Template:告知
{{コンピュータゲーム
|Title = センチメンタルグラフティ
|Genre = 恋愛シミュレーション
|Plat = セガサターン[SS]
Windows95・98・NT4.0[Win]
プレイステーション[PS]
ゲームアーカイブス[GA]
|Dev = NECインターチャネル
|Pub = NECインターチャネル[GA以外]
ガンホー・オンライン・エンターテイメント[GA]
|Play = 1人
|Media = CD-ROM1枚[SS/PS]・2枚[Win]
|Date = SS:1998年1月22日
Win:1998年10月30日
PS:2001年3月29日
GA:2010年2月10日
|Price = SS:7,500円(税別)
PS:5,800円(税別)
GA:600円(税込)
|Rating = 全年齢[GA以外]
Template:CERO-B[GA]
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|Sale =
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『センチメンタルグラフティ』(Sentimental Graffiti)は、1998年1月22日にNECインターチャネルより発売されたセガサターン向けの恋愛シミュレーションゲーム。また、同ゲームを含む一連のメディアミックス企画の総称。愛称・略称は「センチ」「セングラ」、あるいは「チングラ」とも(「チングラ」には蔑称のニュアンスがある)。
後にWindows版、プレイステーション版も発売された。また、2010年2月10日からガンホー・オンライン・エンターテイメントがゲームアーカイブスで配信している。
1994年に発売された『ときめきメモリアル』が爆発的なヒット作となり、コンシューマーゲームにおいて恋愛ゲームというジャンルが広く認知されるに至った。それを受けて、『卒業』シリーズの主力スタッフだったNECインターチャネルの多部田俊雄とゲーム制作会社マーカスの窪田正義が、『ときメモ』に続く新しいブランド(「ネクスト『ときメモ』」と銘打っていた)とするべく共同考案したのが本作である。
脚本や文章を大倉らいた、キャラクターイメージを甲斐智久が担当。ヒロイン役の声優の内6人は青二プロダクションの新人を中心に起用。残りの6人は当時珍しかった一般公募による選考で揃えている。いずれのスタッフも当時は知名度が低く、その分メディアへの露出も少なかったが、強力な販促活動でバックアップすることによって独自のブランドを作り出すという販売戦略だった。
それだけに当初から活発な宣伝がなされており、『電撃G'sマガジン』における連動小説の掲載を始めとして各ゲーム雑誌で多くの特集記事や広告が掲載された。1997年からはTBSラジオにて『センチメンタルナイト』が放送され、声優による本格的なプロモーションを開始。「SGガールズ」と名付けられたユニットを組んでイベントやコンサートが精力的に行われた。関連グッズの発売も積極的に行われ、中でもプレディスクとして制作された『センチメンタルグラフティ ファーストウィンドウ』は予約が殺到したため入手困難となり、プレミア価格で取引されるほどだった。
1997年11月には三一書房から『センチメンタルグラフティ攻略読本』(ISBN 4-380-97294-1)という書籍がゲーム発売に先行して発売された。ゲーム発売元から許可を得ずに執筆されたためゲームキャラクターのイラストは一切使用せず、公開されているキャラクター設定から勝手にゲーム内容を予想して「攻略」するという内容で、攻略本ではなく謎本に分類される書籍である。
こうして発売前から大きな話題を呼んでいたが、本編の発売は当初予定の1997年夏から大幅に遅れて1998年1月22日にようやく発売。販売本数そのものは上々だったものの、ゲーム中のグラフィックがイメージイラストと違っていたことや内容がファンの期待に応えるほどのものではなかったこと、またゲームジャンルのイメージからかけ離れた、黒をバックに12人のヒロインが虚ろな表情で飛び跳ねたり、水を滴らせながら仰向けで宙を舞ったり、暗黒舞踏や拳法の構えをしているように見えるというオープニングムービー(「暗黒太極拳」などの俗称がある)からウェブサイト上でクソゲーとして酷評されたこともあり、総じて低い評価を受けることとなった。
