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アライちゃんのいる日常

1 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 21:10:19.99 ID:ExmiRshlO
アライちゃん「あむあむあむあむあむっ!くっちゃくっちゃ!」クッチャクッチャ

…私が作って置いておいたパンケーキに、アライちゃんが湧いている。

アライちゃん「おいちーのりゃあ!あむあむっ!くっちゃくっちゃ!」クッチャクッチャ

…随分美味しそうに食べているな。
まあ、このまま眺めていても何も得はない。

すぐに殺そう。
私は左手でアライちゃんの胴体を掴んだ。

アライちゃん「のりゃ!?なんなのりゃ!はなしゅのりゃあ!はなちぇー!」ジタバタ

そしてアライちゃんの頭を右手で掴み、
雑巾を絞るように力を込めて捻る。

アライちゃん「ぎびいいいいいいいいいいいいいぃぃぃいいいいいい!!!!いぢゃああいいいいいいいいいーーーっ!だぢゅげでえええええええ!」メキメキ

うるさいな。
さっさと死ね。

アライちゃん「やべでえええええええええええええええ!おがああああーしゃああああーーーんっ!ぎびいいいいいぃぃーーーっ!」ベキベキ

肩を使って、力いっぱい首を捻る。

アライちゃん「がびゅっ!」ベギボギゴギィ

アライちゃん「っ………っ……」ビグンッビグンッ

アライちゃんは首が折れ、涎を垂らして痙攣した。
燃えるゴミの日は明日か。冷凍庫に入れといて、明日燃えるゴミに出そう。


2 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/25(月) 21:18:13.07 ID:ExmiRshlO
…

さて。
先ほどは気味の悪いものを見てしまった。
せっかく作ったパンケーキが台無しだ…とほほ。

とりあえず、部屋の掃除でもしよう。

私は物置から掃除機を取り出す。
電源をオンにし、カーペットの上を掃除する。

そうだ、最近タンスの裏をあまり掃除してなかったな。
掃除機のノズルを細いものに付け替え、電源を入れた。

そして掃除機の電源を入れ、タンスと壁の隙間に突っ込む。

突如、吸い込み音が変わった。

「ぴいいいいぃぃぃっっ!?なんなのりゃああっ!!?」

…タンスの裏から耳障りな声がした。
…まさか、これは。

私は、掃除機のノズルで、タンスの裏をガンガン叩いてみた。

何か、弾力あるものに先端がぶつかっている。

「うゆうぅぅぅっ!やべでぇ!いじめないでなのりゃあ!」

…アライちゃんか。
タンスの裏の隙間にいるのは厄介だな。


3 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2017/12/25(月) 21:23:57.89 ID:ExmiRshlO
まあいい。
引っ張り出そう。

掃除機の出力を最大にし、タンスの奥の物体へ密着させる。

「うびゅううっ!しっぽひっぱりゃないでええっ!けがぬけちゃうのりゃああっ!」

そして、掃除機をぐいっと引っ張る。
掃除機からは、アライちゃんと思われる物体の毛に吸いついている手応えがある。

私は、ノズルの先端をタンスの裏から引っ張り出した。

アライちゃん「やーーなのりゃああっ!ありゃいしゃんおうちでねてたのりゃああっ!」ズルズル

ピギーピギーと喚くアライちゃんが引っ張り出された。
掃除機のノズルは、やはり尻尾の毛に吸いついている。

アライちゃん「やーなーーーっ!おうちかえゆぅーーっ!かぁーーえーーゆぅーーっ!」ピギイイィィ ガリガリ

アライちゃんはタンスの裏に戻ろうとして、床を爪でガリガリ引っ掻いている。

カーペットに傷がついたら最悪だ。


5 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 21:29:14.06 ID:ExmiRshlO
私はアライちゃんを足で踏んだ。

