プリンプリン物語の訪問地とゲストキャラクター(プリンプリンものがたりのほうもんちとゲストキャラクター)では、人形劇『プリンプリン物語』で少女プリンプリンが訪問した土地と、そこで登場したゲストキャラクターについて記す。
== アルトコ市 == アル国アルトコ県にある都市。赤ん坊の頃のプリンプリンとモンキーが沖合いの海で漁師に拾われ、その後15歳になるまでプリンプリンたちはこの町で暮らした。この町でボンボン、オサゲ、カセイジンと出会い友達になる。花のアナウンサーが所属するアルトコ市中央テレビ(略してアル中テレビ)もこの町にある。アル中テレビの番組でプリンプリンの祖国探しのメッセージを放送したことが発端となり、ランカーに見初められることになった。
また、シャーレッケ/ワット・マイホーム夫妻{{Efn|出会った当時は結婚していなかったが間もなく結婚。}}に出会い、世界的動物学者であるワット博士が「モンキーは世にもめずらしい南のオサラムームー猿か、さもなくば北のタンガラトントン猿である」という見立てに基づき、まずはオサラムームーを目指してプリンプリン一行の長い旅がスタートした。
ガランカーダからの船の直行便が出ている。
; 漁師たち : 声 - 緒方賢一、山田俊司(現・キートン山田)、八木光生 : 15年前、その赤ちゃんとモンキーを拾った。名前をつける際に彼らの知る限りの名前を列挙した「名前の歌」を歌い、やっと「プリン」という名前に辿り着き、モンキーの求めで名前を重ねて「プリンプリン」と名づけた。
== ダマスクセ == 世界を股にかける武器商人、ランカーが経営するランカー商会の本部がある都市で、第一回放送時から最終回近くまで登場するがプリンプリン一行が何か目的があってここを訪れたことはない。基本ランカー商会の内部しか映らないので、都市としての詳細は不明だが、商会本部の窓に映る背景から工業都市であることがうかがえる。ランカーとヘドロは普段はここに居座り、テレビ電話を使ってヘンナキブンやシドロ・モドロに命を下す。彼らが自ら動く必要があるときは、チンタムに留守を任せ、ランカー所有の黄色い自家用ヘリコプターや自家用潜水艦を使って目的地(たいていはプリンプリンの訪問国)へ出向くので、ヘリポートや港もあるらしい。
== ラセツの国 == 2万5千年前に滅んだ古代インド南部の国。ラセツの女王によると、ラセツの国は悪魔の子孫が住む国で、人間のような姿をしているが顔がなく、人間を食べて生きている。国王が「自分にも女王にも似ていない」という理由で生まれたばかりの王女シータを捨てたため、シヴァの神の怒りにより国が滅び、国王以外の人々は全員死に絶えてしまう。
オサラムームーに向かうプリンプリンたちは、「時の流れのない島」に迷い込み、女王によってラセツの国に連れ去らわれてしまう。島には「未来」「現在」「過去」という船着き場があり、ラセツの国へは「過去」から向かうことができる。
; ラセツの王 : 声 - 関根信昭 : 「悪魔である自分に天使のような娘が生まれるはずがない」と考えて娘シータを捨てたため、シヴァの神の怒りに触れ国が滅ぼされてしまう。自身もシヴァの神の怒りにより死ぬことを許されず、首を切り落としても死ねない身体になってしまう。背中側にも折りたたまれた腕が一対あり、興奮すると4本の腕を振り回す。 ; ラセツの女王
== ひょうたん島 == ; ドン・ガバチョ : 声 - 藤村有弘 : かつてNHKで放送され一世を風靡した人形劇『ひょっこりひょうたん島』の主人公。アルトコ市からオサラムームーを目指して出港した黄色い潜水艦で漂流するプリンプリン一行に近付いてきた「ひょうたん島」に一人で住んでいた人物。彼以外の人物は皆ひょうたん島から出て行ったり亡くなってしまったとのこと。プリンプリンは彼のことは知らなかった。プリンプリン物語へのエールを残して、ひょうたん島と共に去って行った。