本編発売後も積極的な営業活動が引き続き行われ、本作の一年前を描いたTVアニメ『センチメンタルジャーニー』の放送やコンサートツアーなど新しい展開が見られた。これはプレイステーション用ソフト『センチメンタルジャーニー』の発売を睨んでのものであり、この販売はNECインターチャネルではなくバンプレストによって行われている。これまで行ってきた販売戦略によって固定ファンを得ていたこともあり依然一定の人気を得てはいたが、肝心のゲームは『センチメンタルグラフティ』の時と同様、発売延期となった。発売延期の影響もあり『センチメンタルジャーニー』の売上が低調に終わると、その後は『センチメンタルグラフティ』全体の人気が急速に下降していく。
『センチメンタルジャーニー』の販売に携わったバンプレストが撤退し、代わって再び販売事業に乗り出したNECインターチャネルが後に続編『センチメンタルグラフティ2』を発売したが、その際にはこれまでのような大規模な宣伝は見られなかった。「前作の時と同様、度重なる作品の製作の遅れによる発売の延期」「前作主人公が交通事故で死んだという設定」「ヒロインの一人安達妙子の声優交代」などファンからの批判も多い。前作のシナリオ担当だった大倉も続編のシナリオを担当しなかった理由について、「前作の主人公が死ぬ、という設定の変更が不可能で、書きたくても書けなかった」と語っている。脚本は結果的に、大阪の新興ゲーム製作会社に丸投げされている。そういったことや、またその頃は同ジャンルのゲームが多く発売されていたこともあり、売上・評価・人気などすべての面で不振だった。
その一方で、2001年3月29日には電撃G's連載小説の上巻を元にしたノベルゲーム『センチメンタルグラフティ〜約束』がプレイステーション向けに、本編のプレイステーション移植版と同時に発売された。また、小説版の下巻を元にしたノベルゲーム『センチメンタルグラフティ〜再会』も発売する予定だったが、発売中止となっている。
不評に終わった『2』を立て直すべく、センチメンタルシリーズの最新作として2004年10月28日にプレイステーション2用ソフト『センチメンタルプレリュード』が発売された。『2』との物語的関連性を断ち切り、大倉らいたをライターとして復帰させるなど、ユーザーが抱いていた『2』への不満を一掃しての仕切り直しを計ったものの、売上・評価・人気などすべての面で『2』以上の不振を極め、この作品を最後にセンチメンタルシリーズに終止符が打たれた。
高校3年になる春休み、かつて中学卒業まで幾度となく転校を繰り返した主人公(デフォルト名は田中一郎)の元に、「あなたに会いたい」と書かれた差出人不明の手紙が届く。手紙の送り主を探すために主人公は全国各地を回り、思い出に残る12人の少女と再会する。
一年間の間に、平日の学業とアルバイトをこなしながら北海道から九州までの全国12都市を回り、ヒロインとのイベントを発生させることによって、ストーリーを進めるのが基本的な流れになる。各地にいるヒロイン達へ逢いに行き、ヒロインと各地方都市の名所を訪れる擬似観光体験が楽しめる。
手紙の送り主を探すのが本来の目的なのだが、実際はエンディングで最も親密になったヒロインが送ったということになる。それぞれのストーリーの進捗状況によって、各ヒロインごとのハッピーエンド、グッドエンド、バッドエンドのいずれかのエンディングを迎えることとなる。
平日は自動処理でバイトを実施したことにされており、プレイヤーがコマンドを実行するのは休日である土曜・日曜・祝日(GW含む)・長期休校期間(春休み・夏休み・冬休み)のみ。休日に実行できるコマンドには「電話をする」(東京の自宅からのみ)「バイトをする」「休む」(自宅・野宿・ユースホステル・シティホテル)「他の街に移動する」(快速電車・快速夜行・特急列車・特急夜行・飛行機・フェリー・深夜バス・ヒッチハイク)などがあり、それぞれに応じた所持金や体力(本作では行動力)が変化したり時間が経過したりする。
