762 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 21:49:38.29 ID:CTUg8ic+o
果たして、アライキング・ボスはどうやって脱走したのであろうか…。
これから皆様には、その一部始終をご覧頂こう。
前もって述べておくが、今から起こることは、ギャグでもジョークでも何でもない。
この世界の物理法則がネジ曲がったわけでも、作風がギャグ比率100%になったわけでもない。
これは、アライキング・ボスが大真面目にやってのけた、驚異の所業である。
荒唐無稽でバカバカしいとしか思えないかもしれない…
だが、どうか広い心をもって受け止めてほしい。
763 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 21:51:28.83 ID:CTUg8ic+o
…
~独房~
アライキング・ボス「…」ジャラッ
アライキング・ボスの両手は、特殊手錠で拘束されている。
アライキング・ボス「よし…やるのだ…ふうぅ…。野生解放」ゴウウウゥ
アライキング・ボスは、独房の中で野生解放した。
特殊手錠『フレネミーズ・ギルト』は、サンドスターを吸って硬化する。
アライキング・ボス「っ…!」ガシィ
アライキング・ボスは、右手で自らの左手を掴んだ。
アライキング・ボス「…!」メキメキ
何をする気だろうか?
アライキング・ボス「ッーーーー!」ベギゴシャアア
なんと。
自らの左手の骨を、握りつぶしたのである。
764 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 21:55:45.56 ID:CTUg8ic+o
アライキング・ボス「ッーーーー!!」ズルズルウゥ
そしてアライキング・ボスは激痛を堪えながら、グシャグシャになった左手を、手錠から引き抜いた。
これで、両手が自由となった。
もっとも、潰れた左手は不自由であるが。
アライキング・ボス「っ…」コスコスコスコスコスコスコスコス
アライキング・ボスは、潰れた左手を右手で擦っていく。
アライさんの固有能力、マジカルウォーターハンドである。
すると、数分後、左手が動くようになった。
驚異的、いや脅威的な回復力と言わざるを得ない。
アライキング・ボス「ッーーーー!!」グシャアア
同じ要領で、アライキング・ボスは左足を握りつぶし、手錠から引き抜いた。
そして左足を擦ると、数分後に動くようになった。
765 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 21:59:15.22 ID:CTUg8ic+o
だが、独房の扉は狭い格子である。
手足が自由になったからといって、出られるわけではない。
アライキング・ボス「っ…」ガシィ
アライキング・ボスは、自身の胸部に両端から手を当てた。
アライキング・ボス「ッーーーー!!」ベギボギィ
そして、なんと。
自らの肋骨を、はしっこからへし折ったのである。
アライキング・ボス「っ…ぁ…ぁああっ……!」グスングスンボロボロ コスリコスリ
アライキング・ボスは激痛に涙しながら、胸部を擦った。
…すると、数分後…
766 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:03:10.13 ID:CTUg8ic+o
アライキング・ボス「う……ぁ……」ヒラベッター
何と、アライキング・ボスの胸部は…
平べったく、ぺったんこになって再生した。
折った肋骨を中途半端に再生し、自らの肺を圧迫するようにして、胸部を平べったく作り替えたのである。
アライキング・ボス「ぜひっ…ひっ…ぐるじ…」ブルブル
当たり前である。
胸部が平べったくなっているということは、両肺が肋骨で常に圧迫され、押し潰されている状態だ。
呼吸をし、胸を膨らませる度に、激痛と強い圧迫感と苦しさがアライキング・ボスを襲う。
アライキング・ボス「準備…できたのだ…!」ゴソゴソ
アライキング・ボスは、格子の扉の方へ向かう。
767 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:05:46.60 ID:CTUg8ic+o
ここまでならば、まだ…
無理矢理でも納得できる範疇であろう。
だが、これから起こる出来事は…
人間の理解を超えた出来事であった。
きっと、かのマッドサイエンティスト…命乞尾シロウでさえ、何が何だか分からないとしかコメントできないことだろう。
768 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:10:41.71 ID:CTUg8ic+o
アライキング・ボスの平べったい体は、なんと鉄格子をするりと抜けてしまった。
だが、独房の前には監視カメラがある。
嫌でもその姿は、監視員に目撃されるであろう。
そのとき、アライキング・ボスは…
アライキング・ボス「」カサカサカサ…
その平べったい体のまま、物凄く気持ち悪い動きをして、独房の前を這い回ったのである。
何をしているのだろうか?