== オサラムームー王国 == 南洋の小さな島国。ほぼ円形で、島の中心には活火山のオサラ山がある。怠け者の神が島を作ったため、その子孫である島民たちも怠け者ばかりだが、ただし王族は内政と他の国との付き合いがあるため、王族に使える使者のみ働いている。しかし、オサラ山が噴火(退屈した神のあくびという言い伝え)した時だけは、島民全員が神を喜ばせるために火祭りの準備を行う。「腹減った」と言うと椰子の実が落ち、「もっとなんか食いたいよー」と言うとオサライモという芋が生えてきて、島民たちはそれらを食料としている。人種的特徴は明らかに南洋系で、頭髪が緑という共通点である。王子達の王位争奪によってオサラムームーが分裂して、戦争になりかけたが、オサラ山の大規模噴火による地殻変動で、オサライモが出てこなくなった。
『オサラムームー国歌』(作詞:石山透 / 作曲:小六禮次郎 / 歌:三田松五郎、友部光子 ほか)は<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/features/201612/|title=2016年12月の特集「もう一度 プリンプリンを見たい! 第3弾」|website=NHKアーカイブスポータル|NHKアーカイブス「NHK番組発掘プロジェクト|NHK番組発掘プロジェクト通信」|publisher=日本放送協会|date=2016|accessdate=2025-01-20}}</ref>、 :立っているよりも 寝ている方がいーい♪ 働くより 楽した方がいーい♪ :なんにもないことが なにより一番いいことだ♪ オサラぁー ムームー 王さまぁ バンザぁーイ! という歌詞で、編曲は賛美歌調である。
動物学者のワット博士によると、プリンプリンが海で発見されたときに箱に同乗していたモンキーがオサラムームー猿かタンガラトントン猿である可能性が強いとされたため、祖国ではないかと訪れたが、この国には猿は一匹もいなかった。
原作者の石山は具体的な地名は述べてはいないものの、本作執筆前に構想を得るため南の島を旅してきたとNHKウイークリーステラ#解説|グラフNHK 1979年5月号誌中{{要ページ番号|date=2016年9月}}で述べており、モデルはナウル{{Efn|放送当時、産出するリン鉱石を輸出して得た利益により、世界で一番高額の国民所得を得ていたので、物語同様国民の誰もが実際働くことはなかった。2018年現在のリン鉱石枯渇後も、国民は誰も働いていないようである。}}と推察される。
; ジョン・ターカー/オサラムームー12.5世
== アクタ共和国 == プリンプリンたちがランカーから奪った超音速飛行艇コンコルトン号でタンガラトントンに向かう途中、領空侵犯したとして拿捕・連行された国。投獄されたものの、ルチ将軍が武器商人ランカーと大親友だったため、釈放されて名目は客人として宮殿に軟禁される。
内陸国であり、国の中央付近をアクタ川という大河が流れる。かつてはアクタ王国だったが、15年前にルチ将軍がクーデターを起こし、国王アッテンジャーIII世及び王妃は機関銃に倒される。共和国になってからは「命令への絶対服従」「デモ活動|デモやストライキの禁止」「密告の奨励」「手紙の検閲」などを憲法で謳い上げる{{Efn|最後の条項は一部のエピソードでしか確認出来ない。}}。全体主義|全体主義体制を敷いており、共和国を称しながら内閣と国会はおろか裁判所すら存在せず、法律の制定や裁判の執行はすべてルチ将軍が一人で行っている。そのため、アクタ共和国には議員も弁護士もいない。
クーデターの際、当時5歳だった王子と3歳の王女、そして生まれたばかりで名前の付いていなかった王女という3人の幼い王族が行方不明になったという情報から、プリンプリンたちは、その生まれたての王女がプリンプリンではないかとして調査を始める。ただし、アクタ犬という軍用犬にも使われるイヌが多いため、サルは生息していない。
「世界で一番優れた民族」といって憚らない国歌を持ち、空き缶を所構わず捨てる国民性がある。反面、子供にも選挙権・被選挙権を認めるなど一見民主的な一面もあり、プリンプリンはその選挙に立候補している。