ヒロインには「好感度」と「せつなさ度」が設定されており、好感度は会うことによって、せつなさ度は連絡を取らないことによって上昇する。せつなさ度が上がった状態で再会すると好感度が大幅に上がりイベントが発生しやすくなるが、主人公の元に留守番電話が掛かってくる。留守番電話で休日にメッセージを聞くための時間が自動的に消費され、無言電話の場合は行動力最大値が低下する。またせつなさ度が上がり過ぎると「せつなさ炸裂」状態となってヒロインと通常通りには会えなくなる。「せつなさ炸裂」状態になったヒロインに対しては、地方都市の市外に行って会うことで関係を修復することができるが、ハッピーエンドを迎えられなくなる(なお、主人公の意思で各地方都市の市外に行くことができるのはこの時だけ)。またエンディングは好感度ではなくこなしたイベントの数によって決定するため、あくまで好感度はそのイベントを発生させやすくするための数値という意味のものでしかない。
行動力の最大値はヒロインと会ったりすることで上がるが、地方都市から遅く帰ってしまい学校の登校時間に間に合わなかったり無言電話を聞くなどして下がる。
電話のコマンドはデートの約束を取り付けて会うことができる。しかし、デートの待ち合わせ日時について相手から指定されて主人公が待ち合わせ日時を指定するイニシアチブが制限されていることや、デートの待ち合わせ時間に遅れると好感度が下がることのデメリットがあり、またデートの約束がなくてもヒロインたちが住む都市の場所を歩くだけでヒロインと偶然会うことが可能なため、デートの約束を取り付けるメリットは確実にデートをすることくらいである。
デートの約束をすっぽかした後に電話をすることで、主人公から別れを切り出すこともできる(ただし、登場したヒロインの中で残り1人のヒロインとは別れることはできない)。
作中で訪れることができる各地方の場所。中には現実世界では市内に存在する場所が市外扱いになっていたり、現実世界の場所と名称が異なっているものもある。
以下は、ゲーム中では各キャラクターの登場時に曲のみBGMとして流れる。
ほとんどの楽曲はNECインターチャネルから発売されていたが、1998年に新バージョンのキャラクターソングがコロムビアから発売された。これらは『センチメンタルジャーニー』でのイメージソングとなっている。
Template:コンピュータゲーム 本作のメディアミックスの一環として制作された電撃G'sマガジン連載小説を元にした小説単行本上巻のタイトルであり、またそれを題材にしたノベルゲームである。ゲームは2001年3月29日にプレイステーション版が、2003年12月25日にドリームキャスト版が本編と同じくNECインターチャネルから発売された。前述のとおり、小説版の下巻を元にしたノベルゲームの発売も予定されたが、発売中止となっている。
電撃G'sマガジン連載小説は、『センチメンタルグラフティ〜約束』『センチメンタルグラフティ〜再会』の上下巻に編集され、角川スニーカー文庫より刊行されている。上巻に当たる『〜約束』は本編主人公と12少女との思い出とその別れを描いたものである。
なお、下巻に当たる『〜再会』は本編のオープニング内容にほぼ準じたものであるが、設定時期が夏休みとなっている点がゲームと異なる(ゲームでは春休み)。
2004年10月、『センチメンタルプレリュード』の発売に合わせて、宙出版ハートノベルズより、同作の小説版、及び『約束』『再会』の新装版が『〜+』(プラス)の表題で、それぞれ刊行された。『約束+』には、「ザ・スニーカー」に連載された『センチメンタルグラフティ あなたにあいたくて』が追加収録され、また『再会+』には、主人公とヒロインの想いの成就を描いた『告白』の安達妙子編が収録されている。告白編について大倉は脱稿直後に企画自体がボツになってしまったため、他のヒロインのストーリーは執筆されていないと釈明している。
12人のメンバーが3人ごと4組に分かれて出演。いずれもTBSラジオで放送されていた。
Template:DEFAULTSORT:せんちめんたるくらふてい