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アライさんを滅ぼすということ④

788 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/15(水) 23:59:10.47 ID:/SJ5hLtyo
…

~夜の森、テントの中~

女児「…」

アライさん1「ふははー、チビ!お前が畑の人間の気を引いててくれたおかげで、たくさん野菜がとれたのだぁ!」ギッシリ

女児「…うん…お母さんに褒められて嬉しいのだ…」

アライさん1「フレンズのチビ達は、人間と会っただけで捕まってしまうのだ。でもお前は人間だから、人間と話してても捕まらないのだ!」ナデナデ

女児「…」

アライさん1「お前を苦労して育てた甲斐があったのだ。チビ、お前はアライさんの自慢の娘なのだ!」ナデナデ

女児「…お母さん」

アライさん1「何なのだ?」

女児「…野菜をお母さんが収穫したのに気付いたときの、畑の人の顔…すごく悲しそうだったのだ」

アライさん1「先に取られたからなのだ!早い者勝ちなのだ!」

女児「お母さん…。あの野菜は、畑の人は育てたって言ってたのだ」

アライさん1「嘘なのだ!野菜が人間に作れるわけないのだ!あれは森の中の木の実と一緒なのだ!」

女児「…」

アライさん1「チビは、アライさんの言うことじゃなく、畑のアライさん殺しの言うことを信じるのか?」


789 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 00:05:24.99 ID:XfsogQNSo
女児「…お母さんのことを信じるのだ」ダキッ スリスリ

アライさん「ふはははははー!お前は可愛い奴なのだぁ!お前を産んで良かったのだぁ!」ナデナデ

女児「…あたしも、お母さんがお母さんで良かったのだ。大好きなのだ」ギューッ

アライさん「アライさんも、チビの中でお前が一番大好きなのだ!…さ、一緒に野菜食べるのだ」スッ

女児「なのだ」スッ

テントの中で、畑から盗んできたトウモロコシ(生)を食べようとする、アライさんと女児。

そのとき…


『カランカランカラン…』

女児「…!」ビクッ

アライさん「何なのだ!?獣か…もしかして狩人なのか!?」


793 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 00:14:50.30 ID:XfsogQNSo
アライさんは、耳を澄ます。

アライさん「…人間なのだ」

女児「お客さんなのか?今日はどうするのだ、あたしとお母さん、どっちが相手を…」

アライさん「違う、合図の鈴がない…!狩人なのだ!しかもいっぱい来たのだ!」

女児「そんな!わ、悪い奴なのか?」

アライさん「悪い奴に決まってるのだ!チビ、逃げるのだ!」ガサガサ

テントを開けるアライさん。

アライさん「チビ!はぐれちゃ駄目なのだ!」ギュッ

女児「…絶対逃げ切るのだ!」ギュッ

手をつなぐ一匹と一人。

アライさん&女児「「たあ~!」」バッ

テントの外へ飛び出し、逃げるアライさん親子。


794 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 00:22:40.94 ID:XfsogQNSo
隊員1「出てきたぞ!」スタタタ

隊員2「アライさん…人間の女の子を連れてるぞ!」タタッ

隊員3「か…構わず殺す…んだよな…」タタッ

隊員達は、アライさんに銃を向けて追跡する。

アライさん「わっせ!わっせ!」タタッ

女児「ひぃ、はぁ、つ、つかれたのだ…!」ヒィヒィ

アライさん「諦めちゃ駄目なのだ!」タタッ

女児「のあっ!」ガッ

アライさん「チビ!」

木の根っこにつまずいて転ぶ女児。

女児「うぅ…痛いのだぁ…!」ズキズキ

アライさん「くっ…しっかり掴まってるのだ!」ヒョイ

女児をおんぶするアライさん。

アライさん「わっせ!わっせ!…お前、ずっと前におんぶした時より重くなったのだ」ドタドタ

女児「うぅ…お母さん…」ギューッ

アライさんのスピードは、娘を背負ったことで遅くなった。

隊員1~3「「「…」」」タタッ

隊員達は、アライさんとの距離を詰めていく。


799 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 00:29:53.55 ID:XfsogQNSo
隊員1「おら害獣!娘を置いて逃げろよ!そうすれば軽くなるぞ!」タタッ

