29 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 16:31:16.34 ID:hrfzFwSvo
…
~クリスマスイヴ、病院~
ホルスタイン「明日はクリスマスですね~」シャリシャリ
ホルスタインしゃん3「はい…」
病室のベッドでホルスタインしゃん3が寝ている。
その傍らでは、ホルスタインがりんごを剥いている。
机の上には、牛乳があったと思われるコップが乗っている。
恐らく、ホルスタインの能力『ミルキーオブモーモー』によって作り出されたホットミルクであろう。
…一体その能力で、どのようにしてホットミルクが作り出されるのか?
その過程を見た者は、少なくともジャパリパークを訪れる客の中にはいない。
ホルスタイン「…お外は雪ですよ」シャリシャリ
ホルスタインしゃん3「…きょねん、おねーさんたちとゆきだるまつくってあそびましたねー…」
ホルスタイン「あの頃はみんな四足歩行だったから、雪遊びも大変でしたね」シャリシャリ
ホルスタインしゃん3「…」
ホルスタインしゃん3はかつて、アライキング・ボスの部下達に虐待され、
脛椎を損傷し、全身麻痺となっているのだ。
ホルスタイン「何か…プレゼントをあげたいな…。何がいいかな?」
ホルスタインしゃん3「…おそとに、でてみたいです…」
ホルスタイン「っ…」ピタッ
その一言でホルスタインは、体が不自由なホルスタインしゃん3の精神的苦痛を痛いほど察した。
お外を駆け回り、あちこち探索するのが何よりも大好きだったホルスタインしゃん3。
だが、何よりも大好きだった探索をするための体の自由は奪われてしまった。
母親に運んでもらい、あちこちを探索する経験。
それがきっと、ホルスタインしゃん3にとって何よりものクリスマスプレゼントなのだろう。
30 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 16:36:37.97 ID:hrfzFwSvo
ホルスタイン「…ごめんね、ぐすっ…ごめんねっ…!」グスングスン
ホルスタインしゃん3「…こうやって、ちゃんといきてて、おかーしゃんとおはなしできる…しあわせです」
ホルスタイン「明日は…一日中、ずっと、ずっと一緒にいてあげるね。お姉さん達も一緒だからねっ…」グスングスン
ホルスタインしゃん3「…おかーさん、ありがとう…」
ホルスタイン「………一応、はなおさんも一緒に連れてっていいか、聞いてみるね」
ホルスタインしゃん3「はい、みんなでいきましょう」
クリスマスの過ごし方は人それぞれ。
贈り物も人それぞれである。
33 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 16:59:16.09 ID:hrfzFwSvo
…
~イブの夜、ボロアパート~
ある貧しい母子家庭。
格安のボロいアパートの子供部屋で、少女が寝ていた。
少女「すぴー…すぴー…」zzz
子供部屋のドアが開く。
サンタ?「…いい子にしてるわね…」コッソリコッソリ
部屋に、クリスマスプレゼントを贈ろうとする…『サンタ』が現れた。
この人物は、別にサンタ衣装を着ているわけではない。
どこにでもある一般的な…ちょっと質素な普段着だ。
だが、子供にプレゼントを贈ろうとする者は、みな心にサンタがいるのだ。
この人物の正体が何者であるか?