苦痛で頭がおかしくなったのであろうか?
770 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:14:59.34 ID:CTUg8ic+o
そうではない。
アライキング・ボスは、打算で動いていた。
そう、この動きは…
かつて、森の中で猟師達と戦う中で、生き延びるため、そして欺くために、独学で身に付けた技術。
というより…
『催眠術』。
このあまりにも気持ち悪すぎる動きを、監視カメラ越しに見た監視員達は、生理的嫌悪感を脳が受け止めきれず…
精神崩壊することを防ぐために、『あれはゴキブリだ』と錯覚し、精神を保ったのであった。
何をバカな。
そんな事、あるわけがない。
あるとしたら、監視員達は皆無能でアレをキメてる連中だ。
…そう思うのも無理はない。
だが、紛れもなく、アライキング・ボスの『催眠術』は…
監視員に、自らをゴキブリだと錯覚させることに成功したのである。
772 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:19:32.18 ID:CTUg8ic+o
そして、アライキング・ボスは…
アライキング・ボス「のだああああ!」ブウゥーーン…
…監視カメラに映った通り、
空中を2~3回往復して、飛んだ。
これは錯覚でも催眠術でもない。
ましてジャンプしたのでもない。
物理的に、『飛行した』のである。
一体どうやったのか?
…それは後程説明しよう。
さて、飛行したアライキング・ボスは、それっきり監視カメラから消えてしまった。
床だけでなく、左右の壁面に張り付く生き物でも認識できる赤外線センサーでさえ、アライキング・ボスの姿を認識できなかった。
一体、何が起こったのか?
775 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:27:14.66 ID:CTUg8ic+o
アライキング・ボスは、飛行していき…
アライキング・ボス「のあっ!」ベタァ
…なんと、天井にぺったりと貼り付いたのである。
まるで吸盤でもあるかのように。
アライキング・ボス「…」ペッタリ
おお、何ということか…
腹、胸、両手、両膝、両足、そして尻尾。
天井に接しているのはそれだけであり、何の支えもないのに…
天井にぺったりと貼り付いているのである。
一体、何にしがみついて自重を支えているのか?
それは…アライキング・ボスだけが知っている。
アライキング・ボス「ッ…」ドンドン
アライキング・ボスは、天井に自身の顎を打ち付けた。
鉄格子を抜ける際、下顎をガコっとやって関節を外していたのである。
当然、顎の中では凄まじい内出血が発生していた。
アライキング・ボス「っ…」ボロボロ
アライキング・ボスは、全身からの凄まじい痛みに耐えていた。
777 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:30:53.55 ID:CTUg8ic+o
アライキング・ボス「ぎぅ、ふぅ…」ハァハァ
そしてそのままアライキング・ボスは、天井にしがみつき、5分ほど待った。
野生解放による治癒力で、顎関節が回復してきたのである。
そして…
アライキング・ボス「なのだー」シャカカカカカカカカカカ
そのまま、天井にひっついたまま、天井を這って移動し始めたのである。
床と左右の壁を見逃さない赤外線センサーであったが、
天井にぴったり貼り付いている、平べったい体のアライキング・ボスは、その視野の範囲外であったようだ。
780 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:38:28.53 ID:CTUg8ic+o
そして、そのまま天井を這い回り…
庭へ出たところでとうとう監守に目撃され、緊急放送が行われたのである。
アライキング・ボス「はぁ、はぁ…」ゼェハァ
庭へ出たアライキング・ボス。
息をする度に、平べったく整形した肋骨が自らの肺を強く圧迫し、苦痛を与えてくる。
だが、庭へ出たところで、刑務所は20メートル程の高い…いや、高すぎる塀で囲われている。
尚、通常の刑務所の塀は6メートル程であるが、この刑務所の塀は特別製だ。
さらに塀の上には有刺鉄線と電線があり、上を登ろうとすると電源が走る。
さらに、目撃証言により、機関銃を持った監守達が続々と集まっている。
塀を「なのだー」とシャカシャカ登っているうちに、機関銃で蜂の巣にされるだろう。
アライキング・ボスは、この庭で万事休すであろうか?
