283 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 00:55:50.08 ID:pPoscKGh0 [1/11]
女子中学生 VS アライさん 親子でお洒落
さてどうしたものか。私は目の前の水着達の前で思案していた。
クラスメイトに女子数人で来週末温水プールに遊びに行かないかと誘われたのだ。
その日は暇だし、特に断る理由は無い。しかし、水着位は新しいのにしておこうと思って買いに来たのだ。
メイド「お嬢様、やはりお嬢様にはビキニは無理かと」
私「解ってるわよ。タンキニにするわ…」
メイド「一応私も付き添いで行きますからね。どれにしようかなー」
そう言いつつメイドが持っているのはビキニ。選ばれし者でないとビキニは似合わないのだ。
やってくるクラスメイトにも背が高くプロポーションが良い女子がいたっけな。
私のテンションが若干落ちていることに気が付いたメイドが満面の笑顔で私にこう言った。
メイド「大丈夫ですお嬢様。顔は良いんですから需要はありますって!」
私「そういうのが好きな男性を社会でなんていうと思う?ロリコンって言うのよ」
水着を買い終わった帰り道、私とメイドはメロンパンにアイスクリームを挟んだサンドイッチを食べていた。
すると少し離れたクリニックから怒鳴り声が聞こえた。
医者「だからお金が無いと診れないって言ってるだろ!でてけぇ!」
アライさん「のだー!」
アライちゃん「のりゃ…うっ…の…のりゃ」
どうやらアライちゃんを抱いたアライさんがクリニックから追い出されたようだ。お金があっても診てくれるわけはないが、アライさんには解るまい。
アライさんはなにやら苦しそうにしているアライちゃんを抱きかかえて途方に暮れた顔でクリニックの前に佇んでいた。
メイド「むぐむぐ…アライちゃん病気ですかね」
私「ほんと良く食べるわね貴方…太るわよ?」
メイド「お嬢様はもう少しお太りになった方が良いですよ。肋骨浮いてるじゃないですか」
私「しょうがないでしょ小食で太りにくい体質なんだから…」
メイド「ほら、ご学友にお嬢様あれに似てるって言われてたじゃないですか。あの船が擬人化されてるゲームの…」
私「それ以上言ったらスタンガン食らわせるわよ。」
そう言いながらアライさん親子を眺めていると、こちらと目が合った。するとアライさんは半笑いでこちらに歩いてきた。
アライさん「そ、そこのメイドと一緒にいる美少女さん、アライさんの子供を助けてほしーのだ」
私「お世辞が言えるなんて随分と苦労したアライさんみたいね」
アライさん「あ、あああの、こどもがおねつを出して耳がいたいと言っていたのだ。色々やくそーを試して一回は治ったのだ。でもまたいたいっていうのだ」
私「耳…ど、どっちの?」
284 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 00:56:12.66 ID:pPoscKGh0 [2/11]
珍しく私は間抜けな質問をした。そうアライさんの耳は動くが見せかけの頭の耳が2つ、そして人間と一緒の耳が2つ、合計4つあるのだ。
アライさんは話を聞いてくれる私に、アライちゃんを一度自分で立たせ、両手をスリスリさせながら半笑いのまま話を続けた。
アライさんはアライちゃんの私たち人間に付いてる方の耳を指さした。アライちゃんは痛そうに両手をモジモジさせて俯いているので詳しい表情は分からないがかなりの痛みがあるようだ。
アライさん「こ、この耳なのだ。昨日から痛いって言ってからおねつがでたのだ。助けてほしいのだ!」
私「うーん。うん?」
私は若干イライラしながらスリスリしているアライさんの両手から目を離そうとしてとあることに気が付いた。
私「もしかしてお腹に赤ちゃん居ない?それともそのお腹は食べ過ぎ?」
アライさん「そ、そうなのだ!あかちゃんも居るのだ!」
一応聞いてみたが目の前のアライさんのお腹は食べ過ぎというには膨らみ過ぎている。だが、もしかしたら病気で腹水が溜まっているだけかもしれない。一応確かめておこう。