隊員2「俺らから逃げ切れるかもなぁ!」タタッ

女児「お、お母さん!あたしを置いて逃げるのだ!」パッ

女児はアライさんから手を離す。
しかしアライさんは女児の脚を抱えたままだ。

アライさん「ぜぇ、はぁ、ち、チビは…チビは…!殺させないのだぁ…!はぁ、はぁっ…!」タタッ

隊員3「分かったぞてめぇ!子供を盾にすれば、撃たれないと思ってるな!?」ジャキッ

隊員1「なんてクズだ!やっぱりアライさんは頭アライさんだな!」ジャキッ

隊員2「こんな奴はディスパッチしなきゃ!アライディスパッチャーで仕留めてやる!」ジャキッ

隊員1~3は、近接武器であるアライディスパッチャーを構えた。


801 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 00:32:39.37 ID:XfsogQNSo
アライさん「来るな…!来るなぁ!来るななのだぁ!」ヨタヨタ…

隊員達は、アライさんに追い付いた。

隊員1「くらえ!アライディスパッチャー!」グイイ

アライさん「ぎびぃっ!」ビグゥ

隊員1のアライディスパッチャーは、アライさんの足首に押し付けられた。

アライさん「のだぁっ!」ドサァ

女児「あうっ!」ドサァ

一匹と一人は、その場で転倒した。


802 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 00:41:11.12 ID:XfsogQNSo
隊員1「…追い付いたぜ害獣!」ハァハァ

隊員2「く…駆除して…やる…!」ハァハァ

隊員3「…あ、アライさんなんかに育てられた、可哀想な子供を…救うんだ!」ハァハァ

アライさん「ひ、ひぃ…!や、やめる、のだ…!た、たすけ…」ギューッ

女児「に、人間さん…!あたし達を、殺さないで…!」ブルブル ギューッ

隊員1「くっ…」

隊員2「…っ」

隊員3「嬢ちゃん、どけ…」

女児「お母さん!お母さんっ!」ギューッ

アライさん「チビぃぃ!」ギューッ

隊員達は、物理的に見れば、アライさんをこの場ですぐに殺せるだろう。

だが、隊員達は人間だ。

ゴミパンダヴィランこと害獣アライさんを殺すことに今更抵抗はないが…

幼い子供の目の前で、親を殺す。
そんな残酷なことは、たとえ部隊命令であっても…
躊躇してしまっていた。


803 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 00:52:19.34 ID:XfsogQNSo
隊員1「…おい、アライさん。その子供を離せ。そうすれば、お前だけは見逃してやるぞ」

隊員2「…!そ、そうだ!お前の命だけは助けてやるぞ、アライさん!」

隊員3「ああ…!死にたくないだろ?言うとおりにしろ!娘を置いて逃げろよ!」

勿論、隊員達にアライさんを助ける気などない。
それに、別に女児を離そうが離すまいが、首に輪をひっかければディスパッチできるのである。
そのため、子供を離させる必要すらない。

隊員達がこの無駄な問答をする理由…
それは、アライさんが娘を置いて逃げる姿を見るためである。

実の娘を置いてさっさと逃げる、絵に描いたような悪役。
そんな姿を見れば、隊員達にも殺す勇気が湧くであろう。

女児「お、お母さん…」

アライさん「う、嘘なのだ…!そうやって、チビを殺すつもりなのだ…!」ギューッ

だがアライさんは、頑なに女児をかばう。

隊員1「ひ…卑劣だな!そ、そうやって、善人ぶってれば、殺されないと思ってんだろ!」ハァハァ

隊員2「頭アライさんの癖に…狡いんだよ!殺してやる…!」ハァハァ

隊員3「やっぱりアライさんは最悪のクソ害獣だ…!殺さなきゃ…!」ハァハァ

隊員達は、口々に『殺す』と言う。
自分を奮い立たせ、正しいことを為すために。

だが。
隊員達は、良心の呵責が邪魔して動けないでいた。


809 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:04:59.12 ID:XfsogQNSo
女児「やめるのだ!お母さんは、大好きないいお母さんなのだぁ!」ギューッ

