1989年1月8日から使用されてきた日本の元号。元号では247番目となる。
1989年1月7日に昭和天皇が死去したため翌日、新しい元号は平成であります。改元となりました。
天地、内外ともに平和が達成される 要約すると『国民の平和と世界の共存繁栄を願う』 出典は『書経』偽古文尚書・大禹謨の 『地平天成(地平かに天成る)』 さらに『史記』五帝本紀の 『内平外成(内平かに外成る)』
『書経』大禹謨、「地平天成、六府三事允治、萬世永頼、時乃功」 『史記』五帝本紀、「父義、母慈、兄友、弟恭、子孝、内平外成」
典拠は『書経』大禹謨の「地平ぎ天成り、六府三事允に治り万世永く頼る」。 「天下の水陸ともに平穏となり、自然の運行は順調で、万物はそれぞれの成育を遂げる。生活の基礎のあんばいも君主のなすべき仕事も共にうまくいき、万世の後までもがこれを頼ることができる」という意味の元号である。
また『史記』五帝本紀の「父は義、母は慈、兄は友、弟は恭、子は孝、内平かに外成る」(父は正義を守り、母は慈愛豊かになり、兄は弟妹を慈しみ、弟は兄姉に敬順になり、子は孝行となり、家庭の内は平和になり、世の中もよく治まる)も参酌されている。
勧申者は東洋史学者の山本達郎であるといわれる。「平成」の他に、「修文」(しゅうぶん)、「正化」(しょうか)という原案が出されている。しかしこの二つの場合ローマ字表記の頭文字が共に「S」になり同じくSで始まる昭和との区別がつかなくなってしまう事から「平成」が選ばれ、宮内庁長官が明仁上皇にこの元号を上奏した。御聴許を得た上で、臨時閣議にかけられて決定され、小渕恵三官房長官によって発表された。
小渕っつぁん 平成以外の字が書かれたパロディ絵にも平成タグは使われる。
また、「平成」という二字の中には干(盾の意)と戈(鉾の意)という字がある。「干戈」とは武器や戦という意味であり、「平成」は平和な時代であるが、その平和は実は武器のおかげであり、これまで国のために命を捨てた人々のおかげで保たれているという感謝と誇りをも包含した良号である。 「成」字は、平成改元で初めて元号として採用された文字であるが、「平成」自体も過去の改元時に候補として挙げられていた良号であるし、これまでにも「成功」「成治」「成徳」「成和」「開成」「慶成」「天成」「仁成」「能成」「立成」が提案されたことがある。「天成」は「平成」と同じ典拠(すなわち同じ意味の元号案)である。
しかし2016年、平成天皇となる明仁が高齢のため公務が難しくなり退位の意向を示す。 明治から改元は天皇が死去してからであったため生先退位は近代国家日本として初の試みであった。 しかも改元は明治から宮内庁が発表し天皇が選考していたものを終戦から内閣に移管したため、 平成が初めて内閣主導の元号だ。
で、2019年4月30日をもって終了して、新しい、元号は、令和であります。