おばすてーでんせつ
むかしむかし、年寄りが大嫌いな殿様が年寄りを山へ捨てやがれ!と命令した。
しかし、これは間違い、実際はあってこそいるものの、年寄りというのは主に農家で毎年政府へ年貢という税金なのか米を殆ど納めていた。農民達はその僅かなおこぼれをもらって生活している。 当然年寄り親と暮らす農民は年寄りに飯を与えている。
これに思った殿は、「年寄りの食べる分なくせば年貢増やせるんじゃね?」とな。 かくして、命令どおりな蓬莱山への高齢者捨てが始まったのだ。
しかし、中には親を捨てられず地下に隠していた家もあった。
で、隣国が「問題が解けなれりゃ攻めちゃうぞ♪」と難題を殿に宛てた。
困ったとのは答えを募集した。
それを聞いた農民は親に相談したところ、「これはあーすりゃいい」などとといって、農民⇒若造は殿に答えを告げた。 その後も次々出される問題を答え攻めて来なくなった。
これに安心した殿様は何故若造が答えを知っていたのか問うた。
すると若者は「すべて親のおかげさ!ベイベー!」と答えた。
殿様「親のおかげ?お主の親は何歳だ」
若造「還暦を迎えて山に捨てる予定でしたが捨てられませんでしたー!ごめんねぇ?」
殿様「貴様、オフレを破るとはいい肝だ!、しかし、なんだ、その年寄りはかなり物知りのようだな」
若造「ハイヤー!そりゃもーん、色々教わりましたし、先人の知恵ってやつですよぃ!」
殿様「う~ん・・・よし!わかた!高齢者廃棄令は廃止しようぜ!」
若造「よっしゃだ!」
こうして山に捨てられた高齢者は次々下山できたのだった。 ただ、既に廃棄されてからナンラカで死んだ年寄りは救いようがないが・・・ 終わりだ