297 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 19:46:27.14 ID:7kOVRi/7o
…
~冬、一斉掃討作戦本部~
ヒグマ「……」ウツラウツラ
ヒグマさん、大丈夫ですか?
ヒグマ「…ぁ~…私はいつも…冬になると…すごく眠くなる…」ウツラウツラ
ああ、熊は冬眠しますもんね。
ヒグマ「…いかん…眠眠打破…眠眠打破が切れた、買いに行かないと…」ヨロヨロ
いやいや!
そんな状態で戦えるわけがないでしょう!
あなただってその気になればブラウンPみたいな無双ができるでしょうけど、
隊員の安全確保のために我々と一緒にいるのがあなたの役目でしたね。
ヒグマ「そう…だ…私が、いないと…」ウツラウツラ
会長。リカオンさん。どう思います?
会長「ダメですね」
リカオン「寝かせましょう」
ヒグマ「す…すまない…」フラフラ
白衣のフレンズ「そういえばヒグマさん、お聞きしたいことがあるのですが」
ヒグマ「何だ?」
298 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 19:52:38.85 ID:7kOVRi/7o
白衣のフレンズ「熊は冬になると、松ヤニ等を食べて糞を硬化させ、肛門に蓋をするそうですが…ヒグマさんは…」
ヒグマ「しないぞ!?同じ質問、ずっと前にもお前のとこの研究者にもされたぞ!」
白衣のフレンズ「おや、そうでしたか…」
ヒグマ「全く…。お前といい、チヘドローといい、私のことを何だと思ってるんだ…」
白衣のフレンズ「ヒグマかと」
会長「ヒグマなのです」
大臣「ヒグマなのでは?」
ヒグマですね。
リカオン「ヒグマでしょう?」
ヒグマ「…そうだよヒグマだよ…。お前ら全員食ってやろうかあああ!!!」ガオオオオ
大臣「」シュッ
ああ!大臣がシュッと細くなって木の枝に擬態したああ!!
会長「久々に見たのです」
ヒグマ「…ともかく…。冬の間、私は足手まといにしかならない…。大人しく寝てるよ…」フラフラ
お疲れ様です。
300 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 20:04:05.86 ID:7kOVRi/7o
…
~サンドスター科学研究所~
理科の先生「教授は私がアライさん実験の報告をすると、なぜ泣き出すのでしょうか?」
研究員1「えぇ…ホントに分かって無かったんですか…」
理科の先生「教授がアライさん関連の実験で出した成果について、私が誉め称えたとき…という共通点がありますが、それでなぜ泣くか分からないのです」
研究員1「はあ…てっきりわざと泣かせてるのかと…」
理科の先生「とんでもございません。アライさん以外の知的生命体が涙する光景を見るのは心苦しいものです」
理科の先生「ましてや我が敬愛する教授を泣かせるなど…。できれば避けたいものです」
研究員2「…本当ですか?意図的にしか思えませんが…」
理科の先生「…皆さんは、私のことを何だと思ってらっしゃるのですか?」
研究員1&2「「身体がボロボロの女の子を、心までズタズタにして楽しもうとする変態鬼畜サディストロリコン野郎」」
理科の先生「…そこまで嫌われてたんですか私?」
研究員1「嫌ってはいませんが…」
研究員2「教授を苦しめてきたことに関しては、鬱憤が溜まってます」
理科の先生「…」
301 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 20:12:39.72 ID:7kOVRi/7o
理科の先生「…ううむ。そもそも何故、教授はゲロを吐くほど泣くのですか?」
研究員1「…教授は、アライさんを殺したくないんですよ…」
研究員2「アラ信ではありませんが、フレンズの仲間の一種だと思っています」
理科の先生「…論理的ではありませんね。アライさんを大量に殺すことで、実験データが得られ、サンドスター関連の研究や、フレンズ医学は大幅に進歩しました」
理科の先生「それに過去に野良アライさんへ、害獣行為をしないように説得や指導を繰り返しましたが、全く効果ナシでした」
