06-779 :決戦前夜 1/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:51:07 ID:NkE+cFsz
「はぁ……」
ぼくは一つ、ため息を吐く。
……だってしょうがないじゃないか。
今、ぼくの隣には一人の小柄な女の子がいる。
その子は、ぼくがずっと(とは言っても、出会ってから一年は経っていないのだけど)想っていた相手で、しかもここは彼女の部屋でぼくたちが腰かけてるのはベッドで、その上彼女は薄着の寝巻き姿で上着すら着ていなくって……!
ぼくだって14歳の健全な青少年だ。正直押し倒したくてしょうがないのを必死に堪えているわけである。
……こんな蛇の生殺し状態じゃため息の一つくらい吐きたくもなるさ。
そもそもこんな状態になったきっかけは、明日に備えて眠らなければならないのにどうしても寝つけなかったから。
仕方ない少し散歩でもしようと部屋を出たところで、彼女に出会ったのだ。
どうやら彼女もぼくと同じらしくて、しばらく当たり障りなく立ち話をして……。そして誘われたのだ。

「……よかったら、部屋に来て話さない?」
って。
これはもしかしてそういう意味なのか、とも思っても見るけれど多分……いや絶対違うだろう。
だって彼女は「お子様」だから。
どういう話の流れだったかは忘れちゃったけど、確かに彼女はあの時こう言ったのだ。

「赤ちゃんは、父さんと母さんがお祈りをしたら、パピラスが運んできてくれるんでしょ?」

と。
……彼女の姉弟子(16)と兄弟子(長兄・21)までもが

「オレはスカルドンだと聞いたが……」
「もう二人とも!それはモンスターじゃない!違うわよ。コウノトリが運んできてくれるのよ!」

などと言い出した時にはどうしようかと思った。
どうやらアバンの使徒でまともな知識を持っているのは、彼女の親友でもある兄弟子(次男)だけらしい。
あの時は二人で頭を抱えたりもしたっけ。
……若干話はずれたけど、こんな彼女だから、そういった意味があってのお誘いでは無いだろう。

「……レオナ」
そんなぼくの内を知ってか知らずか。
彼女-ダイ君が、口を開いた。

06-780 :決戦前夜 2/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:51:57 ID:NkE+cFsz
明かりを落とした部屋は薄暗くって、窓から入る月明かりだけが彼女の姿を照らしている。
腰まで届く長い黒髪は艶やに輝いて、肌はいつもよりも白くって桜色の唇も艶かしい。
そんな彼女に視線を移して、ぼくは改めて息を飲んだ。
……堪えられるかな?自信がない。

「な、に」
「うん……あの、ね?」
思わずうわずった声になるぼくに、彼女もまた歯切れ悪く切り出そうとする。
……いつもはもっとはきはきしているのに珍しい。
これはもしかしてもしかしちゃうんだろうか。

「……あしたで、最後だね」
大きな空色の瞳を伏せがちにしながら彼女は言った。
ぼくは……一呼吸置いてから頷く。
……明日。そう明日で、この戦いは終わりなのだ。
その結果が勝利だとしても敗北だとしても、だ。
ぼくも大魔宮(バーンパレス)の結界を解除するための大破邪呪文を使うために前戦に出ることになるし、ダイ君は、勇者として大魔王バーンに立ち向かわなければならない。
彼女はとても強い。剣の腕とか魔法とかの戦闘能力だけじゃなくて、心も、だ。
けど、そんな彼女も大魔王に敗れて一度は心を折られてしまった。
……ぼくは、口には出さなかったけれどそれでもいいって思ってた。
だってもう戦わないのならば、ダイ君が傷つく所を見なくてすむって思ったから。
でも、彼女は戻ってきた。そして皆の前で宣言したんだ。「バーンを倒す」って。

「……レオナは、怖い?」
うつむきがちに彼女が問う。
ぼくはそれに少し迷ってから頷いた。

「怖い……よ。だって」
もしかしたら、今度こそ君を失ってしまうかもしれないから。
……後半は胸の中でだけ呟く。
彼女達のパーティーが大魔王に敗れて、彼女が戻ってこなかった時、本当に怖かったんだ。
もう、彼女に触れられないのも、笑顔を見れないのもなにもかも全部怖かった。
だからダイ君が発見された時は本当に嬉しかった。

