アットウィキロゴ

ジ・エンド・オブ・アライキング・ボスその1

696 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 00:10:23.76 ID:CTUg8ic+o
…

~裁判所~

裁判所で、裁判が行われている。

裁判長「被告は意図的にアライさんを扇動して、大量殺人を引き起こしました」

被告人「お前たちだって、それより前にアライさんの同胞を殺したのだ!おあいこなのだ、アライさんは無罪なのだ!」

裁判長「その上に、過去には別の同種のフレンズへ罪を着せ、フレンズを殺害し捕食するという猟奇的で残酷な罪を犯しています」

被告人「お前たちという巨悪を討つための糧となってもらったのだ!正義の行いだから、無罪なのだ!」

裁判長「被告によるなりすましのせいで、我々は5年以上もの間、無実のフレンズを疑っていたのです」

被告人「知ったこっちゃないのだ!それはそいつがバカなだけなのだ!アライさんは無罪なのだ!」

裁判長「彼女は幸い、証拠不十分のため不起訴ではありましたが…、それでも長い間、世間には殺人犯と決め付けられ、耐え難い精神的苦痛を味わいました」

被告人「精神的苦痛なら、現在進行形でアライさんも味わってるのだ!そいつが無罪なら、アライさんも無罪なのだ!」

裁判長「もっとも、その人物には過去の事件でまだ疑いが晴れていないものがありますが…本件とは無関係のため、ここでは問いません」

被告人「なんでなのだ!ひょっとしたらそいつが黒幕かもしれないのだ!全て明るみに出るまで、アライさんに判決は下せないのだ!」

裁判長「更にこの通り、被告人はこれだけの罪を犯したにも関わらず、その自覚がない!更正の余地がありません!」

被告人「当たり前なのだ!アライさんの同胞達を先に殺したお前ら人間が無罪なら、反撃したアライさん達が無罪じゃないのは不公平なのだ!こんなの私刑、リンチなのだ!自覚もクソもないのだ!」


697 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 00:14:07.38 ID:CTUg8ic+o
裁判長「よって判決!被告人に…」


裁判長「 死 刑 を 言 い 渡 し ま す ! 」


アライキング・ボス「なんでなのだあああおかしいのだああああああああああああああ!!!!!」


かつてアライハザードを引き起こし、世間を恐怖の渦に飲み込んだ大量無差別テロ犯…

その首謀者であるアライキング・ボスに、とうとう死刑判決が言い渡された。


700 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 00:25:17.39 ID:CTUg8ic+o
…護送車内…

アライキング・ボス「なんで皆…分かってくれないのだ…こんなの差別なのだ…」ブツブツ

オーロックス「暴れるなよ。暴れたら、スタンガンでビリっと言わせるぞ」

アラビアオリックス「無駄な抵抗をしても、苦痛が増すだけだ。それを外すこともできないだろう」

護送車の中で、2人のフレンズがアライキング・ボスを見張っていた。

アライキング・ボス「…」ジャラッ

アライキング・ボスの両手、および両足は、奇妙な光を放つ手錠で拘束されている。

アラビアオリックス「もう知っていると思うが…お前の両手を拘束しているのは、特殊手錠『フレネミーズ・ギルト』だ」

アラビアオリックス「その手錠は、お前自身のけものプラズムでできている。そして常にお前のサンドスターが流入している」

アラビアオリックス「だからお前のサンドスターが強ければ強いほど、その手錠もまた硬さを増す。野生解放でもやってみろ、ダイヤモンドより硬くなるぞ」

アライキング・ボス「…」


701 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 00:30:34.17 ID:CTUg8ic+o
~独房~

アライキング・ボス「…」

アライキング・ボスは、厳重に警備された独房の中にいた。

手足には特殊手錠、『フレネミーズ・ギルト』がある。

独房の扉は外側から監視カメラで常時監視されている。

さらに廊下には赤外線センサーがあり、床を歩くどころか、野生のアライグマのように左右の壁に貼り付いても感知する。

仮に外部へ出たとしても、機関銃で武装した衛兵たちが待ち受けている。

さらに刑務所は高い塀で囲われており、これを登りきるのはアライキング・ボスとて不可能であろう。


703 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 00:46:13.94 ID:CTUg8ic+o
…

~監視室~

監視員1「…」ジー

監視員2「…」ジー

監視員3「…」ジー

数名のプロの監視員が、刑務所を監視している。

彼らは皆、監視のスペシャリスト。
鋭い集中力と分析力で、数々の犯行を瞬時に見抜き、未然に防いできた一流の者達である。

監視員1「ん?何だあれ…。5番モニター、独房の扉から何か出てきたぞ」

モニターを見ると、独房の扉から何かがカサカサと這い出てきた。

その姿は、誰がどう見てもゴキブリである。それも特大サイズの。

監視員2「うわぁ…でけーゴキブリがいる…」

モニターに映った巨影は、ブーンと飛行し、2~3度空中を行ったり来たりした後、画面外へ出ていった。

監視員3「うおっ飛んだ…。ヒエー、気持ち悪ッ…」

監視員4「…どうする」

監視員5「どうするって…ゴキブリが出たから駆除しろって、警報鳴らすのか?」

監視員6「…まさか。虫に構ってる暇はない。監視するぞ」


705 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 00:52:15.21 ID:CTUg8ic+o
それからも監視員達は、監視を続けた。

しかし、その後しばらくして…

突如、警報ブザーが鳴り響いた。

監視員1「!?何だ!?」

放送『緊急放送!緊急放送!囚人が刑務所内を脱走中!射殺許可を出しますので、直ちに捕獲してください!』

監視員2「脱走だと!?ば…バカな!!」

監視員3「俺達は、しっかり見張っていたぞ!!」

放送『囚人番号3219!アライグマID03!自称アライキング・ボスです!』

監視員4「ど…どういうことだ!」

監視員5「扉からはゴキブリしか這い出ていなかったぞ!!」


706 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 00:57:55.49 ID:CTUg8ic+o
監視員達は、ゴキブリが這い出たときの映像を何度も見る。

監視員1「…ゴキブリだ」

監視員2「…ゴキブリですね」

監視員3「しかもバカでかい」

監視員4「カサカサいってます」

監視員5「思いっきり飛んでますね」

監視員1「ちょっと待ってください」

監視員2「どうした!?」

監視員1「なんで我々は…、監視カメラからの映像で、ゴキブリなんかを視認できているんでしょう?」

監視員2「…!そういえば。普通、小さすぎて見えないはずです!」

監視員3「待て!止めろ!本当にゴキブリか!?」

映像を止める。


709 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 01:01:08.97 ID:CTUg8ic+o
監視員1~5「…」ジィー

映像に映っている巨影は、プロの熟練者である監視員達の目をもってしても、
どう見てもゴキブリにしか見えなかった。

だが、それがおかしい。
監視カメラの映像で、ゴキブリなんかをハッキリとゴキブリだと確信できるはずないのだから。

監視員1「…じゃあコレは、何だ!?」

監視員2「本物のゴキブリよりもゴキブリらしい、『何か』だ!」

監視員3「う…!一体コレは、何なんだ!!!」


果たして、アライキング・ボスはどうやって脱走したのであろうか?


711 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 01:05:31.05 ID:CTUg8ic+o
つづく






最終更新:2017年11月26日 21:57