理科の先生「よって野良アライさんはもう殺さなければ…、多くの人々が経済的にも肉体的にも困窮することになります」
理科の先生「それなのに、殺したくない…?何か、野良アライさんを野放しにして生かしておくメリットがお有りだとでも?」
研究員1「…なんというか…」
研究員2「こんな人だからこそ、科学や医学を進歩させられたんだろうな…主任は…」
303 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 20:31:50.08 ID:7kOVRi/7o
…
~公園の駐車場~
雪が積もる、公園の駐車場。
黒いミニバン「」
一台の黒い自動車が停まっている。
…そこへ、2つの影が忍び寄った。
アライしゃん1「わーいわーい!ゆきがっせんはたのしいのだぁ!」ポーイ
アライしゃん2「あれにぶつけるのだー!」ポーイ
アライしゃん達が、雪玉を投げ…
黒いミニバン「」ペシャ ペシャ
…自動車へ当てた。
アライしゃん1「ぶっこわしてやるのだー!たあー!」ポーイ
アライしゃん2「たあ~!」ポーイ
黒いミニバン「」ペシャ ペシャ
自動車へ何発も雪玉がぶつけられていく。
306 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 20:37:41.61 ID:7kOVRi/7o
だが、雪玉くらいで傷つくようなボディーではない。
アライしゃん1「うぬぬ~、びくともしないのだ!」
アライしゃん2「こうなったら…」ガシィ
アライしゃん2は、雪の少ない地面から小石を拾い上げると…
アライしゃん2「たあ~!」ポーイ
黒いミニバン「」カコンッ
アライしゃん2「うぬぬ~、だめなのだ!ぜんぜんきかないのだ!」
全然効かないなんてことはない。
さすがに石を投げられたら、黒いボディーに傷が付いてしまう。
現に、ちょっと傷が付いてしまっている。
アライしゃん2「せっきんせんでしとめるのだ!」ヨタヨタ
アライしゃん1「くるまめー!いもーとをころしたうらみ、はたしてやるのだ!」ヨタヨタ
アライしゃん達は、車に接近する。
307 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 20:42:48.88 ID:7kOVRi/7o
アライしゃん達は、石を拾い上げると…
アライしゃん1「たあ~!」ガンガンガンガンガンガン
アライしゃん2「たあ~!」ガンガンガンガンガンガン
黒いミニバン「」ガンガンガンガンガンガン
車をぶっ叩いた。
細かい引っ掻き傷がどんどん付いていく。
アライしゃん1「はぁ…はぁ…」ハァハァ
アライしゃん2「かたすぎるのだ…こわせないのだ…」ハァハァ
さすがにもう諦めたのであろうか。
車を壊せないことに不満なようだが、
実際のとこ、これだけ傷が付けば修理に手間取るだろう。
アライしゃん1「たあ~!」ガリガリ
アライしゃん1は、石の角を使い、車のボディーを引っ掻く。
アライしゃん1「おお…?」ガリガリ
すると、車のボディーに引っ掻き傷の線ができた。
アライしゃん1「おもしろいのだぁ!」ガリガリ
アライしゃん2「あらいしゃんもやるのだぁ!」ガリガリ
2匹のアライしゃんは、小石で車に傷を付けていく。
309 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 20:51:12.87 ID:7kOVRi/7o
アライしゃん1「みるのだ!うんちなのだ!」ガリガリ
アライしゃん2「うわーきたないのだ!げひんなのだ!」キャッキャ
アライしゃん1は、車のボディーを石で引っ掻き、傷で大便の絵を描いた。
真っ先に描くのがなぜ大便なのだろうか。
アライしゃん2「だったらあらいしゃんは、おはなのえなのだ!」ガリガリ
アライしゃん2は、傷で花の絵を描いた。
手先が器用なアライグマのフレンズだけあって、初めてにしてはそれなりの絵だ。
思えばブラウンPのアシスタントの麦わらも絵の習得が早かった。
きっとアライさんは、こういうのが得意なのであろう。