「そっか……あたしも、怖いんだ」

06-781 :決戦前夜 3/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:52:51 ID:NkE+cFsz
一つ、呟いてダイ君が、ぼくの肩へと頭を寄せた。
服の布越しに彼女の少し高めの体温が伝わってきて、ぼくの心臓がドキリと跳ね上がる。

「ダイ……く、ん?」
「あのね、あたし後悔はしたくないの」
言って、彼女はぼくの顔を覗き込んでくる。
大きな空色の瞳は、いつもとは違った魅力でぼくを引き込む。
ぼくは思わず息を飲んだ。
……心臓の音が、ドキドキとうるさいくらいに響く。

「あたし、あなたのことが……レオナのことがす-」
その言葉は、最後までは紡がれなかった。
ぼくが、塞いでしまったから。
柔らかくて甘い唇の感触は二度目。
一度目は、彼女が記憶を失っていた時だ。もっともあの時は味わうだとかそういった暇は無かったし、……なんと言うか、衝動的なものだったのだけれど。
……衝動的なものという意味は今も変わらないけれど。それでも、今度はその柔らかさを味わう余裕がある。

「……れお、な」
唇を離すと、大きな瞳をいつも以上に見開いた彼女と目が合う。
呟かれたその言葉には答えずに、彼女の小さな体を抱きしめた。
……少し間を開けて、細い腕がぼくを抱き返してくる。
それからどちらともなく、もう一度唇を重ねあって……。

「どうしよう、あたし、いま、とっても幸せ……かも」
そう呟いたダイ君の頬は、ほんのりと赤く染まっていた。
ぼくは、彼女の髪を撫ぜながら今度は額に唇を落とす。

「ぼくも幸せだよ。とっても」
言いながら今度は頬にキス。
そのまま暫く柔らかに時が流れて……
「……明日、絶対に勝とうね」
彼女はそう言って笑って……
「それじゃ、おやすみなさい!」
ただ一言を、その唇から紡いだ。
その言葉にぼくは思わず絶句する。だって……ここまで来てそれなの!?

06-782 :決戦前夜 4/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:53:38 ID:NkE+cFsz
「……ダイ君、やっぱり君はわかってない」
「レオナ?」
憮然としたぼくの顔を、ダイ君は不思議そうに見つめてくる。

「あのね、ぼくは男、なんだよ?」
「なにいってるの。そんなこと知ってるよ」
ぼくの腕のなかで、彼女は唇をとがらせる。
……確かに、この天然気味なところもダイ君の魅力の一つだ。少なくともぼくにとっては。
でもそれだって限度があるというか、なんというか。

「女の子が、こんな夜更けに、男を自分の部屋に誘って、告白なんてしてきて、……それがこんな場所でしかも薄着で上着も羽織ってなくって!」
ぽすり、腕の中に抱いたままに彼女ごとベッドへと倒れこむ。
ぼくを見つめる空色の瞳が驚愕に見開かれる。
……もしかしてぼく、即効でフラれちゃうかも?
でも、もう止まれない。

「……こんなことされたって、文句言えないんだよ?」
言って、三度目の口づけ。
今度は重ね合わせるだけじゃなくって、舌と舌を絡めあわせる深いキス。
彼女の唇を、舌で割り開いて軽く歯列をなぞって、それから舌を絡める。
最初はそれから逃れようとしていたけれど、次第に彼女はそれを受け入れてくれて、自分からも絡めてくれるようになった。
舌を絡めたまま軽く吸い上げてあげると、小さな身体を微かに震わせて反応を返してくれる。
何だかそれが嬉しくって、一度唇を放したあと、もう一度軽く重ねる。
それから、彼女の口の端から伝い落ちる唾液を自分の舌で絡めとった。

「レオナ……その、」
ぼくの名前を呼んで、それからどうしたらいいのか。そんな風に、彼女は大きな瞳を瞬かせる。
ぼくはそんな彼女の髪を一房つまみ上げて、口づけてそれから。

「ね、ダイ君。ぼくが今から君にすること、嫌だったら本気で抵抗してね?じゃないと、止まれそうにないから」
耳元でささやく。

「え?」
そう呟く声には答えないで、ダイ君の細い首筋にもキスを落として、手を彼女の胸へと置く。
本来ならば柔らかく弾力のある場所なのだろうけど、彼女の場合はまだほとんどまっ平らだ。
それでもまだ未発達な乳房を優しく揉みしだこうとしたその時。

