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現世から退店

592 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 09:01:47.80 ID:TBFjD90Vo
そのとき…

ラーメン屋店主「おーい、アライちゃん達や。もっとたくさんご飯食べたくないかい?お肉たーぷりあるよ!」ツカツカ

ラーメン屋の店主がやってきた。
右手にはやかんを持ち…
左手には、鍋蓋が被さったボウルを持っていた。

アライちゃん1~3「「「おにく!?」」」ピクッ

アライちゃんは肉食寄りの雑食。
肉は大好物である。

ラーメン屋店主「ほーら、お肉だぞ」パカッ

ラーメン屋店主はやかんを置き、ボウルから鍋蓋を外した。
ボウルの中には、ちょっと肉がついた鶏ガラが入っていた。



アライちゃん1「おにくなのりゃあ~っ!ごちしょーなのりゃあ!≧∀≦」ヨチヨチヨチヨチ

人間にとっては捨てるだけの生ゴミだが、
食べ物に飢えているアライちゃん達にとってはご馳走であった。

アライちゃん2「ふははーっ!ありゃいしゃんのためふんにびびってけらいになりにきたのか!?」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん3「たべてやゆのりゃ!おれーにありゃいしゃんをおかじゅにちてしこっていーぞぉ!」ヨチヨチヨチヨチ

アライちゃん達は、ラーメン屋店主の方に這い寄る。


593 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 09:12:46.17 ID:TBFjD90Vo
ラーメン屋店主「さ、この中に入って肉を食いな」コトッ

ラーメン屋店主はボウルを床に置き、アライちゃん達が入りやすいように傾けた。

アライちゃん1「た!」ヨチヨチ
アライちゃん2「べ!」ヨチヨチ
アライちゃん3「ゆ!」ヨチヨチ

アライちゃん1~3「「「のりゃあ~~~っ!≧∀≦」」」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ

アライちゃん達は、ボウルの中に入った。

アライちゃん1「あむあむあむあむあむっ!ばりばりくちゃくちゃ!」ムシャムシャバリバリ

アライちゃん2「んん~!おにくうんめえ~のりゃあっ!(≧'u(≦ )」クチャックチャッ

アライちゃん3「うおぉー!おにくいーーっぱいたべておーーきくなゆのりゃああっ!(^'u(^ )」クチャックチャッ

アライちゃん1~3「「「はむはむはむはむはむはむっ!!!もぎゅもぎゅもぎゅもぎゅもぎゅっ!!」」」クチャックチャックチャッ

アライちゃん達は、美味しそうに鶏ガラを貪る。

ラーメン屋店主「さーて…」スッ

ラーメン屋店主は、そばに置いたやかんを持ち上げた。
やかんからは湯気が出ている。


595 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 09:32:15.26 ID:BCGvtG4XO
ボウルの中のアライちゃんは、美味しそうに、楽しそうに、幸せそうに、笑顔で鶏ガラを食べている。

アライちゃん1「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん2「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん3「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん1「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん2「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん3「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん1「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん2「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん3「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん1「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん2「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん3「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん1「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん2「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ
アライちゃん3「あむあむあむあむっ!」バリバリムシャムシャ


596 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 09:45:33.52 ID:BCGvtG4XO
アライちゃん1「おいちーのりゃあ~!これはまちがいなくとくじょーひんなのりゃあーっ!」クチャックチャッ

特上品ではない。
スーパーで売ってるごく一般的な鶏ガラである。

アライちゃん2「ぴっかぴかのおうちも!おっいちーごはんも!ゆーのーなけりゃいも!いっきにてにはいったのりゃ~!これでしょーらいあんたいなのりゃっ!」クチャックチャッ

アライちゃん3「しまいのきずなでつくったためふんのおかげなのりゃあ!」クチャックチャッ

アライちゃん1「あのためふんはしまいのきずなそのものなのりゃ!のしょーちょーなのりゃ!≧∀≦」モグモグ

アライちゃん2「がんばってだしたどりょくそのものなのりゃ!≧∀≦」モグモグ

アライちゃん3「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ!とーってもしあわせなのりゃあ!おねーしゃんたちとしまいにうまれて、ほこらちーのりゃあっ!≧∀≦」クチャックチャッ

ラーメン屋店主「よくも客のみんなに不快な思いさせたな!!死ね!!」ドボボボボボボ

ラーメン屋店主はやかんを傾け、熱湯をアライちゃん達の顔面へいきなり浴びせかけた。

アライちゃん1~3「「ぴぎゃああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーっ!!??ぎびゃあああああああぢゅいいいいいいのりゃああああああああああーーーーーーーーーーっ!!。≧Д≦。」」バシャバシャビッタンバッタン

天国のような気分から、突如浴びせられた地獄の激痛。

アライちゃん達は熱湯をもろにくらっら目を押さえ、パニックになりボウルの中を転げ回った。


597 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 10:47:17.34 ID:BCGvtG4XO
ラーメン屋店主は、やかんの中の熱湯を、アライちゃん達がいるボウルへ一気にバシャっとぶちまけた。