アライさん「ち、チビ…!」

女児「なんでお母さんが、お前達に殺されなきゃいけないのだ!」

隊員1「害獣だから…だよ!」

女児「がいじゅう?な…何なのだ?どういう意味なのだ?」キョトン

隊員2「害のある獣。つまり、根っからの悪党…悪い奴だって事だよ!」

女児「害なんかないのだ!お母さんは、あたしが小さい頃に木から落ちて怪我したり、頭が熱くなってくらくらしたとき、ずっと傍にいてくれたのだ!」ウルウル

女児「お母さんの分の食べ物も、全部あたしにくれたのだ!おっ…お母さんは…いいお母さんなのだ!」グスングスン

アライさん「っ…」

女児の言葉の真偽は不明である。
だが、嘘だと思わずにはいられないであろう。

隊員1「そ!…そんな事、あるわけないだろ!自己中なアライさんに!」ゼェハァ

隊員2「し、仕込みだ!こういうときのために、子供に嘘の台詞を仕込んでんだ!」ハァハァ

隊員3「大体その食べ物だって、畑から盗んだんだろ!?」ゼェハァ

隊員達は、いつまでこんな不毛な問答を続けるのであろうか。


813 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:11:16.65 ID:XfsogQNSo


「ワンワン!ワン!」

猟犬の声が聞こえた。

ハンター「…どうしたんだ」スタスタ

佐助「グルルル」ノソリノソリ

ハンターと佐助がやって来た。

隊員1「は、ハンター!」ハァハァ

隊員2「お、親子だ。人間の娘を持ったアライさんだ」ゼェハァ

隊員3「っ…や、やっぱ、殺さなきゃ…だよな」ハァハァ

ハンター「…」ザッザッ

ハンターは、アライさん達へ歩み寄る。

アライさん「くっ…!逃げるのだ、チビ!」グイッ タタッ

女児「お母さん!」タタッ

しばらく休んでスタミナが回復してきたのであろうか。
アライさんと女児は、再び走って逃げる。

ハンター「佐助!」

佐助「グルァアアウ!」バッ

佐助はアライさんを追いかけた。
そのスピードは、アライさんよりずっと速い。


816 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:18:35.32 ID:XfsogQNSo
佐助「ガルウゥ!」ガバッ

アライさん「のあっ!」ドサァ

女児「!…お母さん!」

猟犬は、アライさんを背後から押し倒した。

佐助「ガウウウゥ!」ガブウゥ

アライさん「ぐぎいいいぃい!」ジタバタ

佐助は、アライさんの首に噛みつき、地面に押し付ける。

強い顎が頸を締め付け、牙が脈を圧迫する。

いつものような、臓物をぶちまけて遊ぶ派手な狩りではない。
猟犬本来の狩りの仕方だ。

佐助「フゥーッフゥーッ」ボギメギギ

アライさん「お…ごぇっ…」

女児「!…うぅー!お母さんを離せぇ!」シャキィン

ナイフを取り出した女児。
誰に与えられたものであろうか。

女児「たあ~!」ダッ

ナイフを構え、女児は佐助に突進する。


820 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:27:09.63 ID:XfsogQNSo
ハンター「…すまない」ガシッグイイッ

