此の世の花/エルヴィカ



光射す明けき緑翠色(エメラルド)の木陰を映した

その瞳に宿る光輝(ひかり)は此の世を映す

貴女こそ 此の世の薔薇だというのに

夜にも花開く その柔らかな花弁に滴る花蜜は

されど注意することだ その可憐なる薔薇の刀芯に

棘と毒が塗られていると 気づくものは少ない

貴女はいつも まるで運命のノルニル宛ら微笑んで

探しているのだ 此の世に隠された

壱輪のまだ名づけられぬ真実を

貴女の探究の先に何が待っていようと

どうか忘れないでいてください ああ 女神よ

貴女自身が 名づけえぬ、壱輪の花だという事を

貴女自身が 探求されし可能性であるという事を



ああ 妖精の女王さながらの気紛れな魂の旅路に

何を見出すのもあなた次第なのだから レディよ

時に行く当てのない魂の行き先こそが 

希望という道標を生むこともあるのだから

どうか覚えていてください 女神よ

貴女自身が 可憐なる刀芯だということを

貴女自身が 守るための剣であるという事を

魂はいつも自由で しがらみも重みもなく

貴女のその生き方こそが

貴女のその生き様こそが

永遠に朽ち果てぬ緑翠石さながらに

のちに道を創るのだということを



各キャラに詩を書きたい野望です。

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最終更新:2017年02月09日 08:24