933 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 21:36:05.56 ID:rU7p3jOQO
~翌日~
私達は朝食を食べた後、ギョエモンさんのクルーザーで海に行った。
海釣りをするのである。
ギョエモン「さ、釣竿だよ」
…釣糸が太いですね。
ギョエモン「大物狙いだからね」
バラエモン「それで、餌は何を使うの?」
ギョエモン「コレさ」
い…イヤぁあああああああああああッ!!!
気持ち悪いッ!!!!何これぇぇッ!?
934 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 21:44:47.10 ID:rU7p3jOQO
な…これ…何ですか!?
ち●ぽ!?
肉料理屋店主「大声でそういう事言うな!」チョップ
んぅぅっふぁあっ♥
バラエモン「●んぽじゃないわよ。これはユムシ」
ムシエモン「食べても美味しいんだぞ…オススメはやっぱ…刺身だねぇ」
気持ち悪いこと言わないでください!!
ムシエモン「き…気持ち悪い…?」ズーン
あ…いや…ごめんなさい…
別に昆虫食の文化を否定したわけではなくて…
ムシエモン「そ、そうか、それなら…」
ギョエモン「いや気持ち悪いでしょ」
ムシエモン「」シロメ
ああっ!ムシエモンさんの顔が蒼白に!
ムシエモン「いいんだ…昆虫食は…気持ち悪いと言われてなんぼさ…うへへ…」
…そうですか。
935 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 21:55:52.25 ID:rU7p3jOQO
でもこれ…触るのはきついですね…
肉料理屋店主「貸しな。つけてやるぜ」ヒョイ
優しいですねオーナー。
肉料理屋店主「はは。ま、せっかく来てくれたんだし、楽しんでほしいからな」グイグイ
ユムシ「!」ドズゥ
ああ!オーナーの太くて大きなユムシの先端に針が突き刺さった!
肉料理屋店主「…」グイグイ
おおおう…。オーナーのむにむにしたユムシの中を、針がぐいぐいと突き刺さって貫通していく…
肉料理屋店主「…」グイイッ
ユムシ「」ドズゥ
ああ!皮を被ったオーナーのユムシの横から針が突き出た!うわぁ痛そう!
肉料理屋店主「…」チョップ
にゅふぅぅっ♥
…何ですか!実況しただけですよ!
肉料理屋店主「なんか…腹が立った。ほらよ、海に投げてみな」
ありがとうございます。
936 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:02:24.10 ID:rU7p3jOQO
私達は、それからしばらく釣りをした。
ムシエモン「…釣れないね…」ザザーン
バラエモン「釣れないわね」ザザーン
釣れないですね…。
…私達は、釣りに難航していた。
ギョエモン「…!おお、来た!」ガリガリガリガリ
ギョエモンさんは、さすがに釣るのが上手い。
肉料理屋店主「くそ、さっきは一匹釣れたんだけどなぁ…」
オーナーも、ちょいちょい釣ってた。
ギョエモン「うーん、なかなか魚がいないね…。釣れるシーズンを狙ってきたつもりなんだけど」
うーん…釣れない…
こうなったら、虎の子を使いますか。
ギョエモン「虎の子?」
肉料理屋店主「ヒャーーーハハハハッハア!おもしれぇ!いいぜバイト、やってみな!」
私は、クルーザーの中のクーラーボックスへ、秘密兵器を取りに行った。
937 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:11:32.26 ID:rU7p3jOQO
私は器を持って釣竿のところへ戻ってきた。
ギョエモン「それは…何?肉かな…?」
バラエモン「血に浸してあるわね…」
アライさんの生肉です。
ギョエモン「それを釣竿につけるのかな?面白いこと思い付くね」
ムシエモン「でもまだユムシがついてるぞ…」
ユムシ「」グッタリ
ああ…オーナーのユムシが、元気なくへなへなと萎びている…
肉料理屋店主「外してやろうか?」
お願いします。
オーナーは、私の釣竿からユムシを外した。
私は、秘密兵器…
アライさんの肉を釣り針へ付けた。
そして、海へ投げた。
938 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:17:30.67 ID:rU7p3jOQO
ギョエモン「うーん…。さっきから釣れなくなってきたな…」
肉料理屋店主「今日はダメな日かもしれないな…」
ギョエモン「まあ、僕みたいな熟練者でさえ釣れない日も、たまにはあr…」
おおっ!引いてます!
ぐいぐい引いてます!
ギョエモン「え!?」
バラエモン「なん…だと…」
うおおおっ…竿が重い!
ぐっ…うぅぅ!
アオリイカ「!」ザバァーーッ
い…イカが釣れたぁーーッ!!
