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アラジビの兆し

560 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 19:51:49.37 ID:sRKwvePTO
~山道~

えっほ。えっほ。
私は山道をジョギングしていた。

すると、草影ががさがさと揺れ…

アライちゃん1「なのだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「なのりゃー」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのりゃー」ヨチヨチ

…ヨチラーが一列に並んで現れた。


561 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 20:05:22.11 ID:sRKwvePTO
アライちゃん1「のだー」ヨチヨチ
アライちゃん2「のりゃー」ヨチヨチ
アライちゃん3「りゃー」ヨチヨチ

…どうしよう。
駆除した方がいいのかな。

…今はいいや。無視しよう。
私はジョギングして、その場を去った。

…

~家~

ふぅ…。ジョギングおわり。
さーて、お風呂入ろっと。

私は風呂場の脱衣場へ向かう。
上下のジャージを脱ぎ、汗を吸ったシャツを脱ぎ、上下の下着を脱いだ。

そしてシャワーを浴び、体を洗い、お風呂にたっぷり浸かった。

ふぅ、気持ち良かった。
私は脱衣場で、バスタオルで体を吹き、ドライヤーで髪を渇かした。

そして、薄くて裾の短いネグリジェを素肌の上に直接着た。
夏の熱帯夜なんて、これ一枚着れば十分だ。

そして、脱いだ服とタオルを洗濯機に入れてスイッチオン。
朝には乾いているだろう。


562 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 20:39:32.69 ID:sRKwvePTO
リビングに戻ると…

