496 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/13(月) 23:38:17.71 ID:rmM4L1+Ho
…
~夜の公園~
アライさん1「ふははー、チビ達!ご飯を探しに行くのだぁ!」ガサガサ
アライちゃん1「なのだー!」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー!」ヨチヨチ
アライちゃん3「うぅーてんかとゆのだー!」ヨチヨチ
アライちゃん4「のりゃ!のりゃ!」ヨチヨチ
毎度おなじみアライさん一家である。
公園とか街中とか、人通りのある地域で、人に見つからず暮らしていけるたくましさは恐ろしい。
アライさんというフレンズは、他フレンズに比べ、足はあまり速い方ではない。
白兵戦闘力も、どちらかといえば弱い方だ。
かのレベル45のアライキング・ボスは、レベル27のインドゾウに、コテンパンにぶちのめされた。
では、アライさんは弱いフレンズなのであろうか?
…違う。
生き残るための、意地汚い執念。
なんでも食い、怪我してもすぐ回復できる生命力。
…サバイバル能力という点において、アライさんは極めて優れたフレンズである。
そして生残能力こそ、自然界の強さ。
故に、好き嫌いに関わらず、認める認めたくないに関わらず…
アライさんは、『非常に強い』フレンズといえるだろう。
497 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/13(月) 23:48:09.61 ID:rmM4L1+Ho
アライさん達は、民家の柿の木へ向かった。
アライさん1「ふははー!ここはいつもアライさんが果物を採ってるとこなのだ!」ドタドタ
アライちゃん1「おかーしゃん!あまあまのくだものしゃんないのだぁ!」ヨチヨチ
アライちゃん2「ひとっつもないのりゃ!」ヨチヨチ
アライちゃん3「うゆぅ~!きっとひとしゃんにとられたのりゃぁ!」ヨチヨチ
アライちゃん4「こんなきょあくはゆりゅしておけないのりゃぁ!」ヨチヨチシッポブンブン
アライさん1「なあ!?果物が、木からみんな無くなってるのだぁ!」
この民家の主が、木から柿を収穫したのである。
アライちゃん1~4「「「「とられたのりゃぁ~!」」」」シッポブンブンブンブン
アライさん1「うぬぬ~、独り占めするなんて…!なんて自分勝手な奴なのだ!協調性がないのだぁ!」
自分が育てた作物を自分で収穫して、何が悪いのか。
それをアライさんに言ったとて、理解してもらうことはできないであろう。
499 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/13(月) 23:58:31.01 ID:rmM4L1+Ho
アライちゃん1「くだものたべたいのりゃ~! o(><;)三(;><)o」ジタバタ
アライちゃん2「たべたいたべたい~~っ!うゆぅ~!o(。>д<)o」ジタバタ
アライちゃん3「たべゆーっ!たーーべーーーゆーーーーーーーっ!!!(TдT#)ノシ」ジタバタ
アライちゃん4「のりゃあああああんっ!ぴぃぃーーっ!!(≧'皿≦#)」ジタバタ
アライちゃん達は、民家の前でドッタンバッタン大騒ぎしている。
アライさん「うぬぬ…でも人の家に入ると、あいつら群れでアライさん達を虐めてくるらしいのだ…。タイマン張れない臆病者たちなのだぁ…」コスリコスリ
アライさんは、両手の平を擦り合わせながら、どうすべきか逡巡している。
503 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 00:13:02.55 ID:Mkb7CkGmo
と、そこへ。
『おーーーい!そこのアライさん達ー!お肉食べないのだー?』
別のアライさんの声が聞こえた。
アライさん1「お肉!?」
アライちゃん1「おかーしゃ!いってみゆのだぁ!」ヨチヨチグイグイ
アライちゃん2「おにく!おにく!くだものよりおにく!」ヨチヨチグイグイ
アライちゃん3「にくしゃんしゅきしゅきなのりゃぁ!」グイグイ
アライちゃん4「くんくん、ふんふん!おかーしゃ!あっちからなんかいーにおいすゆのりゃぁ!(≧∀≦)」シッポフリフリフリフリフリフリフリフリ
アライさん1「うぬぬ…でも、分けてくれるなんて…どういうつもりなのだ?」
すると…
焼肉屋アライさん1「お、ここなのだ!」ガサガサ
ショルダーバッグを抱えたアライさんが現れた。
アライさん1「な、なんなのだお前!?」
焼肉屋アライさん1「ふははははー!アライさん達は、食べきれないくらいたくさんのお肉を手に入れたのだ!」
焼肉屋アライさん1「さらに、人間からお肉を焼いて美味しくする道具を奪ったのだぁ!」エヘン
アライちゃん1「いくのりゃー!」ヨチヨチ
アライちゃん2「おっにく♪おっにく♪おっいちーおっにく♪」ヨチヨチ
アライちゃん3「おっにく♪おっにく♪いっぱいおっにく♪」ヨチヨチ
アライちゃん4「うゆぅーたべゆぅー!たぁべぇーゆぅー!」ヨチヨチ
アライさん1「お、お前たち!…待つのだ!」
アライさん1「アライさんも行くのだぁ!」ドタドタ
アライさん1一家は、焼肉屋アライさん1へついていった。
