06-326 :名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 13:29:59 ID:zCt+mUkf
幽☆遊☆白書、鴉×蔵馬、蔵馬男の振りしてた
鬼畜気味、稚拙、新規です
まずそんな場所ない、鴉ってマスクないとヤバい、武…威?、など
性別以外にも都合よく変わっています



「少々髪が痛んでいる…トリートメントはしているか?
手入れは十分にした方がいい。人間は痛みやすいからな」
視界に捕らえていたはずの者の声が、背後から聞こえた。
(…!いつのまに)
蔵馬は距離をとろうとするが、体が動かない。
いや動かせない。
全身の、すべての細胞が騒いでいた。

「どうした」
耳の横で声がする。悦楽の色が読み取れる。

「そう構えることはない。俺はお前に危害を加える気はない…」
蔵馬の耳の横で動く唇は、だんだんと下にいく。
吐息が首にかかり、体内の喧騒がいっそう激しくなる。
蔵馬の身体は自身の支配下にはなかった。
この微動だにしない四肢が、力の差を歴然と示していた。
(隙をみてどうにかしないと、このままでは殺され…)
突然、思考が痛みに遮られた。
強く腕を引かれる。

「何を…!」
男は、すぐ横にあった戸を開け、そこに蔵馬を突き飛ばした。
壁に背中が強く当たり、衝撃と鈍い痛みが走る。

「…っ」
男は後ろ手に鍵をかけた。
乱雑に物が置かれた、狭い倉庫だ。
目の前に立つ男との距離が近い。
蔵馬は、しまったと唇を噛む。
廊下であれば、まだ逃げ場があった。

06-327 :名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 13:35:29 ID:zCt+mUkf
「…何をする気だ」
少しでも時間を稼がなければならない。 ただ問う。
対抗して自分が勝る見込みは無いと直感していた。
男は問いには答えない。
蔵馬の意図を見透かしたように、薄く笑んで目を細める。
やはり気配が緩むことはない。
しかし、ここで諦めれば蔵馬に残された道は死のみだ。

「大会の前に対戦相手を殺して、何になる」
言いながら蔵馬は倉庫内に注意を向ける。
隅には古ぼけた箱や壊れた椅子が積み上げられており、
あたりには木片などが散らかっている。
窓などはなく薄暗い。
戸の下の、わずかな隙間から漏れる戸外の光が
この狭い空間を完全な闇にはしていなかった。
(出口は相手の背後にある戸のみで、武器になるような物は見当たらない。
動くには狭すぎる上に視界も悪い…)
絶体絶命の状況に、汗が頬を伝うのを感じる。
ただ男の動きから目を離さないよう睨んだ。
動きを読めば、最悪でも直撃は避けられ――
「たとえば」
「あ…っ!」
突然、体に衝撃を受ける。
両手首を掴まれ、顔の横で壁に押し付けられていた。

「な…!」
「たとえば、世界に一人しか居ないお前にとっての最愛の者が、
幸せそうに笑みを浮かべている」

06-328 :名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 13:41:26 ID:zCt+mUkf
「お前はその笑顔を失いたくないと思うだろう?
壊そうとするものがあれば、何としてでもそれから守り抜く」
その口調にはどのような感情も表れてはいなかったが、
淡々と話す言葉の端々にどこか怪しく暗いものがあった。

「…」
蔵馬は警戒から、黙って顎をひく。
歪む男の口元が見えた。

「俺はその壊す張本人になりたいんだ…」
突然、男の笑い声が室内に響く。

「いや、違う!
最初は守ってやるんだ、いかにも一途で勇敢な顔をして!
安心しろと優しく声をかけてやってもいい!
そして、最後の最後で誰も彼もを手にかけて、
ありとあらゆる一切の絶望を味あわせてから、この手で葬ってやるのだ!」
男は、また狂ったように笑い声をあげる。
ひとしきりそうしたあと、俯き、沈黙する。

「そして」
蔵馬の両手首が、一層ぎりりと締めつけられる。

「く…っ」
「俺はお前が気に入ったよ蔵馬」
男の狂気に満ちた酷薄な笑みに、ゾクリと全身に恐怖が走った。

「いい表情だ」
蔵馬を見据える目に、今までのどれとも違う色が映る。
体が動かない。
瞬きさえ出来ない。
唇が、静かに蔵馬の唇に寄せられた。

06-329 :名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 13:48:37 ID:zCt+mUkf
「…!!?」
その瞬間、蔵馬の論理的思考はすべて消え去った。
男のこの行動は、蔵馬の予想するどの場所にもなかった。