全体的な雰囲気はナチス・ドイツを連想させつつ<ref name="nhk20170621">{{Cite web|和書| url = http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=10618| title = 懐かしの「プリンプリン物語」が帰ってきた!| publisher = NHK| date = 2017-06-21| accessdate = 2017-07-01}}</ref>、放送当時アウグスト・ピノチェト|ピノチェト政権下にあったチリ|チリ共和国を風刺する様子{{Efn|チリ・クーデターによる政権奪取や軍事政権による強権政治など。国名の由来も「ごみ|塵芥」=「ちり・あくた」に因んでいるという説もある。}}も見られる<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20151201045242/https://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2011/120212.html|title=平成24年2月12日(日)放送分「プリンプリン物語」|work=NHKアーカイブス|accessdate=2017-07-07}}</ref>。また、ロマ|ジプシーの兄弟(後述)がレジスタンス運動|抵抗運動をするなど、中央ヨーロッパ|中欧・東ヨーロッパ|東欧風の設定も見られる。ただし首都名のアクタラバードには、西アジア|西・南アジア風にペルシア語の地名接尾辞#-abad|接尾辞が付いている。
; ルチ将軍 : 声 - 神谷明
== バルンバ帝国 == ブラックホールに巻き込まれたプリンプリンたちが辿り着いた、ラテンアメリカ系の雰囲気の国歌を持つ国。神殿遺跡が多く残っている。皇帝はミイラと化しており、しかもその背後にはコンピュータが設置されていた。国民性は陽気だが国は貧しく、タクシーに自動車でなく動物を使っている程である。また、政治への不満を口にした国民は秘密警察によって容赦なく逮捕投獄されてしまう。総理大臣のプーチンはプリンプリンを皇帝に祭り上げ、被れば幸せな気分になり、政治への不満も感じなくなるランカー商会製「シアワセ帽子」を用いて国民を操ろうと画策したが、プリンプリンたちやインコの活躍で失敗した。 バルンバ帝国は太古には大変優れた文明を誇っており、月を目指す純金製ロケットまで作り上げていた。打上げられることなく放置されていたロケットは「シアワセ帽子」の代金としてプーチンからランカーへと引き渡されそうになるが、それを奪おうとしたシドロ・モドロが操縦してロケットを飛ばし、海中に没してしまった。のちの総集編で、飛行中のロケットをシドロ・モドロが地上から眺めながら「自分たちが操縦してるんじゃなかったか」とツッコミをいれるシーンがあった。
; プーチン : 声 - 山田俊司
== マンガン王国 == 王族をはじめ、国民が皆漫画好きでいつも漫画を読んで笑っている国。レギュラーキャラの大半はトランプ用語からネーミングされており、その構成も手塚治虫原作のマンガ『リボンの騎士』に登場するシルバーランドに似ている。行方不明の王女かもしれない人物がプリンプリン以外にも複数現れ、誰が本物のプリンセスかを巡って騒動となった。
; キング、クイーン : 声 - 山田俊司、新道乃里子 : マンガン王国の国王と王妃。共に無類のマンガ好きで、いつもマンガを読んでいる。十数年前に王女バカラ姫を誘拐されてしまい、彼女の行方を案じている。その行方不明の姫ではないかとして、プリンプリンとペリンペリン他が現れて騒動となる。「プとぺの歌」が持ち歌。 ; ジャック : 声 - 柴田秀勝 : キングの弟でありポーカーの父。軍事クーデターによってキングとクイーンを追い落とし、権力を握る。十数年前にバカラ姫を手下のジョーカーに誘拐させた。ポーカーを王位につけようと画策する。 ; ポーカー : 声 - 里見京子 : ジャックの一人息子。まっすぐな心根の少年で、自分を王位につけて権力を奪おうとする父親の野望を知って思い悩む。プリンプリンと仲良くなり、彼女が本当のバカラ姫であればよいと願っている。 ; モモンバ : 声 - 滝口順平 : けたたましい笑い声でいつも大笑いするお婆さん。 ; ペリンペリン : 声 - 友部光子 : 旅のサーカス一座の花形スターである少女。プリンプリンと彼女のどちらが、行方不明になっているマンガン王国の王女かを巡って騒動になる。一座を連れてデルーデル編にも登場。 ; オレンジ仮面 : 声 - 増山江威子 : マンガン王国の売れっ子漫画家。自分の人気マンガ「オレンジ仮面」と同じ名を名乗っている謎の人物。彼女こそがバカラ姫だった。 ; オチャノハッパ博士