06-783 :決戦前夜 5/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:54:25 ID:NkE+cFsz
「……やっぱり、レオナも……大きい方がいいの?」
ダイ君がぼくに問いかける。

「どうしたの。急に」
「だって、ポップが、男はみんな巨乳が好きって言ってたから……」
そう不安げにこぼす彼女に、ぼくは思わず苦笑を浮かべる。なんというか、彼らしい。

「別にみんながみんなそうなわけじゃないよ。それに君はまだまだこれからが成長期だし……来年の今ごろには大きくなってるかも、だよ?」
……まぁ、確かにぼくはどちらかと言えば巨乳派なんだけど。
最後の言葉は胸の中でだけ呟いた、つもりだったんだけど口に出ちゃっていたらしい。
ダイ君が頬を膨らませながら、彼女の胸に置かれたままになっているぼくの手の甲を軽くつねりあげる。
それに顔をしかめながらも、そのまま顔を背けてしまった彼女に慌てて謝り倒して頬にキス。
それから今度こそ彼女の乳房を優しく揉みしだく。
最初は特に反応は無かったのだけど、次第にダイ君の唇からは荒い吐息がこぼれはじめて、時折甘い喘ぎが混じるようになってきた。

「ぁ、……は、ぁ……んっ」
服の上からでもわかるくらいに立ち上がった胸の突起を指で軽く摘まむ。

「あっ」
すると今まで以上の反応が返ってくる。
それに恥ずかしそうに顔を赤らめるダイ君がまた可愛くて、もっと色んな反応をさせたくなる。
片手で摘まみあげた乳首を今度は潰して、なぞってまた摘まんで……。
それから空いているもう片手の手で、彼女の服のボタンを外して前をはだけさせる。
彼女の着ている寝間着はワンピースタイプだから、前をはだけてしまえばもう残る下着は白いパンツだけだ。
思わず息を飲んだぼくに、ダイ君は恥ずかしそうに腕で胸と下着を隠す。
ぼくはその腕を優しくどけて、それから。

「あ、ひゃあん!」
さっきまで弄くっていたのとは逆の乳首を口に含んで吸い上げる。
それからも軽く甘噛みしたり、舌でなぞったり。
もちろんもう片方の乳首を弄くる指も止めない。

「あぁ、……そんなに……んあっ、吸、っちゃあ……んあぁ!」
吸われるのが気持ちいいのか、小さかった喘ぎはどんどん大きくなっていく。
ぼくはようやく弄くっていた指を放して、今度は脚を撫でる。
ゆっくりと太ももから、脚の付け根へと手を這わせて……

06-784 :決戦前夜 6/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:55:25 ID:NkE+cFsz
「や、そん、ぁ……とこ……あぅっ」
下着の上からゆっくりと割れ目をなぞる。
そこはもう下着の上からでもわかるくらいに、ぐっしょりと濡れていた。
……本当はもう少し焦らして見ようかな、なんて思ってたけど、正直焦れてるのはぼくの方だ。
下着の中に指を滑り込ませて、直に触れる。

「あぁっ!」
ぼくが指を動かす。その度に、触れた場所から濡れた音が響き渡る。
喘ぐ声もさらに大きく、甘い響きが含まれて、潤んだ瞳の端から一滴の涙が零れていく。

「あ、あぁ……は、んんっ!」
中に滑り込ませた指を、彼女から溢れる蜜を潤滑油にして更に彼女自身の中へと滑り込ませる。

「はぁっ、あ、あんっ、ふあぁっ!」
熱く狭いその中で、かき回すように指を動かす。
そうすると、ぼくの指をぎゅうっと締め付けてくる。
……指でさえこんなに狭く感じるのに、ちゃんと挿いるのだろうか。ちょっと心配になってくる。

「……たっぷり慣らせば平気かな?」
「はっ、は……ぁ、な、にが……?」
思わず呟いたぼくの言葉に、不思議そうに問いかけてくる彼女に、何でもないと返してそれから、彼女の中から指を引き抜く。
そしてとうとう最後に残った一枚の下着も脱がしてしまう。