「んっ…ふ…う、んんーっ!」
ただこの男から逃れたくて、めちゃくちゃに抵抗するが、意味をなさない。
そのうちに、口内に舌の感触を受け、蔵馬の狼狽は一層強くなった。

「やめ、放し…ふ…っん、や、んううっ」
顔をそむけ、一瞬唇が離れても、すぐにまた執拗に唇が寄せられる。
耳には自分の鼓動しか聞こえていなかった。

「放せ…放せえええ!!」
蔵馬は力の限りに暴れ、男を突き飛ばした。
口を拭う。
汚い、汚い汚い汚い。

「何の真似だ…っ」男は薄く笑む。

「お気に召さなかったか?割に優しくしたつもりだが」
「黙れ下衆が!俺は男だぞ!何故こんなこ…」
男が視界から消える。
抵抗する間もなく、床に押し倒されていた。

「まだだ。まだ足りない…。もっとその顔を屈辱と羞恥に歪ませるのだ…」
男の髪が頬にかかる。

「…い、や」
逃げられない。

「放せ…嫌だ嫌だ嫌だ!いや、あ、ふ…っ」
唇をふさがれ、再び口内を蹂躙される。

「んうっ…んーっ!んーっ!」

06-330 :名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 13:53:26 ID:zCt+mUkf
蔵馬の中には、この男に対する嫌悪と侮蔑のみがあった。

「う、あ…っ」
舌が首筋を這い、胸元を這い、男の手が胸に触れる。
鼓動が、一層激しくなった。

「っあ…あああ―――っ!嫌だ、放せ!放せ!」
めちゃくちゃに暴れる蔵馬に、男は舌打ちをする。
乱暴に両手首を片手で抑えつけ、蔵馬の服を破く。

「大人しくしていれば手荒にしないものを」
蔵馬の両手を、破いた服で縛りあげる。
上半身はサラシ以外身につけていない状態になった。

「や…嫌、嫌だ」
男は蔵馬の言葉を無視して、爪を尖らせサラシを切り裂く。
男はその露になった体をじっと見つめる。
耐えられず、蔵馬は目をかたく閉じた。

「やはり女か」
男は斬ったときにわずかについた、胸の傷を舐める。
びくんと背中がそる。

「やっ、あ…っ」
そのまま膨らみの先端まで向かった。
口に含まれ、舌が這う。
もう一方の膨らみは、絶えず男の手によって弄ばれていた。

「ひ、う…んっやめ…っあ、あっ」

06-331 :名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 13:59:50 ID:zCt+mUkf
体内の血が逆流しているような気がした。
今自分がこの男にされていることが信じられなかった。
この男の手が、舌が、息が、何もかもを毒していく。

「や…っや、…やめ、…っんんうっ」
男は腰に胸に、手を舌を這わせながら笑う。

「ここでやめられる男が居るとしたらお目にかかりたい」
言いながら、手が下腹部へと伸びる。
ドクンと心臓が波打つった。

「…いや…嫌だ、やぁああ―――――!あぁあ――っ!やぁ―――あ、んっ…う」
唇を奪われる。
蔵馬の頬の涙を舐め、微笑んだ。

「いい声と顔だ蔵馬…もっと酷いことをしたくなる」
男は、ゆっくりと脚をなで、服を裂く。
瞬間、指が突然蔵馬の中に入ってきた。

「ひ、あ…っ」
不意の痛みに息をのむ。
男は激しく出し入れする。

「う、あっあっあぁ!や…あ抜い…っ」
「3本…」
「ひあっ、あ、…あぁ、ん、ふ…っ」
「5本…」
「う、あぁっ、痛…や、やあぁあっ痛いぃっ」
男は手を止める。

「許してほしいか?蔵馬」
「はぁ、は、…んっ、はぁ…っ」
蔵馬は息が上がって答えられない。
ただ頷いた。
男は蔵馬の返事に微笑む。

「そうか…ならば許してやろう」
蔵馬の両手を解放する。

06-332 :名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 14:08:12 ID:zCt+mUkf
解かれた瞬間、ばっと起き上がり、男から離れた。
腕を抱え、うずくまる。

「あ、あ…っあ…」
震えが止まらない。

「どうした?まだ足りなかったか」
男が卑しく笑う。

「うるさいくたばれ屑!屑が!変態野郎が…っ」
「ほう、お言葉だな」
次の瞬間、男が再び目の前に立っていた。

「…っあ」
恐怖が喉の奥を締め付ける。
ぐいと髪の毛を引っ張られ、顔をあげさせられた。

「や…あっ、何を…」
「舐めろ」
言っている意味がわからず、男を見上げる。

「は…」
蔵馬の様子には構わず、男は更に蔵馬の顔を股関へ引き寄せる。

最終更新:2012年01月24日 10:01