…どこからか、風が…すきま風が吹いてきた。
これは、まさか…

アライちゃん1「ごはんさがすのだ」ヨチヨチ
アライちゃん2「くんくん、ふんふん」ヨチヨチ
アライちゃん3「こっちにありそーなのりゃ」ヨチヨチ

~~~~っ…
またこいつらか!

いったいこいつらは…どれだけ私の家に隙間を作れば気が済むんだ。

アライちゃん1「あ!おまえはさっきのひとしゃんなのだ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん2「ふははー!ありゃいしゃんにごはんをよこしゅのりゃあ!」ヨチヨチヨチヨチ
アライちゃん3「よこさないと、あらいしゃんのかーいいだんす、みせてやらないぞぉー?」ヨチヨチヨチヨチ

…
さっき殺しておけば良かった。


563 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 20:46:12.16 ID:sRKwvePTO
まあいい。
とっとと殺そう。

私は果物ジュースの瓶(どう見てもビール瓶)を握りしめた。

アライちゃん1「うゆ?なんなのだそれ?」シッポフリフリ

私はアライちゃんの頭を、瓶で思いっきりぶっ叩いた。

アライちゃん1「びぎいいいいぃぃぃっ!?」ボギャアッ

アライちゃん1&2「「!?」」

アライちゃん1の柔らかい頭蓋骨が砕けた感触が、しっかりと伝わってきた。
アライちゃん1の顔からは眼球が飛び出し、鼻から血と脳が飛び出している。

アライちゃん1「」ビグンッビグンッビグンッジタバタッビククンッ

アライちゃん2「ひ、ひいいいぃぃーーーっっ」ブルブル

アライちゃん3「き…きちがいなのりゃあっ!」ブルブル

あと2匹。
さっさと殺そう。


564 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 20:53:35.13 ID:sRKwvePTO
アライちゃん2「ま…まつのりゃあ!ありゃいしゃんはこんなにかわいーんだぞぉ!」ブルブル

アライちゃん3「み…みゆのりゃ!ありゃいしゃんの、かわいーかわいーしっぽのけづくよいだんしゅなのりゃあ!」ペタン

アライちゃん3が、お尻をついてぺたんと座った。
…何をする気だろうか?

アライちゃん3「けづくよいだんしゅなのりゃあ!」ガシィ

アライちゃん3は、大きな縞々模様の尻尾を両手で掴んだ。

アライちゃん3「こすこすこすこす、かわいーしっぽ、きれーきれー♪こすこすこすこすこーすこす♪」コスコスコスコスコスコスコスコス

アライちゃん3は、自分の尻尾を両手で挟んで擦った。

アライちゃん3「ぺろぺろぺろぺろ、かわいーしっぽ、ぴっかぴか♪ぺろぺろぺろぺろぺーろぺろ♪」ペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

アライちゃん3は、自分の尻尾をなめ回した。

アライちゃん3「はぐはぐはぐはぐ、かわいーしっぽ、ふっさふさ♪はぐはぐはぐはぐ、はーぐはぐ♪」ハグハグハグハグハグハグハグハグ

アライちゃん3は、自分の尻尾の毛を噛んだ。

アライちゃん3「あむあむあむあむ、かわいーしっぽ、ふーわふわ♪あむあむあむあむ、あーむあむ♪」アムアムアムアムアムアム

アライちゃん3は、自分の尻尾を口で甘噛みした。

アライちゃん3「できたのりゃ、ありゃしゃんのかわいーしっぽのけづくよいなのりゃあ!」ピカピカガイジガオ

アライちゃん3は、自慢げな顔で尻尾を見せつけてくる。

アライちゃん3「どーなのりゃ、ありゃいしゃんのしっぽはせかいいちかわいーんだぞぉ!」

アライちゃん3「ふははー!ありゃいしゃんをやしなってくれゆなら、ここでしっぽなでたりなめたりしほーだいだぞぉ!」フフン


565 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 20:58:33.38 ID:sRKwvePTO
か………!

可愛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!

アライちゃん3「ふははー!ありゃいしゃんのかわいーだんしゅにみりょーされたのりゃ?」コスリコスリ

なんてこと。
ハートを射抜かれた。
こんな、こんな野良害獣に魅了されるなんて。

アライちゃん3「のりゃ!のりゃ!」シッポフリフリ

はっふぅんっ!
かわうぃいいい!

あーやばい!私はヘドバンした。
なんてこと。
今までは何とも思わず殺してきたアライちゃん達が、こんなに可愛かっただなんて。

アライちゃん1「」グッタリ
アライちゃん2「ふははー!」シッポフリフリ
アライちゃん3「やすうけおいはしないのりゃ!もっとみたかったら、ごはんよこしゅのりゃあ!」コスリコスリ

アライちゃん2&3「「おひねりくだち!」」コスリコスリ





566 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 21:00:42.91 ID:kfchj47n0