私はアライさんのお腹を触ってみる。するとしばらくしてお腹の内側から何かが蹴った。
アライさん「今蹴ったのだ。きっと可愛いあかちゃんが産まれるのだ」
笑顔で幸せそうにお腹をさするアライさんに、私は出来るだけ表情を崩さないように努めて応えた。見たところ目の前のアライさんは耳や尻尾の欠損も無ければ大きな傷も無い。
私「そっか…赤ちゃんか…。仕方無い…なんとかしてあげるよ。ただし、このアライちゃんのためならなんでも出来る?」
アライさん「アライさんにできることならなんでもするのだ!でもできないことは無理なのだ」
私「大丈夫。とっても簡単なことだから。じゃあ決まり!ほらそこのアライちゃん、診てあげるからこっちにおいでなさいな」
アライちゃんはよろよろとこちらにやってくると私の膝の上に座った。私は胸ポケットからポケットライトを取り出すとアライちゃんの痛い方の耳を上にさせてライトを当てた。
始めて見たがアライちゃんの耳の中は人間とそう変わらない。さて耳の中は思った通りの状況だ。鼓膜が腫れてこっち側に膨らんでいる。
私「多分中耳炎じゃない?アライちゃんって獣医で良いのかしら?」
メイド「さぁ?でも中耳炎なら耳鼻科じゃないですか?」
私「まぁ良いわ。うちのかかりつけ医ならやってくれるでしょ。貴方はアライさんと先に帰ってアライさんを洗わせておいて。その後家に入れて温かい部屋でくつろがせておいて。ご飯はあげてはだめよ?」
メイド「だーめーでーす。一緒に帰りますよ。私はお嬢様と常に居ろって言われてますからね。ナンパとか誘拐されたらどうするんですか」
私「はいはい、じゃあ帰りましょ。アライさん?自分の子供はちゃんと抱いてくるのよ?」
アライさんは満面の笑みで頷くと、アライちゃんの頭を何度も撫でた。
アライさん「良かったのだおチビ。捨てる神あれば拾う神ありなのだ!」
その言葉を聞いて私は心の中で思った。アライさんに果たして神は居るのかしら?最低でも今回は居るのでしょう。私は女神ではないけど。
285 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 00:56:40.11 ID:pPoscKGh0 [3/11]
アライちゃん「いだいのりゃああああ。ぎいいいああああああ」
アライさん「なななななおチビがいたがっているのだ!一体どういうことなのだ!」
泣きながら治療を受けるアライちゃんを見て、アライさんは血相を変えて私の襟に掴みかかろうとした。私はそれを手で押し留めようとしたが、勢い余ってアライさんに長椅子に押し倒されてしまう。
私「大丈夫、中耳炎の手術は麻酔が効かないからどうしても痛いのよ。」
アライさんに押し倒された私は仰向けになったままそう答えると、反対側を見た。
アライちゃんは結局獣医を自宅に呼んで治療させた。やはり中耳炎だったらしく、鼓膜の中の膿を取るために手術となったのだ。
獣医「あれですな、このアライちゃんは鼻づまりで耳管からバイキンが入ったやつです。人間の子供にも良くある奴ですな」
私「ふーむ…な、る、ほ、ど。ところでアライさん重いからどいてくれる?」
アライさん「そうだったのだ、悪かったのだ。」
アライさんは大人しくどいてくれた。しかしこのアライさん普通のアライさんより重いから押し倒された時ちょっと痛かった。やはり胸にクッションが必要だ。
私が自分の胸を見ながらしばらくブツブツ言っていると治療が終わったらしく、薬を飲み終わったアライちゃんが耳を抑えながらアライさんのもとにやって来た。
アライちゃん「まだおみみがいたいけど、すごくいたいいたいじゃないのりゃ」
アライさん「それは良かったのだ」
私「本当に良かった。私は約束を守った。次はアライさんの番だよ。」
アライさん「わかったのだ。おちびを助けてもらったのだ!アライさんに出来ることならおまかせなのだ!」
そう言ってアライさんは満面の笑顔を私に向けた。
さて場所は変わってここは室内の競技用プール。そこには買ったばかりの水着を着た私と、ペットショップで買ってきた犬用の水着を着たアライちゃんが居た。