「やぁ……見ちゃ、だめ……」
ダイ君の細い脚を割り開いて、隠すモノのなくなったソコをじっくりと見つめる。
ソコはまだ毛も生えていなくって、ピンク色の花びらが丸見えだった。
ぼくは一つ、息を飲んで、ソコに手を伸ばす。
震える指先で花びらを割り開く、と中からとろり、透明な蜜が零れてきた。
ぼくは、舌を伸ばして零れる蜜をすくいあげる。

「や、あぁっ!」
それは-もちろんぼくの思いこみだとかなんだとかのせいなんだろうけど-何だかとても甘く感じられて、次々に溢れでてくる蜜も残すことなくすくいあげようと、ぼくは更に舌を動かす。
その度にぼくの腕に押さえられたままの彼女の脚は、大きく震える。

「そん、な……あ、っとこ……なめ、ちゃあ、あぁ……」
今のぼくには彼女の声は、半分くらいしか届かない。
とりあえずわかっているのは、ダイ君がぼくに愛撫されて気持ちよくなってくれてること。

06-785 :決戦前夜 7/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:56:22 ID:NkE+cFsz
それから、ぼくは……。ぼくは、早く彼女のナカに挿れたくて仕方がないんだって事だ。
脚を押さえていた手を片方だけ放して、再び指を蜜で溢れるソコに侵入させる。
さっきは一本だったけど、今度は二本。

「ひっ、やぁ……あ、ぁっ、うぁぁ」
やっぱり狭すぎるのか、二本だと動かすので精一杯みたいだ。声が苦しそう。
それでも暫くしたら慣れてきたようで、苦しげだった声もまた甘い響きを取り戻してくる。
特に壁をなぞられるのが気持ちいいみたいで、締め付けが更にきつくなって、溢れる蜜の量も増えてくる。

「れ、お……な、ぁ……はぁ、は……あ、あたし、も……んんっ、へんに、なっ……ぁ……ちゃい、そ」
そう震える声をこぼしながら、ダイ君がぼくに潤んだ空色の瞳を向ける。
ぼくはその頬に口づけて、柔らかい耳たぶを甘噛み。

「んぅ……」
小さな唇からこぼれたその声が、あんまりにも可愛らしくって、何度目だったか忘れちゃったけど、また唇を重ね合わせる。
舌を絡め合いながら、彼女のナカに挿れていた指を抜いて、自分のズボンの前を開ける。
ぼくのソレはもう、早く彼女のナカにはいりたくって、痛いくらいに硬くなってる。

「は、……ダイ君。もう一度言うけど、嫌だったら本気で抵抗してね?出ないと、やめてあげられそうにないから」
唇を放して、さっきも言ったことをもう一度彼女の耳にささやく。
けれど、それを聞いているのかいないのか、ダイ君の視線は別の所に向けられていた。

「……レオナ、あの、えっと……」
どう言ったらいいものか、そんな風に彼女はいいよどむ。
その瞳は驚愕……よりも、好奇心に満ちているようにぼくには思えた。
だからぼくは、くすりと笑いながら、彼女の視線の先-勃ちあがったぼく自身を指す。

「これ?えーと……ダイ君は、男女の身体の違いくらいはわかるよね?」
「う、うん……それくらいは知ってる、よ」
うなずいて、彼女は大きな瞳を何度か瞬かせる。
ああ、もう。本当に可愛いなぁ!
ぼくは今すぐにでも彼女のナカに入れてしまいたくなるのを必死でこらえる。

「男の場合は、興奮するとこうなるんだよ。それで……」
言って、先程まで指で弄くってた場所にもう一度触れる。

「あっ、あぁ!」
ぐちゅ、と音が響いて、ダイ君も身体を反らせて反応を返してくれる。

06-786 :決戦前夜 8/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:57:15 ID:NkE+cFsz
さっきまで弄くっていたとはいえ、今はちょっと触れただけなのに。ダイ君は結構感じやすいのかな。

「女の子は、こうなるんだよ」
そんなことを考えながらも、ソコから指を放す。
そして遂にぼく自身をソコに宛がう。
でも一応その前に彼女に三度目の確認をする。
ここまでしといてなんだけど、やっぱりお互いの合意の上でしたいし。