女児「あうっ!?」ドサァ

女児はハンターによって、地面へ組伏せられる。
ナイフも素早く奪われたようだ。

佐助「フゥーッ!フゥーッ!」ガブゥゥミキミキイィ

アライさん「が…ふ…だ…ひゅ…げ…でっ…」ブルブル

女児「嫌ぁあああああ!嫌なのだあああああっ!お母さんを食べないでえええええっ!!あたしを食べていいからあああっ!」ジタバタ

ハンター「っ…」

ハンターの顔はひきつり、脂汗をかいている。

アライさん「ち…び…」ブルブル

女児「はなせ!はなせええええっ!ぁああああ!お母さん!お母さああああああんっ!殺しちゃ駄目なのだああ!」ジタバタジタバタ

ハンター「っ…」ブルブル

ハンターも震えている。
この人間の少女を産んだ紛れもない母親を、たった今、自分は殺そうとしている。

それがどれだけ恐ろしく、残酷な行為であるか、分かっているのだろう。


822 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:35:09.53 ID:XfsogQNSo
女児「嫌…やめて…本当に…やめて…ください…なのだ…」ブルブル

女児「お母さんには…畑の野菜、盗まないように、ちゃんと言うのだ…!」ブルブル

女児「悪いことしたなら、ちゃんと謝るのだ…!だから、お願い、なのだ…!」

女児「あたしの、大事な、お母さんを…助けて…なのだ…!殺さないで…!お願いします、なのだぁ…」ブルブル

ハンター「っ…!く、ぅ…!ッ…!」ブルブル

ハンター「…っ!佐助ぇええええッッ!!!」

ハンター「はぁ、はぁっ…!く、くそっ…!畜生…くそったれっ…!」ブルブル


ハンター「……『仕留めろ』ぉォオオオオッ!!!」

女児「駄目ええええええええええええええええっ!!!」

ハンターは、猟犬へ非情な命令を下した。


佐助「バウガウウゥゥゥッ!!」バグンバリブヂィィィッ

アライさん「がばっ…」ブッシャァアアアアアッ

佐助は、対アライさんの場合にのみ発揮できる、強大なパワーを発揮した。

アライさんの首の後ろ側が噛み千切られ、猟犬は脛椎の骨を皮膚や筋肉ごと引きちぎった。


825 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:41:50.03 ID:XfsogQNSo
女児「ああ…ぁああああああっ!お母さん!お母さああああああんっ!」タタッ

ハンターから解放された女児は、母親のところへ駆け寄る。

ハンター「…はぁ、はぁ…指揮官。子供を…保護する。人員をこの場所へ派遣してくれ」ゼェハァ

ハンターは具合が悪そうだ。

佐助「グアウゥ」モグモグ

佐助は、アライさんから引きちぎった肉を食べている。

アライさん「」ビグゥビグンビグンビグンビグンジタバタジタバタビビグンビッタンバッタンビッタンバッタン

女児「お母さん!?お母さん!動けるのだ!お母さんっ!返事するのだぁ、お母さんっ!」ユサユサ

女児は、ゴキガイジムーヴする母親を揺さぶった。

ハンター「…以上だ」ピッ

電話を切ったハンターは、うなだれていた。
精神的に大きなダメージを負ったのであろう。


826 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:43:15.67 ID:XfsogQNSo
ちなみにハンターが持ってるのは電話ではなく無線機である。

軍事行動中にいちいちダイヤルアップなどしていられまい。


828 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:52:12.71 ID:XfsogQNSo
ハンター「…はぁ、はぁ…」ゼェハァ

隊員1「…ハンター…」

隊員2「…すまない。本来なら、俺らがやるべきだった…」

ハンター「…こんな事は、人間の所業じゃねえ。鬼畜外道のやることだ」ハァハァ

隊員3「…」

ハンター「…だが、俺達は正義のヒーローじゃねえ。俺達はここへ勧善懲悪のヒーローショーをやりに来たんじゃねえ」ハァハァ

ハンター「鬼畜外道になり下がって…、自然に生きる生き物を、生存競争のために、殺しに来たんだ。違うか」ハァハァ

隊員1「…そうだったな…」

女児「お母さん!ぁああああああああっ!お母さあああああんっ!!」ビエエエエエエン

アライさん「」グッタリ

アライさんのゴキガイジムーヴはもう止まったようだ。
森の中で人間の女児を7~8年育て続けた母親は、物言わぬ死体となったのである。


830 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 01:55:05.86 ID:XfsogQNSo
ハンター「…」