ちなみにアライさんの方は自宅で他のメイド達に風呂でキレイに洗わせている。
私「さ、て、と。じゃあまずは貴方は私とこのプールで遊んでもらうわ。ところでアライちゃんって泳げるの?」
アライちゃん「おかーしゃんと川で良くおよぐのりゃ」
私「あーそっか、じゃあ泳げるね。じゃあ適当に泳いでて。浮き輪とかボールもあるから」
アライちゃん「わかったのりゃ!のりゃー」
アアライちゃんは水しぶきを立ててプールに飛び込むとスイスイと泳ぎ始めた。
アライちゃん「わぁーこのおみじゅちょっとあったかいのりゃ!しょとはしゃむいきゃらたしゅかるのりゃー。のりゃー!」
さてと私も来週末の温水プールでうまく立ち回るために泳ぐとしよう。私は準備運動をしながらプールサイドでいつものメイド服で本を読むメイドに声をかける。
私「貴方も泳げばいいのに」
メイド「私お嬢様みたいに上手に泳げませんからねぇ止めときます。私なんでか体が浮くんですよね。」
私「浮くならいいじゃない。さてあんまり温水プールでがっちり泳ぐとそれこそ浮くから適当に泳ぐ練習するわ」
そう言って私が胸を反らすとメイドはニヤニヤ笑い始めた。
私「なによ…」
メイド「頭脳明晰、容姿端麗のお嬢様でも手に入れられない物ってあるんだなぁって…お、お嬢様ガチ泣きしないでください!私が悪かったですって」
私「う…う…だっで…背と…胸は…努力しても…えぐっ…えぐっ…」
メイド「で、ですけど私みたいに背が高すぎるとモテませんよ!ほんと!お嬢様の身長は140センチでしたっけ?」
私「138センチ…体重26.3キロよ…。ほら…笑いなさいよ…145センチのアライさんより小さい哀れな私を笑いなさいよ」
メイド「お嬢様本当に申し訳ありませんでした。ですから泣き止んでください」
私「あっはっはっはっはっ!10歳から全然見た目変わらないから服の持ちが良いわ!もう水着も昔ので良いかもしれないわね!」
この屈辱と怒りは楽しそうに泳いでいるアライちゃんとその親で晴らそう。私は心にそう深く怒りを刻みつけた。
286 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 00:57:08.28 ID:pPoscKGh0 [4/11]
2時間後。アライちゃんは完全に水泳を満喫している。タライ船に乗ったり、浮いたビーチバレーボールで遊んだりとても楽しそうでなによりだ。
アライちゃんには体力を使って、さらに油断してもらわなければならなかったのだ。準備は整った。そう思った私は30センチ位の深さに潜ると、遊んでいるアライちゃんの後ろに浮上した。
アライちゃん「のりゃ!びっくりしたのりゃ!どこからやって来たのりゃ?」
私「水に潜って泳いで来たの。アライちゃんもやってみる?私が後ろから抱っこしてあげる」
アライちゃん「うゆー、やってみるのりゃー」
私「じゃあ息を止めてね。せーの」
アライちゃん「のりゃ」
アライさんは興味津々で私におとなしく抱っこされた。私はアライさんを抱いたまま30センチほど潜るとしばらく潜水したまま泳ぎ、浮き上がった。
アライちゃん「たのしいのりゃー。水の中とてもきれいなのりゃ」
私「じゃあもう一回やるね。今度は少し長く潜るから一杯息を吸ってから止めてね。」
アライちゃん「わかったのりゃ。すーーーーー」
アライちゃんが大きく息を吸い止めた瞬間を見計らって私はアライちゃんを抱いて潜った。ただし、今度の深さは3メートルだ。
当然この深さの水圧では耳抜きをしなければ苦しい。私は片手で鼻を摘まむと耳抜きをする。しかしアライちゃんは耳抜きを知らない。
両耳に痛みを感じたアライちゃんがジタバタし始めたので私は両手でがっちりとホールドする。
アライちゃんが体力十分ならもしかしたら振りほどかれていたかもしれないが、2時間遊び続けたアライちゃんにそんな余力は残っていない。
アライちゃん「むぐぐぐぐぐぐぐ…むぐっ!」