506 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 00:24:09.88 ID:Mkb7CkGmo
次第に、肉のいい匂いが近づいてくる。
そして…
バーベキューセット「」ジュウウウウ…
焼肉「」ジュウウウウ
焼肉屋アライさん2「ふははー、たくっさん焼けるのだぁ!たあー!」ジュウウウウ
アライさん2「うおー!早く食べたいのだ~~~~~!」コスリコスリコスリコスリ
アライちゃん5~8「たべたいのりゃ~!」コスリコスリコスリコスリ
アライさん3「じゅるり…ヨダレとまんないのだぁ」ジュルリ
アライさん4「あのメラメラいってる赤い光が怖いけど…お肉が美味しそうなのだぁ!」ジュルリ
バーベキューセットで焼肉をしているアライさんと、その周りに集まっているアライさん達の姿があった。
焼肉屋アライさん1「新しいお客さんが来たのだ!」ドタドタ
アライさん1「うおー、ここなのかぁ!」
アライちゃん1「すごーい!」ヨチヨチ
アライちゃん2「おいしそーなのりゃ!」ヨチヨチ
アライちゃん3「なんかあちゅいのりゃ!」ヨチヨチ
アライちゃん4「あれなにしてゆのりゃ!おにくそのままたべゆのだめなのりゃ?」ヨチヨチ
アライさん1の一家も、焼肉屋アライさん1に引率され、バーベキュー組に合流した。
509 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 00:28:54.63 ID:Mkb7CkGmo
焼肉屋アライさん3「お客さんもっと連れて来たのだー!」ドタドタ
アライさん5「うおー!うまそーなのだぁ!」ドタドタ
アライさん6「ふははー!アライさんは果物を持ってきてやったのだ!だから多めに寄越すのだ!」ドタドタ ガサガサ
手ぶらのアライさん5と、袋にまだ熟れてないイチジクの実を詰めて持ってきたアライさん6が、バーベキュー会場にやってきた。
512 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 00:34:12.68 ID:Mkb7CkGmo
焼肉屋アライさん2「さーさー肉がたくさん焼けたのだ!輪になるのだ!1人ずつ配っていくのだぁ!」スッ
焼肉屋アライさん2は、焼肉が乗った皿を差し出す。
焼肉屋アライさん4「ほい!1人ずつ順番なのだー!」スッ
アライさん1「うおー!うまそうなのだぁ!」ジュルリ
焼肉屋アライさん4に、焼肉を差し出されたアライさん1。
アライさん1「お前は食べないのか?」
焼肉屋アライさん4「食べないのだ」
アライさん1「何でなのだ?」
焼肉屋アライさん4「…食いきれないくらい肉が手に入ったのだ。つまりもうお腹いっぱいなのだ」
焼肉屋アライさん4「ほら、後がつかえてるから、さっさと受けとるのだ!チビ達の分も乗ってるのだ」スッ
焼肉「」ホカホカ
アライさん1「食べるのだ!」ガシッ
焼肉を受けとるアライさん1。
516 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 00:45:00.11 ID:Mkb7CkGmo
集まったアライさん達は、肉を食べるのに夢中になる。
アライさん1「もぐもぐ…くっちゃくっちゃ…」クッチャクッチャ
アライちゃん1「んもふー!おいちーのだぁ!」クッチャクッチャ
アライちゃん2「はぐ!はふはふ!あちゅいのりゃ!はふはふ!」モグモグ
アライちゃん3「はぐっ!はぐっ!がぶがぶっ!おいちーのりゃ!」クッチャクッチャ
アライちゃん4「ぐっちゃぐっちゃ…むぐむぐ!)」クッチャクッチャ
アライさん2「うおー!もぐもぐ…こんなに美味しい肉を食べたのは初めてなのだぁ!」モグモグ
アライちゃん5「なんのおにくなのりゃ?」クッチャクッチャ
アライちゃん6「はぐはぐはぐはぐはぐ!!ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!!」
アライちゃん7「ほっぺたおちゆのりゃぁ!」モッチャモッチャ
アライちゃん8「ほふ!ほふ!うまい!んぅーうまい!のりゃ!がぶがぶっ!」クッチャクッチャ
アライさん4「アライさんにも、お肉の取り方教えるのだぁ!」モグモグ
アライさん5「何の肉なのだ?どうやって獲ったのだ?くちゃくちゃ…」クッチャクッチャ
アライさん6「なんでもいーから食べるのだ~!はぐっはぐっもぐっもぐっ!」ガツガツ
アライさん達は、もう肉のことしか考えていない。
519 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 00:50:23.16 ID:Mkb7CkGmo
そのため…
アライさん1「のだ!?」ググイッ
首に何かの輪っかを引っかけられるまで、背後から忍び寄る何者かの気配に気付けなかった。
アライさん1「うぅ、人の首になんなのだこれ!アライさんは今美味しいお肉を食べてる最中なのだ!」クルッ
アライさん1は、後ろを振り向こうとする。
522 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 00:55:25.70 ID:Mkb7CkGmo
隊員1「アライディスパッチャー!作動!」カチカチッ
隊員2「作動!」カチカチッ
隊員3「作動!」カチカチッ
なんと、アライさん達の背後に人間が忍び寄っていたのである。