な、なん…だと!?





567 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 21:05:32.33 ID:sRKwvePTO
アライちゃん3「やったのりゃあ!ありゃいしゃんのかわいさで、かんっぜんにめろめろにしたのりゃあ!」コスリコスリ

アライちゃん2「これでありゃしゃんたちをこよせないのりゃあ!さあ、さっさとごはんもってくゆのりゃあ~!」コスリコスリ

…
どうしてそうなるの?

アライちゃん2「のあ?」キョトン

私は、アライちゃん2の尻尾を掴み、ぶら下げた。

アライちゃん2「ぴいいいいぃぃっ!?いぢゃいのりゃあ!しっぽいぢゃいかりゃはなせぇーー!」ジタバタジタバタ

アライちゃん3「な、なにしてゆのりゃあ!?おまえはあらいしゃんがかわいくって、めろめろのはずなのりゃあ!」

アライちゃん3「めろめろになったら、こよせないはずなのりゃあっ!」ブルブル


568 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 21:13:48.50 ID:sRKwvePTO
こんなに可愛いアライちゃんだけど。
可愛い可愛いアライちゃんだけど。
それでも…
殺さなきゃ。

私は心を鬼にして…
アライちゃん2を高々と持ち上げてから、床へ垂直に投げ落とした。

アライちゃん2「じびっ!」ビターーーンッ

アライちゃん2「のぉああああーーーーーーーんっ!のぉぉーーーーーぁあああーーーんっ!いぢゃいのりゃああああああーーーーーーっ!」ピギイイイィイ

アライちゃん3「おねーしゃんっ!?」

アライちゃん2は、大声で泣いている。
ああ…私はなんてひどいことをしているのだろう。
こんなに可愛いらしいアライちゃんを、思い切り床へぶつけるなんて。

アライちゃん2「いぢゃいいぃーーーっ!!おながいぢゃいいぃーーーーーっっ!びえええーーーんっ!」サスリサスリ

…私は、泣きわめき激痛に苦悶するアライちゃんの表情を見て…
背徳感と同時に、ぞくぞくとした悦楽を感じていた。

胸が高鳴り、息が荒くなるのを感じる。
もっと。
もっと、このぞくぞくとした興奮を、味わいたい。





569 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/08(月) 21:14:54.97 ID:BaOVThrP0
これは・・・間違いなくあの人だこのJK





570 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 21:20:37.17 ID:sRKwvePTO
アライちゃん3「ひ、ヒィィイ!きちがいなのりゃあ!きもいのりゃ!にげゆのりゃああーーーっ!」ヨチヨチヨチヨチ

私がきちがい?
何をバカな…

…
…いや、どうなのだろう。
『可愛い』と感じた生き物を痛め付けて興奮している私は…
きちがいなのだろうか。

アライちゃん2「あ、ありゃいしゃんも、に、にげゆのりゃあ…!」ペタペタズルズル

逃がさないよ?
私は右手でアライちゃん3の頭を鷲掴みにして押さえ付けた。

アライちゃん3「ぴぎっ!?はなしぇえええ!がいじぃーーっ!」ジタバタッ

そして、アライちゃん3の頭を掴んだまま持ち上げた。

アライちゃん3「ぴ…ぎぃいいいいいっ!くび!くびが!いぢゃいいいっ!くびいぢゃいかりゃおよしてええええっ!」ピギイイイィィ ジタバタッ


571 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 21:29:25.04 ID:sRKwvePTO
そして私は、アライちゃん3の頭を左手へ持ち替え、右手へジュース瓶を握った。

アライちゃん3「はなぢでえ!はなぢでえ!!」ガシイィィ

アライちゃん3が、私の左手を掴み、爪を食い込ませてくる。

そんな抵抗でどうにかなると思ってるの?
私はアライちゃん3の頭を左手で掴んだまま…
アライちゃん3の胴体を、ジュース瓶で右側から思いっきり叩いた。

アライちゃん3「ぎびゅぐぅっ!」ベギイッ

一回じゃ済まないよ。
今度は左側から叩いた。

アライちゃん3「ぎゃぶっ!」ゴキャアッ

これで一往復だね。
二往復目、いってみようか。

アライちゃん3「あ、げ…」ブラン

右!

アライちゃん3「がびゅぅっ!」グシャボギ

左!

アライちゃん3「ぶげっ…」ブギャアッ

もいっちょ右!

アライちゃん3「」グシャアッ

左!

アライちゃん3「」ドグシャアッ


572 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 21:36:38.33 ID:sRKwvePTO
右!

アライちゃん3「」ブヂャアアッ

左!

アライちゃん3「」ベチャアアッ

右!

アライちゃん3「」ブヂャアアッ

左!