そんな無粋なことは述べる必要もあるまい。
34 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 17:11:10.76 ID:hrfzFwSvo
少女「すぴー…すぴー…」zzz
少女のベッドには、大きな靴下が吊り下げられている。
サンタ「何が欲しいのかしら、どれどれ…」ゴソゴソ
サンタは、大きな靴下から紙を取り出す。
サンタ「いつもお金無くて我慢させちゃってるから…。いろいろ我慢して、奮発してあげなきゃ…」ピラッ
紙を見ると…
『ベルギーチョコを、すこしください』
サンタ「っ…」
少女「すぴー…すぴー…」zzz
サンタ「っ…うぅ、うっ…!」ウルウル
なんということであろうか。
この少女は、クリスマスプレゼントだというのに千円もしない品を求めている。
サンタ「ごめんね…ごめんねっ…!いっぱい、買ってあげるからね…っ」グスングスン
この母子家庭には、かつて農業をしている夫がいたが…
度重なるアライさん被害により、収入はほぼ破綻。
ある日、夫はなんとかして生活費を稼ぐため、仕事の都合で夜中まで街に残っていた。
しかし、そこでアライハザードに巻き込まれ、凶悪なアライさんのシャベルやバールによる攻撃で命を落としたのであった。
アライさんによって、大事な人や、生活に必要な収入を奪われた不幸な家庭である。
だが、このような家庭が…
アライさんの被害で貧しさに困窮している家庭が、日本中にはたくさんある。
そして、野良アライさんが人里で悪さをする限り、このような家庭は増え続けることであろう。
35 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 17:20:21.94 ID:hrfzFwSvo
サンタはアパートの7階にある我が家から出て、ドアに鍵をかける。
7階建てアパートといえば、なかなかの高さである。
それでもボロアパートなのには、色々事情があるのだろう。
そしてサンタは、大型デパートの、ちょっとリッチなお菓子売り場へ向かった。
…
しばらくして、サンタは袋にベルギーチョコを詰めて、アパートへ戻ってきた。
そして子供部屋に行き、大きな靴下へ、お菓子を詰めた。
大きな靴下「」ブラーン
少女「すやすや…」zzz
サンタ「…いつも笑顔をくれてありがちうね。おやすみ…」ナデナデ
そしてサンタは子供部屋から出て、ドアを優しく閉めた。
少女「すやすや…」zzz
36 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 17:23:06.73 ID:hrfzFwSvo
「なのだー」バリィィ
子供部屋の天井に、突然穴が空いた。
37 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 17:28:41.85 ID:hrfzFwSvo
???「さぶいのあー」ズルズル
何者かが、天井の穴から降りてきた。
パルコアライちゃん「さぶいのあー」ヨジヨジヨジヨジ ガチガチブルブル
元々真っ白な体を、さらに雪まみれにしたパルコアライちゃんであった。
鼻水を垂らし、震えている。
パルコアライちゃんの体は、相変わらずガリガリに痩せ細っていた。
餓死していないだけでも幸運といえるだろう。
だが、アライさんは成長が早いとはいえ、生後5~6ヶ月ではまだヨチラーを完全に卒業するのは難しい。
加えてパルコアライちゃんは、常に飢えており、筋肉量の平均より少ない。
この冬を、パルコアライちゃんがたった一人で生き抜けるか…
極めて困難といえるだろう。
パルコアライちゃん「あったかいのあー」ストン
パルコアライちゃんは、子供部屋の床に降りた。
パルコアライちゃん「それになんかいーにおいすゆのあー」クンクン
パルコアライちゃんは、甘い匂いに気づく。
40 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 17:36:41.79 ID:hrfzFwSvo
パルコアライちゃん「のあー」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ
匂いの元へと這いヨチるパルコアライちゃん。
パルコアライちゃん「ふんふん あれなのあー」ヨチヨチヨチヨチ
甘い匂いが、ベッドにかけられた、パルコアライちゃんの体より大きいニーソックスから発せられていることに気付いた。
可愛らしいデザインのニーソックス。
きっと少女が母親から贈られた、お気に入りの品であろう。
パルコアライちゃん「やぶいてなかみだすのあー」
尤も、パルコアライにその価値はわからないようだ。
パルコアライちゃん「のあー」ピョンピョン ドタドタ
その場で何度もジャンプし、ニーソックスを破こうとするが、その爪は届かない。
パルコアライちゃん「うえからいくのあー」ヨジヨジヨジヨジ
パルコアライちゃんは、ベッドに登る。
やがて、少女の枕元へ登った。
少女「すぴー…すぴー…」zzz
パルコアライちゃん「くんくん このなかなのあ」クンクン
パルコアライちゃんは、ベッドに吊り下げられている靴下を嗅ぐ。
41 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 17:42:52.11 ID:hrfzFwSvo
パルコアライちゃん「なのだー」ピョーン
パルコアライちゃんは、ベッドの上から靴下目掛けてダイブし…
靴下の穴の、ちょっと横へ落ち…
パルコアライちゃん「じびぃ!」ガァン
そのまま顔面から床に垂直落下した。
パルコアライちゃん「ぎびいぃぃ いぢゃいのらあああ」ジタバタ ドクドク
鼻血を流しながら喚き、ドタバタ暴れるパルコアライちゃん。
床に鼻血がこぼれる。
少女「すぴー…すぴー…」zzz
こんだけの騒音が立ったにもかかわらず、少女は目を覚まさない。
よほど深く眠っているのだろう。
パルコアライちゃん「うゆー もっかいやるのあ」ヨジヨジヨジヨジ
パルコアライちゃんは、再びベッドを登った。
42 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 17:51:36.06 ID:hrfzFwSvo
そして、再び靴下目掛けて…
パルコアライちゃん「なのだー」ピョーン
靴下「」スポッ
パルコアライちゃんは、見事頭からニーソックスの履き口の中へ突っ込んだ。
靴下『やったのあー いーにおいのもと これなのあー』モゾモゾ ビリビリ
蠢く靴下の中から、パルコアライちゃんの声が聞こえる。
何か、ビニールや紙が破れる音がした。
パルコアライちゃん「のだー」スポッ
そしてニーソックスの口から顔を出した。
パルコアライちゃん「ごはんたべうのあー」サッ
そして、ニーソックスの履き口から右手を出した。
その手には、サンタから少女へ贈られたベルギーチョコが一粒握られている。
ああ、このままでは、大事なクリスマスプレゼントが食べられてしまう!