== ネチア == ネチアーナ伯爵夫人が所有する島で、ヴェネツィアをモデルとしている。住民はウサギ小屋のような小さな家{{Efn|1979年に欧州共同体|ECが出した『対日経済戦略報告書』の中で、日本の住宅事情について「ウサギ小屋(フランス語の原文では、[cage à lapin])」と表現されたことから、日本国内で話題になり、自嘲的に使用されるようになった。}}に住み大家である夫人に高額の賃料を納めている。 ; ネチアーナ伯爵夫人 : 声 - 花形恵子
== ジャン・ポン・ケントッキー == 大統領が統治する国・ジャンと、書記長が統治する国・ポンの戦争の真っ只中にプリンプリンたちは訪れてしまう。両国の戦争はイラン・イラク戦争をモチーフとしている<ref name="nhk20170621"/>。ケントッキーはジャンとポンに挟まれ、戦火に苦しむ新興国家で、名前はアメリカのケンタッキー州、体制その他はイラン{{Efn|国の命運がロシアとイギリスという2大国の思惑のはざまにある、ダルヤーイェ・ヌール|巨大なダイヤモンドを秘宝にしている、ルーホッラー・ホメイニー|パリから戻った国家元首がイラン革命|国を新しくつくりかえようとする点など。}}と中華人民共和国{{Efn|文化大革命期の四人組体制。}}をモデルにしている。キング・ドロベロはジャンとポンを滅ぼして大国になろうとするが、ドロベロ失脚後は平和な国を目指す。
; キング・ドロベロ : 声 - 柴田秀勝 : ケントッキーの王。しかし実は偽者で、本名はジゴロドジゴロリアン。本物のドロベロに瓜二つなため、ケントッキーの秘宝「スター・オブ・トッキー」を狙って、パリで病死したドロベロに成りすました。自らプリンプリンの父と名乗るが、実はランカーの援助を期待してのことだった。しかしランカーから売ってもらった武器は、オールド・ロング・ジョーという、図体ばかりデカくてどうしようもない旧式の大砲だったりする。同じ顔のドロベロ首相とドロベロ司令官がおり互いに自分が本物だと主張していたが、後に結託し、さらには自身の母親も交えてドロベロ4人組の共同統治体制を敷こうとする。語尾に「なのだ」を付けて話す癖がある。デルーデル編にも登場する。 ; ドロバンバ : 声 - 真理ヨシコ : ドロベロ(ジゴロリアン)の母親。欲深い人物で、3人のドロベロと「ドロベロ4人組」を結成してケントッキーの支配を企む。 ; テリー : 声 - 一城みゆ希 : パリに住むジゴロリアンの娘。父親を追ってケントッキーにやってきた。プリンプリンと仲良くなり、彼女に間違われて誘拐されてしまう。父親のジゴロリアンには早く悪いことから足を洗って、病気の母親と3人でパリで暮らすことを望んでいる。言葉遣いが下町風味の明るい少女。「スター・オブ・トッキー」を持ってパリに帰ってしまい、騒動が大きくなる。デルーデル編にも登場。 ; ウィリー : 声 - 石丸博也 : ケントッキーに住む青年。ドロベロたちによる独裁政治に反対し、ケントッキーを民主的な「陽気で楽しい国」にするための運動を展開。エピソード終盤で、この国の王の子は王女でなく王子である事が明らかになり、それが彼だと判明。彼自身とケントッキーの将来を左右する大きな決断をする。 ; マッシュルーム博士 : 声 - はせさん治
== パリ~カッタルカ == パリは数少ない実名で出てくる都市。祖国を探すヒントを求めてやってくる。デルーデル編でも国外追放になったプリンプリンとカセイジンが送りこまれ、テリーやドロベロと再会する。カッタルカはドオンブリカに行くために通り道として訪れた町。
