731 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 73ba-Wwmn)[sage] 投稿日:2018/03/11(日) 00:01:18.05 ID:bxFIN0VL0 [1/6]
アラ虐のない世界なのだ・・・
ss 現代社会 しあわせなのだ編
見渡す限りの草原?に何の前触れもなく、アライさんが現れた
アライさん「ふう・・・」
アライさん「まずは腹ごしらえなのだ・・・ じゃぱりまん!」
すると、また同じように何もない空間からじゃぱりまんが現れた
しかも、アライさんがとりやすい高さに浮いている
アライさん「ふっふーん やっぱりここに来たらこれなのだ!たべるのだ!」
そう言うとアライさんはじゃぱりまんにかぶりついた
かぶりついたはずなのだが、その部分が一瞬で消える ちょうど一口ぶんじゃぱりまんが消えている
アライさん「がつがつ・・・ うまいのだ!うまいのだ!もっとたくさんたべたいのだ!」
本来ならクチャクチャと不快な咀嚼音が聞こえるはずなのだが聞こえず、何もない空間から大量のじゃぱりまんが現れ、札束の海・・・ではなくじゃぱりまんの海におぼれている
アライさん「ふはははー!ぜんぶアライさんのものなのだ!・・・ってこんなことに時間を使っちゃダメなのだ!」
アライさん「へ、へネックー!へネックー!アライさんだけのへネックー!」
732 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 73ba-Wwmn)[sage] 投稿日:2018/03/11(日) 00:01:41.80 ID:bxFIN0VL0 [2/6]
へネック「あいやー」
アライさん「へねっく!へネックなのだ!アライさんの!」ギュー
アライさんはへネックに抱き着いた。喜びのあまり涙をぽろぽろ流しながら・・・
アライさん「アライさんは毎日つらいのだ・・・ でも、ヘネックにあえる、ただそれだけを支えて耐えたのだ!
ヘネック、ヘネック・・・ 大好きなのだ! ヘネックヘネックヘネーーーーーーッッックッッ!!!」
追いヘネック×3「「「あいやー」」」
アライさん「ヘネックがたくさんなのだ!しあわせなのだ!ヘネックもしあわせなのだ!」
ヘネックと追いヘネック×3「「「「しわわせよー」」」」
この空間は一体何なのであろうか?
よく見るとこの草原明らかにおかしい 山が見えず地平線が広がっている アライさんが踏んでいるはずの草は折れ曲がらず、足を貫通している
雲はほぼ同じ形である。よく見ると一昔前のCGのような風景である
???「本日の実験は以上だ。終了する。」
アライさん「ま、まつのd・・・」
何もない真っ暗な空間にアライさんだけが取り残された
アライさん「ヘネックーーーー!」
アライさんは目を覚ました
左側の視界がよく見えない
右目と右腕・・・ まともな部位がその二つしかないことを思い出した
733 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 73ba-Wwmn)[sage] 投稿日:2018/03/11(日) 00:02:38.88 ID:bxFIN0VL0 [3/6]
研究員1「仮想世界の研究も順調だな。食べ物の味の再現度は上々。あとは映像か・・・」
研究員2「そうだね」
アライさん「・・・」
研究員1「おい!食べるにしても丁寧にやらないとデータ収集にならないだろうが!