「それで、ね?ぼくのコレを、君のココに入れたいんだけど……嫌ならそう言って。無理にはしないから」
言われて彼女は少しだけ迷うように視線をさ迷わせて……静かに頷いた。
それを確かめてから一つ息を飲んで……
「……っ、あ、ぅあ、あっ!」
「ん、……っ」
ゆっくりと腰を沈めて行く。
……彼女のナカは、狭くて熱くて、ぬるぬるとしていて、腰を動かす。その度に、声がこぼれそうになってぼくは必死に堪える。
でも、ダイ君は痛いのか苦しいのか……両方なのか。可愛らしい顔を苦痛に歪めていた。
……これはこれで、そそるものがある、なんて思ってしまったのは秘密だ。

「ダイ君、痛い?も、止める?」
「ん、……へい、き」
それでも彼女は強がってぼくに笑って見せる。
ぼくはなるべくゆっくりと腰を動かしながらも、ダイ君が少しでも気持ちよくなれるように、と彼女の胸へと、舌を伸ばす。

「ひゃ、あ!」
まだ硬く勃ちあがったままの乳首を舐めて、それから吸い上げる。
そうすると気持ち良さそうな声をあげてくれた。
他にも彼女が感じてくれた所は全部、舌で指で愛撫する。
ああ、そういえば。と、今彼女がぼくを咥えこんでいる、その少し上に指を移す。
この体制からじゃ見えないけど、多分花びらと同じ色なんだろう、突起物に触れる。
ここはまだ弄ってなかったっけ。
思いながら、指で撫で回す。

「んっ!あ、ああっ!!」
すると、今までで一番大きな反応が返ってきた。
……女の子はここが一番感じるって聞いてたけど本当なんだなぁ。

06-787 :決戦前夜 9/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:58:13 ID:NkE+cFsz
撫でた途端に、只でさえキツく締め付けられているのに、余計にキツくなった。
このままじゃ、もうまずいかも。
そう思いながらも、弄くる指も、挿入を繰り返す腰も止められない。

「ん、あぁ!あっ……や、んっ!あた、し……も……っ」
「は、……は、ぅ」
限界が近いのはダイ君の方も同じみたいで、締め付けはどんどんとキツくなる。
彼女の喘ぐ声と、ぼくの吐息がまじりあって、そして。

「ひっ、あ……あ、あああっ!!!」
先に限界を迎えたのはダイ君。
彼女の身体が大きく震えて反り返って、それから今までで以上にぼくをキツく締め付けた。

「う、……くぅっ!」
それは本当に食いちぎられるんじゃないかっていうくらいの締め付けで、ぼくももう限界だ。
さすがにナカは不味いかな、なんて思ってはいたのだけど、引き抜く暇なんて無くってそのまま彼女のナカに、白濁液を吐き出してしまった。

「あ……はぁ、は……は、ぁ、……れおなぁ」
少し不味かったかなぁ、なんて思いながらも、彼女のナカから引き抜こうとした、けれど。
恍惚と潤んだ瞳に、熱を孕んだ声に。
ぼくはまたしても硬くなってきてしまう。

「ダイ……君。もう少し激しくしても大丈夫?」
尋ねたぼくに、彼女は小さく頷いてくれた。
まだ震えてる彼女の脚を掴んで、再び腰を動かす。
今度はさっきまでみたいにゆっくりと浅くではなくて、激しく深く。

「あ!あぁ、あ、はぁ、ん!んっ!」
一度限界を迎えたから、なのか、もう痛みは感じていないみたいで、ぼくが突き上げる。その度に、彼女の顔には快楽の色が浮かぶ。
どうやら奥が特に気持ちいいみたいで、奥にあたるとより一層、声に甘さが交じる。

「んぁ、あ……んん!」
だから、何度も何度も、一番奥に向かっておもいっきり突き上げる。

「れお、な……ああっ!そこ、はぁ、んっ!だめ……っ、きもち……よくって、あん!また、んぁ、へんに、な、る……っ」
二度目、だからだろうか。それとも彼女が感じやすいから、なんだろうか。ダイ君はもう限界が近いみたいだ。
またぼくをキツく締め付けてくる。

「……ダイ君、そういう時はね、イくって言うんだよ」

06-788 :決戦前夜 10/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:58:49 ID:NkE+cFsz
奥に突き上げるのを止めずに、彼女の耳元にささやく。
彼女自身の喘ぎ声が結構大きいから、もしかしたら聞こえてないかもしれないけど。