アライちゃん「ぐぶぎゅうううぅぅぅっ!!ぐ、ぐゆじいぃぃぃっ!!やべでえええっ!ぴぎいいいぃぃぃっ!」ジタバタ

そして、掃除機のノズルを口の中に突っ込んだ。

アライちゃん「もごぉ!?」

そして、電源オン。
最大出力でアライちゃんの口の中を吸い上げる。

アライちゃん「もごぉっ…!」シッポブンブンブンブン

アライちゃんは尻尾をブンブンと振ってもがいている。
だが、私はさらに掃除機のノズルを、アライちゃんの喉の奥まで突っ込んでいく。

アライちゃん「ご…おぐっ…!」ビクンビクン

アライちゃんが白目になった。
まだ死んでないか。
このまま窒息するまで吸い続けよう。

…5分間、掃除機でアライちゃんの口の中を吸い続けてみた。

アライちゃん「」シロメ

完全に動かなくなったな。
こいつもビニール袋に包んで、冷凍庫に入れよう。


6 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 21:37:26.83 ID:ExmiRshlO
まったく…
今日だけで2匹もアライちゃんが家に出た。

…まあ、きっとこれだけでは済まないんだろうな…。

私は廊下へ向かう。
アライホイホイに、アライちゃんがくっついていないか確かめるためだ。

アライホイホイ「ぴぎぃぃぃぃぃっ!!うゆぅぅっ!とれないいぃぃーーーっ!」ガサゴソ

アライホイホイ「おがーしゃーーんっ!おがーしゃーーんっ!」ガサゴソ

…2匹くらいのアライちゃんの声がする。
ああ…げんなりする。

一応、アライホイホイの中を覗いてみる。

アライちゃん1「ピギイィィ!…うゆ!?ひとしゃん!ひとしゃんなのりゃあ!」ベトベト

アライちゃん2「ひとしゃん!ありゃいしゃんをたちゅけてぇっ!とれなくなっちゃったのりゃあっ!」ベトベト

…アライホイホイの中の粘着シートに、二匹もアライちゃんがくっついている。

まあ、このまま捨てればいいか。
私は服屋の紙袋へアライホイホイを投げ入れた。

紙袋「うゆぅ!?ひとしゃん!むししないでええっ!」ガサゴソ

紙袋「ぴいいいぃぃぃっ!だちてえええええっ!」ガサゴソ

…そのまま紙袋をぐるぐると巻き、テープでとめる。
このまま冷凍庫に詰めれば、大人しくなるだろう。


8 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 21:40:41.30 ID:ExmiRshlO
私は冷凍庫を開けた。

ビニール袋「うびゅうぅぅ…ひとしゃ…だちて…しゃぶい…」

うわ。
冷凍庫の中から声がする。

ビニール袋「だちて…だちてえぇ…」

さっき掃除機で吸ったやつがまだ生きてたか。

まあいいや。
私はアライホイホイ入りの紙袋を冷凍庫へ詰めた。

紙袋「ひとしゃん!きーてゆのかひとしゃんっ!だちてっていってゆのりゃあああああっ!」ガサゴソ

ビニール袋「ひ…と…しゃ……!」

私は冷凍庫をぱたんと閉めた。


9 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 21:44:07.51 ID:ExmiRshlO
ああ…げんなりする。
それ以外の言葉が見つからない。

土曜の朝だというのに、もう日曜の夜みたいな気分だ…。

まあいいや。
朝からどたばたしたせいで、もうすぐ10時になる。
気晴らしにショッピングにでも出掛けよう。


10 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 21:50:23.84 ID:ExmiRshlO
…

買い物から帰って来た。
お昼ご飯の食材を買ってきた。

お昼ご飯は、オムライスでも作ろうかな。
…朝のパンケーキのことは忘れよう。


私は買い物袋を持って、キッチンへ移動した。

そしてキッチンのテーブルへ、食材を並べる。
料理開始だ。

ふんふん。
私は鼻歌を歌いながら、オムライスを作る。

「なのだー」カサカサカサカサ
「なのだー」カサカサカサカサ

…背後から、不気味な声がした。

アライちゃん1「くんくん!ふんふん!…いーにおいなのりゃあ!」クンクン
アライちゃん2「たべものちょーだいなのりゃあ!」シッポフリフリ

…料理の最中にこれか…。
頼むから、どっか行ってくれ…。
せっかくの楽しい気分が台無しだ。

アライちゃん1「ごはん!ごーはーんっ!」スリスリ
アライちゃん2「うゆ!うゆ!」スリスリ

…アライちゃん達が、私の足にまとわりついてきた。
ああもう、触らないで…

…あーもうやだ…。


12 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 21:55:47.86 ID:ExmiRshlO
もう、なんというか…。
嫌になる。

