335 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 15:06:33.43 ID:1r2Pd8iAo
…
~校庭の池~
男児兄「お、亀太郎いるぞ!おーい亀太郎ー!」
亀太郎「…」ジャパ
男児弟「亀大きいね!元気ー!?かっぱえびせん食べる?」スッ
亀太郎「アーン」ムシャムシャ
この大きな亀は、人懐っこさで大人気の亀である。
男児兄弟「「また明日ねー!」」スタスタ
亀太郎「…」ノソリノソリ ジャポンッ
亀太郎は池に戻っていった。
…深夜…
亀太郎「…」ジャパ
深夜、亀太郎は池から這い上がった。
亀太郎「…」ペタペタ
そして、池のまわりを歩き回った。
食べ物でも探しているのであろうか。
336 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 15:17:13.67 ID:1r2Pd8iAo
アライちゃん1「たあ~!」ガバッ
亀太郎「!?」ベチッ
そこへ、一匹のアライちゃんが体当たりしてきた。
アライちゃん2「けものなのりゃあ!ひっさびさのおにく!たべゆのりゃあ!」ガブゥ
アライちゃん3「すっとろいのりゃー!」ガブゥ
さらに二匹のアライちゃんがやってきて、首や足に噛みつく。
亀太郎「…!」ニュッ
亀太郎は、たまらず甲羅の中へ手足の頭を引っ込める。
アライちゃん1「かくれてもむだなのりゃ!はぐぅ!」ガブゥ
アライちゃん2「おててのさきっちょでてゆのりゃっ!がぶぅ!」ガブゥ
アライちゃん3「れんけーぷれーでかりすゆのりゃ!はぐぅ!」ガブゥ
亀太郎「!!!!」
しかし、完全に甲羅へ引っ込み切らない部分に噛みつかれてしまった。
アライちゃん1「ひっぱりだしゅのりゃ!ふんぐぐぐーーっ!」ガブゥ グイグイ
アライちゃん2「ふぎゅぎゅぎゅーーっ!」ガブゥ グイグイ
アライちゃん3「ふーんく!むぎゅぐうぅ!」ガブゥ グイグイ
そして、亀の頭や手足に噛みつきながら、後退りするアライちゃん達。
手足や頭が引っ張り出されていく。
亀太郎「…!」ズルズル
アライちゃん1~3「「「うっちゅ!うっちゅ!うっちゅ!うっちゅ!」」」グイグイイイイ
アライちゃん達は、噛みついたまま掛け声を言い、手足を引きずり出す。
339 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 15:45:02.54 ID:ZADD2XhqO
アライちゃん1~3「「「とぅ~!」」」ザグザグウゥ
亀太郎「ーー!!!!」
引きずり出された亀の手足や首の付け根に、アライちゃん達の鋭い爪が突き刺さった。
アライちゃんは何の武器もない弱い獣というわけではない。
肉食獣特有の鋭い爪と牙、そして顎の力は、肉を切るのに十分な強さがある。
しかし日常において、アライちゃんは人間にとって大した敵ではない。
アライちゃんは頭がデカくて重いため、移動速度が速いとはいえない。
さらに重心が体の前側にあるため、腕で自重を支えながら歩かなくてはならない。
そのため、人間によって背中側から掴まれたり攻撃された場合、噛みつくことも引っ掻くこともできないからだ。
しかし、今この状況では話が別だ。
アライちゃん達の爪や牙は、亀の皮膚を貫き、肉へ突き刺さっている。
341 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 16:03:56.88 ID:1r2Pd8iAo
アライちゃん1「ふぐぅ~~っ!」グイグイ
やがて、アライちゃん1が引きずり出している首に…
アライちゃん2「たあ~!はぐがぶぅ!」ガブゥ
亀「…!」
アライちゃん3「きゅるるるるぅ!がぶうぅっ!」ガブゥ
亀「!!!」
…アライちゃん2&3が両側面から噛みついた。
アライちゃん1~3「「「うっちゅ!!うっちゅ!!うっちゅ!!」」」ガブウウウゥ
亀「……っ……」ヨロッ
アライちゃん三匹に、首を噛まれた亀。
その牙は、頸動脈と頸静脈へ突き刺さり…
アライちゃん2「とぅっとぅとぅくとぅぶゆぬりゅぅ~~っ!ふぐううぅっ!」ミチミチ