女児「なんでっ…ひぐっ…お母さん、お母さんっ…!」グスングスン

ハンター「…」

ハンターは、女児に声をかけなかった。

隊員1「…ここは俺達に任せてくれ。この子の保護班への引き渡しはこっちでやる。ハンターは先へ行ってくれ」

隊員2「…きっと俺達3人より、お前と猟犬の方がたくさんアライさんを殺せるはずだ」

ハンター「…分かった。行くぞ佐助」スタスタ

佐助「ワオゥン」ザッザッ

ハンターと佐助は、さらに先へ進んだ。


834 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:08:48.67 ID:XfsogQNSo
…

この日の作戦は終わった。
帰宅する自然地域・夜班。

佐助「…」

ハンター「…」

ブラウンP「…いつになく暗いね。どうしたんだ」ヒョイ

佐助「ワウゥ!?」

ブラウンPは、佐助を抱っこする。
イングリッシュ・ポインターの大型犬は、抱っこして可愛がるような動物ではないはずだが。

ハンター「…こないだは、殴って悪かった」

ブラウンP「…そんなことを気にしていたの?」

ハンター「…俺もクソ外道に堕ちたってことだよ。俺も…人間の子供から、親の命を奪った」

ブラウンP「だけど君は、心を痛めているだろう」

ハンター「…だから何だ」

ブラウンP「もしも私のように、人間の親アライさんを殺しても、心を痛めない人格だったら良かったとは、思わない?」

ハンター「…お断りだ。自分の罪を自覚もできないなんて、願い下げだ」


836 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:13:15.81 ID:XfsogQNSo
ブラウンP「やはり…君はまともな人間だ。結論を先延ばしにして事態を悪化させる偽善者や、私のような者とは違う」

ハンター「…」

ブラウンP「…君は、それでいい」

ハンター「…ああ。…これでいい」

ブラウンP「…ずっと昔、人間達は戦争をした」

ブラウンP「数多くの兵士が殺し合った。数多くの子供たちが、親を失った」

ブラウンP「…今回も同じことだよ。かつて人間がやったことだ」

ハンター「…誤魔化さなくていい。俺は親殺しだ」

ブラウンP「…」


837 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:15:32.87 ID:XfsogQNSo
オマケ

~森の中の巣穴、昼~

アライさん2「アライさんのチビは世界一可愛いのだぁ!」スリスリ

アライちゃん1「なのだー」スリスリ
アライちゃん2「おかーしゃんしゅきしゅきなのりゃ」スリスリ

ザッザッザッ

アライさん2「!人間が来たのだ!逃げるのだ!」タタッ

アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「なのだー」ヨチヨチヨチヨチ


839 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:20:03.49 ID:XfsogQNSo
隊員4「見つけたぞ!アライさんだ!」

隊員5「殺せェ!」ジャキッ

アライさん「うぅっ近寄ってきたのだぁ」ゼェハァ

アライちゃん1「ぴぃ、ぴぃ…!」ヨチヨチ
アライちゃん2「もうはしれないのりゃぁ!ぜぇはぁ…」ヨチヨチ

アライさん「くっ…」ガシィ ギューッ

アライさんは、愛する我が子を抱き抱えた。

アライちゃん1「おかーしゃん!」ギューッ
アライちゃん2「そのままにげゆのりゃ!おかーしゃんたくしーなのりゃ!」スリスリスリスリ

隊員4「追い詰めたぞ!」ジャキッ

隊員5「ブッ殺してやる!」ジャキッ

アライさん「うっ…来たのだ」ピタッ

アライちゃん1「おかーしゃん!たちどまっちゃだめなのりゃぁ!」ペチペチ

アライちゃん2「ぴいいぃぃっ!こあいのりゃ!このままじゃあらいしゃんたちのききなのりゃぁ!」グイイッ


840 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:23:24.91 ID:XfsogQNSo
アライさん「待つのだぁ!人間達!」ハァハァ

