GM:日付は6日目の夜。
マユラ:あれ?イア。起きちゃった?
グラツィア:少し目が覚めてしまって…
マユラ:そうね。もうそろそろロアだものねえ。…いろいろ考えちゃうわね。
寒いわよ。お湯でも沸かそうか。…お茶っ葉ないから白湯だけど(笑)
グラツィア:白湯で結構です。
ロアに着いたらお茶っ葉を買いましょう。
マユラ:まあ、お湯でも温まるから。コップかして。はい。(イアのコップに入れる)
グラツィア:ありがとうございます
ユラ様はずっとこうして旅をされているのですか?
マユラ:え?あたし?いいや、旅はほとんどしないわね。
グラツィア:そうなのですか。
マユラ:うん。あたしは、戦場メインの傭兵だから。
アルティアスとの最前線があたしのテリトリー。
休戦しちゃって、仕事もなくなった訳よ。
グラツィア:アルティアス…
マユラ:……アルティアスのこと、気になる?
グラツィア:はい。
マユラ:具体的に何が気になるの?首都の司祭様とは、ほぼほぼ無関係でしょ。
グラツィア:私は一時期アルティアスから命を狙われていました。
マユラ:ええー!?なんで!?
あたしでも、個人的に狙われたことはないわよ?
グラツィア:私は、私個人を狙われていました。
マユラ:………。
マユラ:『裏切り者』。
グラツィア:…どうしてそれを?
マユラ:アルティアスが、その信念で許さないことよ。カマかけただけ。
グラツィア:見事にカマに引っかかったという事ですか(苦笑)
マユラ:まあ、あたしはぽつっと単語を呟いただけだからね(苦笑)
グラツィア:…そうですね
マユラ:あんたは、アルティアスと繋がってて、裏切ったってこと?
グラツィア:正確に言うならそれは少し違います。
マユラ:あんた個人が狙われるなんて、それしか考えられないんだけど。
ま、話したくないなら言わなくていいけどね。
誰にだって、言いたくない過去のひとつやふたつあるものだから。
グラツィア:はい、ありがとうございます。
グラツィア:ユラ様は情報屋との接触などはありましたか?
マユラ:情報屋?ん~…。
あったかもしれない。でも、明確には解らないわね。
戦場では、情報屋は基本、そうとわからない姿を取るわ。見つかったら、あたしたちにも敵にも、殺されかねないからね。
だって、こっちが奇襲をかけるって情報を敵さんに売られたら、あたしたちは全滅する訳だし。
グラツィア:そうですか。そういうものなのですね。
マユラ:情報屋は、お金になる方につくコウモリね。
そうでないなら、騎士様とか、お偉い人の側付きのプロの隠密か。
そっちならあたしとは無縁かな。
マユラ:あたしたち傭兵は、結局のところ、使い捨ての駒なのよ。
一番危険な場所を攻めたり、敵の規模が解らない場所をさぐったりね。
グラツィア:使い捨ての捨て駒…
そう割り切っているのなら、裏切者に目くじらを立てる必要性はないのではないのですか?
マユラ:え?あたし、あんたに目くじら立ててるように見えた?
だったらごめん。そういうつもりはなかったんだけど。
グラツィア:ああ、いえ、私にではありません。
マユラ:???
グラツィア:アルティアスが裏切者に、という意味です。
マユラ:あー、そっちね。
マユラ:アルティアスはね、「信仰」で成り立つ民族なの。
グラツィア:信仰…?
マユラ:よくわからないけど、イアがびっくりするくらいの、「始原の神」の信者よ。
神の名の下に戦ってるの。聖戦(ジハード)よ。
なので、裏切るという行為は、神に背くと言うことになり、すべてのアルティアスを敵に回しちゃうのよねー。
グラツィア:では、どうして対立を…?
マユラ:対立している理由は、孤軍奮闘の傭兵風情には深くはわからない。
なんとなくくらいならわかるけど。
グラツィア:1D100<=40 古代知識
Cthulhu : (1D100<=40) → 30 → 成功
GM:成功しました。が、「古代知識」で解ることは少ない。
アルタという町が祭壇を意味し、昔はそこが国の中心だったということは知っています。古代王国時代ですね。
闇の爪痕とかが出来る前のお話。
マユラ:信仰ってね。「受け止め方」によって、同じものでも全然違ってくるんじゃないかしら?
グラツィア:…アルティアスに関して良く知らないので、知っている事をすべて教えてもらえますか?