しばらく潜水していると、アライちゃんが突然おおきくビクンと痙攣した。どうやら手術したばかりの鼓膜が水圧に負けて破れてしまったようだ。私はアライちゃんの耳を正面に向けるようにプールの真ん中まで泳いでやってくると、ゆっくりと浮き上がり水面に出た。
私「ぷはっ…」
アライちゃん「ぶはぁああ!ああああいだいのりゃああああぼっばぶっ、おねーしゃんどこにいるのりゃ!たしゅけ・・・たしゅごぼっ」
私はそっとアライちゃんを抱くのを止めて、潜水して姿を消した。アライちゃんは混乱しながらも私を探す。そんなアライちゃんの足を私は強く一回引くとそのままアライちゃんから離れた。
泳いだ際にアライちゃんの耳の中にたっぷりと水が入るように仕向けた。いくらプールが温かいと言っても体温よりは低い水だ。そんな水が鼓膜の破れた耳に勢いよく入り、中耳まで到達するとどうなるか。
答えは簡単だ。めまいで上下がわからなくなるのだ。そしてそんな状況で水中に引っ張られると、当然溺れる。アライちゃんはたった20センチ沈められただけで溺れてしまったのだ。
アライちゃん「ごぼぼぼぼごぼっぼぼぼぼぼ」
水の中で最初は両手両足を動かしていたアライちゃんだったが、だんだんその動きも弱まり、大きな泡を吐くとそのまま動かなくなった。この状態で人工呼吸をすれば助かるだろう。
私は動かなくなったアライちゃんを回収してプールサイドに置くとプールから出た。まだ脈はあるようだがこのアライちゃんにもう用は無い。
私「さて喫茶店でコーヒーでも飲んで帰りましょうか。あなたの給料で。」
メイド「はい…」
287 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 00:58:47.01 ID:pPoscKGh0 [5/11]
帰宅すると、言いつけ通りメイドはアライさんをきれいに洗い、温かいリビングの暖炉の前でくつろがせていた。
アライさん「あ!ヒトさん!こんなに良くしてもらって本当にすまないのだ。ところでアライさんはなにをすればいいのだ?」
私「うーんそれはまたあとにしましょ。とりあえずご飯を食べてね。スープでいいかしら?」
アライさん「スープは好物なのだ!ところでおチビはどこなのだ?」
心配そうに自分の子供を探すアライさんに私は笑顔で、毛布に包まれてタライに入ったアライちゃんを見せた。
私「泳ぎ疲れちゃったみたいなの。だから寝かせておいてあげて」
アライさん「そうなのか。おチビにもあとでおいしいものをあげてほしいのだ」
まさか目の前のアライちゃんがすでに死んでいるとはアライさんは疑いもしなかったようだ。当然だ。アライさんからすれば私は病気を治し、子供と一緒に遊んでくれて、身重の自分を家に招いてくれた良い人だ。
アライさんにとっては天使に見えるだろう。私は笑顔で厨房に向かう。
別のメイド「お嬢様、言われた通りスープを用意しましたが。良いのですか?アライさんをあんなに丁重に扱って」
メイド「私もそれは思いました。お嬢様にとってアライさんは…」
私「二人とも、今回は目的が二つあるの。一つ目はあのアライさんを出来るだけ綺麗な外見で殺すこと。二つ目は…」
そう言って私は自室から持って来た錠剤の入った瓶を取り出した。
私「この薬でアライさんと胎児…アラ児ちゃんを同時に殺すことよ。特にアライさんには苦しんでもらうわ」
別のメイド「その薬って…多分一般には手に入らないやつですよね?どうやって入手を?」
私「お父様がね、新しい商売を始めようとしてるんだけど、大義名分ってのが無いと色々揉めるのよ。そこで私を出汁にしたわけ。これはそのお駄賃ってわけ」
父は薬品関係の事業に手を伸ばそうとした際「娘が勉強熱心だから将来どんな薬品も手に入れられるようにしたい」と言い訳をしたのだ。当然そんな言い訳に騙されるバカはいないが、足がかりにはなる。
最初は反発の少ない病院で手に入るような簡易な薬品から始め、おいおいは…と言ったところだろう。実際私も色々な薬品が手に入るのはうれしいことだ。アライさんで実験するという趣味が捗るし、なにより身を守る手段が増える。