ていうかじゃぱりまんばかり選ぶな!木の実を選べよ!」コチーン
研究員1はプラスチックでおおわれたアライさんの頭をペンでこつんと叩いた
乾いた気持ちのいい音が響いた
研究員2「まあ、いいじゃない。ここで生まれて外に出たことないから理解できないんだよ。
それよりも今日の研究は終わりだから部屋に連れてってあげよう」
二人はアライさんをカートに乗せると部屋に運んだ
部屋のドアを開けると数匹のアライさんがベッドに横たわっていた
みんな目に光はなく、体がところどころ欠損しており、点滴でつながれているアライさんもいる
研究員に気付いたアライさん達はざわめきだした
両目両腕無し「ひっ・・・ もうとらないでほしいのだ」
芋虫グルグル包帯「」ガタガタブルブル
半分脳「のあー?のああー?」
四肢無し「元の世界(仮想世界)に帰してほしいのだ・・・」
片足「アライさんを外に出すのだ!きゅるるー!」
研究員1「るせーぞ!だまれ!」
研究員2「まあまあ・・・ 一番元気な子を明日の移植手術に協力してもらうよ?」
ぴたりと静まった
研究員2「よしよし。じゃあね、アライさん達また明日」
研究員1「(・・・こええ) と、とにかく静かにしろよ!」
ドアが閉じられた
734 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 73ba-Wwmn)[sage] 投稿日:2018/03/11(日) 00:03:09.38 ID:bxFIN0VL0 [4/6]
ベッドに横たわるぐらいしかできないアライさん達は眠りについた
不思議なことにアライさんの寝顔はとても安らかで、まるで優しく微笑んでいるようであった
地獄のような日々を過ごすアライさんにとって夢の中が数少ない安らぎなのだろう
しかし、アライさんはなかなか寝付けず天井を眺めていた
すると・・・
片足(にげたい・・・ここから出たいのだ・・・)
アライさんの耳に・・・アライさんの脳に埋め込まれた実験用思考型無線機に片足の心の声が届いた
アライさん(・・・にげてどうするのだ・・・ 居場所は仮想世界にしかないのだ・・・)
片足(ここで実験動物として生まれたお前には分らないのだ! あんなの全部にせものなのだ! ほんとうのはらっぱはかぜが吹いていていろんなにおいがするのだ!
たべものだっておいしいものがいっぱいあるのだ! おともだちだっていっぱいいるのだ!)
アライさん(アライさんはしっているのだ・・・ おまえはまちというところでごみすてばでくらしていたのだ・・・
たべものはほとんどぬすんだもので、くさったものやうんこまでたべていたのだ・・・ おなかをすかしたお前は同じアライさん達を食べたのだ・・・)
無線機には記憶を共有する機能もあるらしい
アライさん(そとはここより安全なのだ・・・? はらっぱなんてここがはじめてなはずなのだ・・・ じゃぱりまんよりおいしいものをたべたこともないのだ・・・
おともだちだってただ利用しあっていただけで食べ物がなければ殺し合いをしていたのだ・・・ それに・・・
へネックにあったのはここが初めてなのだ・・・)
片足(・・・)
アライさん(・・・)
736 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 73ba-Wwmn)[sage] 投稿日:2018/03/11(日) 00:03:29.48 ID:bxFIN0VL0 [5/6]
アライさん(現実にアライさんの居場所はないのだ・・・ )
片足「う、うわあああああん!!のだあああああああ!!」ビエエエエン
アライさん「おあああああん!!んあああああああん!!」ギエエエン
研究員2(うるさいと苦情が来ました。二人には移植手術に協力してもらいます。静かにしてね)ポチ
研究員2はPDAで通信することができるらしい
片足「・・・」
アライさん「・・・」
二人は静かに眠りについた
- アライさんは夢の中にいた そこは青々とした草原が広がっている
妊娠用の無気力な母体アライさんではなく、アライさんだけのおかあしゃんアライさんが手を振っている 妹たちもいる
みんなで草原を駆け抜け、川でのどを潤し木に実るじゃぱりまんをほおばる
すると、遠くから誰かが手を振っている。ヘネックである。ヘネックが息を弾ませて抱き着いてきた。とても幸せそうに笑っている。
おかあしゃんも妹たちも笑っている。幸せでうれしくて・・・ とても悲しかった・・・
幸せは現実には存在しないのだから・・・
現実のアライさんはベッドに横たわり、残った右目から一筋の涙を流したのだった・・・
~おしまいなのだ~
741 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 1a1d-3aOH)[] 投稿日:2018/03/11(日) 00:07:33.60 ID:cGPVNzKp0 [1/2]
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乙。脳半分までいけるのかアライさん。限界ギリギリまで取ったらどこまで取れるんだろうか?
最終更新:2018年04月03日 22:44