アライちゃん3「」ベチャアアッ

右!

アライちゃん3「」ブヂャアアッ

左!

アライちゃん3「」ベチャアアッ

右!

アライちゃん3「」ブヂャアアッ

左!

アライちゃん3「」ベチャアアッ

右!

アライちゃん3「」ブヂャアアッ

左!

アライちゃん3「」ベチャアアッ

…はぁ、はぁ…。疲れたな。
アライちゃん3の様子は…

アライちゃん3「」ブラーン…

…お尻から血を流している。
首はへし折れ、ぶらんと伸びている。

さて、最後の一匹は…?

…おや、いない。
どこかに隠れているのかな。


573 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 21:44:17.71 ID:sRKwvePTO
私は口に出して言う。

「おやー?このリビングから出ていったのかなー?」

「出ていったなら仕方ない、私も別の部屋に戻ろうーっと!」

「出ていったなら、おやつを床に置いておいても平気だよねー!」

…そう言い、私はリビングの真ん中へキャラメルを置いた。
においの強いお菓子だ。

「さーて、戻ろうっと!」

私はわざとらしく足音を立てて、寝室へ向かう…ふりをした。

そして、リビングの出口から、こっそり部屋の中を覗いた。


575 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 21:53:07.46 ID:sRKwvePTO
しばらくすると、タンスの影から…

アライちゃん2「…」コソッ

アライちゃん2が顔を出した。

アライちゃん2「…」キョロキョロ

あのいつもやかましいアライちゃんが、やけに静かで用心深くなっている。

アライちゃん2「…!」ヨチヨチヨチヨチ

タンスの影から這い出てきた。
無言のアライちゃん…いつもと違って不気味だ。
だがそこが可愛いらしい。
ああ、きっと内心怖くて怖くて仕方がないんだろうなあ。

アライちゃん2「…?」クンクン

お、リビングの真ん中のキャラメルに気付いたようだ。

アライちゃん2「≧∀≦」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん2は途端に笑顔になり、キャラメルの方へ這い寄って来た。


578 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 22:10:34.77 ID:sRKwvePTO
アライちゃん2「(≧'ω≦ )」ガブッ

そして、キャラメルに噛みついた。

アライちゃん2「(≧'ω≦ )」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ…

アライちゃん2はキャラメルを咥えたまま、玄関の方へ向かって歩いていく。

この場では食べないのか…。
まあいい。
リビングの真ん中まで引きずり出したなら、あとは捕まえるだけだ。

私は勢いよくリビングへ突入し、アライちゃん2へ一直線に駆け寄る。

アライちゃん2「ぴぃぃっ!?」ビクゥ

アライちゃん2「く…くゆなぁああああーーーーーっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ

必死に逃げるアライちゃんも可愛らしい。
でもね…ヨチヨチが遅い。遅すぎる。
その重くて大きな頭のせいだね。

私はアライちゃん2の胴体を踏みつけた。

アライちゃん2「ふぎゅびっ!?」ムギュゥッ

足の裏に、あたたかくて弾力のある感触が伝わる。

アライちゃん2「はなぢでーー!このたべものやゆかりゃああっ!」ペッ

アライちゃん2は、咥えていたキャラメルを捨てた。

アライちゃん2「それたべていいかりゃあああああっ!ありゃいしゃんはたべないでええーーーっ!」ピギイイイィィ ジタバタッ


579 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 22:18:24.67 ID:sRKwvePTO
…そうだ。
前にも言ってたね。『アライちゃんって食べれるのか?』

…試してみようか。
私はアライちゃんの右脚を踏み潰した。

アライちゃん2「ぴぎっぃぃいいーーーいぎゃあぃいーーーーっ!!」ベギゴギィ

左脚も踏み潰す。

アライちゃん2「ぎびゃああああああーーーっ!あんよぉおおおおーーーっ!あんよがああああーーーっ!」ベギイィ

次はおててだよ。

アライちゃん2「やなぁ!おててやなぁああああっ!」ビエエエエエエエエエーーンッ

無駄だよ。
私はアライちゃん2の背中を押さえつけ、右腕を無理矢理背中側へ曲げた。

アライちゃん2「ぎじゅびぃいいーーーーっ!いぢゃいいぃいーーーっ!そっちまがりゃないかりゃやべでえーーーーーっ!」メキメキ…

よいしょ。
アライちゃん2の右腕は、ぽきりと折れた。

アライちゃん2「ぎびゃああああああああああああーーーーっ!おててぇーーーっ!おてていぢゃいのりゃあああーーーーっ!」ピギイイイィィ