; 怪盗ロールパン : 声 - 関根信昭 : パリで活動する怪盗で、アルセーヌ・ルパンのいとこの親戚を自称。スター・オブ・トッキーを狙う。デルーデル編中のパリのシーンで再登場し、改心したドロベロ(ジゴロリアン)を唆してプリンプリン誘拐を企み、ランカーから身代金をせしめようとする。 ; ムッシュ・ウエマチ : 声 - 田中崇(現・銀河万丈) : パリに住む世界的冒険家。プリンプリンを伴って、ドオンブリカへの通り道であるカッタルカに向かう。カッタルカから霧の中を通ってドオンブリカに向かう途中、プリンプリンとはぐれてしまい、そのまま本編では登場することがなかった。総集編においてプリンプリン一行が去ったあと、ドオンブリカに無事到着したことが確認された。 ; マイヨー : 声 - 吉田理保子 : 「ドオンブリカへ行く」と言って家を出た冒険家の兄ポンチュンを探すため、象に乗って旅をしている少女。カッタルカからの旅の途中でプリンプリン一行と出会う。プリンプリンたちに遅れて彼女もドオンブリカに無事に到着し、ポンチュンとの再会を果たし、彼の口から自身の生い立ちの秘密を知らされた。
== ドオンブリカ == 惑星直列の影響を受け、地球を離れ四次元の世界へと飛ばされた国。数年に一度元あった場所へと戻ってくる。地球を離れたのが中世の時代だったため、文化などは中世のままで止まっている。モデルになったのは、ハリウッドで映画化もされたミュージカルブリガドーン (宝塚歌劇)|「ブリガドーン」。
; ドオン殿下 : 声 - 屋良有作 : ドオンブリカの名家ドオン家の若き当主。ブリカ家との対立が深まる中、プリンプリンを巡ってブリカ殿下との対立が激化し、ついに両家の武力抗争に発展。熱血漢でプリンプリンを危機から救出するなど行動派。 ; ブリカ殿下 : 声 - 関根信昭 : ドオンブリカの名家ブリカ家の若き当主。上品な物腰の人物だが、プリンプリンがドオンブリカの王女であると聞き、プリンプリンに求婚する野心家の面も。舞踏会好きで訪問客をやたら踊りに誘う。 ; 魔女 : 声 - 里見京子 : 罪人として火炙りの刑される所を大悪魔メフィストフェレスに魂を売り魔女となった。ドオン殿下とブリカ殿下は魔女に唆され、それぞれ相手がドオンブリカ国王を殺したと思い込んでしまった。また、王妃と王女の失踪の秘密の鍵も握る。捕まえたプリンプリンを渡す代わりに、自分に魂を売るようランカーに迫る。女が嫌い。 ; ブリコ : 声 - 里見京子 : ブリカ殿下の年少の弟。 : のちに病死。 ; ドオンブリカの国王 : 遺体は箱に保管されている。 ; ドオンブリカの王妃 : 声 - 里見京子 : 行方不明になった赤子の王女を探すため、三次元と四次元のドオンブリカをつなぐ霧の中を、何年も彷徨い続ける。 ; レオナルド・ド・ビンチ : 声 - 増山江威子 : 空を飛ぶための装置(腕と背中につける羽)と錬金術の研究をしている年配の発明家。「先生」と呼ばれている。たぶん女性。魔女に騙され、鉄の球からピストルを大量生産する機械を発明してしまう。 ; 花の吟遊詩人 : 声 - つボイノリオ : 吟遊詩人。花のアナウンサーそっくりで先祖のアナウンサーと称しているが、本当に先祖かどうかは不明。三次元半の世界と四次元のドオンブリカを自由に行き来可能らしい。「はべれけれの歌」が持ち歌。
== ピテカンドロップオシモサク == 四十八次元人{{Efn|本来は三次元人には姿が見えない。}}が住む宇宙基地。展望台があり、宇宙人の観光客が地球を眺めている。
; オシモサク
== デルーデル == 花が咲き乱れる国で、モデルはオランダ{{Efn|英語名のネーデルランドから。}}。15年前にクイーンが女の赤ちゃんを産んだその日に、夫であるキングが死去してしまった。後述のマブダーシが「王が死んだのは赤ん坊の祟り」と言い、赤ん坊を箱のような船に乗せて川へ流してしまうように指示した。その際、クイーンは召使に命じて赤ん坊の産着のポケットに「月のひとみの花」の種を入れさせた。