少女は今すぐ目を覚まさなくてはならない!
少女「すぴー…」zzz
…だが少女は、安らかな顔で眠り続けている。
44 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 17:57:46.09 ID:hrfzFwSvo
パルコアライちゃん「ひさびさのごはんなのあ うれしいのら」グーーギュルルーーーーーー
パルコアライちゃんは、冗談でなくガリッガリに痩せこけている。
明らかに栄養状態が悪く、飢餓で動けなくなる寸前のようだ。
ほとんどろくに食べ物を口にしていなかったのであろう。
パルコアライちゃん「はむっ もぐもぐ くっちゃくっちゃ…」クチャクチャクチャクチャ
パルコアライちゃんは、ベルギーチョコを口に放り込み、口を空けながらクチャクチャと音を立てて食べた。
パルコアライちゃん「うまいのら もっとたべうのあ ぜんぶたべゆのあー」パクッ クチャクチャクチャクチャ
ベルギーチョコを次々と口へ放り込んでいくパルコアライちゃん。
その美味しさに感動しているようだ。
それはそうだろう。
サンタが貧しい少女に喜んでもらうため、無理に奮発してこしらえたリッチな品なのだから。
47 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 18:49:04.07 ID:nyG7m6wfO
…朝…
少女「…ふわぁ~、よく寝た~」ムクリ
少女は寝癖でぼさぼさになった髪をかきながら、目を覚ます。
少女「…ベルギーチョコ、あるかな…。少しでも、貰えたらいいな」チラッ
少女は、ベッドにかけた靴下を見る。
すると、靴下は内容物によってパンパンに大きく膨らんでいる。
ちょっと予想してなかったデカさだ。
少女「ええっ!?こ、こんなにいっぱい!?…お母さん大丈夫かな…。でも、ありがとう…!」
少女は、サンタの心情を察し、自分へ注いでくれた愛情に感謝する。
少女「どれどれ…?」ズボォ ガシィ
少女は、靴下の中へ手を突っ込む。
すると、動物の毛のようなさらさらした触感と暖かさが伝わってきた。
少女「きゃあ!?」ビクゥ
少女は思わず手を引っ込める。
49 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:03:39.44 ID:nyG7m6wfO
少女は、恐る恐る靴下の履き口を広げ、中を見る。
靴下の中から聞こえる声「のだぁ…のだぁ…」zzz
少女「わっ、かわいい…」
…靴下の中には、何か少女が可愛いと感じるものが入っていたようだ。
少女「…っていうか、それより…ベルギーチョコは…?」
そのとき、子供部屋のドアがノックされる。
少女「はーい」
母親「おはよう。ちゃんと欲しいプレゼントあった?」ニコニコ
少女「あの、お母さん、これ…」ゴソゴソ
少女は、靴下の中へ手を突っ込み、中身を取り出す。
ベルギーチョコの包装紙がぼろぼろと落ち、中身が姿を現した。
少女「…これがプレゼント?」スポッ グイイ
パルコアライちゃん「のだぁ…のだぁ…」zzz
母親「」
少女が掴んでいたのは、サンタが心を込めて贈った品ではなく。
口まわりをチョコレートで汚し、腹をパンパンに膨らませながらすやすやと眠る、痩せこけた白いフレンズの子供であった。
母親「」
50 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:10:30.44 ID:nyG7m6wfO
少女「お母さん?」
母親「…よこして」ワナワナ
少女「はい」スッ
母親は、パルコアライちゃんを抱き抱える。
母親「おい。…お前は何だ?」ガクガクユサユサ
パルコアライちゃん「のあ…なんなのあ、あらいしゃんさっきねたばっかりなのあ…」
母親「」
パルコアライちゃん「じゃますゆななのあ…むにゅ…」ウトウト
母親「…アライさんか、お前?」
母親は尋ねる。
夫の農地から作物を奪い、命まで奪った、死ぬほど憎たらしい生き物。
それと同族なのかを尋ねる。