私はやかんの中の沸騰したお湯を、ボウルに注いだ。

アライちゃん1「ごはんー!ごはんよこしぇー!」グイグイ
アライちゃん2「はやくよこさないとかじゆのりゃ!はぐはぐ!がぶがぶ!」ガブゥ

うわ最悪!
噛みついてきた!

もう我慢ならない。
私は、アライちゃん2匹をスリッパ履いた足で蹴り飛ばした。

アライちゃん1「ぴいぃっ!」ビタッ
アライちゃん2「いぢゃいぃ!」ビタッ

そして、ボウルの中の熱湯を、アライちゃん達へぶっかけた。

アライちゃん1「ぎびいいいいいいいいいいいいいぃぃぃいいいいいいーーーっ!!」ビッタンバッタン
アライちゃん2「あぢゅうういいいいいいいーーーーーっ!ぴぎぃいいいいいーーーっ!!」ビッタンバッタン

アライちゃん達は転げ回っている。
私はアライちゃん達を、鍋掴みをつけた手で掴み、
空のボウルの中に入れた。

アライちゃん1「びぃ、ぎぃぃいっっ!あぢゅいぃぃーーっ!」ピギィィイ
アライちゃん2「おがーーしゃああーーーんっ!おがーしゃーーんっ!!」ピギィィイ


14 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 22:01:53.45 ID:ExmiRshlO
私は、やかんの中の熱湯を、ボウルの中のアライちゃん達へ直接注いだ。

アライちゃん1「ぴぎゃああああああああああああああーーっ!!」ゴポゴポ
アライちゃん2「あぢゅいいぃぎいいいいいぃぃいぃ!!」ゴポゴポ

ボウルの中は、熱湯で満たされていく。

アライちゃん1「ぴぎぃぃぃ!だぢでええええ!」バチャバチャ
アライちゃん2「しにだぐないいいぃ、いーーーっ!」バチャバチャ

アライちゃん達は、熱湯の中を必死に泳ぎにボウルから出ようとしている。

させるか。
私は鍋の蓋をボウルへ被せた。

鍋の下の声「ぴぎいいぃぃぃっ!だぢでええええっ!」ガタンガタン

絶対出さない。
私は、ボウルをガスコンロの直火にかけた。

ボウルの中の熱湯は、すぐにボコボコと沸騰し始めた。

鍋の下の声「ぎゅ……ぶ……」

鍋の下から声はしなくなった。


15 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 22:04:50.16 ID:ExmiRshlO
鍋の蓋を開けてみた。

アライちゃん1「」ホカホカ
アライちゃん2「」ホカホカ

…うわぁ。
なんというか、筆舌にしがたい光景だ。

私はアライちゃん達をつまみ、ビニール袋へ突っ込み、袋の口を縛った。

…冷凍庫を開けよう。

紙袋「」シーン…

…さすがに、ショッピングに行く前に閉じ込めた奴は、もう凍ってるみたいだ。

私は、茹でアライちゃん達が入った袋を冷凍庫へ詰め、閉めた。


16 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 22:06:56.77 ID:ExmiRshlO
…

ふう、オムライスはいい出来だった。

さて、後片付けをしよう。
私はキッチンへ戻った。

…今度はアライちゃんはいないな。
私は食器を片付けた。

…午後は、落ち着いてゆったりと読書でもしよう。


17 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2017/12/25(月) 22:07:23.69 ID:ExmiRshlO
つづく


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 21:52:09.31 ID:LKRqEyz9o
どんだけ隙間だらけの家なんだろう


18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/12/25(月) 22:08:49.88 ID:fWY8Qtvx0
乙です
躊躇なく且つ素早くアライちゃんを駆除していくスタイル大好き
しかし、絶え間なくアライちゃんが湧いてくるのは嫌過ぎる……





最終更新:2018年02月18日 18:30