; モイヤー : 声 - 三ツ矢雄二 : プリンプリンが出会ったデルーデル人の少年。移動型の手回しオルガンを演奏しながら町を歩いている。プリンプリン一行をクイーンの居場所へと案内するなど色々協力をしてくれる。またプリンプリンがデルーデルの姫なら彼女ともっといられると、彼女に仄かな恋心も抱いていたようである。ランカー商会が花畑を潰して兵器工場を建設している事への抗議運動を行う。 ; クイーン : 声 - 新道乃里子 : デルーデルの女王。15年前に夫のキングと生まれたばかりのプリンセスを失ってからは、郊外の小さな小屋でひっそりと暮らしている。不時着したマイホーム夫妻に身の上を話したことから、マイホームはクイーンこそがプリンプリンの母ではないかと推理する。貧しかった少女時代はヨーデルの名手で、「アルプスの少女ハイチャ」と呼ばれていた。 ; マブダーシ : 声 - 緒方賢一 : デルーデル一番の実力者だった。プリンセスを川に流すことを命令した張本人。物語の10年前に部下のス~パゲッチの謀反により、権力の座を追われた。 ; ス~パゲッチ大統領
== ジャッポン == デルーデル編の登場人物たちの会話の中に登場する東洋の経済大国。あくまで名が登場するだけで、プリンプリン一行はこの国を訪問していない。ランカー商会の商品よりも高性能・高品質のオートバイ、自動車、テレビ、コンピュータを生産し抜群の経済力を持つが、ランカー商会からはあまり武器を購入しないので、ランカーはこの国をあまり良く思っていない。華道、茶道、着付け等の文化を持ち、ヘドロがそれらを嗜んでいる。また、オサラームームーの節で前述した3人の旅行者が再登場した。関西弁の混じった言葉を話す。
== 氷の島 == タンガラトントン目指してゴリラ型飛行船で移動するプリンプリン一行が降り立った場所。実際にはタンガラトントンではなく、海に浮かぶ氷の島で、一晩で割れて海上を漂流し始めてしまう。
; トントン : 声 - 富山敬 : 氷の島の上で途方に暮れていたプリンプリンたちの前に、ネッシー号に乗って現れたタンガラトントン人の青年。プリンプリンたちをタンガラトントンまで送ろうとする途中、ランカーの発射したミサイルの誤爆によってネッシー号が海底に閉じ込められてしまう。その後、海神ネプチューンに助けられる形でプリンプリン一行と共にニューヨーク、そしてウンゴロ連邦へ向かう。理知的で行動力もあり、ウンゴロ姫に関する詳細な調査をしたりガランカーダ行きを提案するなど、終盤のプリンプリンの祖国探しにおいて重要な役を担う。プリンプリンを巡ってボンボンと恋の鞘当をしたこともあった。タンガラトントンを「新しい世界」、それ以外の世界を「古い世界」と呼んだり、時々突然いなくなり暫く姿を見せないなど謎が多い人物。
== ニューヨーク~ウンゴロ連邦 == ニューヨークはパリと並ぶ実名都市。海底火山の爆発でネッシー号ごと飛ばされて到着。プリンプリン一行は熱烈な歓迎を受け、ウンゴロ連邦の国連代表に「プリンプリンはウンゴロ姫である」と告げられる。ウンゴロ連邦は南洋の連邦国家。かつての統治者・パメパメハ大王を祭っている。
; ドンマイ
== ガランカーダ == トントンの調査によりプリンプリンの祖国らしいと判明した国。プリンプリン一行はガランカーダに向かう幽霊船に乗って漂着する。実はランカーの故郷。インドもしくは東南アジア風のデザインモチーフが用いられており、ガムランによくにた鐘楽器による印象的なテーマ曲が流された。途中タンガラトントンに行った後、再度この国に帰還するが、プリンプリンは行方不明の王女とは別人と判明した。<!--- その後ランカーがガランカーダの砂漠に「プリンプリン&ランカータウン」という町を建設し、無理やりプリンプリンの祖国にしようとするが、ミサイルの自爆によって砂漠に沈む。--->プリンプリンたちは本当のお母さんから届いた手紙を頼りに新たな旅へと出発し、3年に渡った物語はエンディングを迎えた。
=== ランカータウン === ランカーが経済援助の名目で、ガラキンの借金を肩代わりした見返りにもらった、ガランカーダの不毛の砂漠の土地に、プリンプリンとの愛の巣にするために建設した人工都市。最初はランカータウンと名乗っていたが、やがてプリンプリン&ランカータウン、物語終盤には独立国、プリンプリン&ランカータウンカントリーと名を改めてゆく。ランカーは「祖国がないのであれば、わしが祖国をプレゼントしてやろう。ここを祖国とすればよいではないか」と、最終手段を持ち出してプリンプリンに結婚を迫る。