パルコアライちゃん「あらいしゃんはあらいしゃんなのあ…うゆぅ…あらいしゃんのおふとんかえすのあ~」グイクイ
パルコアライちゃんは、ニーソックスへ手を伸ばす。
51 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:14:15.93 ID:nyG7m6wfO
母親「…チョコを食べたのは、お前か」
パルコアライちゃん「うゆぅ…ちょこ?しらないのあ…」
母親「この中に入ってた、甘いお菓子だ!」
パルコアライちゃん「のあー、あったのあ あらいしゃんがみつけたのあ んまかったのあ~」
母親「っ…」ワナワナ
パルコアライちゃん「なんなのあ たべものははやいものがちなのあ さきにみつけたあらいしゃんがたべゆのあたりまえなのあ」
パルコアライちゃん「うらやんでおこゆのは がいじなのあ のら~」モゾモゾ
母親「…」
54 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:18:07.80 ID:nyG7m6wfO
母親「ガイジは…」ガシッ
母親はパルコアライちゃんの首を握りしめ、壁へ向かって…
母親「…お前だぁあああああああああアアーーーーーッ!!!」ドガァドガァドガァドガァガァンガァンガァンガァンガァンガァンガァンガァンガァンガァンガァンガァンガァンガァン
…何度も叩き付けた。
パルコアライちゃん「ぎびぃ うびぃ びいいいいぃ いぢゃい いぢゃいのやああああ やべで あらいしゃんなんにもわゆぐないのああ ぴぎいいい」グシャグシャドガァボガァベギィブギャオ
少女「お母さん!?」
58 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:20:46.60 ID:nyG7m6wfO
パルコアライちゃん「ぎ…び…や、やべ…いひゃい…ひんぎゃう…」
そして母親は、部屋の窓を開け…
母親「くたばれェアアアーーーーーーーーッ!!!」ブンッ
パルコアライちゃん「のああああああああああああああ」ビュウウーーーーンッ
…7階の窓…25メートルの高さから、外へ投げ捨てた。
60 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:23:39.35 ID:nyG7m6wfO
パルコアライちゃん「ひいいいいぃぃぃぃ びいいいいぃぃぃぃ」ヒュウウウウウウ
パルコアライちゃん「しにだぐないのりゃあああああああああああああ」ヒュウウウウウウ
これだけの高さだ。落下したら死ぬと思うのは当然のことだ。
パルコアライちゃん「ううぅぅ!」バチバチッ ビリビリッ
パルコアライちゃんの体から、黒い稲妻がほとばしり…
パルコアライちゃん「のだあああああああああああああ」キュイイイイイインッ ゴウウウッ
野生解放の輝きがほとばしった。
61 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:29:37.11 ID:nyG7m6wfO
…
ホルスタイン「分かる?この辺はアパート。人がいっぱい住んでるとこですよ」グイイ
ホルスタインしゃん3「おそと、たのしいです…!いろんなもの、いっぱい…!」ガラガラ
雄牛「ウモォ~」
ホルスタインしゃん1「おとーさん、のせてくださーい!」ヨジヨジ
ホルスタインしゃん2「わたしもおとーさんにのりたいです!」ヨジヨジ
ホルスタイン一家が、楽しそうに街中を歩いている。
ホルスタインしゃん3は、車椅子に乗り、母親に運ばれている。
「のああああああーーー」
ホルスタインしゃん3「ん?なんかうえからこえが…」
パルコアライちゃん「のっだああああ」ドグッシャアアアアアンッ
ホルスタインしゃん3「ぎゃああああっ!!!」ベッチィーーーンッ
ホルスタイン一家「「「!?」」」
20メートルの高さから落下してきた、野生解放したパルコアライちゃんの頭が…
ホルスタインしゃん3の頭へ落下し、衝突した。
車椅子ががしゃんと倒れた。
