは、あなたのお手柄ですよ、教授!」
理科の先生は、カメラに向かって話しかける。
理科の先生「かつて医学者ジョン・ジェームズ・リチャード・マクラウド氏は、インスリンを発見したフレデリック・バンティング氏へ犬と部屋を提供したことで、ノーベル医学賞を受賞したそうですが…」
理科の先生「アライハザードの後にひょっこり戻ってきた私だけでは何もできなかった」
理科の先生「この実験室と、2年間育て続けてきた実験用アライさんを、実験モルモットとして提供してくれた教授がいたからこそ!これだけの成果が得られたのです」
理科の先生「素晴らしいですよ教授!やはり貴女には先見の明がある!たくさんの成体アライさんを実験のために殺す必要があると想定し!かつて私が去った後も!今までずっとアライさんを育成し続けてきたわけですね!」
理科の先生「教授!貴女が長い間育ててきたアライさん達をたくさん殺したおかげで!作戦の隊員達も野良アライさん達を効率よく根絶やしにできたのです!あなたの功績です!教授!ああ教授!」
研究員1「主任、もうお止めください」ガラッ
理科の先生「どうしました?」
601 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/06(月) 00:33:39.11 ID:fidrUyzlo
研究員1「研究所にいる教授がまた泣き出しました。昼食のお手製カレーライスを袋に吐いています」
理科の先生「…どうしてあの方は、自分の偉大さと成し遂げた偉業を素直に受け止めないのでしょうか…?」
602 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/06(月) 00:34:10.09 ID:fidrUyzlo
つづく
最終更新:2017年11月26日 21:49