私「ということで、この錠剤を1瓶全部このスープに入れてアライさんにお出しして。私はこの子とお風呂に入ってくるわ。どうせ1時間くらいしないと効かないしね。そうそうアライさん用に要らないバスタオルを何枚か用意しておいてね。」
そう言って私はメイドを連れて浴室に向かった。
288 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 01:00:20.90 ID:pPoscKGh0 [6/11]
そして1時間後、お風呂からあがって寝巻に着替えた私は、予想通り薬が効いたアライさんがバスタオルの上でのたうち回っている様を見ていた。
アライさん「ぬがあああああ、産まれる!産まれるのだぁあああぎゃあああいだいのだああああ!」
あまりの激痛に腹を押さえてのたうつアライさんを眺めながら、私はメイドにコーヒーを持ってくるように言った。今回は私は何もしなくていい。大事に大事にアライさんが育てた自分の子供がアライさんを殺してくれるのだ。
普通の出産でもかなりの痛みだろうが、今回は特別だ。なにせ瓶の中の錠剤の正体はプロスタグランジン。いわゆる出産促進剤。
適量を適した妊婦に使えば問題ない薬だが、人間の適量の10倍を摂取したアライさんは通常より強い陣痛と腹痛に襲われるわけだ。
アライさん「ぐあああああああ、おかしいのだ!まえにチビを産んだ時よりいだいのだ!いだだだだだだあぎぎぎぎいぎぎ」
ヨダレや涙、鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら出産の苦しみを味わっているアライさんだが、痛いのはこの後なのだ。子宮の収縮がこれほど強いと子宮は破れ始めてしまうのだ。
その第一段階が強い痛みと腹痛、つまり今のアライさんの症状だ。それが進み子宮が破れると
アライさん「ぎゃああああああああ、あがががが、ひぃいいいひぃいいい・・・あれ?痛くなくなったのだ」
強い痛みと破裂感を感じた後陣痛は少し収まる。なぜか?子宮が破れるとそこから羊水と胎児が飛び出すので圧力がなくなり陣痛が弱くなるのだ。当然アラ児ちゃんはこのままでは死んでしまう。
アライさん「うぐぐおかしいのだ…アライさんのおまたから血がいっぱい出てきたのだ…それにおちびが…おちびたちが出てこないのだ…それに…なんだか…ちからがでないのだ…」
そしてアライさんも子宮破裂の出血で失血性ショックを起こす。通常子宮破裂の母体の死亡率は2%ほどだが、それは対処をするからである。なにもしなければ当然血は止まらない。
アライさんは冷や汗をかいて苦しそうに息をしている。本来子供が出てくるだろう場所からはとめどなく血の色の液体が流れ出す。
アライさん「あたまが…ぼーっと…してきたのだ…おねーさん…アライさんの…あかちゃんは…どうなって…しまったのだ」
私「まだ産まれてないよ?がんばって。そうじゃないと赤ちゃん死んじゃうよ?」
アライさん「うぐぐ…アライさんは…どうなってもいいのだ…あかちゃんを…助けてほしいのだ」
アライさんは薄れる意識の中で私に懇願した。自分の子供の病気を治し、自分を家に招いてくれた良い人間。きっとこの願いもかなえてくれる。アライさんはそう思ったのだろう。
しかし私は首を横に振った。ここで約束を果たしてもらおう。
私「アライさん、約束したよね?出来ることならなんでもするって。してもらうことは簡単なの。このまま赤ちゃんと一緒に、死んで。ね?」
私は無表情でアライさんの頭を優しくなでる。アライさんは信じられないといった風なぽかんとした表情を浮かべた。
捨てる神があれば拾う神あり。そうアライさんは言った。きっとそうなのでしょう。幸運の神はアライさんを見捨て、死神の私が拾ったのだ。
所詮は中耳炎、1週間もすれば大分良くなるだろうし、アライちゃんがアライしゃんくらいにまで成長すれば再発しなくなるだろう。あれだけ世渡りが上手で、性格も悪くはないこのアライさんであればきっと街の中で裕福ではないけれども、幸せな生活を送れただろう。
アライさん「の…のだ…あか…ちゃん…ちび…。もう…目が…見えないのだ…」