左腕も、ぽきりと折り曲げた。

アライちゃん2「やべでやべでやべ…ぶぎゅぅぃいいいーーーーっ!!」グシャボギィ


580 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 22:24:27.57 ID:sRKwvePTO
さて。
手足がへし折れたアライちゃん2。

アライちゃん2「のぉおおおおーーーーーびゃああああーーーーんっ!」ビエエエエエエエエエーーンッ

尻尾を掴み、台所へ向かった。
私はアライちゃん2を水道水でじゃぶじゃぶ洗った。

アライちゃん2「うびゅうぅ!つめたいのりゃああっ!」バシャバシャ

そして、まな板の上に置いた。

アライちゃん2「ぷるぷるぷる…」ブルブル

アライちゃん2は、体を震わせて水を切った。
あ、今の可愛い。
…

私はもう一度、アライちゃん2を水道水でじゃぶじゃぶ洗った。

アライちゃん2「ごぼごぼっ!やべでぇ!おうちかえゆうぅぅーーーっ!」ジャバジャバ

そして再び、まな板の上に置いた。

アライちゃん2「ぷるぷるぷる…」ブルブル

あー可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。可愛い。もう一度。


アライちゃん2「ぎ…び…」ビショビショ

…とうとう疲れたのか、水切りをしなくなった。


581 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 22:29:57.45 ID:sRKwvePTO
ああ…もういいや。
私は包丁を取り出し、アライちゃん2の首筋へ押し付けた。

アライちゃん2「ぴぃっ…!?なんなのりゃそれ…ひぃっ!や、やべでええっ!」ブルブル

だーめ。
私は包丁を、アライちゃん2の首へ突き刺した。

アライちゃん2「ぎびゃああああああああああーーーーーーっ!!」ブシャアアアアドクドク

…大量に流れ出た血を見て…
私は、自分がやっていることの異常さに気付いた。

…私は何をやっているの…?
食べようとしている?アライちゃんを?

アライちゃん2「ぎ…び…」ドクドク

…
…いや…それは…無いでしょ…。

こんなに可愛いアライちゃんを…。
殺すのはともかく…
…食べるのは、ちょっと…やっぱ無理。

私は、アライちゃん1~3をビニール袋へ詰め、冷凍庫へ詰めた。

…次の燃えるゴミの日に捨てよう。


582 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 22:35:05.91 ID:sRKwvePTO
…それにしても。
さっきの感じは、何だったんだろう。

野良アライちゃんを、あんなに可愛く感じるなんて…。

そして、可愛いアライちゃんを殺すのが、あんなに…
…ぞくぞくするなんて。

私のこの感覚はおかしいのかな…
他の人達は、こういう気持ちは持たないのかな…


その時。
玄関からチャイムが鳴った。

誰だろう?
私は玄関へ行く。


583 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 22:39:28.31 ID:sRKwvePTO
玄関の扉を開けると…

肉料理屋店主「よ。夜にすまんな」

あ、オーナー…
どうしたんですか?上がっていきます?お茶飲みます?

肉料理屋店主「ああ、いや、気を遣わなくていいさ」

どうしたんですか?

肉料理屋店主「ああ、それがな…」

その時。
玄関から、風が吹いてきた。

その風が…!
…私のネグリジェの裾を、胸まで捲り上げた…!

肉料理屋店主「!?」

私ははっと驚き、ネグリジェの裾をぎゅーっと押さえた。
頭が真っ白になった。


585 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 22:47:12.95 ID:sRKwvePTO
自分の顔がどんどん真っ赤になっていくのを感じる。
胸がドキドキする。

肉料理屋店主「」アセアセ

オーナーは狼狽えている。
…ど、どうしよう。
今、このネグリジェは素肌の上に着てて、これ一枚だったんだけど…。

肉料理屋店主「…え、えと…。そ、それでだな、要件は…」マエカガミ

え!?
オーナーは何事もなかったかのように話し続けた…!
そういう反応します!?

肉料理屋店主「…み、見てないし…」マエカガミ

それは通りませんよ!?
じゃあ何で前屈みになってるんですか!?

肉料理屋店主「…見るつもりはなかった、す、すまん」アセアセ

…じゃあ、その前屈みやめてください。

肉料理屋店主「わ、分かったよ…」サッ

オーナーはショルダーバッグを下腹部の前にぶら下げてから、真っ直ぐに立った。


586 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 22:53:10.60 ID:sRKwvePTO
…そ、それで。