783 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:46:02.81 ID:CTUg8ic+o
監守1「脱走した囚人を見つけた!」ジャキッ
監守2「直ちに地面に伏せろ!でなければ発砲する!」ジャキッ
監守に囲まれたアライキング・ボス。
アライキング・ボス「うっ…おぉぉぉ…!必殺…!」ザッ
アライキング・ボスは、大きく体を捻ると…
アライキング・ボス「アライ・トルネェーードオォォッーーーー!!」グルルルルルルン
そのまま激しく回転した。
監守1「っ…!撃てえェーーーッ!!」ジャキッ
アライキング・ボス「うぇぇえええーーぇーーーーーぁぁああああああぁああぁーーーーーーっ!!!」ブンブンブンブゥゥーーーーーン
そして、なんと…
アライグマのフレンズであるアライキング・ボスは、
フリスビーのように回転し…
アライグマ・ボス「うぇえええええぇーーーーーーえええぇええーー!」ブゥゥーーーーーン
…高速で飛行したのである。
794 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:54:44.36 ID:CTUg8ic+o
監守1「な!?」
監守2「バカな…アライグマのフレンズには飛行能力があるのか!?」
監守3「そんな訳あるかァ!驚いてる場合じゃない!撃ち落とせえェェーーーッ!」ドババババババババ
監守1&2「「うおおおおおぉぉぉ!」」ドババババババババ
監守達は、飛行円盤と化したアライキング・ボス目掛けて機関銃を連射する。
アライキング・ボス「うえぇぇえええええええーーーーーぇええええーーーーええぇぇ!!」ブゥゥーーーーーンブゥゥーーーーーンブゥゥーーーーーン
しかし、アライキング・ボスは機関銃かいくぐりながら、塀の外に向かって飛んでいく。
監守1「ふざけるな!奴は何なんだ!鳥のフレンズか!?」ドババババババババ
監守2「何でも構わん!脱獄しようとしてるテロリストであることに違いはない!撃ち落とせーーーー!」ドババババババババ
監守3「死ね死ね死ねェェーーーッ!」ドババババババババ
アライキング・ボス「うえぇぇえええええええーーーーー…ぐげ!!」バシュウゥ
尻尾を撃ち抜かれたアライキング・ボス。
ブンブンと回転しているためか、尻尾から出た血は遠心力で周囲の遠くまで撒き散らされる。
アライキング・ボスの飛行速度は、尻尾を負傷したことであからさまに遅くなった。
高度も下がってきている。
よく分からないが、この珍妙不可思議な飛行方法には、尻尾の運動が大きく寄与している…らしい。
795 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 22:58:26.17 ID:CTUg8ic+o
しかし、監守の必死の追跡もむなしく…
アライキング・ボス「うえぇぇえええええええーーーーーぇええええーーーーええぇぇ!!」ブゥゥーーーーーン スポォォォン
…アライキング・ボスは、塀を越えて、刑務所の外へ飛んでいってしまった。
監守1「だっ…」
監守2「脱獄だ!脱獄だあああーーーーッ!!!」
監守3「すぐに追跡しろォーーッ!!」ダダッ
799 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/07(火) 23:04:49.38 ID:CTUg8ic+o
何ということか…
アライキング・ボスは、たった一人の力で。
フレンズ食いだけでなく、他の生物を殺すだけでもなく…
絶え間ない鍛練によって磨きあげた、あまりにも荒唐無稽な『体術』を駆使し、
脱獄をやってのけたのであった。
あまりにも馬鹿馬鹿しすぎる…。
催眠術に、天井貼りつき…そして生身での飛行。
こいつは本当にアライグマのフレンズなのであろうか。
だが…そんなことを嘆いていても、アライキング・ボスが自ら塀の中に戻ってくるわけではない。
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 22:47:51.48 ID:pLp8o7k1o
今回の話ははっちゃけてるなぁwwwww
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 23:04:44.46 ID:pLp8o7k1o
こんなのアライグマじゃないわ!理解不能のエイリアンよ!
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/07(火) 23:07:26.28 ID:U2zmfDDS0
別に作風が違ったとしても面白いと思うから気にはしませぬ
798だったら駆除すればいいだろ!(筋肉論破)
最終更新:2017年11月26日 22:01