アライしゃん1「おおー!すごいのだ!あらいしゃんもまけないのだ!」ガリガリ
アライしゃん達は、車のボディーをキャンバスにして、どんどん消すのに手間がかかる絵を描いていった。
310 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 21:01:08.84 ID:7kOVRi/7o
そこへ、何者かが近付いてくる。
MCチヘドロー「フフーン、ええ商談まとまったわ。あとは釣れるよう誘うだけや…」スタスタ
MCチヘドロー「って…おわっ!?」ピタッ
MCチヘドローは、黒いミニバンがズタズタにされている現場を目撃した。
MCチヘドロー「クラァ!クソガイジ共ォ!ワイの車に何しとんじゃボゲェ!」ツカツカ
アライしゃん1「のあっ!?ひとしゃんがきたのだ!」
アライしゃん2「うぅ~!このくるまのかいぬしなのか!?くるまもってるやつはわるいにんげんなのだ!」
MCチヘドロー「ハァ~こんなによう傷付けるわ…。どないすんねんこんなの…」
アライしゃん1「てんちゅーなのだ!」コスリコスリ
アライしゃん2「いいきみなのだ!!」コスリコスリ
MCチヘドロー「…クラァ!そこのお前!お前や!今お前…『何やチヘドローの車ならエエわ、もっとやったれ』思うたんとちゃうか!?」
MCチヘドロー「良かないわ!これ以上やられてたまるかボゲェ!」
アライしゃん1「なにいってるかいみわかんないのだ!」
アライしゃん2「くるくるぱーなのだ!がいじなのだ!」
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 21:04:59.42 ID:M6zEjKpo0
メタ世界に干渉してくるな!チヘドロー!!
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 21:05:07.70 ID:s0HayQAi0
メタ発言はギャグキャラの特権
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 21:06:11.04 ID:CHg5TtUvo
MCチヘドロー「…クラァ!そこのお前!お前や!今お前…『何やチヘドローの車ならエエわ、もっとやったれ』思うたんとちゃうか!?」
なぜ俺の考えてる事がバレたし
317 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 21:14:31.24 ID:7kOVRi/7o
アライしゃん1「なんだー!?やるきなのかー!?かかってくるのかー!?」シュッシュッ
アライしゃんは、爪を見せて空中を引っ掻く。
アライしゃん2「いっておくけどなー!あらいしゃんはつよいんだぞー!なんたって…」
MCチヘドロー「次にお前は『二本足で立てるんだぞ』と自慢する」
アライしゃん2「にほんあしでたてるんだぞぉ!…はっ!?なんでわかったのだぁ!」
MCチヘドロー「お前らのボキャブラリーなんぞもう高が知れとるわボゲ。なんぼ聞いとると思っとるんや。たまには新ネタ使えやガイジ」
アライしゃん1「うー!あらいしゃんくそがいじじゃないのだぁ!」ウヌヌ
アライしゃん2「うぅ~!もうおこったのだぁ!おまえなんか…!」
MCチヘドロー「それよりお前ら、何しとったんや?ほー、綺麗なお花さんやなー。大したもんや」
アライしゃん2「!…ふふーん!そうだろー!あらいしゃんはえのてんさいなのだぁ!」フフーン
絵を褒められ、急に機嫌が良くなったアライしゃん2。
318 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 21:21:26.35 ID:7kOVRi/7o
アライしゃん1「みるのだぁ!おまえのくるまに、うんちのえーかいてやったのだぁ!」フフーン
MCチヘドロー「グエー!何ちゅーことすんのや!すんげー上手いウンコやな!こんな車で車道走ったら、周りの人に笑いモンにされちまうわ!」
アライしゃん1「ふははー!おもいしったかー!」フフーン
アライしゃん1は自慢気である。
アライしゃん1&2「「ふっはっはー!」」フフーン