アライさん「食べるならチビ達をやるのだぁ!たあ~!」ポーイポーイ

アライちゃん1「のあああああああ!?」ヒューン

アライちゃん2「ぴいいぃぃっ!?」ヒューン

アライちゃん達は、隊員4&5の方へ投げられた。

隊員4「クレー射撃か!おもしれぇ!くたばれ!」バァン

アライちゃん1「じびぐぢぇぇっ!」ブグッシャァア

アライちゃん1は胴体に弾丸をくらい、まっぷたつになった。

隊員5「こっちも!」バァン

アライちゃん2「のびゃっ!」ベチィ

アライちゃん2は、地面へ落下した。
弾は外れたようだ。


841 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:26:57.35 ID:XfsogQNSo
アライちゃん2「ぴいいぃぃっ!にげゆのりゃあああっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ

姉が殺されたのを見て、必死のヨチヨチ走りをするアライちゃん2。

しかし…

隊員5「捕まえたぜ!」ガシィ

アライちゃん2「ぴぎぃいいいっ!しっぽいぢゃぃいいいっ!はなぢでえっ!」ブラーン ジタバタジタバタ

アライちゃん2は、尻尾を握られてぶら下げられた。

隊員5「帰してやるぜ、母親のとこに!」ブンッ

アライちゃん2「ふぎぃいいいいーっ!」ビューンッ

再び投げられ、宙を舞うアライちゃん2。


844 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:31:05.18 ID:XfsogQNSo
アライさん2「はっはっはー!チビ達はまた産んで…ぎびぃ!」ドガッ

アライちゃん2「ぴぃっ!」ガァン

投げられたアライちゃん2は、母親にぶつかる。

アライちゃん2「お、おかーしゃん!さっきなんであたいしゃんをなげたのりゃぁ!しんじゃうとこだったのりゃぁ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライさん2「う、うるさいのだ!お前はまた産んでやるから、身代わりになるのだ!」ドタドタ

アライちゃん2「うゆぅ~、しかえしなのりゃ!」ガシッ

アライさん2「のあ!?足を離すのだぁ!」ドタドタ

アライちゃん2「こんどはあらいしゃんが、おかーしゃんをなげてやゆのりゃぁ!」グイイ

アライさん2「な、なにっ…!?」


845 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:35:51.53 ID:XfsogQNSo
アライちゃん2「ふんーーーーーーーーーっ!!!ふんーーーーーーーーーっ!!!」グイイイイッ

アライさん2「…」

アライちゃん2は、アライさん2を投げ飛ばそうとして必死で踏ん張る。

アライちゃん2「ぜぇはぁ、なげれないのりゃぁ!」ハァハァ

アライさん2「お母さんを身代わりにしようとするなんて…許せないのだぁ!」ガシッ

アライちゃん2「ぴぃ!」

アライさん2「もう一回投げてやるのだ!」ブンッ

アライちゃん2「はびゃぁああああ!」ビューンッ

三度宙を舞うアライちゃん2。

アライちゃん2「もういやなのりゃああああ!」ビューンッ

隊員5「クレー射撃か!OK!ファイア!」ズドォン

アライちゃん2「うぐべぇ!」ドブチャァ

アライちゃん2は内臓を撒き散らし、派手に死んだ。


848 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:40:06.28 ID:XfsogQNSo
隊員4「畑を荒らす害獣め、駆除してやる!」ジャキッ

アライさん2「は、畑!?あ、あれはチビを育てるためなのだ!アライさんは悪くないのだ!」アセアセ

アライさん2「ごめんなさいなのだ、でもチビはもう死んだのだ!だから、アライさんのことは許すのだぁ!」

隊員4「許すかボゲエエエ!」ズダダダダダダ

隊員5「許すかボゲエエエ!」ズダダダダダダ

アライさん2「ごびゃう!?」グチャァア

アライさん2は蜂の巣になった。


849 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/16(木) 02:40:35.20 ID:XfsogQNSo
つづく





最終更新:2017年11月26日 23:34