【完全国産鋼生産のためのロードマップ】
日本政府が高炉の建設を許可制にしているのは、
高炉から吐き出される銑鉄を鋼にするために、外国産の鉄スクラップが必要だからです。
つまり国産鋼を完全国産材料で作れるなら、製鉄業が盛り上がります。
史実では1936年にはじめて導入された「日本式トーマス製鋼法」で、日本の製鉄業発展を12年加速します。
○トーマス転炉とは?
転炉とは鋼を作るための大型機械です。
トーマス転炉はそのなかでも、鉄の不純物を取り除く能力にすぐれています。
この転炉を使うと、八幡製鉄所にあるベッセマー転炉では鋼にできない、鉄分の少ない鉄鉱石からも鋼を作ることができます。
ただし、この転炉を使うには鉄鉱石に「燐」が含まれていなければいけないので
燐の混ざった鉄鉱石が産出されない東アジアでは見向きもされていませんでした。
○「日本式トーマス製鋼法」って?
溶かした鉄に燐をドボンと溶かし込み、トーマス転炉で操業できる鉄に変えてしまう力業です。
○最近話題の「LD転炉」って?
トーマス転炉のなかに酸素をぶち込むことで、普通のトーマス転炉よりも高品質の鋼をすばやく作る革命的技術です。
低品質な鉄鉱石でもいい鋼ができるので、資源が足りない日本に適した製鋼法といえます。
これはトーマス転炉の改造でできるので、前の投資が無駄になりません。
●ロードマップ●
【 】はチート技術
1923年【-1500万円? トーマス転炉の価格が不明】
1923年3月までにトーマス転炉、トーピードーカー、熱間圧延機を調達して扶桑に送る。
1923年4月に■ルール占領■が起きてドイツからの重工業機械輸入が不可能になる。
ルール占領が発生してから【日本式トーマス製鋼法】をオカリンに開発してもらう。
震災後の1923年末、1000万円用意して、経営破綻寸前の「田中鉱山」から「釜石製鉄所」を買い取り。
(釜石製鉄所は日本で数少ない民営の高炉を持っているため非常に重要、絶対に外せません)
釜石鉱山にトーマス炉を設置して【日本式トーマス製鋼法】の試験操業を行う。
1924年
震災復興にトーマス転炉の鋼鉄財を活用する(まだ効率が悪いので高い)
1925年
トーマス転炉の操業が安定する予定。
輸入鉄スクラップなしで鋼が安価に生産できるため経営が改善する。
政府投資により八幡、鞍山などに日本式トーマス転炉が設置されると思われる。外貨を使用しない完全国産鋼の増加。
輸入スクラップを使わずに鋼が作れるため、高炉投資が加速。
このあたりからトラクターや戦車の製造コストが安くなる。
1927年
昭和金融恐慌発生。鈴木は延命。
金解禁。政治的発言力で新平価での解禁に誘導する。
1928年
鈴木が破綻したら重要企業を買収するため投資は控えめにする。
しないならこの年から【LD転炉】を導入。
1929年
世界恐慌。
鈴木が破綻していたらこの年から【LD転炉】導入。
【ダクタイル鋳鉄】を導入し、エンジンを鋳造鉄で製造できるようにする。
1931年
イギリスが金本位制離脱。日本も追従させる。
景気振興策として【弾丸列車計画】始動。史実と異なり完全国産鉄で実行可能なため、外貨不要の内需振興策となる。
国内の戦車の規格が標準軌での輸送に耐えるサイズに大型化。
国内のトーマス転炉を一気にLD転炉に置換していく。
1932年
国内の鉄鋼需要、生産量を爆AGEした状態で戦争準備へ。
最終更新:2016年06月16日 22:58