; ランミー : 声 - 緒方賢一 : ランカーの実家に住んでいる、13人兄弟の末っ子。海岸で倒れていたプリンプリンを助ける。兄のランカーが世界的な闇の商人になっていることは知らない。プリンプリン&ランカータウンカントリーでは町建設および運営を取り仕切る立場に就任した模様。 ; ガラキン : 声 - 辻村真人 : ガランカーダの国王。一人娘のカーダ姫にプリンセスとしての心構えを身につけさせようと、プリンプリンを家庭教師にする。借金漬けのためいつも取立人に怯え、客が来る度に箱の中や床下に隠れてしまう。魔術団の団長に自身が隠れるための「いないいないボックス」を製作してもらう。 ; カーダ姫 : 声 - 佐々木るん : 当年10歳になるガランカーダの姫。宮殿には友達がいないため寂しい思いをしていたが、ガラキン王が家庭教師につけたプリンプリンに友達になってほしいと頼む。5つ年上の姉がいたが、生まれてすぐ名前をつけられる前に失踪してしまったことをプリンプリンに語る。 ; ガラン : 声 - 新道乃里子 : 猿の谷に住む猿の女王。猿の面を付けていたが、実は10年ほど前猿にさらわれた娘を探す中で誤って猿の谷に転落してしまい、戻ることが出来なくなってしまったガランカーダの王妃だった。暴走した地底装甲車モグラディーにのって谷に来たプリンプリンの連絡で救出され、王宮でガラキンやカーダ姫と再会する。<!---「プリンプリンがさらわれた自分の娘なら、へその横にほくろが2つあるはず」と告げる。---> ; プリンプリンの母 : 声 - 新道乃里子 : どこに住んでいるかわからない、プリンプリンの本当の母親。猿の谷の塔のてっぺんに、彼女からプリンプリンに宛てた手紙があるのを花のアナウンサーが発見。手紙には「港へ行き『希望」』という名前の船に乗って旅に出なさい」と書かれていた。このフレーズはエンディングテーマの歌詞をフィーチャーしたものである。声のみの登場だった。
== タンガラトントン == 物語序盤よりオサラムームーと共にモンキーの出身地、つまりプリンプリンの祖国の候補としてその名が登場していた国。かつては北の小さな島国だったが、エメラルドグリーンに輝く未知のエネルギー物質を発見したことから、ありとあらゆるものが機械化・自動化された超科学文明国へと変貌した。エネルギー物質掘削のため地下をどんどん掘り進んでいったため、現在は海底にある機械化都市で住民は生活している。そのためデルーデルからタンガラトントンを目指した時には見つからなかった。エネルギー物質の影響かどうかは明らかにされていないが、何十年も前のある日を境に突如子供が生まれなくなっていることから、プリンプリンの祖国ではないことが判明。現在では老人と人間そっくりのロボットとロボットに改造された人間のみが暮らしている。ロボットたちは自らを工場で生産することにより人口を増やしており、ロボットたちが新たなタンガラトントンの主となりつつある。
プリンプリンと行動を共にしていた知的な青年トントンが実はロボットであり、人間の長老たちに補佐されてタンガラトントンを治める王子であることが判明。そのトントンに「機械の体になって結婚してほしい」と告げられたプリンプリンは大きなショックを受ける。プリンプリンはトントンの申し出を断り、本当の祖国探しのために再びガランカーダに帰還する。
; 老婆 : 声 - 堀絢子 : 何十年も前に生まれた最後の赤ちゃん。プリンプリンが「自分の若い頃にそっくり」と語っており、実際髪型などはプリンプリンそっくりだった。プリンプリンと結婚しようとするトントンに向かって「プリンプリンがロボットになってまでタンガラトントンで暮らすことが本当に幸せなのか」と静かに問い掛ける。
== 脚注 == {{脚注ヘルプ}} === 注釈 === {{Notelist}} === 出典 === {{Reflist}}
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プリンプリン物語の訪問地とゲストキャラクター