ご用件はなんですか?

肉料理屋店主「…例の件だ。アライさんの肉がどうのこうのってやつ」

ああ、それですか…。
…うーん…。
今更になって、やめとこうかなって思ってきてるんです。

肉料理屋店主「そ、そうか…。そいつは失礼したな」

…そのショルダーバッグの中、何入ってるんですか?

肉料理屋店主「…これだ」サッ

オーナーは、ショルダーバッグから、パックに入った肉の味噌漬けを出した。

え…!?
そ、それって、まさか…

肉料理屋店主「…成体を捕まえて、ちょっとな。…不愉快なら仕舞ってさっさと帰るぜ」

いや…いいです。
…で、どうだったんですか。

肉料理屋店主「…クッソ美味かった」

…え、えぇ…

肉料理屋店主「やっぱドン引きしてるか」

…まあ、多少は…


590 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:05:51.37 ID:sRKwvePTO
肉料理屋店主「…変な話して悪かった。…じゃ、じゃあな」クルッ

オーナーが帰ろうとしている。
ま、待って!
私はオーナーの肩を掴み、ぐいっと引き留める。

肉料理屋店主「うおっ!?」ズッコケ

きゃあっ!?
私は、ずっこけたオーナーの下敷きになって倒れた。

肉料理屋店主「いてて…大丈夫か?」

…大丈夫ですよ。でも…

肉料理屋店主「ん…?」モミモミ

…
…揉まれた。オーナーに。

下敷きになった私は、ネグリジェの裾がへその上あたりまで大きく捲れていた。
そしてオーナーの手が、私の胸を鷲掴みしていた。

肉料理屋店主「えっ!?う、うわああっ!」バッ

私の胸に手をついていたオーナーが、手をどけた。

私は、すかさずネグリジェの裾を直し、ぎゅーっと押さえた。

肉料理屋店主「っ…」アセアセ

オーナーは、再びショルダーバッグを下腹部の前にぶら下げて、真っ直ぐに立った。

肉料理屋店主「わ、悪い…ああ、俺は大事なアルバイトさんに2度もセクハラを…」アセアセ

…どうでしたか。

肉料理屋店主「どうって…」アセアセ

自慢じゃないですが…Gカップありますよ、私。
いえ、やっぱこれは自慢です。自慢させてください。

肉料理屋店主「…悪気はなかったんだ…。なんか今日のお前、不運だな…」ペコリ


591 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:09:54.09 ID:sRKwvePTO
不運?

肉料理屋店主「…いや、ほんとすまん。不愉快だったよな…色々と」

…なんというか。
漫画みたいなラッキースケベですね。

肉料理屋店主「…お前にとっちゃ、アンラッキーアクシデントじゃないか?」

…そんな事ありませんよ。

肉料理屋店主「え?」

いや、何でもないです。
…それより、そのお肉…調理済みですか?

肉料理屋店主「あ、ああ…。冷やしてるけどな」

…うちのレンジでチンして食べましょう。
上がっていってください。
お茶出しますよ。

肉料理屋店主「マジか。…お邪魔するぜ」スタスタ

オーナーがリビングに来た。


594 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:18:53.16 ID:sRKwvePTO
私はレンジで、オーナーから貰ったお肉をチンした。

そして、リビングに持ってきた。

肉料理屋店主「…」チラチラ

オーナーは、私から目を逸らしている。
…胸元もけっこう空いてるし、裾もミニだからかな。

…そんなに警戒しなくていいんですが。

肉料理屋店主「お前には、あれだ…羞恥心ってあるのか?」

ありますよ。

肉料理屋店主「そ、そうか」

あるからこそ…
…いや、やめときましょう。

肉料理屋店主「…で、それ…ホントに食うのか?」

頂きますよ。
オーナーが私のために持ってきてくれた料理。
食べないわけにはいかないでしょ。

肉料理屋店主「…忠告しておくが…。お前、クールー病って知ってるか?」

何ですかそれ?

肉料理屋店主「プリオンという蛋白質が引き起こす…、致死性の感染症だ」


596 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:28:38.47 ID:sRKwvePTO
聞きましょう。

肉料理屋店主「簡単に言うと、人間版のBSE(狂牛病)みたいなもんだ。人間同士で共食いをすると、起こることがあるらしい…」

BSE…
脳が萎縮していき、やがて死んでしまうというアレですか。

肉料理屋店主「…アライさんはあの通り、見た目も霊長類っぽいし…、色々よく分かってないとこがある」

肉料理屋店主「これを口にするっていうのは、そういう未知のリスクを背負うってことだ」

肉料理屋店主「今なら…こんなわけわかんねー生き物を食ったせいで、未知の変な病気にかかるってリスクを負わずに済むんだぜ」

肉料理屋店主「…どうする?」

…私は味噌漬けのお肉を箸で掴んで食べた。