肉料理屋店主「でけぇ…!今日一番の大物だァーッ!」
ギョエモン「」ポカーン
ムシエモン「いいぞーこれ」
941 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:24:53.36 ID:rU7p3jOQO
バラエモン「体長20センチはありそうね」
私は獲物をクーラーボックスへ入れた。
そして新たなアライ肉を釣り針へつけて海へ投げた。
ギョエモン「ふ、ふふ…良かったね。でこういう大物はめったに釣れな…」
うおお!また引きました!
ギョエモン「な゛!?」
くっ…うぅ!手応えがすごい!
負けるかあああ!
スズキ「ッ…!」ザバァーーッ
うわぁ、魚だ!でかい!
ムシエモン「25センチあるぞ…」
肉料理屋店主「ヒャハハハ!とんでもねージャックポットだ!」
ギョエモン「…ふふ。いいね。いいじゃないか。燃えてきたよ。今が釣れどきってことだね…!」
ギョエモン「僕達はどうやら今、魚群の上にいるらしいね!」
バラエモン「そういう割には釣れてないけど」
ギョエモン「これからさ!これから!…今僕は必死に戦っている最中さ!この大海原と…」
またかかりましたぁ!
バラエモン「…」
ギョエモン「フ…フフ…!だんだん熟練者のプライドにもヒビが入ってきたぞ…!」プルプル
942 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:32:57.30 ID:rU7p3jOQO
そしてお昼。
私達は海を見ながら昼食をとった。
私が釣った魚を、ギョエモンさんがさばいてくれた。
肉料理屋店主「このクルーザー、ガスコンロあるのか。スズキの身は俺がちょっと料理するぜ」スタスタ
ギョエモン「頼んだよジビエモン!…さて。僕は3匹釣れたね」
肉料理屋店主「俺は2匹だ」
私は5匹でした。
ギョエモン「……………ふっ、本番は午後からさ…釣り熟練者の実力を見せてあげるよ」ズーン
…ムシエモンさんとバラエモンさんはどうでした?
ムシエモン「シャコが釣れたよ」
バラエモン「こっちはフグ」
フグですか…。
ギョエモン「フグか。さばいてお刺身にして食べよう」
やったぁ!
私達は、新鮮な海の幸をたっぷり味わった。
そして、クルーザーの中へ入り、みんなで少しお昼寝した。
943 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:38:24.62 ID:rU7p3jOQO
…ふわぁー、よく寝た。
ギョエモン「うーん…よし。じゃあ、午後もはりきっていこうか!」
バラエモン「バイトちゃん、餌分けて貰っていいかしら?」
いいですよ。
くず肉はけっこう持ってきましたしね。
ムシエモン「ボクにも使わせてよ…。もっと大きなシャコを釣りたいな」
シャコ「ワキワキ」
じゃんじゃん使ってください。
ギョエモン「くっ…!ぼ、僕は…僕のスタイルでいくよ!ユムシこそ至高!負けないぞ!」
ふふ。構いませんよ。
このまなアライ肉で押しきってやりましょう。
肉料理屋店主「さーていくぜ!さっそく餌を…」チラッ
私達は釣り餌を乗せた器を見た。
肉料理屋店主「…餌……を………」ピタッ
ギョエモン「な…」ピタッ
バラエモン「嘘…でしょ…」ピタッ
ムシエモン「どうして…ここに…」ピタッ
…そこで私達は、信じられない光景を見た。
944 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:43:55.16 ID:rU7p3jOQO
デッキにあったはずの、ユムシやアライくず肉といった釣り餌が…
アライちゃん1「あむあむあむあむあむ!!あむあむあむあむあむ!!んまいのりゃー!」クッチャクッチャ
アライちゃん2「おいちーのりゃあ!こんなのはじめてたべたのりゃー!くっちゃくっちゃ!」クッチャクッチャ
アライちゃん3「ひとしゃんがねてゆあいだにぜぇーんぶたべゆのりゃ!はぐはぐ!もぐもぐ!」クッチャクッチャ
アライちゃん1~3「「はぐはぐ、くっちゃくっちゃ、もぐもぐ、がぶがぶ…」」クッチャクッチャ
…ほとんど、予期せぬ侵入者によって食い尽くされていたのであった。
ギョエモン「馬鹿な…。上陸するときに、クルーザーに忍び込んでたのか…!?」
肉料理屋店主「神出鬼没も、ここまでくるとホラーだぞ…」
946 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:45:47.84 ID:rU7p3jOQO
アライちゃん1「うゆぅ!?ひとしゃんなのりゃ?」シッポフリフリ
アライちゃん2「まさか、ごはんをよこどりすゆきかー!?だめなのりゃー!」フシャアアア
アライちゃん3「このむししゃんやおにくは、ありゃいしゃんたちががんばってつかまえたじびえなんだぞぉ!」フゥゥーーッ
ムシエモン「…」ポカーン
バラエモン「ああ…餌がもう…。これじゃもう、釣りができないわね…」
ギョエモン「…こんなことって…」
947 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22:46:18.20 ID:rU7p3jOQO
つづく
最終更新:2018年02月18日 23:21