アライちゃん3「うにくにぬゆぬりゅぅ~っ!」ミキミキ
亀「」ガクッ
…やがて、亀は力尽きた。
346 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 19:26:49.53 ID:1r2Pd8iAo
アライちゃん1~3「「「ぜーはーぜーはーぜーはーはーはーはーはーはー」」」ゼェハァ
アライちゃん達は疲れ果てていた。
何より、顎が疲れていた。
こんなに大きい獲物と格闘していたのだから当然であろう。
アライちゃん1「た…たべゆのりゃ!」ガブゥ
アライちゃん2「はぐぅぅぅっ!がぶぅぅぅっ!」ガブブチィ
アライちゃん3「うおおぉー!おにくしゅきしゅきなのりゃあ~~っ!」ガブブチィ
アライちゃん1~3「「「くっちゃくっちゃ…(≧'u(≦ )」」」グチャグチャ
アライちゃん1~3「「「かめしゃんじびえおいちーのりゃぁぁっ!≧∀≦」」」シッポフリフリフリフリフリフリ
アライちゃん達は、亀の肉を食い千切り、喜びにうち震えた。
347 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 19:33:05.18 ID:1r2Pd8iAo
亀太郎「」
アライちゃん1「ばりばりむしゃむしゃ!!!」クッチャクッチャ
アライちゃん2「あむあむあむあむあむあむ!!」クッチャクッチャ
アライちゃん3「はぐっ!がぶっ!もぐもぐっ!」クッチャクッチャ
アライちゃん1「げぇっぷぅ!なかみもほじっくてたべゆのりゃあ!」バリバリ
アライちゃん2「あなからなかみほじくゆのりゃあっ!」ホジホジ
アライちゃん3「なかにおにくいっぱいあゆのりゃ!」ホジホジ
アライちゃん達は、亀の手足の穴を爪でほじくり返し、肉を引き裂いて食べ
た。
アライちゃん1~3「「「むっちゃむっちゃもぎゅもぎゅ!んーめぇのりゃああーーーっ!」」」クッチャクッチャムシャムシャ
小学校で飼育され、たくさんの生徒達に愛され、笑顔を振りまいた亀太郎。
その尊い命は、アライちゃん達の食糧にされ、奪われていった。
349 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 19:38:27.61 ID:1r2Pd8iAo
…翌日、校庭の池…
亀太郎の甲羅「」
池のそばに、甲羅が放置されていた。
男児兄「亀太郎、引っ込んだまま出てこないね~…」
男児弟「寝てるのかな?日向ぼっこしてるのかな…」
…さらに翌日…
亀太郎の甲羅「」ブーン ブーン
男児兄「…蠅たかってるよ…」
男児弟「死んじゃったのかな…?」
…翌日…
先生「皆さん。校庭の池の亀太郎ですが…、野生動物に食べられて死んでいました」
生徒達「「!!!」」
先生「きっとアライちゃんの仕業でしょう…。皆さんも、アライちゃんに噛まれないように気をつけてください」
生徒達「亀太郎っ…!」
池のアイドルのあまりにも無惨な最期に、学校の生徒達は悲しみに包まれた。
351 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 19:53:15.53 ID:1r2Pd8iAo
~校庭の池~
亀太郎の墓「」
その人懐っこさで生徒達を癒してきた亀太郎の姿は、そこにはもうなかった。
甲羅や、食べ残された肉片はお墓に埋められたのである。
男児兄「…くそ~…アライちゃんめ…」ワナワナ
男児弟「よくも亀太郎を…!」ワナワナ
先生「…」
…
…夜中、校庭の池…
亀太郎の墓「」
池の側に、亀太郎の墓が立っている。
352 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 19:56:42.93 ID:1r2Pd8iAo
アライちゃん1「ふははははー!きょーもたべのこちおにくたべにきたのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ
…そこへ、再びアライちゃん達がやってきた。
アライちゃん2「うゆ!?おにくがなくなってゆのりゃ!?」キョロキョロ