アライさんはそう言い残すと意識を失った。もう長くはないだろう。私はもう焦点の合っていないアライさんの両目をそっと閉じさせると、とあるところに電話をかけるために立ち上がった。
そのために私は一つだけ非常にやりたくないことをしなければならない。それは、
私「…採寸をして…」
メイド「え?」
私「身長体重スリーサイズ、腕の長さとかのデータが必要なの…今から測って…あとアライさんとアライちゃんの死体は大事に取っておいて。」
メイド「はいはい、ではメジャー持ってきますね」
流石は私のお付きのメイドだ、特に疑問を口にすることなくメジャーを取りに行ってくれた。私は採寸の準備のために上着とスカートを脱いだ。さて温水プールに行くまでに間に合うだろうか。
メイド達が血まみれになったタオルを片付ける様を眺めながら私は今日の宿題のことを考え始めた。
289 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 01:02:28.70 ID:pPoscKGh0 [7/11]
プール当日。私はまず絶望した。なんとクラスメイトの地味な女子のプロポーションが良かったのだ。そして予想通りスラリと背の高い同級生のプロポーションは良い。
そしてお付きのメイドは背の高い健康的なアスリート体型。神が居たら私は今なら殺せる気がする。
私「他の二人は私サイドね…良かった…」
クラスメイト1「どうしたのさっきから暗い顔で」
背の高いクラスメイトが心配そうな顔でこちらを見てくる。そう彼女は良い子なのだ。それが余計に辛い。彼女は私の暗い顔を見て元気づけるためか私の来ているパーカーを話題に出した。
クラスメイト1「そういえばそのパーカーすごいね。オーダーメイド?フードの部分が獣耳になってる。」
クラスメイト2「知らないの?アララクーンパーカーって言うのよ。動物のラクーンじゃなくて、アライさんの、それも臨月のアライさんの毛皮を使った贅沢な服なのよ」
クラスメイト1「へー確かにフードの部分はアライさんの頭を使ってるんだね。アライさんの頭が人間より大きいからできるのかな」
クラスメイド3「それに両腕の装飾にアライちゃん使ってるんだねー。高そう」
クラスメイト2「確か市販のでも20万くらいするよねー。オーダーメイドだから…うーん考えたくない。」
クラスメイトは珍しそうに私のパーカーを褒めてくれる。私の苦労は報われたようだ。さてそれでは私も泳ぐとしよう。そう思い私はパーカーを脱いだ。
するとクラスメイト全員が私を見る。私が不思議そうな顔をすると、申し訳なさそうな顔でクラスメイトの一人が言いにくそうに口を開いた。
クラスメイト3「また…痩せた?」
私「いや…そんなはずは…がんばってご飯食べてるし…」
クラスメイト2「そうだよね、最近学食残してないものね」
クラスメイト1「き、きっと大丈夫だよ」
私「そ…そうよね?」
とそこで最後のクラスメイトが戻って来た。彼女は私とパーカーを見ると満面の笑みでこう言った。
クラスメイト4「うわっ漫画に出てくる森の妖精みたいにガリガリだね。顔が良いとこれだけ痩せててもファンタジーの住人みたいに見えてすごいね!」
私「う、うん?」
果たしてこれは褒められているのだろうか。私はさらに難しい顔で考え込む羽目になった。
おわり
291 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 01:13:25.93 ID:pPoscKGh0 [8/11]
前々から思ってたけどうちのアライさん絶対他のSSよりでかいと思う。
うちのアライさんは約145~155センチ、アライしゃんが120~30センチ、アライちゃんが50~100センチくらいにしてるぞ
素手の強さは
お付きメイド>>成人男性>成人女性>アライさん>アライしゃん>JC>アライちゃん
JCの身長138センチは10歳2か月の女子の平均身長だぞ。体重の平均は33.5キロ
プロスタグランジンは1時間ごとに0.5mg、最大6回だったはずだから1日3mgが限界量なのでアライさんの陣痛の強度はすごいことに