アライちゃん1「あびぎゅうううぅぅぅぅぅぅっ!」バシャバシャ
アライちゃん2「ぴぎいいいいいいぃいぃぃぃぃぃいーーーーっ!!」バシャバシャ
アライちゃん3「ぎびゃあああああああああああああああーーーーーっ!」バシャバシャ

熱湯の上で泳ぎ、ボウルから必死で脱出しようとするアライちゃん達。

しかしラーメン屋店主は、鍋蓋を持ち…

ラーメン屋店主「フン」ガポッ

…ボウルに被せて蓋をした。

蓋の下からの声『ごびゅごぼごばがごぼ!!』ガシャガシャ

鍋蓋は、下からがたがたと押されている。
ラーメン屋店主は、体重をかけて鍋蓋を押さえる。

蓋の下からの声『だぢゅげでえええあぢゅいいいいいいぃぃぃいぃぃぃいいいいい!!』ガシャガシャ

蓋の下からの声『しんじゃうがりゃあああああっ!ありゃいしゃんしんじゃうがりゃだぢゅげろおおおおっ!けりゃいいいいぃいっ!』ガシャガシャ

蓋の下からの声『だ…ぢゅげ…ろぉ……び…ぎゅ…』バシャバシャ

蓋の下からの声『』バシャッ

蓋の下から声はしなくなった。


598 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 10:55:12.50 ID:BCGvtG4XO
ラーメン屋店主「…」パカッ

蓋を開けると…

茹でアライちゃん1「」プカー
茹でアライちゃん2「」プカー
茹でアライちゃん3「」プカー

茹でられたアライちゃん達が熱湯に浮かんでいた。
熱湯は鶏ガラやアライちゃん達から出た出汁によって、においに風味が出ている。

鶏ガラとアライちゃんの出汁スープ完成である。

ラーメン屋店主「ったく…」ガサガサ ポイッ

ラーメン屋店主は、アライちゃん達をビニール袋に詰めて冷凍庫へ押し込み、
鶏ガラとアライちゃんの出汁スープを流し台へ捨てた。


600 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 11:37:20.00 ID:xOOQtUHOO
…

ラーメン屋店主「この度は不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。お代は結構です」

客1「し、しかし…」アセアセ

客2「一応注文はしたからなあ…」アセアセ

ラーメン屋店主「ラーメン屋の仕事は、ただお客さんにラーメンを出すことじゃーありません」

ラーメン屋店主「美味いラーメンを食ってもらい、『幸せな時間を提供すること』…それがあっしの仕事ですわ」

ラーメン屋店主「だのに、あっしにはそれができなかった…。ラーメン屋失格ですよ」

ラーメン屋店主「しばらく店は閉めます。もう二度と害獣が入って来ないように、業者呼んで隙間がどこか徹底的に調べて貰ったり、駆除せにゃなりませんから」

客3「…気の毒でしたね」

客4「…いつかまた食べに来ますよ」


601 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 11:52:33.48 ID:xOOQtUHOO
…

~ラーメン屋の屋根裏~

アライさん「ふふふ…チビは可愛いのだぁ」ナデナデ

アライちゃん1「ちゅーちゅー!ぢゅるるるるっ!」チュパチュパ
アライちゃん2「んぢゅずるるるぅぅっ!ごくごくっ!」ジュルジュル
アライちゃん3「のあぁー、のあぁー」ヨチヨチ
アライちゃん4「なのりゃー」ヨチヨチ

木造建築のラーメン屋の屋根裏に、アライさん親子が住み着いていた。

このアライさんは森で野生化したアライグマと交尾した後、再び街中へ戻って暮らしているようだ。

アライさん「前のチビ達は独り立ちしたのだ…。寂しいから、また赤ちゃん産んだのだ」ナデナデ

アライちゃん1「けぷぅー」ゲプゥ

アライちゃん2「う~っ!」ブリブリ

アライちゃん3「のりゃあー…」ジョロロロロロ…

アライさん「おっ、アライさんもうんちするのだ。うぅ~っ!」ブリブリ

屋根裏の板はアライさんのため糞や尿によってすっかり腐ってしまっている。


602 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 12:02:13.29 ID:xOOQtUHOO
すると、突然…

天井の板「」ベキベキ バゴンッ

アライさん「のあ?床に勝手に穴が空いたのだ…!何なのだ?」

アライさん「チビ達、アライさんが様子を見てくるのだ。おとなしくしてるのだ」ドタドタ

アライさんは、天井の板から下を覗き見た。

アライさん「…」ジーッ

男児母親「こっちにも小さい穴開けてーっと」ゴリゴリ

人間の女性が、天井の板に小さな穴を開けていた。

アライさん「あいつは…アライさんのお家を泥棒しようとしてるのか!?」

アライさん「そうはいかないのだ…!チビ達を守るために…アライさんは戦うのだ…!ふぅーーっ!」シャキッ

アライさんの鋭い爪は、普段は手袋の下に隠れていて見えない。

しかし何かを引っ掻くときだけ、爪が手袋を『すり抜けて』、出てくるのである。

なぜ爪が手袋をすり抜けるのか、科学的には全く解明されていない。

アライさん「ぶっ殺してやるのだ!たあ~!」バッ

アライさんは、天井板の隙間から飛び降りた。


603 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 12:06:33.66 ID:xOOQtUHOO
アライさん「正義の刃をくらうのだー!」