アライちゃん2は、亀太郎の死骸が無くなっていることに気付いた。
アライちゃん2「だ…だれかが!あらいいしゃんたちのきずなのけっしょーをぬすんだのりゃああっ!」
アライちゃん1「ありゃいしゃんたちのあせとなみだのけっしょーを!ぬすまれたのりゃあああっ!」
アライちゃん3「う…の…のぁあああーーんっ!のぉおおーーあああーんっ!ありゃいしゃんのじびえおにく、とられたのりゃあああっ!」ピイイイィィ
354 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 20:00:46.39 ID:1r2Pd8iAo
アライちゃん1「うゆ!?くんくん…ふんふん…」クンクン
アライちゃん1は、亀太郎のお墓のにおいを嗅ぐ。
アライちゃん1「このちたから!かめじびえのにおいがすゆのりゃ!」ペチペチ
アライちゃん1は、墓石をペチペチと叩いた。
アライちゃん2「ほりかえしゅのりゃ!わっちぇ!わっちぇ!」ザックザック
アライちゃん3「ありゃいしゃんたちのどりょくのけっしょーを!とりもどしゅのりゃ!」ザックザック
アライちゃん1~3「「「わっちぇ!わっちぇ!」」」ザックザック
アライちゃん達は、墓を掘り返した。
亀太郎の甲羅「」
…亀太郎の甲羅が出てきた。
頭や手足の穴からは、虫やミミズが出入りしている。
アライちゃん1~3「「「あったのりゃ~!」」」シッポフリフリフリフリフリフリ
アライちゃん達は、死骸を見つけて嬉しそうに目を輝かせている。
356 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 20:16:26.27 ID:Ov2imD2eo
アライちゃん1「みみじゅしゃんちゅかまえゆのりゃ!」ガシィ
アライちゃん2「たあ~!」ガシィ
アライちゃん3「あらいしゃんのおにくとろーとしたってそーはいかないのりゃ!」ガシィ
ミミズ達「」ウニウニウニウニ
アライちゃん1~3「「「あむっ!もぐもぐ!」」」クッチャクッチャ
アライちゃん達は、捕まえたミミズを食べた。
アライちゃん1~3「「「くっちゃくっちゃ…」」」クッチャクッチャ
アライちゃん1~3「「「…」」」ゴクン
アライちゃん1~3「「「…」」」
アライちゃん1~3「「「…つぎはかめしゃんたべゆのりゃ!」」」ガシィ
アライちゃん達は、ミミズを食べたときに『おいちーのりゃぁ』と言わなかった。
ミミズは土を食ってるから、食べても土くさくて美味しくないのであろう。
しかし、食って食えないことはなく、ちゃんと栄養にはなるため、
不味いと言うほどでもなかったようだ。
アライちゃん1「あむあむあむあむあむあむあむ!」ブチィクッチャクッチャ
アライちゃん2「やーらかくってたべやしゅいのりゃあ!」クッチャクッチャ
腐敗しかけた亀太郎の肉は、食い千切りやすくなっているようだ。
358 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/02(火) 20:28:45.46 ID:Ov2imD2eo
一旦ここまで
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 19:59:57.70 ID:F5nMWi0lo
アライちゃん3「う…の…のぁあああーーんっ!のぉおおーーあああーんっ!ありゃいしゃんのじびえおにく、とられたのりゃあああっ!」ピイイイィィ
うわぁ…マジぶち殺してぇ…
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 20:49:40.50 ID:qbXKW1rh0
なんという許されざる所業…ッ!ハエガイジ絶対許さねぇ!
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/02(火) 20:55:34.13 ID:aPF1dc7so
ハエガイジに亀太郎が味わった苦しみを
100倍にして拷問してやりたいわ
最終更新:2018年02月18日 21:20