マユラ:すべてって言われると困るわね(^_^;)
尋問されてるみたい(笑)
グラツィア:すみません。
なるべく知っておきたくて…
マユラ:あたしだって、忘れてることもあるかも知れないしね。
逆に、知りたい部分を聞いてくれたら答えるんだけど。
何から言っていいやらわからないわ。
グラツィア:では、アルティアスの信仰の受け止め方は?
マユラ:「死とは神の御許に赴くことであり怖れることはない」からはじまって、「穢れた民が国を治めることを、真の民は許してはならない」かな。
あちらさんにとって、カミサマは、選民思想の持ち主らしいわね。
黒き髪、黒き目、褐色の肌が「真の民」なんだって。
グラツィア:イリスの人たちは全く違う色彩ですね。
選ばれたのは自分たち、アルティアスだと…
マユラ:ううん。選ばれたんじゃなくって、さいしょからそうなんだって。
グラツィア:最初から…?
マユラ:それを、イリスリードの、色素薄い人々が「奪った」そうよ。
あたしは、あっちは砂漠に近いから、色素が濃くなったんだと思うんだけどねえ。
最初はみんな色素薄かったんじゃないの?って疑問だわ~。
グラツィア:「奪った?」
マユラ:そ。「奪った」。
つまり略奪したのがイリスリードで、アルティアスは本来の権利を取り戻そうと戦ってる。
それが、あちらさんの言い分よ。
グラツィア:戦争をする人たちの大抵の言い分がそれのような気がします…
マユラ:そりゃあね(けたけた)
自分が悪いです、でも戦います、なーんて戦争は世界のどこにもないわ!
グラツィア:そうですよね…
マユラ:そうよ。正しいと思ってるから戦う。
なにかがずれてても、片方が言いがかりでもね。
グラツィア:アルティアスには色素の薄い人はいませんでしたか?
マユラ:アルティアスに、色素の薄い人間が生まれたら、生まれながらの奴隷になるわよ?
グラツィア:奴隷…!?
マユラ:「穢れた民」なんだって。
イリスリードも、アルティアス的な色素を好まないけど、それはあいつらが攻撃的だからであって、選民思想ではないと思うの。
あちらさんは、「その色彩以外は人間と認めない」。
グラツィア:そんな…
マユラ:そういう考え方の民族なのね。
まあ、生き方はそれぞれ。正しいかどうかは、あたし個人にはなんともいえない。
グラツィア:正しいかどうか…
マユラ:人間は、虫に権利を与えるかしら?
虫だから踏みつぶしてもいいとか思わない?
でも、もし虫に、意志があり、知能があり、人間に怒りを感じていたら?
そしたらイリスリードの政治は正しいのかな?
何を中心に正しいの?間違ってるの?
グラツィア:そうですね。確かに…
ひとくくりに「信仰」と言ってもいろいろな形があって、良いのかもしれません。
マユラ:そうね。信仰の在り方に関しては、専門職にお任せするわ(にっこり)
グラツィア:そんな事を言うと神殿長に怒られてしまうかもしれませんが…
マユラ:あはは!上司の怒りをかうとうざいわよ~?
グラツィア:もう十分かっていると思います。
そうでなければこのような旅に出されることもなかったでしょう
マユラ:ふうん…。大変なのね、司祭のお仕事も。
マユラ:あたしは、正しいとか間違ってるとか、そういうことは考えないようにしてる。
あたしは、「感情」で動くの。
マユラ:あたしはね、アルティアスを一生、許さないし、味方にはなれない。
…個人的にいい人がいたらそこは別で、でも集団として許さない。
なぜって、あたしの家族を殺したから。
友達も、親戚も、知り合いも、近所の人も。村ごと襲って殺して焼いたから。
あたしは私怨で動いてるわ。
グラツィア:そんなにたくさんの人をですか?
マユラ:小さい村だったからなあ。何人いたんだろ。
あたしは当時六歳、さすがに記憶はおぼろだわ~。
グラツィア:六歳の頃ですか!?
マユラ:うん。誕生日祝って貰ってすぐだったからよく覚えてるの。六歳だったってことを。
グラツィア:そうですか…
大変な状況下で生きて来られたのですね
マユラ:そう言われればそうだけど、あたしは、自分は幸運だと思うわよ?
グラツィア:え!?どうしてですか?
マユラ:だって、村全滅したのに、あたし生きてるから。すっごい確率よね!