アライさん1「ぎび!」ビグググググググググーーーーン ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウ
アライさん2「ごぼげぇ!」ビグググググググググーーーーン
アライさん3「ひぎゅ!」ビグビグ
アライさん4「おごえぇ!」ビグビグ
アライさん5「ごぶえ!」ギュウウウ ビグビグ
アライさん6「ほぐぐぅ!」ビグビグ
アライさん達は、首に引っかけられたアライディスパッチャーにより、首を強く絞められ、脛椎に6Aの大電流を流された。
アライちゃん1「はぐっ!はぐっ!」クチャクチャ
アライちゃん2「おにく!おかわりなのりゃ!」クチャクチャ
526 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 01:02:23.72 ID:Mkb7CkGmo
アライちゃん3「のあ?おかーしゃんなにしてゆのりゃ?」モグモグ
アライちゃん4「かんけーないのりゃ!もっとたべゆのりゃ!おかわりぃ!おーーかーーわーーりぃーーっ!」シッポブンブンブンブンブンブン
アライちゃん達は、焼肉に夢中になっている。
なんと、背後で母親が殺されていることにすら気づいていない。
焼肉屋アライさん2「はいなのだ」スッ
焼肉屋アライさん2は、地面に焼肉の乗った皿を置く。
アライちゃん5「おにくなのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチ シッポフリフリ
アライちゃん6「げぇっぷ!おなかいっぱいになってきたのりゃ…」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん7「もっとたべて、からだにおにくつけゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん8「たくしゃんたべて、まtっよになゆのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ シッポフリフリ
アライちゃん達は、焼肉の乗った皿に群がる。
アライちゃん1~8「「「はぐっ!はぐっ!もぐもぐっ!」」」クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ
アライちゃん達は、一つの皿に群がり、各々好き勝手に肉を食べる。
530 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 01:15:46.55 ID:Mkb7CkGmo
アライちゃん達は、皿を囲んでぐるりと輪になって並び、焼肉を貪っている。
そう、輪になっている。つまり。
アライちゃん1~8「「「「はぐはぐもぐもぐがつがつぐちゃぐちゃばくばく!!」」」」クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ
隊員5「ディスパァァーーーーッチィーーーーッ!!」カチッ
アライちゃん1~8「「「ぎびびぃ!!」」」ビグーーーーンッ
…アライディスパッチャーの先端の輪を押し当てれば、同時に8匹全員に電流を流すことができた。
533 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 01:26:12.20 ID:Mkb7CkGmo
アライさん1~5「「「」」」バタッ
親アライさん達が倒れた。
うち数匹は、その場で即糞尿を垂れ流した。
アライちゃん1~4「「「うゆうぅっ…!」」」ビググッ
アライちゃん5~8「「「うぅびゅぅうぅっ…!」」」ビググッ
アライちゃん達は白目を向き、涎を垂らし、尿を漏らした。
漏れた尿は皿の上でアライちゃん達を濡らし、皿に電導率を高めていく。
アライちゃん達は、このままでは死んでしまう!!
この幼い8匹の命が、このままでは失われてしまう…!!!
536 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 01:29:36.16 ID:Mkb7CkGmo
隊員5「おら死ねぇや!!!」グイイイイイイッ
しかし隊員5は一切容赦せず、小さな小さなアライちゃん達の体へ、生命を奪うほど強い電流を流し続ける。
アライちゃん1~8「「ぎ…………び……」」グッタリ
アライちゃん1~8「」グッタリ
隊員5「…」グイイイイイイッ
アライちゃん達は、動かなくなってからも5分間ほど、電流を流し続けられた。
538 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 01:35:55.10 ID:Mkb7CkGmo
保健所職員達は、アライさんの死骸をすぐに回収した。
清掃員「…」ザッザッ
そして特殊清掃員が、アライさんの撒き散らした糞を片づける。
そして、アライさん1は…
会長「次の餌をつくるのです」ザクザク
解体され、肉塊となった。
…バーベキューセットの上で焼くためである。
540 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/14(火) 01:37:12.35 ID:Mkb7CkGmo
つづく
最終更新:2017年11月26日 23:16