それと鼓膜が破れて溺れるのは結構ある事故なのでみんな気を付けようね!
最後にアライグマやタヌキの毛皮を使ったコートは大体300~400ドルで売ってるぞ
292 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-F062)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 01:22:07.60 ID:pPoscKGh0 [9/11]
そういえば26.3キロって軽すぎじゃね?って思うけど中学生まではBMIじゃなくてローレル指数を使うから計算式が違うぞ(豆知識)
293 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW e712-vYIU)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 01:29:58.42 ID:hb4vfoUo0 [1/3]
291
乙
調べて作り込まれた作品は、面白いね
294 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW 0720-VGFs)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 05:03:59.07 ID:u8i8qaOX0
乙
最期まで悪態をつかず、害獣らしさを見せずに死んだあたり芯が強くて大好きです
野良ガイジならJCを罵倒しながら死んでいくだろうに、安直にそういう流れにならないとこがいい
まあ、こいつらも食糧は何やかんやで盗んだりしてたんだろうし、
生きてるだけで害になるから駆除して正解だね
295 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 6712-zmdq)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 07:04:27.33 ID:izbKdyZM0
乙。JCシリーズ待ってました
メイドさん強い。アライさんの強さは野性解放も含めた強さなのかな?
296 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sdff-2wX4)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 07:31:50.05 ID:vu9fIoOwd
JCシリーズのお嬢様っていかにも性格の歪んだ金持ちって感じ
エリザベート・バートリーみたいな
300 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スッップ Sdff-2wX4)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 12:20:03.67 ID:vu9fIoOwd
297
JCに限らずシリーズものの作者が書きたいのは自分が創作した登場人物だからね。アラスコがいい例。
でもそれがパロディというものなんじゃないかなぁとも思う。
301 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5f1d-sd6I)[sage] 投稿日:2018/03/02(金) 14:10:32.95 ID:pPoscKGh0 [10/11]
295
通常アライさん状態です。野生開放したらアライさんは成人女性より上成人男性より下
アライしゃんとアライちゃんは野生開放できない仕様にしてます。
296
慧眼やなぁ。カーミラって小説のカーミラの方が性格が近いぞ。世界初のレズ吸血鬼小説でとても面白いのでオススメだぞ。
300
確かに他のSSに比べてアラ虐パートが少ないのは気付きました。これからはもっと増やしていこうと思います。アドバイスありがとうございます。
最終更新:2018年04月30日 17:11