肉料理屋店主「ああっ!?何の迷いもなく食いやがったーーーーッ!?」


597 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:34:28.51 ID:sRKwvePTO
…!美味しい…!
こんな美味しいお肉、食べたことないです!

肉料理屋店主「スゲェだろこれ」

…ご馳走さまでした。凄く美味しかったです。
…しかしオーナー、よく食べる気になりましたね。

肉料理屋店主「…ま、まあな。それに、そりゃこっちのセリフだぞ」

…何というか。
運命を共にしたいというか…その…
…なんでもないです。

肉料理屋店主「…とにかく。これが結果だ。…ネットで探したが、アライさんを食ったなんて話は未だ日本中のどこにもねえ」

じゃあ、私たちがパイオニアってことですね。

肉料理屋店主「…人に言うなよ?俺らだけの秘密だ」

ええ、そうしましょう。

肉料理屋店主「お茶うまかったぜ。じゃ、また明日な」

あ、待ってください。

肉料理屋店主「どうした?」


598 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:37:00.83 ID:sRKwvePTO
これ、持っていってください。

私は冷凍庫からさっきのアライちゃんを取り出して、オーナーへ渡した。

肉料理屋店主「あ、ああ…アライちゃんか。サンキュー」

これも食べれるんですか?
歩留まり悪そうだけど。

肉料理屋店主「…多分な。色々勝手が違うかもしれんが…」

…美味しかったら教えてください。

肉料理屋店主「おうよ、またなー」スタスタ


599 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:48:43.57 ID:sRKwvePTO
…

~寝室~

私はベッドの上で、先程の出来事を思い出していた。

アライちゃんを可愛いと思ってしまったこと。

そのアライちゃんをなぶったとき、背徳的な悦楽を感じたこと。

オーナーのアライさん料理が、とっても美味しかったこと。

そして、何より…

オーナーにネグリジェの下を見られて、胸を揉まれたこと。

…それを思い出すだけで、下腹部がどんどん熱くなっていくのが分かる。
奥がきゅんきゅんして疼く。

もっとじろじろ見られたかった。

もっといっぱい揉まれたかった。

前屈みのオーナーがショルダーバッグで隠した下腹部が、どんな状態だったか見たかった。

私はベッドの上で、それらの『もっと』を妄想する。

下半身の奥がむずむずしてくるのを感じた。


600 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:56:26.91 ID:sRKwvePTO
オーナー、ごめんなさい…。

私はもう我慢できず、熱い下腹部へ手を伸ばし、激しくまさぐった。
オーナーに、先程よりもっと積極的に、もっと大胆なことされるのを妄想しながら。

そして、私は、最も積極的で大胆な行為をされる妄想をしながら…
オーナーに最もされたいことを妄想しながら…
絶頂に達した。


気持ち良すぎて腰が抜けてしまった…。

そして何より。
知り合いを、バイト先のオーナーをそういう目で見てしまったことに、とてつもない罪悪感を覚えた。


601 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:58:58.03 ID:sRKwvePTO
…

~翌日、肉料理屋~

肉料理屋店主「なんか今日、お前よそよそしくないか?」

…罪悪感がちょっと…。

肉料理屋店主「そっか…。じゃあ、やっぱ例の料理はやめとくか?」

あ、そっちじゃないです。

肉料理屋店主「…いろいろ悩んでるんだな」

…まあ、そうですね。


602 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/08(月) 23:59:31.25 ID:sRKwvePTO
つづく



604 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 00:13:23.87 ID:aFFuVeccO
乙です
ひとつ質問いいかな、アラキレス……どこに行った?


614 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 12:25:05.24 ID:3YDrO1cf0
604
君は勘のいいフレンズなんだね!きらーい!


616 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/09(火) 18:55:38.65 ID:TA2UTfDG0
604
そう言えばすっかり忘れてた
まぁ、ペット用ホテルとかでアライちゃんを預けてるんじゃない?






最終更新:2018年02月18日 22:16