「ぁ、イ、く……イく!イっ……ああぁっ!!」
どうやら聞こえてたみたい。
さっきと同じように、彼女の身体は大きく震えて、ぼくをキツく締め付ける。
それから荒く息を吐いて、身体からがっくりと力がぬける。
でも、さっきと違うのは、ぼくはまだ終わってない。
……ぼくもそろそろイきそうなんだけどね。それは置いておいて、そのまま腰を動かす。

「ぁ……んぁ、れおなぁ、あた、し……、も、……はぁぅ!」
イったばかりの身体には、奥に突き上げられるのは辛いらしく、ダイ君の顔には快楽と苦痛の入り交じったような表情が浮かんでいた。
そんな顔をされるのは少し胸が痛むのだけど、もう終わらせるから、と彼女の頬にキスを落とす。
その言葉通りに、最後におもいっきり奥に突き立てて、ぼくは二度目の限界を迎えた。

「は、ん……ぅっ」
「はぁ、あん!!……ぁ」
今度こそ彼女のナカから自身を引き抜く。

06-789 :決戦前夜 11/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 01:59:24 ID:NkE+cFsz
たった今までぼく達が繋がっていたソコから、ぼくの吐き出した白濁と、少しの血が混ざりあってこぼれてくる。

「……ねぇ、ダイ君。君、いつかさ、子供はパピラスが運んでくるんだって言ってただろう?」
ぼくの突然の思い出話に、ダイ君は息を整えながら頷く。
ぼくはとりあえず、その辺にあったタオルでこぼれてくる白濁やら血やらを拭いながらその先を続けた。

「あの、ね。本当は子供ってこうやって作るんだよ」
……しばらく、無言が続いて。

「……あたし、赤ちゃんできるの?」
瞳をぱちくりさせながら、ダイ君はぼくに問う。

「いや、必ずできるってワケじゃないんだけど……もしかしたら」
そうなった場合、どうしたらいいんだろう。
ぼくとしてはむしろ喜んで責任とらせてもらうんだけど。

「……産んでも、いい?」
でも、ダイ君は可愛らしく首を傾げながらぼくにそう聞いた。

「……産んで、くれるの?」
まさかそんな問いが返ってくるなんて思わなくって、ぼくは問い返してしまう。
そしたら、彼女は少し恥ずかしげに頷いてくれて……。
なんだか嬉しくなって、そのままダイ君の唇を塞いだ。
今まではぼくの方から舌を絡めていたのだけど、今度はダイ君の方から絡めてくれた。
そのまま暫く互いの唇を味わいあって……。

「明日、頑張ろうね」
「うん……」
その言葉を最後に、ぼくたちは眠りに落ちた。

06-790 :決戦前夜 12/12 ◆kmbxgHC1NY :2010/05/22(土) 02:00:51 ID:NkE+cFsz
おまけ の ようなもの。

翌日のぼくはすこぶる上機嫌だった。
昨夜のこともそうだし、何より。朝、目覚めたらダイ君が隣にいて、少し頬を赤らめながら、
「おはよう」
って言ってくれるのだから!
あんまり嬉しすぎて夢なんじゃないかと思って自分の頬をつねったくらいだ。
それから、お互いに身支度を整えて、彼女の髪を結ってあげて。

それから、ポップとマァムとも合流して、ギルドメイン山脈へと向かう道すがら。

「……レオナ」
ポップが、ぼくの肩にポンっと手を置いた。
その顔は何故かとても爽やかに笑っている。

「何、どうしたの。なんかいいことでもあった?ついにマァムに告白できたとか」
問うぼくに、ポップはハハハと笑いながら言った。

「おれの部屋って、ダイの部屋の隣だって知ってたか?」
ぼくもアハハって笑い返して……答えを詰まらせた。
そういえば、ダイ君の声、結構大きかったなぁ。
っていうか、あれ?ということは何。聞えてた、の?
「……えっと、そう、だったっけ?」
「おう。そうだったんだよ。アレか。おれへの当て付けか何かか?」
僅かに視線を反らすぼくに、そう言うポップはやっぱり異常に爽やかに笑って……いや、目だけは笑っていなかった。
えーと、ここは、その。

「……ごめん。今度は気をつける」
「……おう、そうしてくれ」
とりあえず謝るしかなかった。

最終更新:2012年01月24日 10:14