男児母親めがけて、天井の穴からダイブを敢行するアライさん。

男児母親「あら?」

男児母親は、アライさんがダイブを敢行し、爪が目前に迫ってきてからようたくアライさんに気付いたようだ。

つまり、アライさんは完全に男児母親の不意をついたのである。

アライさん「死ねええ!」ヒュバッ

アライさんは飛び降りながら、男児母親の顔へ爪を振りかざした。


605 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 12:20:12.37 ID:xOOQtUHOO
男児母親「お母さんクレイモア~!えーい!」ジャキィッズバアアンッ

アライさん「じび!」グチャズバドバァブシャアドグチャアッ

しかし、不意討ちに成功したアライさんの爪が当たるよりもさらに早く、男児母親はカウンターした。

なんと男児母親は、完全に不意を突かれたにもかかわらず…
一瞬の間にお手製の指向性対人地雷を取り出し、アライさんの上半身へ発射したのである。

パチンコ玉「」ゴロゴロザラザラ…

お手製の指向性対人地雷から発射された大量のパチンコ玉は、アライさんの体を貫き、地面を転がった。

アライさん「」ビグンッビグググンッジタバタビグググンッバタバタタッ

お手製クレイモアのパチンコ玉で脳を破壊されたアライさんはゴキガイジムーブした。

男児母親「小足見てから昇龍余裕でした~」

アライさんの不意討ちは完璧であった。
しかし男児母親の反応速度がそれを上回ったのであった。


606 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 12:34:18.95 ID:xOOQtUHOO
男児母親「さーてと。アライさんは集団生活してるケースもあるから、徹底的にやらないとねー♪」スッ ガチャッ モクモク…

男児母親は、先程天井の板に開けた小さな穴へ、道具を使って焚いた煙を送り込んだ。

…

~屋根裏~

アライちゃん1「のあー」
アライちゃん2「きゅるるるるぅ~ん」コスリコスリ
アライちゃん3「なのりゃー」ヨチヨチ
アライちゃん4「のりゃ」ヨチヨチ

子供たちは母親が戻ってくるのを待っているようだ。

煙「」モクモクモクモク…

そこへ、男児母親が焚いた煙が充満し始めた。
この煙は、アライさんが嫌がるニオイがつけられている。

アライちゃん1「の、のりゃ?」
アライちゃん2「げほ、げほごほっ!」ゲホゴホ
アライちゃん3「ごほっ!ぴぎゅるるるるぅ!きゅるるるるぅ!」ゲホゴホ
アライちゃん4「げほごほげほがほっ!ぴぎぃー!のあああー!のあああー!」ヨチヨチヨチヨチ

煙を吸って咳き込み、苦しがり、臭がるアライちゃん達。

アライちゃん1~4「「きゅるるるるるぅ!ぴぎゅるるるるぅ!」」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ

アライちゃん達は一列になり、先程母親が飛び降りた穴へ一直線に這いヨチった。


607 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 12:41:40.83 ID:xOOQtUHOO
…

男児母親「まだかしら。それとももう窒素して死んじゃった?」

すると、天井の穴から…

アライちゃん1「ぴぎゅ!」ボテッ
アライちゃん2「うびゅ!」ボトッ
アライちゃん3「のみゃ!」ボトッ
アライちゃん4「じび!」ボテッ

次々と小さなアライちゃんが落ちてきた。
その大きさは皆ハムスター程度である。

アライちゃん1「のあぁ、のぁああ!」ピギイィィ
アライちゃん2「のぉーーーぁあああーーーーんっ!のびゃあーんっ!」ピギイィィ
アライちゃん3「のぁああーー!」ヨチヨチ
アライちゃん4「のーーぁあーー!のぉーーーぁあーー!」ヨチヨチヨチヨチ

床で体を打ったアライちゃん達は、痛がりながらも必死にヨチヨチムーブで逃げようとする。


608 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 12:43:58.23 ID:xOOQtUHOO
男児母親「えいえいえーい!」グシャグシャグシャグシャ

アライちゃん1「」ボギィ
アライちゃん2「」ボギィ
アライちゃん3「」ボギィ
アライちゃん4「」ボギィ

まだ喋ることすらできないほど幼いアライちゃん達は、男児母親のブーツで首を踏みつけられ、脛椎が破壊されて死んだ。


609 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 12:49:35.27 ID:xOOQtUHOO
…

その後、ラーメン屋はリニューアルして再開店した。

店主の真摯で徹底的な対応のおかげか、それほど評判を落とさずに済んだようだ。

アライちゃん被害のせいで、多額の損失を負ったラーメン屋。

店主はリニューアルにかかった分のお金を取り戻すため、今日も客にラーメンを出し続ける…。


610 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/27(土) 12:51:17.26 ID:xOOQtUHOO
つづく





最終更新:2018年02月20日 21:48
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