MCチヘドロー「まーエエわ。ほんなら、ちょいとオモロいもん見したるわ。ちょいとどいてな」クイクイ
アライしゃん1「何なのだ?」ワクワク
アライしゃん2「早く見せるのだぁ!」ワクワク
MCチヘドローは、車に乗り込み、エンジンをかける。
319 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 21:30:53.80 ID:7kOVRi/7o
運転席の右側の窓の向こうに、アライしゃん達2匹がいる。
MCチヘドロー「いくでー!ちょっと芸見せたるわ!」ブウウウン
そのまま、車をバックさせる。
アライしゃん達の姿は、運転席前方に映った。
アライしゃん1「なにするのだ?」ワクワク
アライしゃん2「たのしみのだぁ!」ワクワク
MCチヘドロー「…」グンッ
そしてアクセルを急に踏む。
黒いミニバン「」ブウウウウウウウウウン
車は物凄い勢いでアライしゃんに突っ込む。
驚くアライしゃん達の顔が近付いてくる。
黒いミニバン「」ドッガァアアアンッ
アライしゃん1「ぎびっ!」ドガァン
アライしゃん2「のぎゃああっ!?」ドガァン
強い衝撃がハンドルやシートに伝わる。
アライしゃんの姿は、バンパーの下に吸い込まれた。
黒いミニバン「」ガコンガコン
車体が大きく揺れる。
タイヤが何かに乗っかったようだ。
『ぎびいいいいいいいーーーーーーーーーーーっ!』ボグウン
『あああああいぢゃいのだああああああああああーーーーっ!』グシャアア
322 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 21:39:21.75 ID:7kOVRi/7o
MCチヘドロー「オラーイ、オラーイ」ブウウウン
MCチヘドローは、車をバックさせる。
すると車が再びガコンガコンと揺れる。
『ぐじゅぶぐぅぇええええええーーっ!!』グシャボギィ
『やべでやべ…ぐぶぅーーーーーーーーーーーーっ!!!』ブチャアアア
しばらく車をバックさせると、バンパーの下に隠れていたアライしゃん達の姿が見えた。
雪の積もった駐車場に、2匹とも血みどろで倒れている。
大量の出血が、雪に染み込んでいる。
アライしゃん1「」ビッタンバッタンビタンバタタッビググンッ
アライしゃん2「ぐ…ぶ…ふぅぅっ…」ブホォ
アライしゃん2は腹が潰れ、腸がはみ出している。
MCチヘドロー「ざまーねーやろクソガイジ共。芸なら地獄の番犬にでも見せてもらえや」ブウウウウウウウウウン
MCチヘドローは、アライしゃんを放置して車を走らせ、駐車場から出ていった。
325 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 21:45:36.27 ID:7kOVRi/7o
~ガソリンスタンド~
バンパーが血で真っ赤に染まった黒い車が、ガソリンスタンドに入ってくる。
店員「ヒィ!あ、あの、お客様、これ…!」ガクガクブルブル
MCチヘドロー「ああ?あーこれな。アライさんや。アライさんを撥ね飛ばしたんや」
店員「ああ、アライさんですか…それなら大丈夫です」
MCチヘドロー「傷は後にするけど、このクソガイジの体液はピカピカに落としたってや!」
店員「かしこまり」
車についた血痕は、綺麗に洗い流された。
326 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/11/20(月) 21:46:05.12 ID:7kOVRi/7o
一旦ここまで
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/11/20(月) 21:41:44.63 ID:s0HayQAi0
言葉で縛って逃げさせない辺りやり手だなチヘチヘ
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2017/11/20(月) 21:49:36.01 ID:NSVEezI80
一旦乙。いろいろ伏線が仕込まれたのかな。
最終更新:2017年12月02日 22:25