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ペットアライちゃんのつくりかた―工場編その2+おまけ漫画

702 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2018/03/23(金) 21:14:05.35 ID:SHoJSDDno
…

それからアライちゃん1と仲間達は、飼育員の言っていることが理解できるようになってきた。

教わったことのない言葉でも…
聞いたとたん、それが何を意味するか、なんとなく分かるようになってきたのである。

とはいえ、例えば『車』という単語を聞いても、
自動車や車輪のことを知らないアライちゃん達には、何のことか全く見当もつかない。

その一方で、『ミルク』とか『牛乳』という単語を聞くと、飼育員が哺乳瓶に入れて持ってくる飲み物が自然に連想できた。

アライちゃん達の、この異常かつ非科学的な言語習得能力の原理は、まったくもって解明されていない。


703 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/23(金) 23:04:22.83 ID:SHoJSDDno
アライちゃん1「ちゅぱちゅぱ…」チュパチュパ

アライちゃん2~5「「「ちゅーちゅー…」」」チュパチュパ

アライちゃん達は皆、おしゃぶりを咥えさせられている。

何故かというと、このアライちゃん達はまだ離乳期でないため、しゃぶれそうなものを見つけると哺乳反射で口にくわえてしまうのである。

そのため、おしゃぶりを咥えさせていないと、部屋の中のものがヨダレだらけになってしまう。

飼育員「おーい、ごはんだぞー」パンパン

飼育員が手を叩いてアライちゃん達を呼ぶ。

アライちゃん1「ちゅぱちゅぱ」ヨチヨチ
アライちゃん2「ちゅぱちゅぱ」ヨチヨチ
アライちゃん3「ちゅぱちゅぱ!」ヨチヨチ
アライちゃん4「ちゅぱちゅぱ」ヨチヨチ
アライちゃん5「のぉーーーぁあああーーーんっ!のぁあーんっ!」ビエエエンジタバタ



おしゃぶりを咥えたアライちゃん達が、飼育員のほうへヨチヨチして群がった。


713 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/26(月) 21:54:35.66 ID:no/UkUENo
飼育員「さあ、いってごらん」スッ

飼育員は、アライちゃん達へ哺乳瓶を向ける。

アライちゃん1「みゆくー!」シッポフリフリ
アライちゃん2「ごあんー!」シッポフリフリ
アライちゃん3「みうく!みうく!」コスリコスリ
アライちゃん4「おあんー!」ヨチヨチ
アライちゃん5「のりゃ!のりゃ!…うゆ?うゆぅ~…ごはん!ごーーはーーんっ!」

飼育員「よく言えたね~みんな。はい、ご飯だよー」ダキッ スッ

アライちゃん1「はむはむ、ちゅーちゅー…ごぐごぐっ、ずぢゅるるるるぅっ!ぢゅーずじゅじゅずぢゅるるるうぅうっ!ぢゅっぽぢゅぽっ!」グビグビ

アライちゃん達は、ミルクを飲んだ後…

アライちゃん1「おひうね~…」ウトウト
アライちゃん2「おやちゅみぃ…」ムニャムニャ
アライちゃん3「おやしゅみ~…」ウツラウツラ
アライちゃん4「うゆ…むにゅゆぅ…zzz」
アライちゃん5「のりゃあ…のりゃあ…」
zzz

…みんなでお昼寝した。
生後1ヶ月までのアライちゃん達は、とにかくよく眠る。

ミルクを飲んで寝て、またミルクを飲んで寝る。
たまに起きて遊び、そしてまた寝る。
その繰り返しだ。


714 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/26(月) 22:02:51.28 ID:no/UkUENo
産まれたときから生後1ヶ月までの間、アライちゃんの体の大きさはハムスターサイズのままあまり変わらない。