62 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:32:34.82 ID:nyG7m6wfO
ホルスタイン「い…嫌ぁあああーーーーーーーーーーっ!!!」ペタン
ホルスタインしゃん1「え、え…?」
ホルスタインしゃん2「し、しっかりしてくださいいいいっ!!」ユサユサ
ホルスタインしゃん3「」ガクガク
パルコアライちゃん「ぎびいいいいいいいいいいいいいい いだいいいいいいいい しんじゃうのりゃあああああ」ドッタンバッタン
パルコアライちゃんは、頭を押さえながら地面を転げ回っている。
雄牛「ウモォオオオオオオオオオオアアアアアアアアアーーーーーーーーーーッ!!!」ドッガァアアアアアッ
パルコアライちゃん「ぐぎびぇええーーーーっ!!」ドガァッヒュゥーーーーンッ…
雄牛の蹴りにより、パルコアライちゃんは車道へ吹っ飛んでいった。
65 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:36:39.15 ID:nyG7m6wfO
ホルスタイン「あ、ああ、お、お願い…目を…開けて…」ユサユサ
心優しいホルスタインであったが、上から落下してきたパルコアライちゃんの方を気にする余裕はなさそうだ。
路上に倒れたホルスタインしゃん3を必死で揺さぶる母親と、その姉妹。
ホルスタインしゃん3「う…ん…」
ホルスタインしゃん3は目を開けた。
どうやら怪我はなさそうだ。
ホルスタイン「!?だ、大丈夫ですか!今、救急車を…」ガクガクブルブル
ホルスタインしゃん3「け、けがはないですよ…。びっくりしただけですよ」スッ
ホルスタインしゃん3は、ゆっくり上体を起こして、ホルスタインに手を伸ばす。
ホルスタイン「…え?」
ホルスタインしゃん3「…あ…」ワキワキ
ホルスタインしゃん3は、母親に伸ばした手をグーパーする。
68 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 19:42:19.67 ID:nyG7m6wfO
ホルスタイン「て、手…動かせる…んです…か…?」
ホルスタインしゃん3「……あ、う、うほき……ますっ……!」グーパー
ホルスタインしゃん1「な、なんで?な、なんでっ!?」アセアセ
ホルスタインしゃん2「おかーさん!きゅうきゅうしゃ!きゅうきゅうしゃはやく!」
ホルスタインしゃん3「あ…ぁ…」ヨチヨチ
ホルスタインしゃん3は、手足を動かし、路上を這ってみる。
筋力が衰えているせいか、だいぶ苦労はするが…
なんとか移動できるようである。
雄牛「ウモオオォ」ペロペロ
雄牛はホルスタインしゃん3をぺろぺろと舐めている。
ホルスタイン「あ、は、はい…もしもし…。散歩中のホルスタインです…」
ホルスタイン「う…うち……うちの子が…あわわ…」ブルブル
ホルスタイン「」バッターン
ホルスタインはあまりの出来事に気を失い、その場に倒れてしまった。
ホルスタインしゃん1「お…おかーさん!?」
結局、ホルスタインとホルスタインしゃん3は救急車で運ばれていった。
特に怪我はないそうだ。
74 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/18(土) 20:05:13.69 ID:hrfzFwSvo
~病院~
ホルスタインしゃん1「ほんとにだいじょうぶなんですか?」
ホルスタインしゃん3「へ、へーきです…」
ホルスタイン「…あの子…!上から落ちてきた子は、どうなったんでしょうか…!?」
ホルスタインしゃん2「さがしにいきますか!?」ヨタヨタ
ホルスタイン「行きましょう!命の恩人です!」
ホルスタインしゃん3「わたしもいきます…!」ヨチヨチ
ホルスタインしゃん1「さっきのこ、なんだったんでしょう…?」ヨタヨタ
ホルスタイン「…赤いお耳と、白い体…」
ホルスタイン「もしかして、サンタさんのフレンズなのかも…」
最終更新:2017年12月02日 22:04