奇跡って言ってもいいかも。
グラツィア:確かにそれはそうですが…
マユラ:そして、生き延びたあと、イリス側に発見された。それもまた奇跡。
さらに、12歳まで剣の腕を磨くこと、体を鍛えることができた。もしかしたら、女で子どもだから、売り飛ばされてたかも知れないのにね。
12歳から19歳の現在まで、戦場を走り続けて、生存中。
これってもう、奇跡通り越して、「歩いてたら隕石が命中した」くらいの確率じゃないかしらねえ(けらけら)
グラツィア:奇跡…。確かにそうですね
(ペンダントを握りしめる)
マユラ:何事も考えようよ(にっこり)
グラツィア:そうですね。
私は、こうして旅をすることができて良かったのかもしれません
マユラ:あんたがそう思うなら、きっとそうなのね。
マユラ:あんたが、アルティアスにどうして恨みをかったのかとか、その辺はあたしには興味ないこと。
話すってんなら、ロバの耳代わりにはなるけどね。
グラツィア:神殿の外を知らない私にはいろいろ戸惑う事も多いですが…
マユラ:イア、今、年いくつ?
グラツィア:28ですよ
マユラ:えーーーー!?Σ(◎△◎;)
グラツィア:?
マユラ:あたしとあんまり変わらないかと思ってた!!9歳も上だった!!
グラツィア:よく言われます。
マユラ:年齢不詳の顔だわ(^_^;)美人だしね。
グラツィア:美人ですか?私が?
マユラ:ええ。顔立ちは綺麗だと思うわよ?まあ、あたしの趣味じゃないけど(笑)
お人形さんみたいな感じ。
グラツィア:(哀しそうに眼を伏せて)それもよく言われます。
マユラ:褒め言葉にすればいいんじゃない?
何事も、考えようよ?(笑)
グラツィア:褒め言葉ですか?
ユラ様ならどう考えますか?
マユラ:あたし、きれいとか言われたことないから、困るなあ(笑)
でも、きれいって言われたらやっぱり嬉しいかな。だって、悪い意味ではないんだし。
やっかみや嫌味で言われたんだとしたら、相手は、あたしより下だってことだしね~!(けらけら)
あたしより、遙かにイアは美人だと思う。あたしは素直にそう言うし、褒めてるつもりよ。
グラツィア:ユラ様は可愛いです。
マユラ:可愛い?あっははは、ありがと。
あの剣振るう姿を見てもそう言えるあんたは、肝座ってるわw
戦場じゃ、鉄塊持ちの悪魔とか言われてたのに(笑)
グラツィア:悪魔ですか。戦場にいる時と今とではきっとお顔も違います。
戦場にいるのに、可愛い姿をしてはいられません。
マユラ:うーん、自分の顔は見えないからなあ。
じゃあ、きっとあたし、あんたを人間として好きなのね。
好きな人の前では、誰だってやさしい顔になるもの。(にっこり)
グラツィア:(優しく微笑んで)やはりユラ様は素敵な方です
マユラ:ふふ、ありがとう。
マユラ:……ねえ、イア。あたしに聞きたかったこと、全部聞けた?
あたしと、何か話したかったって事はわかるから。
グラツィア:…
マユラ:(静かにグラツィアの次の言葉を待っている)
グラツィア:人を探しているんです
マユラ:探し人?あたしで役に立てるならいいけど。ああ、それで情報屋!
ごめんね、個人的に取引してる情報屋はいないのよ(^_^;)
グラツィア:ヘリオス…という名前を聞いたことはありますか?
マユラ:ヘリオス…。ヘリオス……。(しばらく考えている)
ううん。心当たりはないわ。外見特徴は?他に何か手がかりはないの?
グラツィア:いえ、心当たりがないならそれでいいのです
マユラ:そ。でも、名前だけだったら、同じ名前の人が偶然いるかもだし、他の情報も重ねて探した方がいいわよ。
マユラ:あなたにとって、大事な人?それとも、憎むべき人?
探し人って、どっちかよね。だいたいは。
グラツィア:大事な人です
マユラ:大事な人か。
見つかると良いわね(にこっ)
グラツィア:はい
マユラ:あ~、冷えてきた!あたしはまだ野営するけど、あんたにはきついでしょ。
テント戻りなさい。しっかり寝て、これからの旅にそなえましょ。
グラツィア:はい、野営頑張ってください。
マユラ:ええ。何かあったらたたき起こすけどね(笑)
おやすみ。あんたの神があんたを守ってくれますように。
グラツィア:(テントに戻る)
マユラ:(野営に戻る)
最終更新:2017年01月15日 15:32