見た目はあまり変わらないが…
体の中では、劇的な成長を遂げている。

アライちゃん1「むにゃむにゃ…のあ…」パチッ

おしゃぶりをつけたままのアライちゃん1が、昼寝から目を覚ました。

アライちゃん1「のりゃ…」キョロキョロ

まず第一に、感覚器官の発達。
聴力や視覚が上がり、生後1ヶ月でだいたい周りの状況がわかるようになる。

アライちゃん1「なのりゃー」ヨチヨチヨチヨチ

そして、筋力の発達。
産まれたときはろくに移動できなかったが、生後1ヶ月でだいぶ動き回れるようになる。

アライちゃん1「のりゃー」ピタッ

アライちゃん1は突然止まる。

アライちゃん1「もごもご…ぺっ」

おしゃぶり「」ゴロン

アライちゃん1は、おしゃぶりを吐き捨てた。

アライちゃん1「なのりゃ~」ヨチヨチ

この頃になると哺乳反射が無くなり、おしゃぶりが邪魔になるのである。


715 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/26(月) 22:09:17.44 ID:no/UkUENo
飼育員「お、おしゃぶりを捨てたか」

アライちゃん1「のりゃ!なのりゃ~」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ

アライちゃん1は、飼育員を見つけて這い寄る。

ちなみに飼育員達は、複数名でローテーションしてアライちゃんの世話をする。

そうしないと、アライちゃんに親だと勘違いされてなつかれてしまうからである。

アライちゃん1「のりゃ!のりゃ!な~のりゃ~♪」スリスリ

アライちゃん1は、飼育員の手に頬擦りした。

アライちゃん達は、飼育員たち個人の見分けはついていないが、『人間=いい奴=大好き』と認識しているようだ。

このような刷り込みをさせることで、人間に馴れやすく、飼い主になつき易いアライちゃんに育つのである。

アライちゃん1「しーくしゃ!ごあん!ごあん!」シッポフリフリ

飼育員「…」ガシィ

飼育員は、アライちゃん1の口のなかを覗く。

飼育員「乳歯が生えてるな。そろそろ離乳食を与えるか」


716 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/26(月) 22:17:29.72 ID:no/UkUENo
ちなみにアライちゃん達へ与えるミルクは、プラントに組み込まれている母親の乳房からポンプで搾り取った『アライ乳』を使っている。

この『アライ乳』は、アライ肉と同等の健康促進作用がある。

アライ乳は、はっきり言ってアライちゃんにはもったいない逸品だ。
他のペットの赤ちゃんに与えた方が余程役に立つ。

しかし、それはできない。
アライ乳はアライちゃん工場の外に持ち出せないし、
楽園送りアライさんのリサイクル肉もまた、アライちゃん工場でしか活用できない。

その理由は、いずれ別の機会で書くことにしよう。

アライちゃん1「しくいしゃ!しーくいしゃ!ごあん!ごはん!なのりゃ~!」シッポフリフリ

飼育員「おーい、お前ら。ご飯だぞ~」パンパン

飼育員は手を叩いてアライちゃん達を起こす。

アライちゃん2「なのりゃ~」ヨチヨチ
アライちゃん3「なのりゃ~」ヨチヨチ
アライちゃん4「なのりゃ~」ヨチヨチ
アライちゃん5「なのりゃ~」ヨチヨチ

飼育員「はいよ。アライ離乳食」スッ

飼育員は、アライ離乳食を器に盛って差し出した。


717 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/26(月) 22:21:41.82 ID:no/UkUENo
アライちゃん1「いたあきまゆ!」スッ

アライちゃん達は、器に顔を突っ込み…

アライちゃん1「あむあむあむあむあむ!」ペチャペチャモグモグ
アライちゃん2「あむあむあむあむあむ!」ペチャペチャモグモグ
アライちゃん3「あむあむあむあむあむ!」ペチャペチャモグモグ
アライちゃん4「あむあむあむあむあむ!」ペチャペチャモグモグ
アライちゃん5「あむあむあむあむあむ!」ペチャペチャモグモグ

アライちゃん1~5「「「ぺちゃぺちゃあむあむくちゃくちゃ!ぐちゃぐちゃぢゅるぢゅるあむっあむっ!」」」グチャグチャズルズルペチャペチャ

…柔らかい離乳食を犬食いした。


720 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/03/26(月) 22:31:25.27 ID:no/UkUENo
オマケ

しばらくアラ虐してないので
口直しに野良ディスパッチ漫画かきました






722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/03/26(月) 22:34:08.95 ID:91RyFMGM0
素晴らしい!
この折り方はなかなか思いつかないぞ。





最終更新:2018年05月26日 00:12